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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2016年08月09日19時03分掲載
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農と食
私が菜食主義者になった理由 女優・演出家 コルネリー・スタティウス・ミュラー( Cornelie Statius Muller )
■私が菜食主義者になった理由
私は家の中のものでも、農園のものでも、野生のものでも常に動物を愛してきました。しかし、ほとんどの人は肉を食べるのが普通です。その肉がそれぞれなんの動物であるか知っていながらです。私は肉を食べる場合を限定しようとしてきました。それは肉となる動物が生き物にふさわしい環境で育てられたと考えられる場合であり、産業的な大量生産システムではない場合です。しかし、私は食肉産業によって大量生産された肉を買うことも過去にはありました。なぜならその方が簡単であり、みんながそうしているからです。 しかし、読書によって知識を得た私は、動物に悲惨な生活を強いることは許容できないと考えるに至りました。そこで肉を買って食べるのをやめるのと同時に、肉そのものを食べることをやめる決意をしたのです。さらに「スぺシズム」(specisme =人間が生物界の頂点に立ち、その他の種を自分のために自由に使用することが許されるとする考え方)についての啓蒙書も読みました。私はスぺシズムに反対する人々の言っていることがまったく正しいと思い、自分もスぺシズムに反対の立場に直ちに加わりました。それ以後はたとえ動物がふさわしく育てられたとしても、その肉を食べることはありえないと思うようになりました。また私の立場の原則から、動物の人工繁殖、柵に閉じ込めること、殺すことなど、これらは許容できないことになります。
私は肉や魚の味わいは好きでした。でも、それらを食べない決意をしたことに後悔はまったくありません。肉類を食べない方が自分にはよほどふさわしいと感じていますし、明快になりました。私は今ではすべての動物に対して、人間と同一の敬意を感じています。植物に対しても以前よりもっと注意深く考えるようになりました。つまり、すべての生物に対して敬意を捧げるようになったのです。
■フランスで今、私が食べているものについて
私は以前に比べて、食べる植物の種類が増えました。新しい野菜を発見するのです。以前よりもレンズマメ、そら豆、さやのある豆類をたくさん食べています。というのも、これらにはたんぱく質が豊富に含まれていることが知られているからです。以前はこれらの食物についてあまり深く考えたこともありませんでした。しかし、今では食生活の一部になっているのです。新鮮な野菜類、サラダ、トマト、新鮮な玉ねぎなどを食べています。また、チーズもたくさん食べるんですが、特に食事に招かれたときにチーズはたくさん食べています。さらに、卵も食べますが、買うことはありません。家に二羽の鶏を飼っていまして、その卵を食べるのです。
■菜食主義者になるのは難しいか?
肉や魚を食べないことについて、私自身は難しいと思ったことは全くありません。というのも、この決断が自分にはとてもしっくり来ているからです。それに、新しい栄養源を見つける余地はたくさんあり、それは冒険でもあるんですよ!そうなんです、菜食主義者になることは全然難しいことではないのです。私はそれほど気をつけなくても健康でいますし、自分の血液が適正値に保たれているので献血もしています。
■人類の未来の食は?
私は人類が、近い将来であっても存続しようと願うなら、肉や魚を食べる食習慣を劇的に変える必要があると思います。人類がこれまで通りの食生活を続けていたら、世界の人口の増加によってこれまで通りの肉や魚を供給することは次第に難しくなっていくでしょう。環境の汚染があちこちで広がり、環境は日々脅威にさらされています。これは袋小路そのものなのです。そこで世界各国で政治が思い切って牧畜から農耕に切り替えるための法制度を設ける必要があると思います。これから30年のことを考えれば、それが唯一、破局を避ける手立てです。しかしながら、私は楽観していません。というのも政治家は出世のことしか頭になく、自分の勢力と利益のことばかり考え、公共の利益のことは考えないからです。
政治家たちは大きな権力のあるグループに買われた存在であり、農業・食品産業は巨大なのです。また私はできる限り多くの人々に今の食品生産の政策の悪を知ってもらう必要があると思っていますが、多くの人々は自分の快楽のことしか考えず、そうした消費のあり方がどのような帰結をもたらすか真剣に考えていないのです。
■動物への虐待について
私にとって動物への虐待は人間への虐待と同じくひどい事柄です。こうしたひどい不正行為を止める法律がないことはまったく時代遅れだと思います。家畜の牧場、毛皮産業、ふかひれを食べるためにだけにサメを殺すという不合理な習慣、デンマークなどにおけるイルカの大量虐殺などです。また中国のYulinの祭りでは犬を虐待しますが、その理由は動物が苦しんだ方が肉が美味しくなると彼らが考えているからです。これらはまったく時代遅れのものであり、今日も存続しているのは人類にとって恥ずかしいことだと私は思います。政治はこれらの行動を止めなくてはならないのです。しかし、まだまだ道のりは遠いです。
女優・演出家・舞台美術監督 コルネリー・スタティウス・ミュラー ( Cornelie Statius Muller ) アムステルダム出身 フランスのリヨンを中心に劇場で活躍中 来年の5月から新たな演出の舞台をリヨンで始める予定
元のテクスト
1) j'ai toujours aime tous les animaux, domestiques, de fermes, et sauvages mais comme presque tout le monde je trouvais normal de manger de la viande tout en sachant que c'est tel ou tel animal. J'essayais de ne manger que des animaux que je pensais avoir eu une vie convenable, pas industriel, mais j'ai aussi achete des produits fait par l'industrie, car c'est facile et "tout le monde" le fait. C'est en lisant, en m'informant, que j'ai compris que c'etait inadmissible d'imposer de telles vies aux animaux que j'ai decide de ne plus en acheter ni manger. En lisant aussi des reflexions philosophiques sur le specisme. Je trouve que les arguments antispecistes sont extremement clairs et je m'y suis tout de suite retrouvee. A partir de ce moment la il n'etait plus question de consommer de la viande meme quand l'animal a bien vecu. Le principe meme de faire naitre, enfermer, et decider de la mise a mort est inadmissible. J'aimais le gout de la viande et du poisson mais je n'ai aucun regret de mon choix. Je me sens beaucoup plus a ma place et limpide. Je vois chaque etre vivant maintenant avec un respect identique. Meme les plantes je les considere avec plus d'attention, tout le monde du vivant.
2) je mange beaucoup de legumes plus diversifie qu'avant, je decouvre des nouveaux legumes, je mange plus de lentilles, feves et legumineuses car on sait qu'ils contiennent des proteines, je ne pensais pas beaucoup a ces aliments avant, maintenant ils font partie de mes habitudes, beaucoup de legumes frais, salades, tomates, oignons frais, plus de fromage ou tres exceptionnellement quand je suis chez des invites et je mange encore des oeufs mais pas achete, j'ai deux poules adoptes.
3) je n'ai pas du tout trouve difficile d'arreter la viande et les poissons car j'etais tres en phase avec cette decision. Et il y a tant a decouvrir comme nourriture que c'est aussi l'aventure ! Non, ce n'est pas difficile d'etre vegetarien. Je suis en bonne sante sans faire tres attention et je donne mon sang qui est controle recevable !
4) je pense que l'humanite, si elle veut un avenir meme proche, doit radicalement changer ses habitudes concernant la viande et les poissons.. Tel que nous fonctionnons, avec l'augmentation demographique mondiale, ce sera de plus en plus problematique de fournir autant de viande et de poissons.. Les problemes de pollutions sont partout grandissants plus les especes menacees.. C'est une impasse totale.. Je pense que les politiques des etats doivent etre beaucoup plus courageuses et imposer des regles qui conduisent a des reconversions des elevages en cultures, seul moyen de ne pas aller a la catastrophe en moins de 30 ans.. Mais je ne suis pas optimiste du tout car les politiques sont arrivistes et pensent a leurs pouvoirs et avantages et non au bien commun, ils sont achete par des groupes tres puissants et l'agroalimentaire des filieres viandes et poissons sont immenses.. Je pense qu'il faut informer un maximum les peuples des mefaits de ces politiques de production mais beaucoup de gens ne pensent qu'a leurs plaisir et ne mesurent pas les consequences de ces attitudes de consommation....
5) la maltraitance sur animaux est aussi revoltante que sur humains pour moi et je trouve totalement arriere qu'il n'y ait pas des lois qui cadre tous ces agissements ignobles... Fermes d'elevages, fourrures, tueries de requins pour des ailerons juste des coutumes absurdes, les tueries de masse de dauphins au Danemark etc, festival Yulin qui torture les chien car ils pensent que la viande est meilleure quand l'animal a souffert.. C'est totalement moyenageux, j'ai honte pour l'humanite d'en etre encore la... Les politiques devraient interdire toutes ces pratiques.. Mais la aussi on est tres loin du compte...
ecrit par Cornelie Statius Muller actress , metteur en scene, artistique directrice (Lyon)
■屠殺場と大量飼育の養鶏場の地獄から救われた鶏たちの話 女優・演出家 コルネリー・スタティウス・ミュラー( Cornelie Statius Muller )
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201608091943452
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女優・演出家 コルネリー・スタティウス・ミュラー( Cornelie Statius Muller )
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