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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2017年04月20日16時15分掲載
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コラム
郵便局での会話
先日、町の郵便局に用事があって、据え付けの机で住所などを書き込んでいると、後ろから会話が聞こえてきた。高齢の女性と受付窓口の女性の話で、別段他人の用事に関心を持つこともないのだが、そこで聞こえてきた話はどうしても耳についてきたのだった。
窓口「今日、引き出されてお持ち帰りになる100万円のことで少しお聞きしたいんですよ。」
高齢女性「はい」
窓口「誰かから支払いを求められている、というようなことはないですか?レターパックに詰めて送ってくれ、とか。ご家族の誰かを装う人から、といった可能性はないですか?今、オレオレ詐欺とかが流行っているものですからね」
高齢女性「いいえ、そういうことはありません」
窓口「ではもしお差し支えなければ何にお使いになるか、教えていただけませんか?」
高齢女性「投資をやろうと思っておりまして・・・」
いきなり、最初の100万円という言葉が郵便局内にこだまして否応なしに郵便物の発送の支度をしている者にも聞こえてくるのである。筆者の隣で同様の作業をしていた男性も、ちょっと驚いたのか何度か窓口を振り向いていた。なんといっても、開口一番で高齢女性がこれから引き出したばかりの100万円をかばんに入れて帰っていく、ということが暴露されてしまったのである。もし、生活に困り、泥棒も辞さない・・・とまで思い詰めている者がいたなら、高齢女性の後ろをつけていくことだって可能性としてはありえるのではないかな、と感じられたのである。
銀行なら窓口との会話はひそひそ話なのだが、郵便局だと局内が狭い上に相手が耳が不自由だと思っているからか、窓口女性がこれまた大きな声で話すのである。誤解を避けたいのだが、こう書いたからと言って窓口のこの女性を批判したいわけではないのだ。窓口の女性が高齢女性がトラブルに遭わないように真剣に向き合っていることは十分に伝わって来る。ただ、その極めて私的な会話が局内でみんなに聞こえてしまうことに危惧を感じてしまっただけだ。顧客の遭難を防ぐためであることはわかるが、その行為が皮肉にも別のリスクを作り出してしまう可能性もある気がしたのだ。
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