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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2019年06月27日20時34分掲載
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欧州
長いながーいイタリアの夏休みの過ごし方 〜 チャオ!!イタリア通信(6)
イタリアは6月に入ると、もうバカンス気分になります。というのも、小学校以上は大体6月10日頃に終了し、9月の第2週目まで約3カ月間、長いながーい夏休みになるからです。
私の子どもは、まだ幼稚園なので6月いっぱい通いますが、それでも7月から9月の第2週目まで夏休みです。その後、新しい学年が始まります。 保育園は、7月いっぱい開いてるところもあるようですが、8月は閉まるのが通常です。 とにかく、私たち日本人にとっては考えられないくらい長い夏休みで、その間、イタリアの人たちはどうやって子どもたちに夏休みを過ごさせるかが、この時期の話題になります。 一方、親たちの夏休みは、せいぜい2週間ぐらいです。
共働きの人たちは、おじいちゃん、おばあちゃんに預けたり、ベビーシッターを雇ったりしています。 また、“チェントロエスティーボ”と呼ばれる、子どもを預けるところ(=サマースクール)もあります。そこは、大体2週間単位で申し込みをするようになっています。2週間、朝の9時頃から夕方5時頃まで、約130ユーロから170ユーロと決して安くはないのですが、「学校より良い」と言っているお母さんもいました。小学校は、場所によりますが、大体午後2時半で終わるからです。
夫の“いとこ”の子どもは、おばあちゃんが6月に入ると海の近くに1ヶ月ぐらい借りるアパートで、おばあちゃんと一緒に夏休みを過ごします。そして両親は、週末になるとそのアパートに遊びに行き、子どもと一緒に休暇を過ごしています。
近くにおじいちゃん、おばあちゃんがいない人たちは、子どもの預け先が無くて本当に大変だと思います。 ベビーシッターを雇えない場合は、両親が仕事時間をやりくりして子どもと一緒にいるしかないでしょう。 自営業の人は仕事場に子どもを連れていって、親が働いている間、子どもたちはそこで宿題をしたり、絵を描いたり、本を読んだりして過ごしています。
私が働く日本語教室の生徒たちの中には、6月にイタリアの学校が終わると、すぐに母親と日本に帰る子もいます。この時期に日本へ帰ると、飛行機代も安く、日本の学校にも通えるというメリットがあります。大抵、日本には1ヶ月から1ヶ月半ぐらい滞在しますが、その後も1ヶ月から2ヶ月ぐらい夏休みが続きますので、9月に学校が始まると、親たちは皆、やっと息がつけるという感じです。
私が住む町には日本人がいないのですが、フィレンツェは大勢の日本人が住んでいます。イタリア人と結婚した人ばかりでなく、日本人同士の夫婦や、日本人と外国人の夫婦もいて、そういう人たちは、家族や親戚が近くにおらず、子どもを預けられる人がいないことから、とても苦労しているのを目にします。 とにかく、イタリアの夏休みシステムだと親が大変ですね。日本のような児童館もあるようですが、数が少ないのか、大きい街にしかないのか、私の住む町にはありません。 ちなみに私は、毎年日本に帰りますが、子どもたちは実家の近くにある児童館に通うのを楽しみにしています。 (サトウ・ノリコ=イタリア在住)
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イタリアの夏の一風景





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