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2026年05月04日22時40分掲載
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欧州
今年の4月25日 イタリア解放記念日に思うこと~チャオ!イタリア通信
81年前の4月25日、イタリアはファシズム、ナチズムからの解放された。この日は、イタリアにとって、特別な祝日である。毎年、ローマでは「祖国の祭壇」と呼ばれる巨大なモニュメントで式典が行われる。
そこには大統領、首相、閣僚が参加する。ローマの他には、ミラノで大きなデモと集会が毎年開かれる。やはり、イタリア北部は第二次世界大戦中1943年からドイツに占領されていたこともあり、それに抵抗するパルチザンの運動が広がっていたことがある。
今年も例年通りミラノでデモが行われていたが、デモに参加していたユダヤ人団体が、同じくデモに参加していた反ユダヤ主義の人々からデモに参加するなという抗議を受けて、2時間ほどもみ合いがあった。
混乱を避けるために警察官たちが、ユダヤ人団体を別の場所に移動させたのだが、ユダヤ人団体からはこんなことは今までなかったと憤慨する声が上がっている。
ユダヤ人はデモから出ていけと言っていた人々は少人数で、その人たちのために警察官たちがユダヤ人団体をデモから追い出したというのが事実だ。混乱を避けたいということはわかるが、どちらかというとユダヤ人たちに出ていけという人たちをデモから追い出す方が、いいのではないかと思ってしまう。平和を訴えるデモなので、この人は参加していい、この人は参加してはだめとか、そういう差別はあるべきではない。
また、ローマのデモでは、イタリア・パルチザン全国協会のメンバー2名が、何者かによってエアガンで撃たれるという事件も起こった。幸いにも、被害者は怪我のみで済んだ。この事件は、4日後の29日に、21歳の若者が逮捕されている。まだ、この若者がどういう意図でエアガンを発砲したのかは解明されていないが、彼の背後に何かの団体があったわけではなく、単なる悪ふざけだったのかもしれない。それでも、平和を訴えるデモに攻撃をしたという行為は、重大である。
確かに、今まで4月25日にこういった事件を耳にすることはなかったが、近年の戦争から色々な影響が表れているのかとも考えてしまう。
私が住むトスカーナ州は、特にルッカ県とマッサ=カッラーラ県でドイツ軍とそれに協力するイタリア軍、それらに対抗するパルチザンの激しい戦闘があったことで有名だ。その中で、1944年6月から9月にかけて、立て続けてにドイツ軍による民間人の虐殺が起こった。ルッカ県にあるサンタンナ・ディ・スタッツェマ村では、1944年8月12日未明、ドイツ軍は村を全包囲して、子どもたちを含む村民560人を虐殺した。
私の好きなイタリアの映画監督タヴィアーニ兄弟が「サン・ロレンツォの夜」という映画で、ナチスドイツ軍とファシスト軍、パルチザンの戦いを描いているが、その一場面を今でも覚えている。タヴィアーニ兄弟はトスカーナ州出身で、自分たちの生まれた村をモデルにこの映画を作ったと言われている。
真夜中、麦畑の中でファシスト軍とパルチザンが闘う。同じ村の知り合い同士が、ファシスト軍の兵士、パルチザンの兵士となって、麦畑の中で相まみえるという場面だ。滑稽なようなで、哀しくて、つらい場面だった。
1日も早く、世界から戦争がなくなることを祈る。
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