トランプ米政権とモロッコ王国が共謀し10月30日の採決を目指した<国連西サハラ紛争安保理草案>は、当事者西サハラを全く無視し、西サハラをモロッコに取り込み国連西サハラ人民投票は葬り去り投票監視団も解体し、西サハラ難民は難民キャンプから追い出すという、酷い草案です。 当然、西サハラの人々は反対しました。 アルジェリア難民キャンプの難民も、モロッコ占領地・西サハラの被占領民も、モロッコ監獄に収監されている西サハラ政治囚も、西サハラ人民全員が、アメリカとモロッコ合作の決議草案に反対しました。
�\哨汽魯蘋�治囚たちも安保理に、草案反対を直訴: 1960年の国連総会が西サハラは非自治領(植民地)と指定し、以 来、国連は西サハラの脱植民地化を目指して努力してきた。1991年には国連安保理が提案したレファレンダム(国連西サハラ人民投票)を植民地支配国モロッコも西サハラ被占領民も受け入れ、国連はMINURSO(国連西サハラ人民投票監視団)を設置した。 以降、西サハラ人民は国連投票を待ったが、モロッコは嫌った。 モロッコは国連投票をやれば、モロッコが西サハラを手放すことになると判断し、2007年にモロッコ自治州案を作成。以来、今日に至るまでこの案を実現しようと画策してきた。そして2020年12月、トランプの娘婿クシュナーの暗躍でトランプから、<西サハラはモロッコのもの>というお墨付きを貰い、今回の<国連投票を拒否する・米モロッコ安保理草案>まで持ち込んだ。 米モロッコ合作安保理草案は、西サハラ絶滅と人民投票廃止が主要目的だ。5か所ある難民キャンプでは米モロッコ合作安保理草案に反対するデモが続いている。西サハラ難民は200の西サハラ関係国際機関と連携し、国連加盟142カ国の常駐代表に宛てて、草案反対の書簡を10月28日に送付した。 モロッコ占領地・西サハラの被占領民は、米モロッコ合作草案に反対する書簡を、国連事務総長、国連安保理議長、国連西サハラ担当特使、国連常駐代表部全員に、10月27日、発送した。 そして、残酷なモロッコ刑務所で連帯のハンガーストライキを続ける西サハラ政治囚たちも、<人非人の米モロッコ草案>に反対する声明を獄中から10月30日予定の安保理西サハラ採決を仕切る、国連安保理10月議長アグライア・バルタ・ギリシャ大使に送った。
�▲�リストファー・ロス元国連事務総長西サハラ特使も米草案に猛反対: スタファン・デ・ミストラ国連事務総長個人特使は完全にモロ ッコ側に寝返えり、安保理への報告の中でモロッコ自治州案を支持し、自治州案を実現させるため安保理の強制力を促した。即刻、この不公平な仲介者デ・ミストラに、ポリサリオ戦線は三行半を突き付けた。 元国連事務総長西サハラ担当特使で、元米国連大使のクリストファー・ロスは、西サハラ人民の民族自決権を無視して一方的な解決策を押し付けようとする試み、特に、「安全保障理事会内の米国とフランスが、モロッコの主権下でのいわゆる自治という選択肢を唯一の解決策として押し付け、独立という選択肢を完全に排除しようとする現在の傾向」に、強い警告を発した。 元米国外交官は、ポリサリオ戦線が西サハラ人民の正当かつ唯一の代表であり、国際的にも認められているとしたうえで、「民族自決の原則と国際的な正当性に則り、即座に、ポリサリオ戦線はこの強圧的な策略を拒否した」と、強調した。 2016年3月5日、ロス国連特使(当時)は潘基文国連事務総長(当時)と、西サハラ難民キャンプや西サハラ解放区を訪れている フランス24の<フェイス・トウ・フェイス>に出演した、オマル西サハラ国連代表は、「西サハラ人の自決権と独立権は固有の権利であり、米国やその他の国が企む安全保障理事会決議によって、与えられたり削られたりする<もの>ではない」と、断言した。 さらに、オマル大使は、「ポリサリオ戦線は、常任理事国を含むすべての理事会メンバーと24時間体制で常に連絡を取り合っている、、理事会の常任理事国の中には、米国による決議案の内容全体を全面的に拒否する非常に強い立場を持つ者がいる」と、強調した 10月23日、ブリタ・モロッコ外相はラブロフ露外相に電話。 10月27日、アタフ・アルジェリア外相がラブロフ露外相と会談。 10月28日、ブリタ・モロッコ外相がラブロフ露外相に面談。 米草案に拒否権を行使するのは、ロシアだと予測されていた。
��採決目前に米改定案発表、草案反対の西サハラが国連でセミナー: 米国は、10月24付けの<西サハラ紛争国連決議改訂版>を、安保理メンバーに配布した。改訂版では、MINURO(国連西サハラ人民投票監視団)の名称をMINUSO(国連西サハラ派遣団)に変更するという改名案や、住民投票廃止などが、ペンディングになっている。 10月28日、米モロッコ草案に反対する西サハラ代表、国連諸大使、国際人道支援団体、市民活動家たちが、「自決権、人道的責任、そして西サハラの人々の未来」と題するハイレベルセミナーをニューヨークの国連本部7号室で開催した。10月26日から30日まで国連本部で開催の写真展「50年、50の顔:サハラ難民 ― 不屈の人生」も、注目されたが、ここにもモロッコ国連代表部の妨害が入り、展示会は開設からわずか数時間後に国連事務局によって撤去された。 作家で活動家のビル・フレッチャー・ジュニアが司会を務めた75分間のセミナーには、アルジェリア、ベリーズ、ナミビア、南アフリカ、東ティモール、ウガンダの国連大使、オックスファム・インターナショナル、ポリサリオ戦線代表などなどが参加した。 ポリサリオ戦線代表のシディ・モハメド・オマール博士、アルジェリアの国連常駐代表のアマール・ベンジャマー大使、アンゴラの国連第一副常駐代表のマテウス・ペドロ・ルインバ大使などが、<米モロッコ西サハラ紛争決議草案>に反対を表明した。 そして、日本時間10月31日午前5時過ぎ、国連安保理は、文S/2026/868<米モロッコ西サハラ紛争決議>として配布された草案を、賛成11票、反対1票、棄権3票で否決した。反対一票は、ロシアの拒否権だ。 拒否権の発動により、草案の条項はいずれも効力を持たないことになる。国連西サハラ人民投票は、MINURSO(国連西サハラ人民投票監視団)の名の下に行われることになる。
米モロッコ合作西サハラ殲滅草案が国連安保理で否決され、本当に、ホッとしました。 ヒラール・モロッコ国連大使が中止に追い込んだ西サハラ写真展も、2026年10月30日から11月4日までの新たな期間で再公開することが、発表されました。 モロッコの妨害が宣伝になって、西サハラ人写真家アダド・アミ撮影による写真展は大賑わいです。
「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。 著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー 定価:本体1,800円+税、 発行人:松田健二、 発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―12―9、クランデイ―ルお茶の水201電話:03-3814-3861 同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。 ―――――――――――――――――――― Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。 「人民投票」日本語版 URL :
https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL:
https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:
https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL:
https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十2026年10月31日 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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