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2021年06月29日12時11分掲載
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労働問題
韓国サンケン闘争を弾圧する資本と警察権力に抗議 日韓の労働者が連帯集会を開催
6月27日、「韓国サンケン労組を支援する会」の尾澤孝司氏の逮捕・勾留・起訴に抗議する連帯集会が東京都内で開催された。集会では、現在も勾留中である尾澤氏から寄せられたメッセージが読み上げられるとともに、韓国からの労働者の声がインターネットで中継され、尾澤氏の解放が呼び掛けられることとなった。主催は、アジア共同行動首都圏。
登壇した「韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会」の女性は、今回の件について、「尾澤さんが担当者と話させてほしいと言っていたところに警備が立ちはだかった。それを押し返すような動きはあったが,暴行と言えるようなものではない」と当時の状況を語る。尾澤氏は、5月10日に埼玉県のサンケン電気本社前において、同社と労組の話し合いを求めていたところで逮捕され、21日には自宅への家宅捜索、31日には「暴行」などの容疑で起訴されることとなった。このような状況に、同じ女性は「保釈をすぐに認めないのは,6月25日の株主総会まで尾澤さんを閉じ込めたかったからだ。警察、司法がグルになって,大企業の犬になっている」と抗議の声を上げた。
実際、オリンピック・パラリンピックを控える中で、このような警察権力による恣意的で行き過ぎた治安対策が行われる場面が増えている。5月3日に国会前で行われた「5・3憲法大行動」の際には、同行動への参加者が、機動隊員の手を振り払っただけで「公務執行妨害」とされ、逮捕・勾留されるという事案も発生した。今回の集会には、その際当事者となった男性も登壇しており、「安倍政権以降,公安の弾圧が激しくなっている。このような状況下でも、毅然と、挑発に乗らずに、権力資本の狙いを打ち砕いていきたい」と、警察権力が暴走している現状と、これに対峙するための強い思いが語られた。
韓国からは、全国金属労組慶南支部韓国サンケン支会のメンバーからオンラインでコメントが寄せられる。同支会メンバーの女性は、「サンケン電気は謝罪どころか,抗議する日本市民に対して,警察を呼び逮捕させるまでに至った。不当に逮捕された仲間を一刻も早く解放しなければならない」と強い口調で語った。今回の逮捕・勾留を受け、5月28日には、韓国の国会議員41人が連名で尾澤氏の解放を求める嘆願書を、韓国・民主労総が同様の趣旨の声明を公表するなど、韓国国内でも日本政府に対して「市民の正義の声に耳を傾けてもらいたい」との声が上がる。
尾澤氏からは、「韓国においては一企業の問題ではなく、社会問題、政治問題になっている」とのメッセージが寄せられ、サンケン電気をめぐる一連の弾圧について、日韓で連帯して取り組むべき問題であることが、改めて強調された。集会後、主催団体関係者は「今回の尾澤さんの逮捕については、韓国国内からかなりの反響があった」と韓国国内の反応に対する感謝の思いを示しつつ、「韓国とは異なり、日本ではサンケン電気に関する問題があまり知られていない」と、日本の現状を語った。
東京五輪を控え、今後さらに恣意的に警察権力を濫用する流れが強まるようであれば、「平和の祭典」は名ばかりのものになってしまう。今回、韓国の国会議員が、いち早くこの問題に対して抗議の声を上げたが、日本の政治家はあまりにも静かだ。政府には、五輪と総選挙を控えるこのタイミングで、政治主導の意味を再考してもらいたい。
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