日本で難民申請中のアフリカ出身の高校2年生「インディゴ」さん(仮名)が、日本でも出身国でもない第三国の高校への編入を目指している。英語で高校教育を受け、その先の大学進学につなげるためだ。
現在、進学手続きや渡航、現地での生活に必要な費用を募るクラウドファンディングを、一般社団法人ボーダーフリー(代表理事・若松万里子弁護士)がREADYFORで実施している。
ボーダーフリーは、名古屋を拠点に弁護士4人によって設立された難民支援団体。今回の募集は「難民の少女が夢を叶えるのを応援したい! Help Refugee」と題され、目標額は200万円、募集期限は9月4日午後11時となっている。
9月1日時点では、51人から55万6000円が寄せられ、達成率は27%。成立には、あと144万4000円が必要となる。
このクラウドファンディングは、目標額を達成した場合に限って実行者が支援金を受け取れる「All-or-Nothing方式」で行われる。期限までに200万円へ届かなければ募集は成立せず、支援金を受け取ることができない。
──母国を逃れた日本で、父親からも性暴力
READYFORの掲載ページで、インディゴさんは13歳のとき、本国で伝統的な儀式への参加を強制され、何かを飲まされたうえで男性から性暴力を受けたと明かしている。
母親からは口外しないように言われた。翌年、同じ男性から再び被害を受け、助けを求めたが、周囲の大人たちはインディゴさんを責め、誰にも話さないよう求めたという。
インディゴさんは父親を頼り、15歳でともに日本へ逃れた。しかし、日本に知人はおらず、唯一の支えだった父からも性暴力を受けたという。
被害後は逃げ出して警察に相談し、今は一人で生活している。
──高校に通いながら、一般科目を学べず
インディゴさんによると、日本の高校に在籍しているものの、授業は日本語教育が中心で、日本語以外の科目は体育と英語に限られている。大学進学に必要な一般科目を十分に学べておらず、英語は本人にとって母国語の一つでもある。
学校では、肌の色やLGBTQであることを理由に、人種差別的な言葉を浴びせられるなど、いじめも受けているという。
こうした状況から、英語で一般科目を学べる高校へ編入し、大学進学への道を開きたいと考えた。
将来の夢は法律家になることだ。自身と同じように声を上げられない人の声となり、守られなかった人が正義を求められるよう支えたいとの思いを語っている。
──第三国での進学実現へ、ビザ取得などを検討
ボーダーフリーは、第三国の高校への編入に向け、渡航先の弁護士と連携しながら法的な手続きを検討している。
編入の実現には、留学ビザの取得と高校側の許可が必要となる。ボーダーフリーによると、インディゴさんは日本で難民申請中のため、ビザを取得できない可能性があり、申請を取り下げることも選択肢に含めて対応を協議しているという。
渡航が決まった場合には、途中で送り返されるリスクを減らすため、若松弁護士が同行し、渡航先の難民支援団体まで送り届ける計画だ。
集まった資金は、進学・入学手続き、在留資格の申請、渡航費、学費、住居費、生活費などに充てられる。支出は若松弁護士が管理し、支援者への報告も行うとしている。
【クラウドファンディング】
READYFOR 「難民の少女が夢を叶えるのを応援したい! Help Refugee」
募集終了:2026年9月4日(金)午後11時
https://readyfor.jp/projects/borderfree
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