日本政府が米海兵隊普天間飛行場の移設先とする沖縄県名護市辺野古で進む新基地建設をめぐり、石井啓一国土交通相は7月22日、「沖縄県の翁長雄志知事が“辺野古埋め立て承認取り消し”の是正指示に従わないのは違法だ」として、沖縄県を相手とする違法確認訴訟を福岡高裁那覇支部に起こした。 「新基地建設反対」の県民世論に支えられる翁長雄志知事が2014年に誕生して以降、日本政府と沖縄県との間で続く争いは長期化が予想されている。 こうした中、「沖縄がどんなに反対しても、力づくで県民の民意を押し潰し、基地建設を強行する日本政府の沖縄差別政策は許さない」と訴えて活動する本土の市民を中心とする約600名が、相互の連携を強化する目的で、7月31日に東京・御茶ノ水の連合会館及び全電通会館に結集し、初の全国交流集会を開催した。 主催は、この間、国会包囲行動などに取り組んできた沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、沖縄意見広告運動、ピースボートを中心に組織する「止めよう!辺野古埋立て国会包囲実行委員会」。 集まった市民は、午前中に開かれた4つの分科会(�/�場・地域からの闘いの報告と交流、�△匹慮龍燭砲眄鐐茲忙箸ε攤修楼賣海發覆ぁ繊嵎嫐邯電攤夙遜佝紳弌彖換駭⇒躑┻腸顱繊↓C亙�自治―私たちの街から沖縄に繋がる―、�ご超�破壊を許さない!)でそれぞれの活動を報告し合うなど交流を図った後、その結果を午後からの全体会で報告したほか、ジャーナリストの高野孟さん、専修大学法学部長の白藤博行さん(辺野古訴訟支援研究会メンバー)、沖縄大学名誉教授の桜井国俊さん(沖縄環境ネットワーク世話人)ら3人の講演を聴講した。
高野さんは、「辺野古をめぐる米中日の軍事的駆け引きの虚実」と題する講演の中で、米海兵隊の必要性について、 � _召棒躋婀躓,�あっても米海兵隊の出る幕はない �◆ゞ眄飢限寮�下の北朝鮮は、核抑止に特化して通常戦力は削減の方向にあり、韓国への大規模陸上侵攻の可能性はゼロである �� 台湾危機が起こっても、米海兵隊としては台北の米国人救出以外に仕事が無い ことなどを挙げて「海兵隊の本来任務である“大規模戦闘下での敵前上陸作戦”が必要となるような戦争はもはや起こり得ない」「中国のミサイル能力の向上により在沖縄米軍基地の脆弱性が高まっており、米海兵隊にとってはむしろ沖縄にいるほうが危ない」と語り、米海兵隊が沖縄に駐留する意義はほとんどなくなっていると指摘した。
辺野古訴訟支援研究会(代表:紙野健二名古屋大学教授)に所属し、沖縄県の知事公室辺野古新基地建設問題対策課や辺野古訴訟弁護団と活動を共にしている白藤さんは、「沖縄の民衆の怒りと祈りの『辺野古訴訟』の経過と現段階」と題して講演し、辺野古訴訟の経過と現状を報告するとともに、 「辺野古裁判の現状に対して影響を与えることができるのは、国民世論そして沖縄県民の声です。裁判で公正な判断が下されて決着が付くと考えるのは、あまりにも“うぶ”です。私たちは『日本政府は沖縄の自治をどう思っているのか』『沖縄の現状は日本の地方自治にどれだけ影響があるのか』ということを裁判所に対して発信していかなければならない」と訴えた。
翁長知事が当選後に発足させ、2015年7月に「仲井眞前知事の埋立承認には法的に瑕疵がある」という結論を翁長知事に報告した「普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認手続に関する第三者委員会」で委員を務めた桜井さんは、法的に瑕疵があるとの結論に到達した理由を公有水面埋立法(1921年制定)を元に説明した後、 「沖縄県が国との訴訟に負けると、翁長知事が行った埋立承認の取消しが是正され、仲井眞前知事の埋立承認が復活します。そうなると沖縄防衛局は工事を再開することになりますが、工事を遂行するに際しては数々の設計変更が必要となってきます。しかし設計変更は、その都度、埋立承認権者である翁長知事の承認が必要となります。翁長知事は知事権限を最大限使用して新基地を作らせないと明言していますから、翁長知事が知事職にあって沖縄県民が翁長知事を支える限り、新基地の建設が進むことはあり得ません。したがって、翁長知事に対する支援が今まで以上に求められるのです」と語った。
そして、沖縄県民を代表して、ヘリ基地反対協議会事務局長を務める仲村善幸名護市議と、7月の参院選で沖縄選挙区の野党統一候補として当選を果たした伊波洋一参院議員が、それぞれ連帯を呼び掛けた。 「私たちは裁判に期待するところもありますが、裁判だけに頼ってはいけないと思います。裁判を有利に進めるためにも闘いが必要です。たとえ裁判に負けるにしても、国によって不当な裁判が提起されたことは明白であります。そのことをはっきりさせながら、現場における闘いとともに、今日のような運動を全国に広げていくことが大事です」(仲村善幸名護市議)
「糸数慶子参院議員とともに参議院で『沖縄の風』という会派を立ち上げ、外交防衛委員会と法務委員会に議席を得ることができました。私自身は外交防衛委員会で活動していきます。外交防衛委員会は毎週2回開かれる予定なので、この委員会での議論を通して今の課題を国民に示していきたい」(伊波洋一参院議員)
最後に、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲尊さんが行動提起を行った。その中で大仲さんは、「辺野古沖での工事を再開させないために、どういう運動を進めるべきか、その知恵を出し合おうということで、4つの分科会を設けて討論しました」と語り、現在進行中の2つの重要な行動への支援を呼び掛けた。 「『辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会』が発足し、首都圏を含めて全国で運動が始まりました。辺野古沖を埋め立てるための土砂を、本土から沖縄に向けて搬出させないようにするため、本土の人間がそれぞれの地元で署名集めなど様々な運動を展開しています。皆さんにもこの首都圏において、署名集めを含む土砂問題の闘いを広げていただきたいと思っています」
「9月に米ハワイ州で開催される国際自然保護連合(IUCN)第6回総会に向けて、日本自然保護協会など国内NGO6団体が、日本政府に対する“沖縄への外来種持ち込み禁止勧告”をIUCNに要求するという取組が始まっています。その運動が世界に広がっていけばよいと思っていますし、私たちもその運動に参加していきたいと思っています」
沖縄県辺野古そして高江の闘いに連帯する本土の運動にも注目していこうと思う。(坂本正義)
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【今後の行動予定】
<8月19日(金)> ● 東村高江を取り囲んで建設されるオスプレイ着陸帯(ヘリパッド)の工事が旧盆明けにも再開されようとしています。それに抗して早朝6時〜ゲート前大集会が催されます。 「オスプレイ・ヘリパッド建設阻止<緊急>大集会」 日時:8月19日(金)午前6時 場所:北部訓練場メインゲート前 ★午前5時、東村役場前に集合 5時半、車で各自でメインゲートへ
● 翁長知事の辺野古埋立承認取り消しを「是正指示」した石井国土交通相が、さらに不当にも翁長知事を訴えた「辺野古違法確認訴訟」第2回口頭弁論の日で、早くもこの日に結審を迎えます。真摯な協議を求めた沖縄県に対し、早期の結審・判決を求めた国のぺースで裁判が進められています。
● 衆議院第2議員会館前での総がかり行動の終了後、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック主催で、高江・辺野古に連帯する緊急行動が取り組まれます。高江へのオスプレイ・ヘリパッド建設工事強行、裁判で翁長知事の埋立て承認取消を「違法」に仕立てる強権発動、そして辺野古新基地の建設工事強行と国の沖縄への3方面からの攻撃・弾圧に抗議します。 「沖縄への弾圧をやめろ!知事提訴・高江・辺野古8.19緊急行動」 日時:8月19日(金)午後7時半〜 ★総がかり行動終了後開始 場所:衆議院第二議員会館前 主催 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090−3910−4140)http://www.jca.apc.org/HHK/
<8月22日(月)> 「やんばるの森と人々のくらしを守ろう! 高江の米軍オスプレイパッド建設中止を求める集会&省庁交渉」
http://www.foejapan.org/aid/takae/160812.html 日時:8月22日(月)12時半〜16時 ★12:15〜 ロビーにて、入館証を配布します 場所:参議院議員会館講堂(東京メトロ・永田町駅1番出口すぐ。国会議事堂駅1番出口から徒歩5分) 内容:12:30〜13:00 共同記者会見 13:00〜14:00 事前集会 14:00〜16:00 政府交渉(調整中) ※冒頭、署名提出を行います。終了後、17時より同じ会場で「標的の村」の上映会も予定されています(主催:福島みずほ事務所)。 資料代:500円 主催 「米軍オスプレイパッドの建設中止を求める防衛省交渉実行委員会」 問い合わせ:090−6142−1807(満田)E-mail henokotakaengo@gmail.com ※この日も提出予定の高江ヘリパッド建設中止を求める国際声明への賛同を集めています。ご署名まだの方、こちらから是非!http://www.foejapan.org/aid/takae/160730.html
<9月5日(月)> 「辺野古への基地建設を許さない!9.5防衛省前抗議行動」 日時:9月5日(月)18時30分〜 場所:防衛省前(JR・地下鉄「市ヶ谷」「四ツ谷」駅7分)http://www.mod.go.jp/j/profile/mod_sdf/access.html 内容:辺野古現地のメッセージ 参加者より防衛省に抗議申入れ ※皆さんの思い、主張を表したプラカード、バナーの持ち込み歓迎 主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会 http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html 連絡先:090−3910−4140(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
<9月11日(日)> 「高江へのヘリパッド建設強行を許さない!辺野古新基地建設を断念しろ!9・11新宿デモ」 日時:9月11日(日)14時アピール開始、15時デモ出発 場所:新宿アルタ前 http://www.studio-alta.co.jp/altastudio/access.jsp 主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会 http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html 連絡先:090−3910−4140(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
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