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2006年02月04日11時46分掲載
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根津教諭の「君が代」拒否
なぜ私服公安を配置するのか 「君が代不起立」教員研修での都教委の異常な対応
「君が代不起立・再発防止研修」でゼッケンを着けて研修を妨害したとして、東京都教育委員会から処分を受けた教員に対する「再発防止研修」が、また2月1日に行われた。被処分者の一人、根津公子・立川二中教諭(55)から、当日の報告が寄せられたが、この日も研修会場前には警察の車が配備され、同教諭らの激励と研修に抗議するために集まった30〜40名の人たちに十数名の私服公安が目を光らせていたという。都教委のこの異常な対応は何を意味するのだろうか(ベリタ通信)
根津公子です。
冷たい雨の降りしきる中、早朝から総合技術教育センター前には、私を含め3人の再発防止研修に対し、抗議と激励にたくさんの方が駆けつけてくださいました。30〜40人いらしたと思います。大きなお力をいただき、ありがとうございました。
例によって都教委は警察を導入し、終始いかめしい車を横付けし、私服公安を十数名配置していました。玄関前には都教委の職員が10人、玄関中にも背広姿が10人弱見えます。異常極まりない都教委の対応です。
私たち3人は8階の3室にそれぞれ入れられTさんは基本研修を、私はその専門研修とやらを、授業を優先して9月の専門研修を欠席したHさんは午前と午後に基本研修・専門研修をさせられました。 私の専門研修は、前回9月7日の時には、地下2階のかび臭い、明らかに拷問部屋を思わせる部屋で、ことばの暴力がひどく講師と言いがたい講師によって行われましたが、今回は明るい部屋。講師も、「重複することのお叱りを覚悟で話をさせていただく」とか、「(体罰、交通事故等非違行為を挙げ)直接先生には関係するものはないかもしれませんが、他山の石としながら、他の人たちにお話いただけると・・・」とか、あるところでは妙にへりくだりながら、ノルマと思われる講義内容の原稿を読み続けました。
私は昨日、しっかり再発防止研修を受講してやろうと思って、ノートに質問事項を書き連ねていきました。しかし、講師は「質問は最後にまとめて受け付けます」と言いながら、第1問目に入るところで、「もう7分も聞きましたから」と言って、退室していってしまった。質問があると言う生徒に、私たち教員はこんな対応はよもやしない。彼らこそ職務専念義務違反が問われなければなるまい。 終わり30分は、受講した内容と所感を書いて提出する課題。私は、「今日の抗議は1/19とまったく同一の内容で、私の知っていることばかり。時間と費用の無駄です。・・・これからも都教委が教育と子どもを政治利用し、介入することに私は断固たたかっていく」と書いてきました。
Tさんは、ゼッケンTシャツのどの文字がいけないのか、「ブルーリボンだったらどうか」「△△だったらどうか」と質問すると、都教委の答えは「ケースバイケース」だったと言ってました。Hさんは研修を受けさせられて「教育を考えているのが私の方だと確信しました」とおっしゃっていました。受講者に向き合って講義できない講師や都教委・研修センターの対応を見ていると、それを実感します。
Hさんの午後の研修まで、長い時間をお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました。都教委に抗議の声を届けてくださった皆様にも、お礼申し上げます。皆さま、ありがとうございました。こうした皆さまの行動がどんなにか、私(たち)を励ましてくれることか・・・。今日も(は)、受講中にマイクの声が聞こえてきて、にんまりしてしまいました。
あと1月で卒業式シーズンを迎えます。今日の再発防止研修はそれに向けての萎縮効果を狙った設定であったはずです。 また、すでに先週、周年行事のあったT養護学校でKさんは確固とした意思から不起立を貫き、校長は報告書を都教委にあげました。 Kさんは停職1月にされるでしょう。それを阻止するたたかいをつくりたいと思います。
これからますます、たたかいは正念場を迎えます。皆さま、また、お力をお貸しください。
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