・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・国際
・文化
・アジア
・環境
・欧州
・市民活動
・核・原子力
・中国
・コラム
・イスラエル/パレスチナ
・農と食
・入管
・反戦・平和
・教育
・米国
・みる・よむ・きく
・検証・メディア
・外国人労働者
・司法
・国際
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年01月18日
・2025年01月13日
・2025年01月11日
・2025年01月08日
・2025年01月07日
・2025年01月04日
・2025年01月01日
・2024年12月31日
・2024年12月30日
・2024年12月27日
|
|
2016年09月19日05時14分掲載
無料記事
印刷用
国際
【西サハラ最新情報】 国連プレス・ルームの突っ込み 平田伊都子
国連プレス・クラブの記者席に、SPS(西サハラ難民・プレス・サービス)記者の姿はありません。 国連安保理に参加して、西サハラ難民国連代表が自ら発言することもできません。国連総会で西サハラ大統領が一般討論演説をすることもできません。一方、植民地支配国モロッコは国連館内でやりたい放題言いたい放題をやっています。モロッコと西サハラ難民は同じ土俵に立っていません。それでも西サハラ難民政府は、あらゆるネットワークを使って弛まず諦めず、国連外交活動を続けています。 。 (1) フランスとセネガルが国連安保理で<モロッコ道路工事案>を支持?: 2016年9月11日、大多数の国連安保理理事国が<モロッコ道路工事案>に関して討 議した。モロッコ占領地から砂の壁・地雷防御壁を越え国連緩衝地帯に入り西サハラ難民政府解放区に繋がるこのモロッコ道路計画を、フランスとセネガルが支持した。が、多数の理事国が否決した。モロッコが停戦違反を道路工事にすり替えようとしているとして、非難した。2001年と2002年にもこの類の<隠れ蓑・モロッコ道路工事(停戦違反軍事侵攻)>が提案されたが、否決されている。モロッコは、「費用も負担しろ」と、国連を脅したそうだ?モロッコはどんな国連の弱みを握っているんだろうか??
(2) 西サハラに関して、記者の突っ込み: 2016年9月13日、「俺は知りたいんだ!国連緩衝地帯に鍬を入れるのは、停戦違反で はないのか?道路工事という名目でも侵入行為は違反では?」と、いつも最前列の左隅に陣取っている若手記者が、いつものように西サハラの質問をした。彼は、約30分のデイリー・プレス・リリースで、必ず西サハラの動きを聞く。国連報道官ステファン・ジャミーが、「MINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)とロス国連事務総長個人特使の報告を待っている。まだ当方に届いてない」と、いつもの様に気のない返事をする。「俺は知りたいんだ!MINURSO本来の任務は、住民投票監視団なんだろう?なぜ投票任務に就かないんだ?」と、若手記者は質問の手を緩めない・ 9月14日、パン国連事務総長の記者会見。いつもは10人足らずの記者会見室が超満員、日本人と思しき記者の姿もあった。「シリア戦争、中東和平、そして西サハラ紛争、何一つ解決できてないじゃないか?」というベテラン記者の質問に、「残された3か月半、私はできるだけのことをする」と、パン国連事務総長は答えた。 9月15日、16日、いつものように若手記者が西サハラ国連緩衝地帯の停戦違反状況を聞き、国連報道官が報告はまだ上がってきてないと答える。今日、平和の鐘つきを事務総長がやったと国連報道官が発表すると、「今日16日はレバノン首都ベイルートで、サブラとシャテイーラの難民虐殺が始まった日だ。どうして国連はこの日を、<国際難民追悼デー>に指定しないのだ?」と、ベテラン記者が迫った。1982年9月15日、16日、17日とパレスチナ難民が難民キャンプに閉じ込められ、イスラエル軍の後押しでレバノン右派民兵・レバノン軍団が3,500人を超えるパレスチナ難民を虐殺した。
(3)「西サハラはモロッコじゃない」EUの主張: 2016年9月14日、フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(EU外務大臣)が、名称国際法に従って、「モロッコが作った、西サハラをモロッコ領土に取り入れている地図を、修正するように」と勧告した。EUヨーロッパ連合は「モロッコは西サハラの領有権を持っていない」という立場を固執している。CJEU(EU司法裁判所)は、モロッコ非領有権の決議に基いて、「EUヨーロッパ連合とモロッコの漁業協定や産業協定に西サハラ含んではいけない」と、改めて決定を下した。 日本も、国際法を遵守して、モロッコとの経済関係を進めてください。9月15日にはオバマの呼びかけで、90の国や団体から450人がワシントンに集まり密漁問題について話し合いました。
(4)やっと返事をした国連: 2016年9月17日、国連報道官ステファン・ジャミーが、「国連はモロッコ軍とポリサリオ戦線西サハラ難民軍に対し、<西サハラのエル・グァルガラト国連緩衝地帯からの撤退に合意すること>を求めた。この提案はMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)によるもので、当該地からの完全な武器撤退を要請している。撤退完了までMINURSOは現地で監視を続ける」と、報告した。 国連安保理理事国でベネズエラ国連大使ラファエル・ラミレスは、「MINURSOは怪しげな道作りなど手伝わず、本来の目的である西サハラ住民の未来につながる住民投票という道作りに専念すべきだ」と、記者団に語った。
第71回国連総会は難民サミットで始まります。 国連を信頼している西サハラ40年難民に、国連が約束した民族自治権の西サハラ住民投票を具体化してあげてください。 パン・ギムン国連事務総長殿、2016年3月5日に自ら西サハラ難民キャンプに出かけて、西サハラ難民に約束したでしょ? まだ3か月半あります。 世界のプレスは、信念を貫くパン・ギムン国連事務総長のレジェンドを締めくくる伝説として、<西サハラ難民との約束>を記事にしようと、手ぐすね引いて待っております。 あまり待たせないでください、、お願いしますよ!
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2016年9月19日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
国連マーク、見えますか?
|