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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2012年03月29日00時17分掲載
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西サハラを撮影したメキシコの写真家、フリオ・アダムス
昨年暮れ、平田伊都子氏ら日本の取材班が西サハラに入った。その模様は日刊ベリタの平田氏のレポートにくわしく記されているが、モロッコが占領したために国を追われた西サハラの難民やモロッコの占領下に生きる人々が4年に一度集まり、4年間の総括と新たな大統領などの選挙を行うのである。特に去年は西サハラの非占領地区までチンドゥーフからみんながコンボイで出かけて開催するという記念的な年だった。もともと西サハラの宗主国だったスペインはもちろんのこと、フランスやロシア、メキシコ、東欧など世界中から記者や写真家が集まってきた。メキシコの写真家、フリオ・アダムス(Julio Adams)氏もその一人である。
アダムス氏とはアルジェリアの東の端に位置するチンドゥーフという町の空港で出会った。私達と同じアルジェリアの国内航空に乗ってきたのだ。この町はずれに西サハラの難民キャンプがある。アダムス氏はメキシコの上院議員と連れ立ってやってきた。スーツをびしっと決めた上院議員は国を代表してやってきたのだろう。一方のアダムス氏は極めてカジュアルないでたちである。
帰国後、アダムス氏のウェブサイトで彼が普段撮影している写真を拝見した。印象深いのは自然に対する目である。色も形もはっとする美しさである。そんなアダムス氏が写した西サハラの写真を掲載した。黄昏を撮影した一枚を見ていると、今もあの果てしない風景の中にいる錯覚を覚える。
アダムス氏のウェブサイトによると、メキシコの山々の近くで暮らし、自分の心をつかむために雲を撮影する日々だとか。山道を歩くときは生き物や植物を踏まないように注意しながら、小さな生き物たちと寄り添っているようである。若い写真家だが、自然や社会に対してシャープな視点を持っている人だ。
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日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
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西サハラの難民キャンプ(撮影 Julio Adams 以下同じ)
難民キャンプ
黄昏時
西サハラの人々
写真家フリオ・アダムス氏
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