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2011年11月14日12時19分掲載
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アジア
「イスラム式セックス・ガイド」を発禁に マレーシア、所持・配布にも罰則
一夫多妻制に基づく結婚をしているイスラム教徒男性に複数の妻とのグループ・セックスを促すくだりがあるなどとして議論を巻き起こしている「イスラム式セックス・ガイド」に対して、マレーシア当局はこのほど発禁処分にすると決定した。このガイドブックを所持している者にも130万円相当の罰金を、コピーして配布した者には3年以下の禁固刑を科すとしている。(クアラルンプール=和田等)
このガイドブックは、従順な妻の会(OWC)が6月に出版、10月下旬に発売開始された。内務省出版部は、OWCが非合法化されているイスラム組織アル・アルカムとつながりを持っていることを発禁処分の理由にあげている。
アル・アルカムは、マハティール政権時代に公務員などを中心に約1万人のメンバーを擁し、アシャーリ教祖が「自分は首相になれるだけの器を備えた人物である」などと挑発的な言動を繰り返した。また、イスラム教をねじまげて伝導しているとの判断を受けて非合法団体に指定された「イスラム異教組織」。 国外に「自主亡命」していたアシャーリ教祖がマレーシア帰国後逮捕されたり、拘留された幹部メンバーが矯正施設送りになったこともあり、一時期なりをひそめていたが、別の形で活動を再開しているようだ。
115ページからなるこのガイドブックは、序章で女性は男性が女性の体に求める欲求の10%しか満たしていないとの調査結果が出ているとし、セックスを崇高なものにするための詳細な解説を掲載している。
ガイドブックの中には、多妻結婚をしている夫に対して複数の妻とのグループ・セックスを勧める部分があることから、一夫多妻制を奨励しているのではないか、と眉をひそめる向きもある。
これに対してOWCのファウジア・アリフィン会長は、「ガイドブックの内容のほとんどは一夫一婦制婚に関するものであり、一夫多妻制婚について書かれた部分はほんのわずかにしかすぎません」と語り、一夫多妻制を奨励しているわけではないと反論。
またガイドブックの出版後、OWCのロハヤ・モハマド副会長が「夫が浮気をしないように妻は一流の娼婦のようにふるまうべきである」と発言したことも波紋を呼び起こす要因となった。
これに対してファウジア会長は「だいぶ誤解されて受け取られているようです。本来の狙いは、妻は天使のようにあるべきだ言うことにあるのですが、誰も天使がどのようにふるまうのかを知りません。一流の娼婦がどのようにふるまうのかについてなら、みんなが知っているのですが」と弁明。さらに同会長は、このガイドブックでは先進国では珍しくない、同性愛を含めたフリーセックスとは対称的に、夫婦間の合法的なセックスを奨励していると強調している。
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