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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2018年09月16日13時03分掲載
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沖縄/日米安保
辺野古の海への土砂投入を許さず、沖縄知事選に勝利するには
翁長雄志沖縄県知事は7月27日、渾身の力を振り絞って、辺野古新基地建設のための埋め立て承認の撤回を、おおよそ4つの理由を挙げて表明しました。それは、 ① 防衛局が県との約束を破って、埋め立て事業全体の設計や環境保全策を示さなかった ② サンゴを移植せずに護岸工事を進めた ③ 大浦湾の底がマヨネーズのような軟弱地盤である ④ 新基地建設予定地の建物が米国の「高さ制限」を超える危険な水準にあることが、前知事の埋め立て承認後に判明した ――などです。この4つの理由は全く正当なものです。
しかし8月8日、沖縄県民の先頭に立って辺野古新基地建設に反対し、政府と真っ向から対決してきた翁長知事が、志半ばにして無念のうちに亡くなりました。知事をここまで追い詰めたのは、日本政府・安倍政権の強硬姿勢です。
安倍政権は、沖縄県の承認撤回に対して、関与した一般職員を含めて“一日2000万円”の損害賠償を請求するなどと恫喝を掛けてきました。 しかし、謝花喜一郎沖縄県副知事は「覚悟を決めている」と語り、恫喝を跳ね除けて、翁長知事の遺志に基づき、ついに8月31日、埋め立て承認撤回を宣言しました。
私たちは埋め立て承認撤回を支持し、安倍政権に対して沖縄県の決定に従うように強く要求していかなけれななりません。撤回宣言以降は一切の工事が違法です。撤回に基づき、護岸を撤去し、原状回復していかなけれななりません。きれいな海をとり戻していかなければなりません。 こうした中で、8月11日に沖縄では、「ジュゴン・サンゴを守れ!土砂投入を許さない!辺野古新基地建設断念を求める県民大会」に、大雨の中、翁長知事に遺志を継ごうとして7万人もの人々が結集しました。 と同時に、同日同時刻、東京・池袋では県民大会に呼応する大行動に2800名が集まり、全国25ヵ所で同じ趣旨の集会やデモが開催されました。
政府・防衛省は、8月17日に行うと通告していた辺野古の海への土砂投入を延期しましたが、その狙いは、翁長知事が亡くなったことで、投票日が今年11月から急遽9月30日に繰り上がった沖縄県知事選挙に向けての“争点隠し”です。しかし、この知事選の最大の焦点は“辺野古新基地建設の是非”です。 9月30日の沖縄県知事選挙は、20年に亘る辺野古新基地建設反対運動の天王山であり、それだけではなく、この国のあり方を左右する歴史的な選挙戦であり、民主主義をかけた日本社会全体の一大決戦であり、絶対に負けられない闘いです。 幸いにも8月29日、衆議院議員の玉城デニーさんが翁長知事の遺志を継ぐ候補として、オール沖縄会議の推薦を受けて知事選に出ることになりました。玉城デニーさんのために最大限の支援をしていきたいと思います。 今回の選挙は、翁長さんが大切にしてきた民主主義、地方自治、自己決定権を守り発展させるという、翁長知事の遺志を継ぐための選挙でもあります。自己決定権が蔑ろにされている問題として、米軍基地の押し付けの問題があります。これは構造的差別と言われていますが、これは「本土」ヤマトの無関心と沖縄差別によって、基地を沖縄に押し付けていることです。その根底にあるのは、「本土」ヤマトの一人ひとりの内側にある、長くて400年、短くて70年に亘る歴史的に積み重ねられた差別同化主義なのではないかと思います。「本土」ヤマトの側は、これを克服し、沖縄の自己決定権を尊重し支持する必要があります。
今度の沖縄知事選は超短期決戦です。辺野古の海への土砂投入による埋め立てを阻止し、知事選に勝利するために、私たちができることは何でしょうか。それは、 ① 知事選勝利に向けてカンパをする ② 沖縄現地に行って直接の支援活動を行う ③ 首都圏で声を上げる ――などがあるでしょう。
但し、「② 沖縄現地に行って直接の支援活動を行う」については、8月28日付け東京新聞の記事『こちら特報部』でも指摘していましたが、「本土」ヤマトから沖縄現地へ渡って直接支援する活動が、現地の人々に迷惑を掛け、反発を呼んだりして、かえって逆効果になることがこれまでしばしばあったと言われています。したがって、そのことに十分な配慮を払って支援活動を行う必要があります。
私は、「③ 首都圏で声を上げる」が最も重要であると思います。とにかく安倍政権のお膝元である首都圏で「辺野古NO!」「土砂投入STOP!」の声を大きく広く上げて世論を変えていき、政府に辺野古での新基地建設を断念させなければなりません。 (辺野古への基地建設を許さない実行委員会会員・尾沢孝司)
(*この文は、9月6日に“辺野古への基地建設を許さない実行委員会”と“沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック”が共催した「辺野古の海を土砂で埋めるな!翁長知事の遺志を継ぐ9.6集会」で発言した主催者挨拶の内容を加筆訂正したものです)
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