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2017年07月01日01時04分掲載
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反戦・平和
韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会通信 No.32−� 複横娃隠掲�6月3日発行)
【残念!通常国会は時間切れ。夏の臨時国会に向けて、働きかけを続けます】
今通常国会で、なんとか「特定連合国裁判被拘禁者特別給付金支給法案」の提出と成立を願って要請を重ねてきましたが、残念ながら再び時間切れになって、次の臨時国会に希望を託すことになりました。 日韓議員連盟(額賀福士郎会長)が立法を推進してくださっていますが、昨年秋からの韓国朴槿恵大統領をめぐる問題発覚、弾劾、大統領選という急展開、前代未聞の事態に、日本側で戸惑い気味の対応が続いてきたことは事実です。BC級戦犯者問題は、韓国の政権交代と直結するものではないのですが、間接的な影響は否めず、新政権の体制などが固まるまで状況を見極めたいとの永田町の心理が、法案提出への動きを鈍らせた側面はありそうです。 そうした状況の中で、92歳の李鶴来(イ・ハンネ)さんのロビー活動は続きました。 4月6日に日韓議連会長の額賀福志郎衆院議員と、6月2日には同議連幹事長の河村建夫衆院議員と面会し、早期の立法解決を要望しました。河村幹事長からは「臨時国会もすぐに開かれる予定なので、そこでなんとかしたい。近く訪韓する二階幹事長にもこの問題も話してある」とのお話もありました。
【5月17日 衆議院議員会館集会報告 早期立法解決を願って】
5月17日に衆議院議員会館で開催された集会では、藤田幸久参院議員、横路孝弘衆院議員、初鹿明博衆院議員、神本美恵子参院議員、有田芳生参院議員、伊藤信太郎衆院議員、近藤昭一衆院議員、泉健太衆院議員の8議員が発言。 また、額賀福志郎、岩屋毅、大畠章宏、佐々木隆博、金子恵美の各衆院議員代理の秘書が参加くださいました。集会参加者は、総勢70名に上りました。
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≪李鶴来「同進会」会長 挨拶≫
本日はご多忙中、ご出席をいただき、心から感謝申し上げます。私たち外国籍のBC級戦犯問題は、鳩山一郎内閣以来、歴代内閣に60数年も解決を要請し続けてきておりますが、今なお未解決のまま、不条理が続いております。私たちのこの問題についての長年にわたる訴えと運動を受け止めていただき、昨年初めて日韓議員連盟が検討を重ねて立法化に取り組み、11月の日韓・韓日議員連盟合同総会でも共同声明に早期解決に向けた両国議員の協力推進を織り込んでいただくなど、大きな進展がありました。しかし、昨秋の臨時国会では時間切れで、今年の通常国会に持ち越されてきております。 今年2月には、日韓議連幹事長の河村建夫先生が、インタビューに答えて「日韓・韓日議連が早期解決を約束したことであり、政局に関わらずやるつもりだ」と述べておられ、強く期待しているところです。先週、韓国の大統領選挙が終わり、文在寅大統領と安倍総理との電話会談も行われたと聞いております。紆余曲折の多い日韓関係ですが、落ち着きを取り戻し、修復されるよう期待しております。 私たちは戦中・戦後を通じ、青春も生命も戦後処理をも犠牲にすることを強いられてきました。日本政府から、これまで全く対応がなかったことは、裁判所も著しい不利益・不条理と指摘しています。不条理の是正のための立法措置は、無念の内に亡くなった元BC級戦犯、遺族を癒し、名誉回復するものです。この立法措置は、日本国と私たち外国籍元BC級戦犯・遺族との和解を促す契機となるものです。私たちも多い時には70余名の当事者・会員がいましたが、高齢に達し、日本国内に在住する当事者の生存者は3名のみとなり、まことに寂しい限りです。 ぜひとも今通常国会で長い間の懸案を解決していただけますよう、強く訴えます。皆様のご理解と最後までのご支援を重ねてお願いする次第です。本日は、ありがとうございました。
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≪国会議員からの発言≫
■「日韓国民双方が歓迎する解決を」藤田幸久参議院議員(民進)
経過につきましては、2008年、当時の民主党として法案を出したわけですが、昨年、河村日韓議連幹事長に李鶴来さんにお会いしていただいてから急速に、日韓議連でこれを取り扱おうということになってまいりました。こういう議員立法というのは、新しく議員連合を作るという手があるわけですが、それでは時間がかかる。日韓議連そのものが超党派の議員連盟ですので、既存の議員連盟で進めるという知恵を出していただき、進めてきたわけでございます。 役員会、今日お越しの初鹿明博議員にも入っていただきましたけれども、そこで進めた結果、中身については、数年前の法案に若干手を加える、とにかく早めに超党派で合意をすることが重要ということで、臨時国会に臨んだわけでございます。 一部与党の中で異論があったり、役所の方で若干懸念を示す、あるいは課題が残っていることがございましたので、それを克服するという作業をしておりましたけれども、その段階で、昨年の臨時国会の終わり方というのもさることながら、韓国の中で大統領をめぐり政情不安定ということが環境として必ずしもふさわしくないということで、臨時国会の通過には残念ながら至らなかったわけでございます。 その意味では、韓国の方も新しい民意による大統領が誕生したわけでございますので、この通常国会、予算が上がった後にできるだけということで、与党の方で調整中だと聞いております。 そんな中で、私も最近、李鶴来さんとお会いいたしまして、若干足腰が少し弱くなっていらっしゃるかなということも含めまして、いま3名のご存命の方がおられるわけですから、やはり早めにやっていかなければいけないということを感じている次第であります。日韓議連の河村建夫幹事長、そして伊藤信太郎事務局長も、今日の集まりには必ず行くとおっしゃっていましたので、いらっしゃると思っております。 私、個人的に申し上げますと、よく誰が大統領になったならば、北朝鮮との関係がどうなるか、とか、慰安婦像がどうなるか、という話がありますが、最近の言論NPOの世論調査でも、韓国で6割の方が日本を好ましく思っていないという結果があります。誰が大統領になっても、民意に従って政治家は動くわけですから、その意味でも日韓関係の相互の国民同士の信頼が重要だろうと思っております。 そんな中で、日本と韓国が今できることは二つあると思っています。一つは、北朝鮮に対してさまざまな多角的な連携をしていくということ、もう一つは両国民にとって、これはよかったと思える実績を示すこと。 その意味ではBC級戦犯の問題は、日本にとっても韓国にとっても、日韓関係の中でこういう良いことができたということを示す意味でも、私は非常に良い事例になると思っておりますし、両国の皆さんに大変喜んでいただけることだろうと思っておりますので、この動きを加速化して、ぜひ早めに通常国会の中で実現できるように頑張りたいと思っておりますので、皆さんのお力添えをお願いいたしたいと思っております。
■「記憶、責任、そして未来のために」横路孝弘衆議院議員(元衆議院議長、日韓議連顧問、民進)
李鶴来さんがこの問題を訴えて、もう60年近くなります。本当にご苦労をされていると思います。私は10年くらい前、副議長や議長をやっている折に、韓国の議員団の皆さんといろいろお話をする機会がありましたが、BC級戦犯ということに反応を示してくださる議員は、韓国の中にもおられませんでした。もっぱら李鶴来さんの努力で、少しずつ少しずつ理解を深める議員の人たちも増え、今日ここまでたどり着いています。 特に、昨年11月の日韓・韓日議員連盟合同総会の席上で、この問題を解決しようと韓国側の提案があり、日本側もそれを受けて、お互い努力しようということを固く決めたわけです。今、河村先生を中心に、非常にご苦労をされておられます。何とか1日も早く解決することが、元BC級戦犯やご遺族のためでもありますし、今、藤田さんが言われました日韓のためでもありますし、また我々が歴史にしっかり向き合うためにも必要なのです。 ドイツは、2000年に強制労働者の人々に対し補償をする財団を作りました。対象は167万人です。この財団の名前がいいんです。「記憶・責任・未来」財団。「ちゃんと事実を記録して、歴史と向き合いましょう。その責任を我々は感じていますよ、責任を明らかにした上で、未来を一緒に進んでいこう」という、こういう財団なんです。 日本で議論をすると、未来だけを志向し「未来志向」と言うけれど、その前段が抜けてしまうから、なかなか韓国と日本はお互いの気持ちが一致しない場面が多くなっているのです。今回の問題は、記憶、責任、そして未来を志向するために、日本人にとっても必要な解決なんだということを強調して、ご挨拶に代えさせていただきます。
■「歴史を伝えるためにも法案成立を」初鹿明博衆議院議員(民進)
大先輩のお二人が経緯等をお話しされたので、私からは簡単にお話をさせていただきます。 見てのとおり私は戦後生まれで、自分の父親も戦争を知らない世代です。最初に国会に来る前だと思いますが、BC級戦犯問題を知って「日本の国というのは、こういうことをしていたのか」と非常に恥ずかしいというか、情けないというのか、寂しい思いになりました。 恐らく、私の子どもくらいの世代になると、そもそもなぜ日本に在日の方がこんなにたくさん住んでいるのかということも分かっていないのではないかと思います。植民地支配があったということは知っていても、戦争が終わってサンフランシスコ講和条約が結ばれ、その時点で本人の好む、好まないにかかわらず、国籍が日本から外される、そういう事態になって今に至っているということを、多分、我々の子どもの世代は理解していない。そういうことで言えば、BC級戦犯では何で外国籍の人が裁かれていたのかということも、皆知らないのだと思います。 先ほど横路先生からもお話がありましたが、そういう記憶を我々はきちんと伝えていかなればならないのではないかと思うのです。そういう意味で、この法律には非常に重要な意義があるし、これができることにより、日韓関係が改善に向かう一歩になる、そのきっかけになるのではないかと思います。 これからのことを考えても、1日も早く成立をさせて、これからの日本の子どもたちに「過去、日本にはこういうことがあったんだ」と、ぜひ知ってもらいたいと思います。少なくとも、この対になる方々は、当時は日本人として戦争に行って、日本を祖国だと思って「お国のために戦うのだ」と行って、そして罪に問われている。にもかかわらず、国は知らん顔をしてきたと、そういう事実は、後世にちゃんと記憶として残していくことは重要ではないかと思います。今国会での成立を目指して私も頑張っていきたいと思います。
■「今国会では何としても成立を」神本美恵子参議院議員(民進)
外国籍BC級戦犯者問題につきましては、民進党の中に戦後補償議連という議連を作っておりまして、前に座っておられる藤田議員が会長で、会場におられる石毛えい子元議員も現職の頃からずっとやっていただいておりました。そのメンバーの一人として、この問題を勉強させていただき、かかわらせていただきました。 いよいよこの国会で成立できるのではないか、何としても成立させないといけないという思いでおります。まだまだこの先国会がどうなるか、終盤にさしかかって不透明なところがありますが、何としても・・・李鶴来さんは国会にお見えになるたび、事務所にもお訪ねいただいて、お元気な姿を見ておりますが・・・今国会で成立ができるよう、私も微力ながら尽くしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■「死刑房のコンクリートのベッドと人間の尊厳」有田芳生参議院議員(民進)
国会議員になってから、もう何度も何度も何度も、雨の日も、雪の降っている日はなかったかもしれませんが、李鶴来さんが、私の部屋を含めて国会議員の皆さんのところに出向いて、この不条理を何としても早く解決したいということを訴えてこられました。 私は国会議員になる前、取材者としてさまざまなテーマに取り組んでまいりました。10何年経つでしょうか、岩波文庫の『きけ わだつみのこえ』にBC級戦犯の手記が出ておりますが、大阪吹田出身の木村久夫さんは、やはり無実の罪で死刑判決を受け、1946年にシンガポール・チャンギの刑務所で処刑されました。28歳でした。私はその後、李鶴来さんと面識を得ましたが、李鶴来さんも木村久夫が処刑されたチャンギの刑務所にいらしたんですよね。Pホールという死刑判決を受けた人たちが寝起きする場所、そこに李さんもいらした。びっくりしました。 私は、チャンギ刑務所にも取材に行きました。当時はコンクリートのベッドなんです。いってみれば石の枕。そこで明日をも知れぬ日々を送ってこられた李鶴来さんにお会いしたときは、衝撃を受けました。戦後処理ができないまま、もう70年以上が経って、これはお金とかそんな問題ではなくて、李さんたち人間の尊厳そのものを解決しなければいけない課題だと思うんです。 そういう意味では、党派はまったく関係なく解決しなければいけないにもかかわらず、ここまで来てしまった。李さんにお会いするたびに恥ずかしい思いをしております。政治というのはタイミングというものが非常に大きな役割を果たすものだと思いますので、何としても今回は李さんたちの思いを形にしなければ、国会の役割はいったい何なんだという思いを含めて、私たちのできることはこれからも進めていこうと思います。李さん、いつもいつも申し訳ありません。
■「日韓議連として諸情勢を乗り越えて」伊藤信太郎衆議院議員(日韓議連事務局長、自民)
いろいろな歴史の中で大変なご苦労をされている李鶴来さんを始めとする皆さんに、我々も心から同感すると共に、藤田先生らと力を合わせて前に進めているところでございます。 私は今、日韓議連事務局長ということでご紹介がありましたけれども、日韓議連幹事長の河村建夫先生とも話し合って、何とかこの問題が前に進む努力をしているところであります。 国会の諸情勢ということもありますが、何とかその諸情勢を乗り越えるべく努力をしていることを申し上げ、長年ご苦労をされている李鶴来さんはじめみなさんに心から同感し、また、一緒に進むことをお約束申し上げてご挨拶とさせていただきます。
■「アジアの人々と手をつなぎ共に生きる」近藤昭一衆議院議員(民進)
毎回、李鶴来さんのお顔を見るたびに、お元気でいらっしゃることを嬉しく思うと共に、申し訳ない、切ないという思いも同時にするわけであります。昨年の臨時国会も時間切れで、法案成立に向けて超党派でしっかりと改めてがんばっていかなければならない、こういう思いであります。 私も戦後の生まれでありますけれども、やはり戦争の時代から続いている課題、それはアジアの人々と平和にしっかりと手をつないで共に生きていくということだと思うのです。そのために解決しなければならない問題だと思っております。共に頑張ってまいりたいと思います。
■「あと一歩のところまで来ている」泉健太衆議院議員(民進)
初当選の頃からこの問題に携わらせていただいて、もう10年以上が経ちました。その間、李鶴来さんが何度国会に足を運んでくださったかと思うと、先ほど近藤先生は「切ない」ということをおっしゃっておられましたが、本当に我々国会議員としては申し訳ない気持ちでいっぱいです。 でも、今もこうして笑顔で、いつも笑顔で前向きに、そしてこの問題の解決は「自分のことだけではない」ということを常に仰られていて、やはり正義を、この国と韓国にもたらしたいという思いで李鶴来さんが活動されているということを、我々も一生懸命応援したいと思います。 また、額賀福志郎先生(日韓議連会長)に特段の力をいただいて、この問題は昨年以降、大きく前進しているところです。本当にあと一歩というところまで来ていると確信しております。韓国も政情が不安定な中で、あとは両国の政情がぴたっと合い実現をしていく状況まで来ておりますので、あともうひと頑張り、皆さまと希望をもって取り組ませていただきたいと思います。私も議員運営委員会の野党側の筆頭理事をしておりますので、国会にかかる局面があれば、私の立場からも全面的に支援をしていきたいと思います。
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≪支援者からの発言≫
■内海愛子さん(同進会を応援する会代表)
李鶴来さんは、いま92歳になりました。日本政府の「お陰」で李さんは元気です。「刑場で死んだ仲間の無念の思いを晴らさないと死ねない」というのが李さんの何十年もの口癖でした。でも、なかなか実際の道筋は見えてきませんでした。 李さんらが最初に国会に通い詰めたのは、巣鴨刑務所を出た直後です。その後、1970年代後半、日本に置き去りにされている刑死者の遺骨の送還のために国会を回りました。この時、私は李さんや仲間の方々と共に議員会館に通いましたが、「朝鮮人・台湾人が戦犯になるとは、余程悪いことをしたのだろう」といった感覚で受け止められました。厚生省の役人もそうです。なぜ自分たちが戦犯になったのか、李さんたちはその度に一から説明するのです。見ていて本当に申し訳ない、そういう状況が1970年代、80年代に続きました。 1979年、遺骨送還についての請願は採択されました。しかし、補償という言葉の入ったものは却下され、「誠意を尽くす」という曖昧な表現で採択されました。では一体「誠意を尽くす」とはどういうことなのか。厚生省と折衝しましたが、「私たちは今までどおり誠意を込めて遺骨をお返しする」と。遺骨を返す時にどういう補償があるのか尋ねると、「大使から香典がある」。それだけでした。それで李さんたちは、また活動を始めました。ずっと国会に通い詰めていたのです。 ですから、今日こういう形で議員の方々に出席いただき会合を持てるのは、李さんたちのこれまでの活動が、ようやくこのように結実したということだと思います。しかも、中身をきちんと理解していただいた上で支援をいただいている。法案が成立したら、李さんが安心してしまうのではないかとそれが心配ですが(笑)。安心して遺族との交流など、次の活動を続けていただきたいと思います。 この運動を記録していく、こういうことも私たちはやっていきたいと思います。横路先生が仰ったように、過去の問題をどう記録し未来につなげていくのか。ドイツの財団は、いま「未来財団」となり、記憶・責任の部分は終わり、未来の財団になりましたが、私たちはまだそこに至っていません。 ぜひ、議員の先生方には法案を通していただて、92歳の李さんが、夜きちんと眠れるようにお願いいたします。私たちも側面からではありますが一緒に活動していきたいと思います。 応援する会は、今日もそうですが、若い人が必ず参加くださり、それぞれの役割を果たしてくださいます。続けることによって、新しい日本人の問題としてこの運動を考え展開していく、そして次の人たちにつないでいく、それが、李さんが私たちに示してくれた道だと思います。よろしくお願いいたします。
■林三鎬(イム・サンホ)民団副団長
何とか、今国会でこの法案が通過することを、本当に心から願っています。 先ほども先生方のご挨拶の中にありました。韓国では今回、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任いたしました。韓日関係がこの間ギクシャクしておりましたけれども、この法案の通過を通じて、韓日関係がさらに友好に進んでいくことを期待しています。ある面、この法案が大きな材料になっていくのではないかと思います。 従軍慰安婦問題との関連もありますが、私たち民団としましては、韓日間で締結されました合意書を、ぜひ推進していこうという立場に立っております。韓国は韓国でいろいろな事情があるでしょうけれども、一旦は合意書をきちっと実行した上で、何がしかまた問題があればあったで協議をしていけばいいのだろうと、私共民団ではそういう立場です。 そういうことを進めていくうえでも、ぜひこのBC級戦犯者問題に関しては、ぜひ強力に進めていただいて、 ひいては従軍慰安婦の問題も滞りなく進展していくことを願っております。そういう意味でも、先生方には、諸般の事情があるかと思いますが、その事情を乗り越えて、まずはこれを通過させていくということを強く訴えて挨拶を終わりたいと思います。
■張界満(チャン・ゲマン)弁護士
私は、2005年に亡くなりました金敬得(キム・キョンドク)弁護士の事務所で働いておりまして、今年でもう17年になるのですが、在日弁護士としていろいろな戦後補償の問題にかかわってきております。 2010年に日本と韓国の弁護士会が、「日本の未解決の戦後補償の問題解決のために共同して取り組んでいかなければならない」という声明を出しました。それから7年経ちましたが、なかなか解決できていません。 先ほど、内海愛子先生が「BC級戦犯者の問題には、新たに若い人がこの運動にかかわっていて、運動を引き継いでいく」という言葉がありましたが、私もいま49歳になるのですが、当初この問題に私がかかわったときは、非常に若い先生が入ってきたと言われました。結局17年経ち、時間がかかっていますが、いつか解決しなければならないという思いで引き続き運動していくという気持ちでいろいろなところに顔を出させていただいています。 慰安婦問題もBC級戦犯問題もそうですが、BC級戦犯者の方は生存者の方が3名ということで、遺族の方も含め、数にすると本当に少ない数です。補償にしても、一件の金額260万円は大きな金額ではありますが、国からすれば、それほど大きな額ではありません。 私たちがこういう問題にかかわっていかなければならないというのは、いま目の前で苦しんでいらっしゃる方々、この人を救うことができるかどうか、そういった気持ちの持ち方、人間の生き方がすごく問題の解決に大切なのだろうと思います。「目の前で苦しんでいる人を助けられなくて、世の中を幸せにできるか」ということで私もいろいろなところで話をさせていただいています。そういう話をすると、いろいろなところから「あれやって。これやって」と言われるので、あまり偉そうなことは言わずに、このあたりで話は終わらせていただきます。 李鶴来さんには、私が行った文書公開請求訴訟でも原告になっていただいて、その時からのお付き合いですので、長生きをしていただいて解決をして、これから私もお手伝いを頑張っていきたいと思います。
≪韓国同進会からのメッセージ≫
5/17「外国籍元BC級戦犯者問題の早期立法解決を願う集い」に寄せて
韓国同進会を代表して 会長・姜 道元
1945年、日本の敗戦は私たちの祖国に解放を与えました。悲劇的な戦争は幕を下ろし、家族を徴用や徴兵に送らなければならなかった親兄弟たちが埠頭に出て、とめどなく連行された人たちが帰郷の船に乗って帰ってくることを切望しました。 しかし、祖国が解放の歓喜で波打っているときに、私の父は帰って来ませんでした。大日本帝国の捕虜監視員として動員され、中国、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど名前も知らない奥地で連合軍捕虜を監視する役割を担当し、軍需物資や食糧輸送のための鉄道工事、道路工事に連合軍を働かせる悪役を担当しなければならなかったのです。 厳しい強制労働を強要しながらも、食糧は十分に調達されませんでした。熱帯気候の中での伝染病が続出しても医薬品が十分に供給されませんでした。飢餓や病気に悩まされた連合軍捕虜たちに過酷な労働を強要したのは大本営と軍首脳部でしたが、連合軍捕虜たちの恨みは、末端の韓国人・台湾人の捕虜監視員が被らなければなりませんでした。 連合軍と直接対面しなければならなかった韓国人・台湾人の捕虜監視員には、戦犯というくびきがかけられ、次々と戦犯裁判に訴追されました。主に捕虜監視員だった148人の韓国人、173人の台湾人が死刑、終身刑、長期間の拘禁を宣告されました。特に、23人の韓国人、26人の台湾人が刑場の露と消えました。 残りの人々は、シンガポールなどの刑務所や巣鴨刑務所で家族たちとの出会いを持つこともできないまま、長期間拘禁をされました。厳しい試練の歳月を送り、自由の身になった韓国人たちを待っていたのは、さらに厳しい差別と偏見でした。連合軍の戦犯裁判で、日本人として処罰された韓国人の戦犯者らは釈放され、監獄の扉を出た後は、「もはやこれ以上は日本人ではない」という理由で援護法からも排除されました。 家族もなく、生活の場もなく、飢えと孤独だけが彼らを待っていました。ある者は木で首を締め、ある人は電 車に身を投げなければならなかったのです。ある者は精神病院で一生を送らなければならなかったです。そして、悔しい彼らの死は、多くの人々の関心を引くこともなく、忘れ去られた歴史になりつつあります。 昨年2016年11月4日、ソウルで開かれた第39回日韓・韓日議員連盟合同総会では、共同声明で初めて韓国人元BC級戦犯の名誉回復および補償問題の早期解決に言及しました。そして、日韓の与野党議員が法案の提出に向けて協力・提携しています。 先週、韓国の国民は新しい大統領を選びました。皆さんもご存知だと思いますが、ここ数ヶ月間、韓国は国会での弾劾決議、そして憲法裁判所による弾劾決定などの出来事がありました。大統領の不祥事は極めて恥ずかしいことですが、韓国民はメディアの真相究明、平和的な集会、法による手続きを通じて危機を乗り越えました。 厳しい現実もありますが、新しい政権の出帆は両国関係の改善にも新しい機会だと思います。 ぜひ、日本のこの通常国会において、「特定連合国裁判被拘禁者等特別給付金支給法」を制定することで私たちの72年の念願を晴らし、両国関係を改善させる機会も生かしてください。刑場の露として消えた23人の朝鮮人の戦犯の死刑囚らよ、貴重な命を自ら捨てなければならなかった在日朝鮮人の戦犯者らよ、そして、懐かしい家族の胸に抱かれることのなかった日本人、台湾人の戦犯者らよ。もう二度とこのような不幸が私たちの子孫たちに受け継がれることのないように、人が人を虐待し、虐殺する悲劇が繰り返されないように、東アジアの平和の実現のために、見守ってください。悲劇的な一生を終えたすべての方々の極楽往生を祈願します。安らかな安息がもたらされるよう皆様のご尽力をお願いいたします。
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◆法案紹介◆ 【特定連合国裁判被拘禁者等に対する特別給付金の支給に関する法律案】
(趣旨) 第一条 この法律は、特定連合国裁判被拘禁者が置かれている特別の事情等にかんがみ、人道的精神に基づき、特定連合国裁判被拘禁者及びその遺族に対する特別給付金の支給に関し必要な事項を定めるものとする。
(定義) 第二条 この法律において「特定連合国裁判被拘禁者」とは、日本国との平和条約第十一条に掲げる裁判により拘禁された者であって、同条約第二条a又はb(*)に掲げる地域に本籍を有していたものをいう。
(特別給付金の支給及び裁定) 第三条 この法律の施行の日(以下「施行日」という。)において特定連合国裁判被拘禁者に該当する者又は施行日の前日までに死亡した特定連合国裁判被拘禁者の遺族には、特別給付金を支給する。 2 特別給付金の支給を受ける権利の裁定は、これを受けようとする者の請求に基づいて、総務大臣が行う。
(遺族の範囲) 第四条 特別給付金の支給を受けるべき遺族の範囲は、死亡した者の死亡の当時における配偶者、子(死亡した者の死亡の当時胎児であった子を含む。)、父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹並びにこれらの者以外の三親等内の親族(死亡した者の死亡の当時その者によって生計を維持し、又はその者と生計を共にしていた者に限る。)とする。
(遺族の順位等) 第五条 特別給付金の支給を受けるべき遺族の順位は、次に掲げる順序による。 この場合において、父母及び祖父母については、死亡した者の死亡の当時その者によって生計を維持し、又はその者と生計を共にしていたものを先にし、同順位の父母については、養父母を先にし実父母を後にし、同順位の祖父母については、養父母の父母を先にし実父母の父母を後にし、父母の養父母を先にし実父母を後にする。 一 配偶者(死亡した者の死亡の日以後施行日の前日以前に、前条に規定する遺族(以下この項において「遺族」という。)以外の者の養子となり、又は遺族以外の者と婚姻した者を除く。) 二 子(施行日において遺族以外の者の養子となっている者を除く。) 三 父母 四 孫(施行日において遺族以外の者の養子となっている者を除く。) 五 祖父母 六 兄弟姉妹(施行日において遺族以外の者の養子となっている者を除く。) <中略>
(請求期限) 第六条 特別給付金の支給の請求は、施行日から起算して五年以内に行わなければならない。 2 前項の期間内に特別給付金の支給の請求をしなかった者には、特別給付金を支給しない。
(特別給付金の額) 第七条 特別給付金の額は、特定連合国裁判被拘禁者一人につき260万円とする。 <中略>
附 則 (施行期日) 第一条 この法律は、公布の日から起算して三月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。 <中略>
・理由 特定連合国裁判被拘禁者が置かれている特別の事情等にかんがみ、人道的精神に基づき、これらの者及びその遺族に特別給付金を支給するための措置を講ずる必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。
・本案施行に要する経費 本案施行に要する経費としては、約2億5千万円の見込みである。 (*2008年民主党提出の法案を一部修正。特別給付金の額を2000年制定の「平和条約国籍離脱者等である戦没者遺族等に対する弔慰金等の支給に関する法律」に準じて260万円に減額)
(No.32−�△紡海�)
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転載について
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