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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2020年04月29日12時48分掲載
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コラム
オンライン講義とYouTube公開講座
大学で感染症対策で導入されているオンライン講座で、いろいろなトラブルとか負荷が教員にかかったり、情報漏洩リスクが発生したりしていることが報告されています。現状のオンライン講座をこの新型コロナウイルス症対策に限定してみた場合、それは永久に続くわけではないことを前提に考えると、大学生が学費が払えなくなっていることへの支援策=国費導入による学費免除と引き換えに、オンライン講座を公開講座にしてYouTubeやVimeoなどにUPして、誰でもこの期間限定で講座を受けることができる(視聴できる)、という風にできないものでしょうか?
もちろん、学生と教授の密なコミュニケーションが求められるゼミなどには不向きでしょうが、講義室で多くの学生の前で話しっぱなしの講座はたくさんあると思います。大学への国からの学費免除のための税金投入と引き換えに、講座を一時的であれ公開することで、遠方の学生が遠方の大学で行われている講座に触れて刺激を受ける機会にもなります。そして、公開にすることで「情報漏洩」ということ自体がなくなります。もともと大学教育は理想を言えば無償であるべきで、そのことは公開講座を増やしていくこととも関係していると思います。もちろん、注意しなくてはならないことは、国費を導入したからと言って、講義内容に国の検閲とか指導が入らないことが前提です。
今後の教育でインターネットの活用に期待がかかる1つの理由は、成人して職業人に一度なった後に、転職したり、新たな技術や知識、教養が必要になった場合に、放送大学の講義のように地方にいながらでも受けたい講義を受けることができることは有益なことです。私は教育は講義を一方的に受けるだけとは全く考えていないばかりか、むしろ逆にゼミのように濃密な師とのコミュニケーションこそが必要だと思いますが、大学の講義はゼミだけではありません。TEDの講座のように、話を聞くだけで、世界が広がり、新たに本を読んだり、もっと勉強してみよう、と思えるようなきっかけとなるものがあります。そういうものにできるだけ多くの人が、何歳からでもアクセスできて、それを活かして第二、第三の人生の機会を切り拓いていけるチャンスになればよいと思っています。
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