気候科学者たちが検証して、彼らが構成するIPCC(International Panel on Climate Change、国連の一部)なる組織の意向が気候変動の権威と見做されてきた。その組織が、数年ごとに発表する検証レポートA-5 (2014年)の一部RCP8.5では、現在から2100年ぐらいまでに大幅なCO2増大(現在の380ppmから1200ppm)が見込められるので、それに基づいた激烈な温度変化/気候変動の予測、それの人類への影響などを発表した。(落合栄一郎) RCP8.5に乗せられた気候変動による問題点は、実は1990年ぐらいから21世紀初頭に、政治家その他が言及した気候変動予測(酷暑、旱魃、北極圏の氷の消滅、海水面の上昇による大都市の消滅など)に類するものであった。これらの予想は、現在までには全て実現しなかったのだが。PCR8.5は、2100年ぐらいまでにはそうなるだろう、地球·人類の未来は悲惨なものであろうと予測。
(1)子供達に気候変動の恐怖恐怖心はどのように植え付けられたか こうした恐怖心を煽る雰囲気は、現在の社会のあらゆる場面にある。通常の報道機関全て。会社が何かを発表する場面では、気候変動危機を避けるためにこれこれのことをしますよ、CO2削減ですよ、などと。人々は、やはり気候危機は本当に来るんだと思い込まされてしまっている。だから、CO2削減こそ、ぜひやらなければならないのだと。 恐怖心の植え付けが、最も簡単にでき、しかも人類にとって最も危険なのが、子供たちに対するものです。そうした事象について、ウェブサイトなどに報じられているケースを紹介します [1]。学校での教育は、人類の未来に関しては、多くの国でPCR8.5による予測に基づいているのだそうです。すなわち、人類の未来はない。教科書などもそれに基づいているそうです。日本ではいかがでしょうか。 その影響のいくつかを。まず、2021年に行われたLancet Planetary Healthという組織が、10カ国で16-25歳の青少年たち1万人に行った調査での結果は:59%は、気候変動を非常に懸念している。45%以上は、気候変動論は、自分たちの毎日の生活·活動に非常に影響している。75%は、自分たちの未来は恐ろしいと感じている。また、半分以上が、自分が、気候変動に関与している責任を感じていると。 オーストラリアでの、10-14歳児への調査では:44%が、将来の気候変動の影響を気にしていて、4人に1人は、自分たちが大人になる前に世界は終わりになってしまうだろうと思っている。 サフォーク大の心理学教授は、2024年のCBSニュースレポートで、子供たちが、いかに自分たちの将来が危険で、人類は、破滅するのではないかと恐れている、自分たちの未来は、親たちのそれよりずっと悪いであろうなどと考える傾向が見られると言っている。
(2)気候危機の基礎:CO2温室効果とCO2増加 上の議論の基礎は、CO2の温室効果と、CO2の大気中での増大である。温室効果問題、すなわちCO2その他の温室効果ガスが、大気の温度を上昇させることは、IPCC, PCR8.5その他、気候変動論では、当然視されている。筆者のこれまでの投稿ではその間違いを繰り返し説明してきた[2]が。PCR8.5の問題の根本は、CO2が2100年までには、1200ppmまで大きく増えるという予測に基づいていた。そのため温室効果が増大し、それが危険な気候変動を齎すとしたものである。このCO2増加はいい加減な仮定と、いい加減なシミュレーション計算などに基づいている。実は、IPCCのPCR8.5 以前のCO2増加量の予測は、これよりかなり低い。
(3)IPCCが、PCR8.5の不当性を認めた 2026年5月4日オランダの新聞(De Folkskrant)は、国連の気候変動パネル(IPCC)が、彼らの主張していた激烈な環境破壊(PCR8.5)は現実にそぐわないので、そうした予測は取り消すと発表したと報道 [3]。これは、上に述べた、例の恐怖感を起こす予測は、現実とはほど遠く、いい加減なものであったことをIPCCという権威組織が認めたことを意味する。今年4月、IPCCが、検証レポート(AR7)作成のための会議が行われたが、このPCR8.5に基づくIPCCの誤った予測などが問題にされ、賛成多数の結論が得られず、COP33(2028)への準備もできなかった [4]。 このことは、現在地球上、全人類に不当な影響を及ぼしている間違った気候変動論とそれに基づく不当な政策などを、根本的に訂正する第1歩になるかもしれない。IPCCが、自分たちの主張を十分に反省する機会となることを望む。ところが、通常の報道機関はこの声明に関しては黙っているようである。
[1] https://wattsupwiththat.com/2026/05/09/a-generation-of-kids-thinks-they-have-no-future-science-just-admitted-why/ [2] http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202401181048324; http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202507031456074
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202510170847545
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202501041802556 [3] https://clintel.org/the-ipccs-doomsday-scenario-is-dead-but-not-yet-buried/; https://expose-news.com/2026/05/09/ipcc-admits-its-doomsday-model-is-implausible/#comments
https://wattsupwiththat.com/2026/05/05/ipcc-admits-apocalyptic-climate-scenarios-are-implausible-meaning-most-media-scare-stories-over-last-15-years-are-officially-junk/ [4] https://expose-news.com/2026/05/06/ippc-will-fail-to-finish-their-report-in-time-for-cop33/
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