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2019年03月07日14時16分掲載
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社会
「武器より暮らしに回せ!大軍事拡予算案を通すな!」 記者会見/2019年2月28日 報告
2月28日に、3団体によって「武器より暮らしを!市民ネット」の立ち上げ記者会見と集会が60人を集めて参議院議員会館で行われた。3団体とは、武器取引反対ネットワーク[NAJAT]、防衛費増大より教育を受ける権利と生存権の保障に公的支出を求める専門家の会[社会権の会]、大軍拡と基地強化にNO!アクション2018である。(笠原眞弓)
記者会見は、3団体の代表の話からはじまる。
★NAJAT代表の杉原浩司さんは、東アジアが平和に大きく動こうとしているときに、安倍政権はそれを無視した方向に行っていると指摘。 今の政府がいかに高額の武器を買っているか、税金の無駄遣いをしているか、具体例を挙げて解説した。 F35戦闘機1機分(116億円)で認可保育所が90ヶ所、8100人の子どもが保育を受けられ、6機分で待機児童がいなくなるとか。 政府は、医療報酬を減額しようと、高齢者の医療費補助を減らす方向に向かっている。 アメリカから買う兵器は前払いで一部の部品は届かないこともあるのに返金されず、その金額は7千億円以上にもなると、普通の商いでは考えられない話まで出て来た。人の暮らしや命を犠牲にして死の商人をもうけさせるために税金を貢ぐやり方は認められない。暮らしをなんと考えているのかと。 予算委員会が開かれるこの時期に集中的にキャンペーンをしようと、NAJATが呼びかけた「武器より暮らしを!市民ネット」を立ち上げ、議員たちに働きかけているとのこと。 貧困や格差が広がっていることの解消に、武器購入を止めることを訴えていくと結んだ。
★社会権の会の申惠丰(しんへぼん/青山学院大学法学部教授)さんは、国際人権法を専門にしてきたが、その立場からこの12月に234名で防衛費が増加し社会保障費が削られることに抗議して声明を発表し、「社会権の会」を立ち上げたという。 防衛費予算が6年連続で大幅増加。13年から本予算だけで5兆円を超えた。中期防衛力整備計画が閣議決定され、27兆4700億円が担保されている。ステレス戦闘機35機の大量購入や巡航ミサイル、海上自衛隊の出雲を空母に変えるなど、攻撃型のものも含まれていると。専守防衛からの逸脱と指摘し、軍事費と言ってもいいとはっきりという。 問題なのは、この防衛費、つまりアメリカからの武器の輸入が、自動車などの対日貿易赤字を減らすためであるということ。これらが官邸主導で進められていることも問題。しかもローンで買っていて累積5兆円に上る。つまり年間防衛予算に匹敵する額のローン(借金)がある。ローンを組むことは、憲法に違反することになる。 生活保護など13年度から引き下げさらに昨年も引き下げられた。年金にしても、生活保護に満たない年金か未年金の人が多く、高齢者の生活保護の申請がうなぎのぼりで増えている。厚労省は物価の要素も入れているので、賃金の統計偽装が現在問題になっているが、ここでも数字の操作をして支給額を低く抑えている。 利子つきの奨学金は、卒業時にすでに元本合わせて500万円から1000万円になっていて、卒業と同時にマイナスからのスタート。教育費の無償化は、1機買わなければできることという。 ★大軍拡と基地強化にNO!アクション2018の吉沢弘志さんは、よんどころない事情で参加できなかった。
★生活の現場から賛同者として雨宮処凛(作家・活動家)さんが発言。 生活と武器を比べると、とても分かりやすいという。お金(税)の使い道が政府のすることなので、何に使っているかを見ていくことが大事。2次安倍内閣がやったのは、生活保護の引き下げで、保護家庭の子どもを見捨てた。医療費では、財源がないから人工透析者を殺せと言わんばかりの発言をしたり、フツウの人の生活、命を脅かすことを次々としてくるので気をつけなければならないという。
★学生を代表してFREE高等教育無償化プロジェクトの事務局長の中野典(なかのつかさ)さんは、学費の負担について1,000人を越える学生にアンケートを行った。その結果、学費の返済などのため、大学院進学をあきらめるなど、卒業後の進路選択に影響があったという。9割以上の人がバイトをしていて、アルバイトの目的は学費のため。睡眠、学習時間へのしわ寄せの他に、心に余裕がないなど7人に1人が何らかの影響を受け、年間12000人が退学に追い込まれている。家族を含め自己破産をしている人もいるという。
来月から審議される給付型奨学金が年収380万以上の世帯は対象にならない。ところが、アルバイトで一杯いっぱいという世帯の年収は600万でも多いという。
そんな中で求められるのは、毎年値上がりする学費の鎮静化というより、無償化を求めていきたい。政府のすることは、学費の値上げラッシュを止めることではないかという。 配られたA4裏表の資料には、その辺の事情が詳しく、私の学生時代よりよっぼど貧困な学生たちに同情を禁じ得ない。
★申さんは続いて3月の国会がはじまるとすぐに補正予算の審議がはじまり、防衛予算も高額が通っていくだろう。だが、野党が共同でだす予算の組み替え提案の内容を国民に知らせていきたいという。
★集会に移ってからは、昨年暮れに防衛費と税金という視点で連載特集をした東京新聞の杉谷剛さんがまず話す。新聞で12月に取り上げた「税を追う」の特集記事を示しながら、私たちの払った税の行きつく先が「既得権益」のかたまりである官邸に突き当たると指摘し、防衛費の天井知らずの伸びを問題視した。
アメリカは以前日本が中距離巡航ミサイルを持つことに反対していた。秘密保護法が出来、安保法制が出来て現在、日本が持つことに賛成した。自衛隊は当初専守防衛に反するから持てないという立場だったが、官邸主導(国家安全保障局)で日米関係重視の観点から再考を促され、購入が決まる。すると同時に購入価格が20%も値上げしてきたという。
また、辺野古のうなぎのぼりの建設予算も国会閉会中に閣議決定し、予備費から出しているなど、税の動きから見ていくと分かるので、今後も続けていきたいという。
★その後、雨宮処凛さんが、今の社会にある「貧困バッシング」は、江戸時代からあったという話をする。施しを受けた家の前を通るときは、草履を脱いではいつくばったと。つまり貧困は「自己責任」という価値観が今に続いていると指摘。
生活保護の支給漏れがないかの確認も、意識的にやらないと見逃す。生活保護を1割下げると約束して安倍政権が発足。それは、該当者は死ねと言っているのに等しい。
★�儀薪�尿病の西田みえ子さんは、毎月かかる2万円の医療費に補助はまったくない。一生治らないし、インスリンがなければ即死んでしまうのに、障がい者年金も支給されなかったと訴える。大阪では障がい者年金の受給者が多かったが、最近は打ち切られてきている。西田さんは現在不当な非支給だと提訴している。ここにも弱者切り捨てがあるのだ。
★武器より暮らしを!市民ネットでは、次回の行動として、下記アクションをする。 大軍拡予算を通すな 日時:3月12日(火)12時〜13時30分 場所:参議院会館前 スピーカー予定:井筒高雄さん(ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン共同代表)他
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武器より暮らしを!記者会見


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