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2025年02月10日21時03分掲載
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核・原子力
2/4東海第二原発の中央制御室で火災事故 (上) 原発の心臓部で火災が起きる異常さ 山崎久隆
共同通信や東京新聞によると、原電が『東海第二原発の中央制御室で同日午後、火災が発生したと発表した。制御盤と呼ばれる部分から火と煙が出ているのを確認し、消火器を使って消し止めた。放射線の管理区域外で、周辺環境への影響はないとしている。』(東京新聞2月4日17時5分の配信記事) NHKは更に具体的に報じている。
1.東海第二原発の中央制御室で火災
共同通信や東京新聞によると、原電が『東海第二原発の中央制御室で同日午後、火災が発生したと発表した。制御盤と呼ばれる部分から火と煙が出ているのを確認し、消火器を使って消し止めた。放射線の管理区域外で、周辺環境への影響はないとしている。』(東京新聞2月4日17時5分の配信記事) NHKは更に具体的に報じている。一部を紹介する。
『4日午後2時前、東海第二原発の中央制御室に設置されている制御盤の隙間から、こぶし大の大きさの炎や煙が出たということです。現場にいた社員が近くにあった消火器を使って消火活動を行ったところ、火はすぐに消えたということです。』
この時、東海第二原発では何をしていたのか、その点についてNHKニュースでは、 …『当時、中央制御室では、原子炉内の中性子の測定に関する装置の部品が正常に作動するかを確認する試験が行われていて、突然、この装置の制御盤から火が出たということで、日本原電が火災の原因を詳しく調べています。』
中性子束検出器は炉内の中性子量を検出する装置で原子炉制御に不可欠だ。これが正常に作動しなかったり、表示できなくなればスクラム以外では停止操作もできなくなる。 東海第二原発については防潮堤の欠陥工事だけでなく、余りにも問題が多い。
これまでに報道された事件では、特に火災が多発している。以下、NHKニュースから。
『運転を停止している東海第二原発では、昨年度、ブレーカーから火花が出たり、照明器具で焦げた跡が見つかったりするなど火災が5件相次いで発生し、日本原電は、茨城県と東海村からの厳重注意を受けて、去年12月に火災を防ぐための対策を取りまとめていました。』
他にもボヤ程度とはいえ中央制御室が関係するものでは「2020年2月24日11時52分に原子炉複合建屋屋上の中央制御室空調機室外機制御盤内から火花と白煙を確認」(原電発表文)している。 2023年11月9日に仮設事務所屋外照明用ブレーカーから火災が発生し、2023年度はこのほかにも火災が起きたことから、東海村が原電に対して厳重注意の文章を発している。
以下、山田修村長名で出された2023年11月10日付「東海第二発電所における火災について(厳重注意)」の主な部分を紹介する。
「しかしながら、今年度においても7月19日、10月31日及び11月7日に火災が発生し、今回の火災が4件目となるものである。これは、本村住民の安心・安全の確保の観点から誠に遺憾であり、ここに厳重に注意する。」 「火災が頻発していることを踏まえれば、同所が昨年度に行った管理体制の改善が実質的に機能していないことを示すものであり、防火に対する貴社の組織風土に問題があると判断せざるを得ないと考えることから、機器点検の在り方を見直すことはもとより、防火のための組織的な取組を検討し、報告するよう求める。」
しかし再稼働を差し止めるとか、同意しないとの判断を示すことはなく、言いっぱなしの感が強い。 NHKは今回の火災事故で、茨城県庁で記者会見した原電のコメントも紹介している。 『中央制御室は、原子力発電所のいわば要の場所だ。こうした場所で火災を発生させ、地元や関係者の皆さまに多大なるご心配やご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ないと考えている。原因をしっかりと究明し、再発を防止する対応を取っていきたい』(東海第二原発・金居田秀二副所長) 過去の火災において、県議会からも老朽化が原因ではないかとの指摘が出た際、これを否定してきた原電だが、度重なる火災事故が収まらない原因は、老朽化と人員の能力低下であると考えるべきだ。(下)に続く
(たんぽぽ舎共同代表)
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