・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・文化
・国際
・アジア
・環境
・欧州
・市民活動
・核・原子力
・中国
・コラム
・イスラエル/パレスチナ
・農と食
・入管
・反戦・平和
・教育
・米国
・みる・よむ・きく
・検証・メディア
・外国人労働者
・司法
・国際
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2025年01月11日
・2025年01月08日
・2025年01月07日
・2025年01月04日
・2025年01月01日
・2024年12月31日
・2024年12月30日
・2024年12月27日
・2024年12月26日
・2024年12月25日
|
|
2014年03月29日13時41分掲載
無料記事
印刷用
アフリカ
【西サハラ最新情報】 米国務長官ケリー、現地へ! 平田伊都子
「Secretary of State John Kerry will travel to Brussels, Algiers, and Rabat on April 1-5.(ジョン・ケリーは4月1日から5日にかけて、ブルッセル、アルジェ、ラバトに行く) Jen Psaki (ジェン・プサキ) Department Spokesperson of U.S. Department of State(U.S. 国務省報道官) Washington, DC March 26, 2014(ワシントンDC 2014年3月26日)」 と、アメリカ国務省が発表しました。 いよいよ、西サハラ問題解決に向けて、米国務長官ケリーが動き出しました! アルジェとは、西サハラ難民キャンプを設置し西サハラ難民の面倒をみている、アルジェリアの首都です。 ラバトとは、西サハラ本土を占領し西サハラを植民地支配している、モロッコの首都です。
(1)2014年3月24日、ロンドンで第11回西サハラ難民映画祭FiSaharaフィサハラの記者会見が開かれた。フィサハラの主催者は西サハラ難民とヨーロッパの映画人と支援者たちで、今回はマンデラを偲ぶ大会にするそうだ。時は4月29日から5月4日まで、所は西サハラ難民キャンプ、、ドキュメンタリー、アニメ、短編コメデイー、などなど世界から集まる約30の作品に混じって、難民の自主制作作品も上映される。 2年前に作られたフィサハラ映画学校の成果が披露される。
(2)3月24日、西サハラ平和活動家アミナトウ・ハイダル女史が、ワシントンのアメリカ議会で催された「アブデル・カーデル講演大会」に特別参加し、西サハラ民族自決権とモロッコ占領地・西サハラでの西サハラ住民に対する人権迫害を訴えた。1967年西サハラの首都ラユーンに生まれたアミナトウ女史は、20才の時から西サハラ解放平和運動に参加し、何度もモロッコ占領当局に逮捕され人生の半分を劣悪なモロッコ監獄で過ごしてきた。 彼女の平和活動に対し、ロバート・ケネデイー・センターなどが賞を贈っている。2009年には、モロッコ占領当局が彼女の西サハラ帰郷を拒否したことに抗議し、飛行場で40日以上のハンガーストライキを強行した。二人の子供を持つ、勇気あるシングルマザー。
(3)3月26日、「ケリー国務長官が4月1日から5日にかけてブリュッセル、アルジェ、ラバトを訪問する」と、米国務省が発表した。やっとアメリカが、アフリカ最後の植民地・西サハラの解決に、本格的介入を始めたのだ。アメリカ国務長官が動くことは、世界が動くことに、日本が動かされることになっていく。スノーデン情報暴露事件からソチオリンピック潰し失敗、クリミア領土併合阻止失敗にいたるまで、アメリカはロシアにしてやられてきた。 領土問題と人権問題を抱えるアフリカ最後の植民地・西サハラには、まだロシアが唾をつけていない。急に突然、アメリカはロシアの先を行こうと、アフリカ最後の植民地にむけて、舵を切ったようだ。アメリカの国策と国益のためだろうが、世界から忘れられていた西サハラ難民と西サハラ被占領民にとっては、有難いことだ。
(4)3月29日、1999年のこの日、西サハラ難民はアルジェリアにある西サハラ難民キャンプで、サハラ・プレス・サービスを創設した。最初の電報文はファックスやSADRサハラ・アラブ・民主共和国の在外大使館やアマチュア・ラジオを通じて、フランス語で配布された。SADRサハラ・アラブ・民主共和国難民亡命政府はアルジェリア領土内の難民キャンプにあり、アルジェリアではアラビア語と共にフランス語が公用語だからまずフランス語が用いられた。2001年にはスペイン語、2003年には英語、2005年にはアラビア語の翻訳が可能になり、2012年にはロシア語のサイトも開発された。モロッコ占領地・西サハラの現状や西サハラを取り巻く世界情勢を、西サハラ人だけではなく世界中に発信している。米国務長官ケリーの当該地域訪問も勿論、報じられた。
米国務長官ケリーはまずNATO北大西洋条約機構の本部があるブリュッセルに行きます。NATOは、旧ソ連との冷戦に対抗するため英仏が中心になり、アメリカも巻き込んで、1949年に結成されました。が、今やアメリカの御用軍事機関になり、アメリカがことをおこす時には、まず、NATOに足を運んでいます。今回のNATO詣での名目は、ウクライナ領土問題、九月のNATOサミット準備、そして<その他>と、米国務省は報告しています。 <その他>というのが、アフリカ最後の植民地・西サハラの領土問題とされています。
2013年11月にアルジェ・ラバト訪問をキャンセルした米国務長官ケリ−さん、今回はドタキャンなしよ!!
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2013年10月29日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
米国務長官ケリーは元米大統領ケネデイーのお知り合い、大統領の末弟テッド・ケネデイーの選挙を手伝ったこともある
2005年6月17日、モロッコ占領警察に逮捕され拷問を受けたアミナトウ・ハイダル女史
ワシントンDCで講演活動するアミナトウ・ハイダル女史と彼女の活動を助ける西サハラ政府ワシントン代表ベイサット(2011年に訪日した)
|