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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2022年08月30日14時03分掲載
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欧州
筆者が日本に行く前にコロナにかかる!Part 2 〜チャオ!イタリア通信 サトウノリコ
日本への出発まであと12日となった時に、娘のコロナ陽性が発覚し、本当に日本に行けるのか。。。と、物凄いプレッシャーが襲いかかってきました 。私がコロナにかかった時に、日本にいる友人がコロナは自宅などで検査する簡易検査キットで陰性になっても、PCR 検査などの精密機器で検査すると、1ヶ月ぐらい陽性が出てしまう場合もあると連絡してくれました。日本政府は水際対策として、出国前72時間以内の陰性証明書を提出する義務を課しているので、私は暗澹たる思いでいました。
ところが、その友人が厚労省に問い合わせてくれて、イタリアの日本大使館から領事レターを出してもらって、それを提示すれば出国前72時間以内の検査で陽性になっても飛行機に搭乗できるという情報を教えてくれました。
早速、イタリアから日本の厚労省に電話をして、領事レターの件を確認し、在イタリア日本大使館に電話。事情を話すと、担当の人が丁寧に対応してくれました。以前も書きましたが、普段生活していると、外国人という意識がなく生活してますし、大使館にお世話になるのは10年に一度パスポートを更新する時だけなんですが、今回は大使館の存在が本当に心強かったです。
この領事レターというもの、ネットで調べてみると、主に海外旅行や海外出張する日本人向けのもののようでした。まずは、レターを貰うためには、日本政府が指定した検査方法で陽性であることが必要だとのこと。
私は発症から8日目で、娘は発症から6日目で検査を受けました。ちなみに、私の周りでPCR 検査を受けている人から聞いた話だと、フィレンツェの検査機関で75ユーロ(約10000円)です。頭の中で、計算が駆け巡りました。。。念のため家族4人で受けようとなったので、4人分で40000円、さらに出国前72時間以内にもう一度検査を受けなくてはいけなくて、40000円の倍、検査だけで80000円もかかるのかあ。。。。今年は、いくらお金がかかっても日本に行くぞと意気込んでいた私ですが、ちょっと心が折れました。
ところが、ところが、友人から聞いた抗原定量検査を調べてみると、PCR 検査の半額で検査を受けられるところを発見! 自宅から車で1時間かかるけど、そこにすぐ直行しました。抗原定量検査は、日本政府も指定しているし、検査結果はその日のうちに出るので、ほんとに助かりました。
その検査の結果、家族の中で娘だけが陽性、私は陰性がでたのです!つまり、発症してから8日目で陰性となりました。オミクロン株はすぐに陰性になるのかもしれません。出発まで、あと6日。あとは、娘のための領事レターを発行してもらうだけ。
領事レター発行には、検査結果が陽性であること、医者の診断書、パスポート、搭乗券の提出が必要です。全てメールを通して大使館に提出することができ、発行後も大使館から領事レターはメールに添付されて送られます。ローマまで行く必要が無くて、ほっとしました。
余談ですが、今回ビザを取りにローマへ行った時は、イタロという私鉄を使って行きました。いわゆる新幹線のような高速電車です。フィレンツェからローマまで約1時間で、あっという間に着きました。電車でローマに行くのがとても久しぶりで、まだ留学していた頃、友人とローマに行った時のことを思い出しました。20年近く前のことですが、コンパートメントで仕切り板のある古い型の電車に乗った思い出があります。最近は、イタリアも電車がきれいになってきています。日本の日立が電車を造っていて、ローカル線もすごくきれいだし、時には二階建ての電車もあります。
話を戻して、領事レターをもらうには、あと医者の診断書のみ。ホームドクターに事情を説明したところ、薬局で行う簡易検査で陰性なら診断書を書くという返事。隔離期間が終わってないといけない訳です。
出発5日前、娘が発症して7日目の朝。娘を薬局に連れて行き検査をしたら、なんと陰性!「やったあー!」と、天国にも昇る思い。。。 これで何とか日本に行けるとほっとしていたら、ホームドクターがコロナ陽性になり、連絡取れず。。。一気に地獄に落とされた気持ちになりました。 夫が、以前ホームドクターをしていた医者に連絡を取ってくれて、事情を説明し診断書を手にしたのは、その日の夜7時過ぎ。。。夜9時過ぎに大使館宛てにやっとメールを出すことができました。出発が月曜日で、その前の週金曜日にはギリギリ領事レターを手にすることができたのです。
それでも、大使館の担当者からは、このレターで100%搭乗できるかは分からない、あくまでも航空会社の判断になると、念を押されました。とにかく何か言われたら、レターを出して泣き落とすしかないか。。。。なんて考えてしまいました。
再び家族で出発前72時間以内の検査をして、娘も陰性となり、結局領事レターを使うことはありませんでした。「結果良ければすべて良し」なんですが、この間の緊張とストレスは人生で初めての種類のものでした。それで飛行機に無事乗れた時、日本に着いた時は、なんだか夢のような感じがしました。8歳の娘もよく「日本にいるのが、夢みたい」と言っていました。
後日談ですが、無事日本に着いて3週間楽しい時間を過ごしていたのですが、イタリア帰国5日前に夫が、3日前に息子がコロナにかかってしまい、今度はイタリア帰国を延期するのですったもんだでした。いつも日本で会っていた友人家族もコロナにかかり、会えずじまいで、本当にコロナに振り回された旅でした。
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