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橋本勝21世紀風刺絵日記
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2007年11月23日10時53分掲載
反米感情招く中東での劇場政治 ブット元首相の政界復帰は振付師によるお披露目興行 パキスタン
アラブ・イスラム世界には、欧米諸国によって作られた歴史観を良しとしない研究者やジャーナリストたちが存在する。米英仏による巧妙な分断統治と蔑視にさらされてきたからだ。そうした歴史への抵抗が時には意表をついてアラブメディアには登場する。トルコ建国の父アタチュルクやスエズ運河国有化で名を馳せたエジプトのナセル大統領、パレスチナのアラファート議長に代表される民族の英雄たちが、実はアラブ・イスラム世界で喝采を浴びるよう巧妙な振り付けを施され、欧米に奉仕する英雄像を演出してきたのだという。パキスタンではブット元首相を政界に復帰させるために、ハリウッド式の安っぽいお披露目興行が鳴り物入りで進められていると、エジプト人政治分析者のムハンマド・ガバーシー氏が皮肉をこめて分析している。17日付のイスラム・メモが伝えた。(齊藤力二朗)
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“2つの操り人形(オルメルト・イスラエル首相とアッバース・パレスチナ大統領)”米アナポリスでの中東和平会議の本質を言い当てたベン・ハイネの風刺画。歴史に翻弄されてきた側からの鋭い問題提起だ。
トルコ建国の父、ケマル・アタチュルク
エジプトのナセル大統領。イスラエルの独立を許したファルーク王政を打倒した自由将校団による無血革命を率いて台頭。イスラエルの10倍以上の人口を抱え、巨大な軍事力を保持していたが1967年の第三中東次戦争は6日間で一方的に敗北してしまった。ナセルの急死後、同僚で同年齢のサダトが後任大統領になり、イスラエルとの単独和平にエジプトは動くことになった。
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