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2005年09月02日00時32分掲載
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連続殺人犯BTKに終身刑 緊縛に異常な悦び
米中部カンザス州で1974年から91年にかけて10人を連続的に殺害していた元市職員デニス・レーダー(60)に終身刑の判決が下った。レーダーは、表向きは、家庭を持ち、教会の代表やボーイ・スカウトのリーダーを務めていた。しかし、裏の生活では、緊縛ポルノや殺人に異常な関心を持ち、マスコミに犯行声明を送りつけるなど、大胆不敵な行動を取っていた。(ベリタ通信=江口惇)
レーダーは91年の殺人を最後に影を潜めていたが、2004年にマスコミに再び犯行声明を送りつけていた。この際、同封されていたコンピュター・ディスクから足がつき、ことし2月、事件発生から31年ぶりに逮捕された。
各種報道を総合すると、法廷の審理を通じて、レーダーの異常性が次々と明るみに出た。レーダーは、犯行を記録した日記や、犯行写真や遺留品を集めていたほか、事件の報道のファイルや、鎖、手錠などの緊縛に使うロープなどを所持していた。またポルノ雑誌や、自ら描いたわいせつなスケッチも残っていた。
最初の殺人が起きたのは1974年1月。夫婦とその娘(11歳)と息子(9つ)の計4人が殺害された。レーダーは11歳の少女を関心を持ち、犯行を決行したとされる。レーダーは逮捕後、警察に対し、殺害する前に少女と話した会話の内容を告白している。
この事件の後、レーダーは20歳代の女性らを相次いで殺害し、最後の殺人となった91年の事件を含め、女性7人、子ども2人、男性1人の計10人を殺害した。91年の事件では、62歳の女性が絞殺された。
カンザス州では、大掛かりな捜査が行なわれたが犯人検挙には至らなかった。この間、レーダーは、マスコミ、警察に犯行声明を数回送りつけた。現場で自ら撮った犠牲者の写真や遺留品の一部を声明文に同封し、自らを「BTK」と名乗った。「Bind(縛る)、Torture(拷問する)、Kill(殺害する)」の3つの単語を頭文字を使ったものといわれている。
レーダーは、警察の調べに対し、絞殺で握力が弱まった感じがしたので、筋力強化をしたことがあるとも供述していた。また報道によると、犯行現場から持ってきた女性の下着を自ら着たりしていたことや、自分の体をテープで縛ったものの、その後身動きが取れなくなったこともあったという。
レーダーは6月の公判で10件の殺人すべてについて有罪を認めた。このため8月半ばに判決公判が開かれ、検察側は、レーダーが相手に苦痛を与えることによって、性的悦びを感じていたと最高刑を求刑した。
レーダー自身も声明文を読み上げ、公の場で初めて遺族らに謝罪した。その中で「いつの日にか、神が私を受け入れてくれることを期待する」と語った。
その後、カンザス州の郡地裁判事は、犯行の残虐性を指摘し、終身刑を宣告した。同州では、犯行当時、死刑は認められていなかったため、終身刑が最高刑という。仮出獄の可能性が認められるのは、175年後といわれ、事実上刑務所内で人生を終えることになる。 法廷で傍聴した遺族らは、レーダーへの憤りを隠さなかった。遺族の一人は「この男は、深い、暗闇の穴に中に投げ込まれ、朽ち果てるのがいい」と語った。
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