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特集パキスタン情勢ブット元首相の殺害で混乱を極めるパキスタン情勢と、情勢の混迷化がアフガニスタンへの米軍とNATO軍の関与にどのような影響を与えるのかも併せてカバーする。 自らの窮状の中、避難民をあたたかく受け入れるパキスタンの人々 3週間で190万人に アフガニスタン戦争の激化と連動して、隣国パキスタンの政府軍が4月26日から北西部で開始した武装勢力掃討作戦により、わずか3週間で190万人の避難民が発生した。国連によると短期間にこれほど大規模な避難民が発生したのは世界的にも過去15年間になかったという。総数はすでに240万人に上っている。現地で人道支援活動をつづける国際NGO、ケア・インターナショナルのリック・ペレラ氏が、アフガン国境に近いマルダン県から、報道されない避難民の姿を伝えてきた。(ベリタ編集部)(2009/06/11) パキスタン オバマの悪夢 イマニュエル・ウォーラーステイン 【Agence Global特約】オバマは何ができるのか?部隊を派遣するのか?誰に対して?パキスタン政府自体に?米国政府はパキスタンが持つ核兵器に特に懸念していると言われる。米国はこれを差し押さえようとするのか?こうした線に沿って行動すればー選挙運動中にオバマは無謀にもそうした行動を示唆したーイラクの失態は小さなものに見えるであろう。オバマの国内目標が失敗することは確定的になるであろう。(2008/12/19) パキスタン越境攻撃で「カンボジア」の愚を繰り返す米軍 日本は悲劇に手を貸してはならない アフガニスタンにおけるタリバンとアルカイダの掃討に手を焼く米軍は、9月以降、両勢力の「聖域」があるとされるパキスタンへの越境攻撃を開始した。新たな作戦の展開とともに、パキスタンでも「誤爆」による民間人の犠牲が急増し、難民がアフガン側に流入している。米国はベトナム戦争中のカンボジア侵攻の愚を繰り返そうとしているように見える。当時との違いは、日本が米軍の空爆をインド洋上での海上自衛隊による給油で支援し、アフガンとパキスタンの民衆の殺害に間接的に加担している事実である。(永井浩)(2008/10/18) こうして米国はムシャラフ・パキスタン大統領を切り捨てた アラビア語サイトが報道 アフガニスタン問題とも密接にリンクし世界の注目を集める激動パキスタンの政局。米国の後押しでクーデターを起こしパキスタンの大統領になり、ブッシュ米大統領が唱える所謂「対テロ戦争」で少なからず米国に貢献したムシャラフを米国はどのように辞任に追い込んでいったのか、ムシャラフの後継者として米国が推す、操縦し易くスキャンダルまみれの人物とは誰なのか。19日付の穏健派イスラム系のアラビア語ニュース・評論サイトのアル・アスルが信頼すべき消息筋からの情報として報じた。(齊藤力二朗)(2008/08/22) イラクではなく、パキスタンこそアルカイダの「最前線」 ロバート・ペリー パキスタンの元首相ベナジル・ブットが暗殺されて以来、主流メディア報道ではこの暗殺の動機や暗殺者の正体をめぐって多くの憶測が飛び交っている。今後、パキスタンの紛争やイラク戦争が、複雑なプロパガンダ報道によって、さらに権力者に都合のよい「輝かしい物語」に刷りかえられる可能性がある。私たち市民は様々なニュースを多角的に検証していく必要があるだろう。危険を冒してイラン・コントラ事件を追い、多くの真実に光を当てたジャーナリスト、ロバート・ペリー氏のブログ記事を抄訳して、彼が今回のパキスタンの紛争をどのように把握しているかを紹介する。(TUP速報/抄訳・解説:宮前 ゆかり)(2008/01/12) ブット元首相暗殺事件:パキスタン軍事政権とイスラム過激派の危険な関係 B・ラマン 米欧日の企業メディアは、パキスタンのベナジル・ブット元首相暗殺事件を速報し、現地の混乱を伝え、各国政府の首脳たちが表明する追悼の言葉と、イスラム過激派やテロリズムを糾弾する声を報じている。ブット元首相の政治経歴を紹介するテレビ放送もあるが、パキスタンの情勢を簡単に解説するだけで、事件の背景に深く切り込む報道は出ていない。それにはしばらく時間がかかる。そのなかで、事件の直後に、冷静で簡潔な解説を公開した人物がいる。インド、チェンナイ市にある時事問題研究所で所長を務めるB・ラマンである。ラマンの記事(英文)はインドのニュース・サイトに掲載された【1】。(TUP速報=抄訳・解説/安濃一樹)(2007/12/31)
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