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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2009年09月07日00時52分掲載
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北朝鮮
政権交代でも「制裁至上主義」か 民主党拉致問題対策本部長「とにかく圧力」 救う会ら主催集会で
9月3日、東京都千代田区の星陵会館で、救う会、家族会、拉致議連が主催する「北朝鮮『調査やり直し』破棄1年、拉致を理由に追加制裁を!緊急国民集会」が行われた。救う会役員、家族会メンバー他、拉致議連会長平沼赳夫議員、安倍晋三元首相、民主党拉致問題対策本部長中井洽議員などが出席し、拉致問題に対するそれぞれの思いを語った。集会では拉致問題だけを理由にした北朝鮮に対する「全面制裁」を求める決議などが上げられた。登壇した中井洽議員は「私どもはとにかく圧力を徹底的に強める」などと話し、新政権の拉致問題への姿勢を浮き彫りにした。(村上力)
この集会で登壇した民主党拉致問題対策本部長の中井洽衆議院議員は、拉致問題は超党派で取り組むとの方針を示し、「私どもはとにかく圧力を徹底的に強める。まずここから始めるんだ」と話した。
救う会、家族会などは今年6月18日に、中井洽議員と松原仁議員と共に民主党鳩山由紀夫代表に面会し、拉致問題を「国の責任で解決」することをマニフェストに明記するように申し入れたという。この申し入れは自民党、公明党にも行った。救う会代表代行西岡力氏によれば、申し入れに同席した家族会事務局長増本照明氏は、「民主党の中に北を刺激してはならないという議員がいて困っている」と話し、鳩山氏は「たしかにそういう人はいるが、少数であり私が責任をもってそういう人たちを拉致問題に関係する地位にはつけません」と答えたという。 また、この集会が行われた9月3日に、救う会、家族会などは河村建夫内閣官房長官に面会し、これまでの拉致問題解決のための基本方針や体制などを、次期政権へ円滑に引き継ぐことなどを要請したという。
これまで自公政権下の制裁路線でなんらの進展もなく手詰まり感を隠せなかった拉致問題だが、政権が変わってもそれへの取り組みに変化は期待できなさそうだ。
今回の集会では、これまで拉致問題に取り組んできた拉致議連会長平沼赳夫議員、安倍晋三議員などが登壇し、北朝鮮への制裁措置など、自らの取り組みを振り返った。
かつて首相を務め、自身の政権で拉致問題解決を大きく掲げたが進展させることができなかった安倍晋三議員は、自身が行った圧力外交や制裁措置などを回顧し、その教訓として「北朝鮮はつねにゲームをしかけてくる。この彼らの仕掛けてくる罠に、決してはまってはならない」「北朝鮮は決して約束を守らない。制裁は確実に効いているのでありますが、残念ながら時間がかかるわけであります。この忍耐力を私たちは持たなければならないわけであります」と、いいわけとも取れる発言を行った。
集会には家族会も参加し、次期政権への思いなどを述べた。拉致被害者家族会メンバー、松木薫氏(※1)の姉の斉藤文代氏は、自身も高齢化し、被害者家族にも時間が無いと主張する。 「政権が変わっても考えていることは一つです。家族を全員取り戻すということで、政界のみなさまにがんばっていただきたいという願いで私はおります。私たちも命がけでがんばっております。だから政治家の方たちも、命がけで助けてやるぞという気持ちがあれば、絶対に日本に家族が帰ってくると思います。私はそう信じて、毎日毎日暮らしております。でも本当に、時間が家族にも無いと思います。私が自分で歳をとっているんだから、お母さんもきついなあ、といつも思います。一日でも早く、家族が抱きしめあって、一時間でも一分でも、一緒に居れる日が来ることを私は毎日願っております。どうかみなさま、これからも私たちに力を貸していただいて、本当に一日でも早く帰ってこれますようによろしくお願いします。」
※1 2002年の北朝鮮当局の発表では、松木薫氏は1980年にスペイン・マドリードで北朝鮮工作員の勧めにより北朝鮮に入国。1996年に北朝鮮国内での交通事故で死亡したとされている。
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