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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2008年12月31日08時33分掲載
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イスラエル/パレスチナ
ロバがひく台車の上で二人の幼い少女が死んだ イスラエルの爆弾が降り注いだのだ 訳:秋本陽子
いまインターネットに乗ってひとつの物語が世界中を飛びかっている。イスラエルによるガザ空爆で亡くなった幼い姉妹の話である。原文はおそらくアラビア語なのだろう。ATTACジャパンの秋本陽子さんが訳した英語バージョンで紹介する。(ベリタ編集部:大野和興)
ルマとハヤは、4歳と6歳の姉妹。 姉妹たちは、今朝、イスラエル空爆の標的になって死んだ。空爆はロバの台車を引く家族の上に降り注いだ。
ここに二人の少女たちは寄り添って横たわっている。 かわいい小さな顔は、彼女たちは深い眠りに入ったとは思えな い。誠実な眠り・・・。
少女たちは死んでいない。 少女たちは、自分が死んでいるなんて気づきもしないだろう。 死んでいないだ。少女たちは、自分たちはいつものように遊んでいるんだと思っている。少女たちは、自分のからだがばらばらになっているなんて気づいていないだろう。
目が覚めたら驚くかもしれない。 何が起きたの?私のからだはどこにあるの?私の足は、手は、どこにあるの?パパ、ママ、そしてロバ、どこにいるの?お空は真っ暗・・・。 どうして私たちは箱の中にいるの?
少女たちは、おそらくもう何も感じなくなったろう。 少女たちは死んだ。 私たちはまだ生きている。次は、私たちの番だ。子供たちへの殺戮も続くだろう。
今生きている私たちには、誰が殺されたかは分かる。でも次に誰が殺されるかは分からない。 イスラエルと西側諸国の人殺しの欲望は、いつになったら食い飽きるのだろうか?
ルマとハヤは普通の子供たち、かわいい小さな女の子たちだ。 パレスチナの土地で生まれ、悪事を働いたわけでもない。ヨーロッパから入植したユダヤ人たちに土地を奪われた難民の三 世・・・。 世界はこのことをいつ知ってくれるだろうか。
少女たちは眠りに入った。 きっと将来の夢について子供たちどうしでしゃべっているかもしれない・・・。 お人形、ドレス・・靴・・・(1948年に追い出された)おじいちゃん、おばあちゃんたちの土地に行ってみたいな・・・などと、ほかの普通の子供のように話しているかもしれない。
イスラエルのヒーローであるパイロットは、小さな遺体が移されるのを見ているに違いない。彼は敵に対する英雄的行為で勲章をもらうかもしれない。そしてもちろん彼は自分の子供たちに自分の果敢な行為を話すだろう。
彼の子供たちは父親を尊敬し、そして自分たちはもう安全だと思うだろう。ルマとハヤはもうそこにはいない。約束された土地の平和な生活を乱すようなものはもうないからだ。
このパイロットはルマとハヤの夢を知らない。ロバに乗って 笑っている少女たちの姿を知らない。彼が気にかけるものは何もない。シオニズムのヒーローだからだ。 彼は聖書の土地、約束された土地、神の土地、平和と愛の土 地・・のために戦っているんだ。
ここで、我々は生きている、そして我々の土地の上で死んで いっている・・・。 ここで、我々は正義のために、そしてすべての先住民国家の正義のために闘っている・・・。 ここで、我々は戦士だ、自由の戦士だ。我々がたとえ「テロリスト」と呼ばれようと、そんなことはどうでもいいんだ・・・
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