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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2016年09月08日23時44分掲載
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イスラエル/パレスチナ
イスラエル当局、国際NGOスタッフを非公開で裁判に 暴行による自白とも報道も
国際NGOワールド・ビジョンのガザ担当活動マネージャー、モハマド・エル=ハラビさんは、「テロ組織のメンバー」「団体資金をテロ活動に流用」など12の罪状を、イスラエル司法当局によって突きつけられている。報道によると、裁判手続きは秘密裡に進められているという。また、自白は激しい暴行と脅迫で強要されたものだという報道もある。(アムネスティ国際ニュース)
イスラエル当局はこの裁判に関して厳しい情報制限を課しており、弁護士は、嫌疑の詳細やさまざまな裁判情報の開示を認められていない。裁判の内容を秘匿することは、もっとも甚だしい公聴の権利の侵害である。密室での裁判によるいかなる有罪判決も、受け入れがたい。
国際基準に従えば、裁判の非公開は例外的状況においてのみである。国の安全保障の点から裁判の全体もしくは一部を非公開にすることは例外的にはあり得るかもしれないが、イスラエルは、この裁判が非公開である必要性を説明していない。
また、エル=ハラビさんが1年で740万米ドルを横領したという自白は、激しい暴行と脅迫で強要されたものだという報道もあった。横領がこれほど高額であるのも、疑わしい。というのも、ワールド・ビジョンによると、同じレベルのマネージャーが一度に使える予算は最大1万5,000米ドルで、この10年間のガザでの事業予算は、累計で約2,250万ドルだ。
拷問などの暴力で得られた証言は、裁判から排除しなければならない。暴行を受けたという申し立てに対して、第三者による中立的な調査がなければ、この裁判は根本的な欠陥を抱える恐れがある。
さらに当局は、裁判の公正さを損ねかねない発言を何度もしてきた。たとえば外務省は、「被告はハマスのメンバーである」とか「多額の横領をした」などということを事実として発表していた。
当局は、このような発言を撤回しなければならない。嫌疑を事実として発表するのは、推定無罪に違反している。
エル=ハラビさんは、2005年からワールド・ビジョンに勤務している。同団体は、第三者による嫌疑の調査を開始するとともに、ガザでの人道支援活動を停止した。数カ国の政府が、調査結果が出るまで、被占領パレスチナ地域でのワールド・ビジョンへの資金提供を停止すると発表している。
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