・読者登録
・団体購読のご案内
・「編集委員会会員」を募集
橋本勝21世紀風刺絵日記
記事スタイル
・コラム
・みる・よむ・きく
・インタビュー
・解説
・こぼれ話
特集
・核・原子力
・アジア
・反戦・平和
・入管
・欧州
・中国
・イスラエル/パレスチナ
・国際
・文化
・市民活動告知板
・人権/反差別/司法
・農と食
・教育
・沖縄/日米安保
・難民
・医療/健康
・環境
・中東
・スポーツ
提携・契約メディア
・AIニュース
・司法
・マニラ新聞
・TUP速報
・じゃかるた新聞
・Agence Global
・Japan Focus
・Foreign Policy In Focus
・星日報
Time Line
・2024年10月03日
・2024年10月02日
・2024年10月01日
・2024年09月30日
・2024年09月29日
・2024年09月28日
・2024年09月27日
・2024年09月26日
・2024年09月25日
・2024年09月22日
|
|
2023年02月02日03時31分掲載
無料記事
印刷用
欧州
30年間指名手配のマフィアのボスが逮捕される!〜チャオ!イタリア通信 サトウノリコ
1月16日に、マフィアのボスであるマッテオ・メッシーナ・デナーロが国家警察の特別作戦班により逮捕される。30年間指名手配されていたマフィアのボスである。
逮捕された場所は、シチリアの首都パレルモにあるクリニック。癌を患い、治療を受けるところだった。
この逮捕劇は、警察の盗聴から始まった。デナーロの家族たちは、盗聴されているのを知っているのにもかかわらず、デナーロの癌について話し、そこから警察は癌患者に関するデータを保存している保健省の情報を調査し、疑わしい名前のリストを作成することになった。そして、そのリストの中に、アンドレア・ボナフェデという名前を見つける。一年前、ボナフェデが肝臓の手術を受ける日に、彼は自宅にいたのを治安判事は発見する。そこで、指名手配者がこの名前を使用しているという疑いが強くなった。ボナフェデが、化学療法の予約を入れると、作戦班が動き出し、逮捕となったのだ。
このアンドレア・ボナフェデなる人物も現在逮捕されたが、デナーロに名前を貸したことについては沈黙をしている。 デナーロが使っていた車は、このアンドレア・ボナフェデの母親のものでもあった。マフィア組織の他の人物には、このアンドレア・ボナフェデの存在は知られていなかったらしい。デナーロとアンドレア・ボナフェデは幼馴染という話もあるので、ボナフェデがデナーロの身元隠ぺいに加担していたのは事実。ボナフェデの内縁の妻の話によると、デナーロが逮捕された後、ボナフェデはデナーロに「No」とは言えなかったと話していたとのこと。脅迫され、仕方なく協力していた可能性もある。
デナーロは、シチリアのトラーパニ県にあるカンポベッロ・ディ・マザーラという人口約1万2千人の町に住んでいた。この30年間、アンドレア・ボナフェデという身分証明書を持って生活をしていた。また、この町の町長によると、バールやピッツァ屋などに行くと、「フランチェスコ」という名前を使っていたらしい。
デナーロの写真は出回っていたので、いくら名前が違っていても、顔を見たら疑いを持つ人はいたと思う。この町の人々が恐れて口を閉ざしていたということは多いに考えられることだ。
マフィア撲滅の運動が広がり、時折シチリアの若者たちの集会なども見られるが、やはり身近にいる人たちはマフィアの存在を恐れるのは仕方ない。それが、30年間もの間身分を隠すことに成功していた要因なのかもしれない。
|
転載について
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。
|
|
|