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特集

ロシアン・カクテル




(25)鳥文化の国<下> 女性の頭被り「ココーシニク」 タチヤーナ・スニトコ
  女性の伝統的な服は「世界樹」を象徴しています。女性の体は、世界樹に合わせて三つの部分(“界“)から成っています。女性の「頭と手」は「上界:空」を表しています。そして、頭は「梢」、手は「枝」を表しています。太陽、月、鳥は「空」を象徴し、「胴体」は「幹」(中界:地球、蜂)、「足」は「根」(下界:蛇、ビーバー)を表しています。頭のかぶりものは、形も名前も「上界:空」と関係があります。かぶりものの部分も、太陽か月かトーテムの鳥(白鳥、鴨、鴈、雄鶏など)を表しています。(2010/06/26)


(24)鳥文化の国<上> 白鳥は「ロシア美女」のシンボル タチヤーナ・スニトコ
  ロシアの芸術について話す時は必ず白鳥がテーマとして話題に上ります。白鳥というと先ず最初に、バレーの白鳥「チャイコフスキーの“白鳥の湖”」や、名バレリーナ、アンナ・パヴロワが舞っていた「サンサーンスの“瀕死の白鳥”」が頭に浮かんできます。スラブ文化というのは「鳥の文化」であると言えるのかもしれません。考古学者たちは黒海からバルト海にいたる広大な地域のいたるところで、白鳥の馬車を発掘しています。(2010/06/24)


(23)ロシアに桜は?<下> 春の訪れは「香り」と「音」から タチヤーナ・スニトコ
  第三のステップは4月7日(生神女福音祭)です。この日までには春は冬に対して勝利を確実なものにしています。灰色の冬空は明るい青空に取って代わっています。太陽の「冷たい」光線は暖かな光となっています。雪は溶け、結氷していた河にはもはや氷はありません。ロシアの春の訪れは「春の香り」と「春の音」です。それは、「融雪の香り」・「白樺の芽の香り」・「雪ノ下の花の香り」・「雪解けの音」・「小川のせせらぎ」・「鳥の鳴き声」などです。(2010/05/03)


(22)ロシアに桜は?<上> 「春」に向かう3つのステップ タチヤーナ・スニトコ
  今年の日本は桜の開花は早かったようですが、好天の日は少なかったようですね。美しい桜も早や葉桜となり薄いピンク色の桜の波となって桜前線も北の大地に向かって北上中です。毎年のまるで奇跡のように見える春爛漫に咲き誇る桜の花は人の心を暖めてくれます。この桜を見ているとこれからの人生に何か良いことが起こりそうな予感がしてきます。白とピンクの花びらが舞い落ちる様はまるで春の雨のようです。本格的な春の始まりです。(2010/04/25)


(21)ロシアの土産とは?<下> 冬の気分を吹き飛ばす鳥笛 タチヤーナ・スニトコ
  ロシアの昔ながらの土産は「太陽」・「女」・「馬」・「鳥」・「植物」をテーマにしたものです。これらは様々な工芸品に共通したテーマです。それらは刺繍の模様・砂糖菓子の飾り・玄関飾り、器の模様、紡ぎ台の模様、粘土製のおもちゃ等に様々な模様としてみることができます。これは世界を「一本の世界樹」とみなすスラブ民族の思想に由来しています。木のてっぺんは天国につながり、その根っこは地中深く伸びています。上には太陽と月があり、枝には聖なる鳥たちが住処を作っています。(2010/04/10)


(20)ロシアの土産とは?<上> マトリョーシカ人形のルーツは日本 タチヤーナ・スニトコ
  ロシア土産と聞いてまず人が頭に思い浮かぶのは「マトリョーシカ人形」ではないでしょうか。実は、マトリョーシカ人形の歴史は意外と古くはないのです。それが最初に創られたのは1890年(明治23年)のことだと言われています。最初のマトリョーシカ人形はサラファン(ロシアの民族衣装)を着て黒いおんどりを抱いた少女の人形でした。全部で8つの人形が作られました。一番外側の大きい人形は少女でした。その内側の人形は少年、そして又少女・・・・最後の一番内側の小さい人形は赤ちゃんでした。(2010/04/03)


(19)マースレニツァ(冬を送る祭り)<下> 遊びを楽しみ幸せな生活を願う タチヤーナ・スニトコ
  現在は「マースレニツァ祭り」は8日間行われ、それぞれの日には特別な名称がつけられています。初日の月曜日は「出迎えの日」と言います。昔は子供たちが朝家を出て、雪山を作って特別な詩を唱え、「マースレニツァ」を呼びました。そして、“マースレニツァが来た!マースレニツァが来た!”と大声を出して、殴り合いの遊びをするのです。大人たちは初日には親戚を訪問します。(2010/02/23)


(18)マースレニツァ(冬を送る祭り)<上> 断食前にたらふくご馳走を タチヤーナ・スニトコ
  昔からの伝承によると、「バター週間」(冬を送る祭り)では、「ブリヌイблины」(パンケーキ)を食べれば食べるほどその年は良い年になると言われています。「マースレニツァ Масленица」(冬を送る祭り)とは「バター週間」という意味です。(「マスロ масло」 はロシア語で「バター」という意味です)。「マースレニツァ」はロシア正教より公式に認められている唯一のスラブ゛民族の遇像崇拝の祭りです。(2010/02/20)


(17)“スヴャーテキ”の年占い<下> 夢、薪、鏡、ロウ、ゴキブリ…多彩な方法で タチヤーナ・スニトコ
  占いの方法は沢山ありました。多いのは「夢占い」でした。いろいろな音や言葉が占いの対象になりました。例えば、田舎に住んでいる若い女性は犬の吠え声により占いました。夜中に家から出て包丁で雪を切りながら呪文を唱えるのでした。「鬼よ、鬼よ、私の将来の夫はどんな人でしょう?私は喜ぶでしょうかそれとも泣くのでしょうか?」。その後で、犬の吠え声を耳をすまして聞きました。(2010/01/31)


(16)“スヴャーテキ” の年占い<上> 結婚・収穫・家畜の多産は? タチヤーナ・スニトコ
  スヴャーテキ(Святки;神聖な日;1月6日―19日)に占いをしないのはロシア人ではないと言われています。 占いというのは、現代のキリスト教の立場からは良くないこととされているけれども、古代スラブ人は占いの神を尊崇していたのです。人生何が起こるかわからないと言います。それで、人は自分の将来のことを事前に知りたいと思っています。人間というのは前向きに人生を歩めば運も又向こうから近づいてくるのです。自分の将来を占うということは人生の成功の一手段なのかもしれません。(2010/01/23)


(15)ロシアにはお正月が何回あるか タチヤーナ・スニトコ
  ロシアでは、その年の正月のお祝いの仕方が、その後の一年の過ごし方の前兆になると言われています。その為に、ロシアの人々は一生懸命に熱心に正月の準備をして新年を喜びの気持ちで迎えるのです。おかしなことには、多くのロシア人は、正月を二回(1月1日と1月14日)、クリスマスも二回祝うのです(12月25日と1月7日。)! そして又、加えて奇妙なことには、1月1日の正月を祝うことに反対する人々もいるのです。それは、ロシアの正教(東方正教会)の信者の人たちです。(2010/01/01)


(14)大晦日の夜、2人のDMは大忙し タチヤーナ・スニトコ
  これまでは、デード・モローズ(Ded Moroz、“霜お爺さんモローズ)”の家族としては孫娘である雪娘のスネグロチカ(Snegurochka)しか知られていませんでしたが、デード・モローズには従弟もいることがわかりました。その従弟とは、ロシアの現大統領であるドミトリー・メドベジェフなのです。二人は名前のイニシャルが同じなのです:”DM” (Ded Moroz, Dmitrii Medvedev)。(2009/12/30)


(13)サンタクロースはロシアに来ない?<下> タチヤーナ・スニトコ
  “霜お爺さんモローズ”と孫娘である“雪娘”は、正月に新年の祝いに来ます。その祝いは「新年のモミの木の祝い」と言います。霜お爺さんと雪娘は子供たちに謎をかけ、モミの木の周りで輪踊りを踊ります。子供たちは森の動物に扮した仮想舞踏会やロシアの昔話の主人公の衣装を着て歌を歌ったり踊りを踊ったりします。その中でも「雪片の踊り」はとても人気があります。大概のロシアの女性は子供の頃「雪片の踊り」を踊ったことを思い出すことができます。(2009/12/19)


(12)サンタクロースはロシアに来ない?<上> タチヤーナ・スニトコ
  クリスマスを待ちながら、多くの国では子供たちがサンタクロースのプレゼントを願って靴とソックスを用意していますね!しかし、ロシアでは事情は違うのです!ロシアにはサンタはやって来ないのです!ロシアではサンタに代わって、“デード モローズ(Ded Moroz)”(霜のお爺さん)が子供たちにプレゼントを届けるのです。それも、クリスマスの時ではなく、お正月の時なのです。(2009/12/13)


(11)ロシア人の心とは? 未知の世界に夢と理想を求めて葛藤 タチヤーナ・スニトコ
  ロシアの物語は、よく次のように始まる。「むかしむかし、ある国のある家に誰それが住んでいました。」そして主人公は大体遠くへと旅に出かけるのである。皇太子イワンは、自分の行き先もわからずに火の鳥を探しに、或いは賢女ワシリサを求めてはるか遠い国へと出発するのです。つまり、旅はロシアのおとぎ話でいつも使われる筋書きの主題なのである。主人公は必ず未知の場所に向かって出発し、大変なさまざまな困難を克服する。おとぎ話の中には「未知の世界へ出かけて見知らぬものを持ち帰れ」という題名のものもある。(2009/11/23)


(10)なぜロシア語には「頑張る」と言う動詞はないのでしょうか? タチヤーナ・スニトコ
 A: 「今は何をしていますか?」B: 「何もしていません。」このような応答が外国人ためのロシア語教科書の最初の課にあることは珍しくありません。「何もしない」というのは、「今は仕事中ではない」、「大したことではない」、「楽しむことをやる」を意味します。例えば、音楽を聴くこと・絵を描くこと・ソファーに横になって夢想にふけることなどなど、一人ひとりのロシア人は自分らしい「何もしない」すべを知っています。(2009/10/31)


(9)季節は「ハエのお葬式」から「女性の夏」へ タチヤーナ・スニトコ
  家でとったハエを、株やビート(砂糖大根)の根で作った「棺」に入れて木屑(又は木切れ)に乗せて、家の外で土葬にして弔います。タオルを振りながらこう言います、「ハエよ!ハエよ!蚊のお友達よ!とうとう命の終わりが来ましたよ!」。このような儀式で、北ロシアでは夏に別れを告げ秋と冬を迎えるのです。この儀式は毎年9月14日に行われます。その日は、「女性の夏」(秋晴れ)の初日です。(2009/09/24)


(8)不思議なロシア語 「ポーニョポーニョ…」:「分かった、分かった」 タチヤーナ・スニトコ
  ロシア語は不思議な言葉です。恋を告白するとき、ロシア人は “yellow blue bus” (黄色い青いバス、ロシア語では、Я люблю Васヤー リュブリュー ヴァス)と言います。男性が「ポーニョポーニョ・・・」と言うと、その「ポーニョポーニョ・・・」という言葉は、「分かった、分かった」という意味です。女性は「ポニョラ」と言う。この“ラ(–la)”は女性名詞につく過去形を意味しており、不思議なことに”ピザーラ(Pizza-la)“ととてもよく似ています。(2009/09/12)


(7)実は美しく、味は苦く…“カリナ”にみるロシアの愛 タチヤーナ・スニトコ
  ロシア文学には、幸せをテーマとしているけれど、そこには報われることのないさまざまな困難が待ち構えているといったものが少なくない。主人公は、いつかは幸福になる希望を持って人生を生きぬくが、苦しみにあえぎ続けたり、とうとう死んでしまったり、一生を通じて幸せとは縁遠い人生を過ごしたり、と最後まで幸福にはなれないのである。ロシアの大地には、5月下旬―6月上旬にかけて北極地方を除く全ロシアの河岸や湖畔に花嫁のベールのような白いアジサイに似た花をつけるカリナの木があちこちに見ることができる。(2009/06/13)


(6)キリル文字Ж 生命を生み出す女神、「春」を表す タチヤーナ・スニトコ
  ロシアのアルファベットの中で珍しい形を持つ«Ж»という文字がある。読み方は /ʒ/で、英語の. Measureやフランス語の ‘j’ jamaisと同じ発音である。文字の起源は謎のようである。キリルというスラブ文字の語源となったフェニキアとギリシャアのアルファベットではなかった。古代スラブ語では,“ジヴィチェ”という文字 は、 動詞 “生きる”の2人称複数命令形である(Live! 生きろ!)。古い本には、«Ж»という文字は図1のように描かれていた。(2009/06/01)


(5)鳥の国ロシアの“卵”の話 ピーサンカの象徴的な模様 タチヤーナ・スニトコ
  ロシアの子供たちは幼い頃沢山の昔話を聴いて育ちます。子守歌として聴く場合が多いのです。最初の頃に聴く昔話は“生活の神秘についての昔話“です。“クーラチカ・リャーバ(金の卵”についての昔話を紹介しましょう。「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は斑点のある雌鶏を飼っていました。ある日、その雌鶏は卵を産みました。それは普通の卵ではなくて金の卵でした。おじいさんは…」(2009/03/31)


(4)ロシアの春は鳥が告げる 3月22日は「雲雀」の祭り タチヤーナ・スニトコ
 「おお、我が祖国の大地はどこまでも果てしなく! おお、春も又いつまでの続き終わりのなきように!」(アレキサンドル・ブルック)。北の国のロシアは母なる大地は果てしなく、時の流れの感覚も日本とは異なる。四季の中の大事なシーズンは日本の春と秋とは違い、冬と夏である。寒くて長い冬のあるロシアの人々は春と暑い夏の訪れ待ち焦がれている。(2009/03/17)


(3)学生は年2回迷信家になる 試験前の縁起かつぎ タチヤーナ・スニトコ
  年二回、全ての学生たちは皆が迷信家となる。一番ポピュラーな縁起担ぎを紹介しましょう。試験に行く時は新しい洋服を着て行ってはいけない、“幸運”の洋服を着なければならない。“幸運”の洋服と言うのは、前回の良い点数を取った時に着た洋服である。マニキュアすることや髪の毛をカットすることもだめなのである。なぜなら、それは知力を切る恐れがあるからである。(2009/03/10)


(2)“尻尾”がつきませんように 学期末試験に学生はあの手この手 タチヤーナ・スニトコ
  人気のある学生の歌には“学期末試験から学期末試験まで学生たちは愉快に生活する;学期末試験は1年に2回しかないから”というレフレーン(繰り返しのことば)がある。冬とともに「ザチョト」と試験を受ける時期が来る。試験は筆記試験と口頭試問という二つからなっている。「不合格」となった試験やザチョトは「尻尾」という名前で呼ぶ。(2009/02/21)


(1)「タチヤーナの日」大学生が酒と歌で陽気に祝祭 タチヤーナ・スニトコ
  ロシアと聞いて、わたしたちは何を思い浮かべるだろう。プーチン首相の豪腕政治、原油に依存した新興経済国BRICsの一員、グルジアやチェチェンでの血なまぐさい紛争…。もちろん、それだけがかつての社会主義超大国の顔ではない。悠久の大地に生きる人びとが育んできたさまざまな文化が息づいている。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の新訳が最近大ベストセラーになった。そんなロシアの歌や音楽、文学をとおした人びとの日々の暮らしを、タチヤーナ・スニトコさんに紹介していただく。(日刊ベリタ編集部)(2009/02/09)








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