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特集アフリカから見る新しい世界<2>ガーナは嵐の前の静けさ? 注目される金融危機と非公式経済の行方 小松原茂樹 米国発の金融システム危機は、欧州、アジアと急速な広がりを見せ、世界的な金融システム問題となっている。いわゆる先進国に加えて、発展途上国の中でも先進国経済と繋がりを深めているアジア諸国では、株価の下落を始めとする金融システムへの影響が次第に現実のものとなりつつある。ところがガーナでいると日常生活レベルでは不思議な事にあまり金融危機の影響が感じられない。ガーナ証券取引市場は、この一年間の株価上昇率が60%を超えており、金融危機が深刻化した最近でも、総合株価の乱高下は見られない。(2008/10/27) <1>ガーナの庶民生活で存在感増す中国 AA連帯が理念から実態へ 小松原茂樹(国連開発計画ガーナ常駐副代表) ガーナは西アフリカにある人口2200万人の国である。日本から直線距離で計ればメキシコあるいはフロリダの先辺りと同じ距離にあるが、日本からガーナに来るには、ヨーロッパ経由やドバイ経由で20時間以上かかるため、日本からはとても遠いというイメージが強い。しかしガーナから見るとアジアは日増しに身近な存在になってきている。筆者は国連開発計画ガーナ事務所の副代表としてガーナに勤務して2年目になるが、依然として発見、驚きが絶えない。第一回目の今回は、ガーナの日常生活を通して、アジアとアフリカの新たな関係を考えて見たい。(2008/10/02) |
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