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記者齊藤力二朗反戦・平和 御殿場でお母さん主体の「憲法学習会」 自衛隊の演習場や基地が林立し保守勢力が強いと言われる静岡県御殿場市で14日、安保法案の強行採決を控え危機感を抱いた若いお母さんたちが立ち上がり20人近くの参加者を集め、「憲法」を学ぶ会を開いた。(斉藤力二朗)(2015/09/14) 中東 奇妙な偶然か? 「9・11」にメッカ神殿のクレーン倒壊事故 サウジアラビア時間の9月11日日没前に、イスラム教の聖地であるメッカ神殿でクレーンの倒壊事故が発生し100人近くが死亡した【別掲ビデオ】。事故は暴風雨によって引き起こされたと報じられているが、現地で話題になっているのが、米国で14年前に起きた同時テロ事件と同じ日に起きたことと、両事件ともビン・ラーディンがキーワードになっていることだ(齊藤力二朗)(2015/09/12) 中東 イエメン危機解決交渉にイランの参加は不要 アルジャジーラの読者観 日本の新聞のアンケート調査は新聞社によって多少操作されている疑いが完全には拭えないが、論調が変ってきたとは言え、アルジャジーラ・ネットによる読者アンケートはネットでの投票だから、操作が不可能で信頼性が高い。最近の読者アンケート結果を紹介する。(斉藤力二朗)(2015/05/10) 中東 イエメンに世界最大の油田情報 地域情勢からみ米国が隠蔽か 空爆作戦の終了が発表されたにもかかわらず、サウジアラビア主導の同盟軍とシーア派武装組織のフーシー派との戦闘が止まないサウジアラビアの隣国イエメンに、世界最大の油田が眠っているという。この一大ニュースをイエメンのニュースサイト「アンバー・ネット」が4月9日に米国の衛星テレビ局、スカイニュースなどから引いて報じた。更に、4月30日に別のニュースサイト「中東パノラマ」が興味深い未確認情報を続報で伝えた。(斉藤力二朗)(2015/05/02) 中東 「ISの行為はイスラームとは無関係」 ドイツ人記者の公開状めぐり読者書き込み激増 イスラーム国(IS)の支配地域に滞在したという、ドイツ人ジャーナリストのボーゲン・ツードンホーバー(発音不確実)がISのアブーバクル・バグダーディ首領宛に「ISの行為はイスラームとは無関係」とする公開書簡を、4月30日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)に発表した。これに対し、発表17時間後の段階で読者の書き込みが145に達している。(斉藤力二朗)(2015/05/01) 中東 サウジの宗教家が1週間に二人娶り物議 イスラームでは公平、平等に扱うなどの諸条件を満たせば4人の妻を娶ることが認められていることはよく知られている。ところが、サウジアラビア南西部のイマーム(礼拝の先導者)兼説教者のアブドッラー・サッダーハ師が第三婦人と第四婦人を1週間のうちに立て続けて娶ったことでツイッター上で騒動になっている。サウジアラビアの「オカーズ紙」などアラビア語の各紙が報じている。 (斉藤力二朗)(2015/04/28) 中東 何故イラクではISよりもシーア派兵士が危険なのか? アルジャジーラが賛否両論紹介 前回の記事「イラクにはISよりもシーア派兵士が危険 アルジャジーラ読者観」 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201504241044575でアンケート結果は示されたが、その理由は分からなかった。24日付のアルジャジーラ・ネットはアンケートの結果画面を掲載し、ツイッターなど各種ソーシャル・メディアから引いて、賛否両論の声を紹介している。また、同局の看板討論番組「逆方向」でも取り上げた。(斉藤力二朗)(2015/04/25) 中東 イラクにはISよりもシーア派兵士が危険 アルジャジーラ読者観 一般的にイスラム国(IS)は、斬首、公開処刑、遺跡破壊、焚書など残忍性、暴虐振りが目に付き恐ろしいイメージが強いが、イラクではシーア派兵士のほうが遥かに恐れられていることが、アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)の読者アンケートの結果分かった。先週締め切られたアンケートを数題紹介しよう。投票受付期間はおよそ1週間である。(斉藤力二朗)(2015/04/24) 中東 イスラム圏での暴力の主因は? アルジャジーラの読者観 アラブ・イスラム世界では過激集団の暴力行為の嵐が吹き荒れ西側世界ではイスラム組織が糾弾されているが、誰がその責任を負うべきと、アラブ人たちは考えているのだろうか?カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラのネット・サイトが頻繁に実施する読者アンケートは、アラブ圏での公式発表とは異なる、生の世論を知る貴重な指標になっている。1万人を超える最近の興味深いアンケート結果を紹介する。(齊藤力二朗)(2015/04/17) 中東 ISによるイラク遺跡破壊の新ビデオ スンニー派過激組織、イスラム国(IS)が実効支配しているイラクのニノイ州で、イスラム国メンバーがアッシリア時代の遺跡を破却、爆破するビデオが「善行を勧め、悪行を懲らしめる者、No.3」と題してソーシャル・メディナなどを通じて公表している。レバノンのシーア派組織、ヒズボッラー系のニュース・サイト「中東パノラマ」がビデオ映像付きで報じた。(斉藤力二朗)(2015/04/13) 中東 複数妻の夫は長命? サウジで論争
イスラム教では幾つかの条件を満たせば、4人まで妻を娶ることが認められていることは良く知られている。複数妻の利点に関する新たな研究が4月1日に発表され、サウジアラビアのソーシャルメディアで熱い話題になっている。この研究によると、複数妻は夫の寿命を延ばすというので特に男性の関心が高い。(齊藤力二朗)(2015/04/04)
地域 御殿場で男女共同参画講座開催 安倍首相の肝入りで始まった「女性活用」がなかなか進まない中、比較的保守性が強いと言われる地方都市、静岡県御殿場市市民交流センターで、男女共同参画講座が開催され当初予想の2〜3倍、定員一杯の参加者を得て和気藹々とした雰囲気の中で成功裏に終了した。(齊藤力二朗)(2015/03/05) イラク抵抗勢力と米軍の協議はイラクに不利 アルジャジーラにみるアラブの世論 イラクの武装抵抗勢力と米軍との話し合いはイラク側に不利に働くから反対、またPLOのアラファト議長の死亡(殺害)にパレスチナの指導層が関与している、とアラブの民衆が考えていることが、アラブ世界で圧倒的な支持を得ているカタールの衛星テレビ局、アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が実施した読者アンケートの結果判明した。更に、新疆事件への返報として中国製品の不買運動を支持し、カドゥミー政治局長のファタハ指導部批判を支持などと、アラブの公式報道とは相当異なるアラブの市井の声を紹介しよう。(齊藤力二朗)(2009/08/02) 新疆騒動へのアラブ・イスラーム諸国の抗議は手ぬるい アラブ大衆の声 新疆ウイグル地区での暴動、弾圧事件は同じ宗徒としての連帯感からアラブ・イスラーム諸国で詳細に報じられている。ところが中国との経済関係を重視する同諸国の政府の中国への抗議活動はへっぴり腰だ。中東カタールの著名衛星テレビ局、アルジャジーラ・ネット(アラビア語版)が実施した最新の読者アンケートによると、圧倒的多数の読者が同諸国政府の対応が手ぬるいと厳しく指弾している。イラク情勢やマイケル・ジャクソンなどをふくめ、アラブ大衆の最新の声を紹介する。(齊藤力二朗)(2009/07/19) イスラーム王国サウジに初の女性ロックバンド登場 ネットで人気、賛否が渦巻く イスラームを最も厳格に適用する保守王国のサウジアラビアで、4人の女性が騒ぎを起こしている。同国西部の商業都市、ジェッダの女子大生たちが、「勲章」と名付けたロックバンドを結成し、11月11日に初めての英語のアルバム「ピノキオ」をネットサイトの「マイ・スペース」で発表したのだ。数年前にジェッダには男性のみでアラビア語で洋楽を流すロックバンドは幾つか誕生したが、女性のロックバンド結成は前代未聞の珍事。アルアラビーヤ紙には多数の読者投稿が寄せられているが、好意的な声が多い。(齊藤力二朗)(2008/12/30) 社会的束縛はイヤ! 親を捨て海外移住を目指すサウジアラビアの若者たちが増加 サウジアラビアを筆頭に世界の最大原油庫とも言える湾岸諸国の富は、近隣の貧困アラブ、アジア、アフリカ諸国の労働者を吸引し続けている。そのため、自国民は今や、少数民族と化しているのが現状だ。これを加速させるように、サウジアラビアでは国の将来を背負うべき青年男女の国外流出が静かに進行しているという。その最大の理由が、彼らが日常受けている社会的な迫害だ。この動きを憂慮し解決策を求める声があがりはじめている。(齊藤力二朗)(2008/10/16) 中東 占領軍支配下の食糧要求デモ、水確保に歩き回る女性… 「安定化した」イラクの実情示す写真7題
イラクは安定したということで米軍の撤退が取り沙汰されているが、実情はどうなのか。9月29日付のイラクの著名ニュース・サイト、イラーキ・リーグは「イラク以外では見られない写真」と題して、大手メディアが報じたがらない新生イラクの生の姿を伝える写真を掲載した。(齊藤力二朗)(2008/10/09)
日本の長所、美点を知ろう アラブのテレビがイスラムの若者への啓蒙番組を準備 中東のテレビ番組制作団体「ハワーテル・プログラム」が、アラブ・イスラム世界の若者に日本社会の長所、美点を紹介する番組を準備している。日本で企業や団体、学校、個人などを取材する計画で、その候補を募っている。番組は中東各国のテレビで、来年のラマダーン(断食)月(2009年の8月下旬から1ヶ月)以後、年間を通じて放映される予定。(齊藤力二朗)(2008/10/04) 中東 グルジアを捨ててもイラク抵抗勢力に軍事支援を! ロシア首脳に愛国勢力論客が呼びかけ グルジア紛争をきっかけにしてロシアと米国が再び冷戦に向かいつつあるとの観測が流れる中、「米国の最大のアキレス腱はイラクにある」として、占領米軍と戦うイラクの武装抵抗勢力に対する軍事支援をロシアの両首脳に呼びかける公開勧誘状をサラーフ・アル・モフタール氏が発表した。同氏はイラク旧政権の元外務省高官。現在はイエメンに亡命中でバース党を初めとするイラク愛国抵抗勢力の著名な論客である。4日付のバスラ・ネットが掲載した。これが実現すると、現在アフガニスタンでタリバンの攻勢で苦戦を強いられているため、イラクから兵を割かねばならない米軍は苦境に陥る可能性がある。(齊藤力二朗)(2008/09/06) 検証・メディア これがアルジャジーラの看板番組「逆方向」 アラブ人気質を反映、言葉による殴り合い 約6割とアラブ世界で圧倒的な視聴率シェアを誇る中東カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」の看板番組が、「逆方向」と呼ばれるもの。同局のニュース・サイト(アラビア語電子版)が定期的に実施する読者アンケートを題材を、司会のファイサル・カーシム氏を挟んで、意見の異なる論者二人が論争するのだが、自己主張が強いアラブ人の性格を反映して、言葉による壮絶な死闘といった雰囲気で、八百長のプロレスなどより遥かに面白い。当事者は一方的に喋りまくるだけで、相手の発言に聞く耳を持たないので、アラブ世界での仲介役の苦労が偲ばれよう。百聞は一見にしかず、番組3本をユーチューブでご覧に入れよう。(齊藤力二朗)(2008/09/06) ソマリアで320万人が餓死の危機 1/3が国内難民 アルジャジーラが惨状を放映 最近では海賊の出没でも有名になっているアフリカの角に位置するソマリア(2006年の推定人口は860万人)では現在、米国が陰で後押しし、エチオピア軍の全面的な支援を得ているソマリア政府軍を、過激なアイコクテキ勢力であるイスラム法廷軍が追い詰めつつあるが、旱魃や海賊の跋扈、現地通貨の崩壊(大幅な下落)などで、総人口の1/3以上の320万人が餓死の危機を迎えている。カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラが8月末に現地から放映した。動画とともに紹介する。(齊藤力二朗)(2008/09/04) 中東 米民間人も19万人がイラクに駐留 イラク人研究者らは文化侵略を警戒 米軍のイラク撤退問題が大統領選での話題になる中、米紙クリスチャン・サイエンス・モニターが現在イラク内の米国企業で19万人もの米民間人が働いていると報じたことで、イラク国内にさまざまな波紋が生じている。イラクの伝統文化を徹底的に破壊して米国に合わせた社会を押し付けようとする文化侵略だというのだ。8月27日付のイラクの高級ニュース・サイトであるイラク・パトロールが評論した。(齊藤力二朗)(2008/09/02) 日本はアフガンの無辜の民殺戮に加担 親日家サウジ人が海上自衛隊のインド洋給油を痛罵 アフガニスタンでのNGO、ペシャワール会の職員、伊藤和也さん殺害事件にアラブ人はどう反応したか。記者が運営するアラビア語の日本専門のブログに書き込まれた、大の親米国家サウジアラビアの国民であるハサン君の声を紹介しよう。温厚な同君は「日本語」という名称のアラビア語のブログを運営するほど大の日本贔屓であるが、米国と同盟軍、日本がアフガンで行った「無辜の民殺戮と社会の破壊」を忘れるな、と激烈な口調で弾劾する。(齊藤力二朗)(2008/09/01) 中東 同胞からも見捨てられたイラク在住パレスチナ難民 解決策はユダヤ教入信? 米軍による占領下のイラクでは、国内に居住していた2千人以上のパレスチナ人難民が、新政権の目の敵にされ塗炭の苦しみに喘いでいることはしばしば報じられてきた。20日付けのヨルダンのアル・ドストール紙は、彼らが世界のみならず、同胞たるアラブ諸国やパレスチナ自治政府からも人間扱いをされない悲惨な現状を伝えた。それに対して、イラクの著名ニュース・サイト「イラク・パトロール」が即効性のある処方箋を紹介している。(齊藤力二朗)(2008/08/23) パキスタン情勢 こうして米国はムシャラフ・パキスタン大統領を切り捨てた アラビア語サイトが報道 アフガニスタン問題とも密接にリンクし世界の注目を集める激動パキスタンの政局。米国の後押しでクーデターを起こしパキスタンの大統領になり、ブッシュ米大統領が唱える所謂「対テロ戦争」で少なからず米国に貢献したムシャラフを米国はどのように辞任に追い込んでいったのか、ムシャラフの後継者として米国が推す、操縦し易くスキャンダルまみれの人物とは誰なのか。19日付の穏健派イスラム系のアラビア語ニュース・評論サイトのアル・アスルが信頼すべき消息筋からの情報として報じた。(齊藤力二朗)(2008/08/22) イスラエル、中国製の発癌性食品・物質がサウジ、UAEに流入 商工会議所が警告 中国製の毒入り餃子の報道は日本では影を潜めた感があるが、イスラエルや中国、台湾製の発癌物質入り製品がサウジアラビアやアラブ首長国連邦に密輸されていると同国の商工会議所が注意を喚起している。20日付のアラブ各紙がUPI通信などから引いて一斉に報じている。(齊藤力二朗)(2008/08/22) 急成長する世界のハラール食品市場 年間1500億ドル、欧米の非イスラム教徒にも人気 イスラム法「シャリーア」に則って屠殺される食肉などイスラム教徒が摂取を許されているハラール食品市場が、世界で年間1500億ドルに達するなど急拡大している。その理由の一つに、対象とするマーケットが世界に約18億人居るイスラム教徒だけでなく、家畜へのストレスが少ない方法で屠殺されハラール食肉の健康性が注目され欧米の非イスラム教徒の人気も集めている点が挙げられる。24日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/07/29) パキスタンで「貧者の電動バイク」製造始まる 中国のライセンス製造 石油の輸入価格高騰に苦しむパキスタンが、中国企業のライセンスを受けて、既存のガソリン走行バイクの半額(5百ドル)で時速80キロで50キロ走る新型電動バイクの生産に乗り出し、パキスタン政府が熱い期待を寄せている。充電費用も1ヶ月で20ドル以下と格安。アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が18日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/07/26) ホルムズ海峡を回避する送油管新設を画策 米国のユダヤ・ロビーとネオコン関連機関 ペルシャ湾の入り口に位置しイランが封鎖に踏み切れば、その修復に少なくとも1ヶ月は掛かると石油専門家が予測する世界の石油の大動脈、ホルムズ海峡。封鎖の危機に備えて、米国のユダヤ・ロビーとネオコン(新保守主義)に近いシンクタンク「ワシントン近東政策研究所」がペルシャ湾からオマーン湾や紅海に抜けるパイプラインの新設を提言し、米国政府も後押ししているが、イランを刺激することを避けたいオマーンは難色を示している。米国のワシントンに本拠を置くアラビア語の著名なニュース・サイト、タクリール・ワシントン(7月19日付)が同提言を紹介し報じた。(齊藤力二朗)(2008/07/26) イスラエル/パレスチナ 海上からガザの経済封鎖突破をめざす 欧米、パレスチナ、イスラエルの活動家ら 強硬派と欧米に呼ばれるパレスチナの「ハマース」が昨年ガザ地区を制圧して以来、イスラエルは集団懲罰として兵糧攻めで締め上げるためにガザ地区の検問所の閉鎖を強化している。またエジプトは自国との国境上にあるラファの検問所を一時的な例外の除き完全に封鎖しているため、食糧や燃料、医薬品が欠乏、払底しつつある。一方、地中海に面する海上はイスラエルの艦船によって船舶の航行が禁じられている。そこで海上からの経済封鎖を打ち破ろうと、欧米やパレスチナ、イスラエルの活動家が2隻の船で強行突破を敢行すると発表した。アラブの各紙が一斉に報じている。(齊藤力二朗)(2008/07/26) 中東 米軍基地周辺にイラク人職人の専門店街 抵抗勢力の襲撃への「人間の盾」に? イラク駐留米軍は、米軍基地の周辺にイラク人の専門業者多数に店を構えさせるプロジェクトを開始した。経済支援と失業者の吸収が目的とされているが、実際は抵抗勢力が無辜のイラク人を攻撃しないことを熟知している米軍が、基地を護るための「人間の盾」にしようとしている、との見方が多い。米軍やイラク傀儡軍に対する武装勢力の襲撃が活発化しているとの米国の内部報告が出されている。イスラム・メモなど各紙がイラク通信から引いて一斉に報じている。(齊藤力二朗)(2008/07/24) イスラム式ホテルがドバイで大盛況 非イスラム教徒をも集め稼働率100%に迫る
イスラムへの回帰の波に乗り最近出現するようになったイスラム法に則ったホテルが、湾岸地域における金融と観光の中心地であるドバイで、イスラム教徒のみならず、酔っ払いなど風紀の乱れを嫌う非イスラム教徒の宿泊客をも集めて、通常のホテルの客室稼働率を上回る盛況ぶりを見せる予想外の成功を収めている。ドバイに根拠を置くアラビア語衛星放送局アルアラビーヤ・ネットが報じた。(齊藤力二朗)(2008/07/11)
ベドゥインは「海賊」、デートをするな イスラエルが女生徒たちに性教育ビデオ イスラエルは、自国に先住するアラブのベドゥインを海賊になぞらえて、彼らとデートするなと説得する性教育用のビデオを自国の少女達に見せている。同国は民主主義を標榜しながら、自国のアラブ人国民との接触を妨げるこうしたプログラムは人種差別ではないと説明している、とミドル・イースト・オンラインが1日付けでを報じた。(齊藤力二朗)(2008/07/05) イケメンもベールで顔を覆うべき エジプトの学者が珍説披瀝で物議 イスラム世界の女性が頭髪や顔をベールで覆うのは、女性の美しい魅力が異性を誘惑、刺激しないためとされている。しからば、魅力ある男性も女性の心を虜(とりこ)にするであろうから、魅力的な男性もベールを着用すべきだ、と改革派で知られるエジプトの前大学教授が逆説的な奇説を唱え、さらに女性のベール着用は女性の義務ではないと主張し、物議を醸している。サウジアラビア資本のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)4日付で報じた。(齊藤力二朗)(2008/06/07) イスラエル/パレスチナ ハマースが初めてイスラエルを標的にするミサイル発射でイスラエルが憂慮 ガザ地区を実効支配するハマースはカッサームというロケット弾を自家製造し、ガザに近いスデロトなどイスラエル領に目掛けて多数発射していたが命中精度が極めて低かった。ところがハマースが初めてイスラエルの標的に向けて発射できるソ連製の高性能対戦車用ミサイルを保有していることが確認され、イスラエルが憂慮している。4日付の各紙がイスラエルのマアレブ紙から引いて報じた。(斉藤力二郎)(2008/06/05) 中東 米占領当局が高学歴イラク人の米国誘致作戦 愚民化政策とネットメディアが批判 イラク侵略戦争の勃発以来、数百万人ものイラク人が国内外で難民生活を余儀なくされているが、米国はこれまで少数のイラク人通訳しか難民として受け入れを認めてこなかった。ところが最近、難民が多く暮らすシリアなどに使節団まで出して高学歴者や特殊技能者らを積極的に誘致しはじめている。更に若者に米国籍取得の条件に軍への入隊を義務付けている。これは米国によるイラクの愚民化政策の一環と受け止められている。イラクの著名ニュース・サイト、イラーキ・リーグが17日付で報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/31) 第2婦人を娶れば報奨金60万円進呈 未婚女性増加のサウジで苦肉の策 湾岸アラブ諸国、特にサウジアラビアでは婚期を逃す女性が増加し大きな社会問題になっている。そのため、花婿が花嫁の家族に支払う婚資の減額や、後見人が娘を結婚さないケースへの司法の介入、集団結婚式の開催などの対策がサウジアラビアでは打ち出されてきたが決定打にはなっていない。そこで最新の解決策としてある部族が打ち出したのが、何と、2人目の妻を娶った部族員に報奨金2万サウジ・リヤル(1リヤル約30円)」を出すという奇策。これを報じたイスラム・オンライン(12日)に読者の書き込みが相次いでいる。(齊藤力二朗)(2008/05/25) 湾岸の若い男女はバーレンをめざす 厳しい戒律逃れ、買い物モールで愛の交歓 宗教警察が街中に厳しい目を光らせているサウジアラビアを初めとして、イスラムの戒律が厳しい湾岸アラブ諸国は一様に結婚前の男女の交際が禁じられている。ところが最近ではサウジアラビアから車で数十分で渡れ、湾岸諸国の中では自由度が高い島国バーレンには数千人ものの若い男女が湾岸アラブ諸国から毎週末大挙して押し寄せ、ショッピング・モールで親の目を掻い潜り恋の花を咲かせているという。5月14日のミドル・イースト・オンラインなどが現代アラビア恋愛事情を伝えた。(齊藤力二朗)(2008/05/25) イスラエル/パレスチナ 改造電気自動車が200キロ走った! 経済封鎖下のガザでパレスチナ人技師が開発
必要は発明の母。イスラエルによる人間性を無視した経済封鎖でガソリンも軽油も5倍程度まで暴騰したパレスチナのガザ地区では、苦肉の策として車の燃料を食用油で代用するなどの応急策が現れている。この窮状を救うべく2人のパレスチナ人技師が、2500ドル以下の費用で電気だけで走る自動車の製造(改造)に成功した。しかも1回の充電で200キロも走行できるという。20日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/21)
成長の課題はリスク管理と統一基準の設定 イスラム金融評議会で各国首脳が指摘 米国のサブプライム・ローン問題に端を発する従来型金融の信用危機や世界的金融資産の流動性問題などを尻目に、イスラム金融は年間20%もの驚異的な拡大を続けており、世界の金融界が注視している。しかし果たして不安要素が無く、このまま快進撃を続けられるのか。中東のドバイと並ぶイスラム金融センターであるマレーシアで開かれた国際会議で、イスラム諸国の中央銀行の首脳陣が出した結論は、イスラム金融を世界的金融システムにする上で最大の課題は、リスク管理と運営に関する世界統一標準の設定であった。ミドル・イースト・オンラインなどが15日付で報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/21)
サウジ労働相、タブーを破り自国女性の女中就労を促す 背景に格差の拡大 世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアは3Kの汚れ仕事を毛嫌いする 。特に女性は、一人当たりの金製品の平均保有量が世界平均の5千倍もあり、家事はアジアを中心に150万人もの外国人女中任せが多い。自らが女中仕事をするなど考えられなかった。ところが、サウジ女性も女中として就労できると、同国の労働大臣がこれまでのタブーを破って就業を促す発言をした。背景には、この国でも日増しに進む格差の拡大や、好条件の雇用先が増えないなどの事情がある。アラブ首長国連邦(UAE)のハリージュ・タイムズが報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/17) イスラエル/パレスチナ パレスチナ人をナチ方式で強制収容所に イスラエル建国の裏面史明らかに パレスチナで平和に暮らしていた市民を追い出して、イスラエルという侵略国家が建設されてからこの5月14日で60年が経過する。その過程でパレスチナ人捕虜たちにはナチドイツの強制収容所と変わらない過酷な運命が待ち受けていた。彼らは財産を没収され国外追放か、処刑か、強制収容所で無報酬の重労働に仕分けされた。ロンドンで発行するクドゥス・プレスは、パレスチナの国会議員がイスラエル内外の資料に基づき調査し、現在ではイスラエルの歴史からは抹消されている研究成果を5日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/14) 中東 イラク駐留英兵と交際した娘を父親が殺害 英軍は二人は友人関係と弁明 イラク南部のバスラの難民支援事業に従事する英兵と自分の娘とが交際していると友人から聞かされたイラク人男性が激怒し、妻の反対を押し切り恥辱を晴らすために娘を殺害する事件が起きたと英紙が書きたてた。英軍の報道官は、二人の関係は友達としての交際の域を超えていないと弁解したが、一部の英国メディアは兵士が受講を義務付けられている「現地の伝統・習慣を尊重する講習」の有効性を疑問視している。4月29日付のアルアラビーヤ・ネットが27日付の英国のオブザーバー紙などから引いて報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/14) サウジがエジプト、スーダンへの農業投資検討 国内の地下水低下で 常流河川が皆無で、食糧安保を至上命題とするサウジアラビアでは、生産奨励のために国内産小麦を国際価格の数倍の価格で買い上げてきた。そのため輸出できるほどに小麦生産が激増したが、水源である地下水の水位低下という食糧危機よりも重大問題を招来した。そこで政府は小麦の買い上げを来年から暫減することを決めたため、国内での農業経営が困難になるアグロ企業は、ナイル川の流れるエジプトやスーダンなどに活路を求めて進出を図っている。国外で生産する農産物を自国に輸入する場合には、サウジ政府がさまざまな支援を行う。アルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/14) イスラエル/パレスチナ パトカーが無料タクシーに、パトカーの代役に「パト馬」 ガソリン払底に苦しむガザ
テロ撲滅の国際協力と称して憲法を無視し、日本の海上自衛隊はアラビア湾で無料ガソリンスタンドを運営し、航空自衛隊はクウェートとイラクで武装米兵などを運ぶ空の無料タクシーとなっている。一方、イスラエルによる人道無視の経済封鎖を受けているパレスチナ、ガザ地区では、ガソリンの払底でパトカーが臨時の無料タクシーにもなり、住民の貴重な足となっている。更に警察にはパトカーならぬ20騎からなる「パト馬」部隊が導入された。2日付のアルクドゥス・アルアラビーと、8日付のニュースサイト「今日のパレスチナ」を覗いて見よう。(齊藤力二朗)(2008/05/10)
イスラエル/パレスチナ ガソリン払底でタクシーが食用油を燃料に イスラエルの経済封鎖下のガザ イスラエルは公正な選挙で選ばれたハマースを支援するガザ住民への集団懲罰として、ガザへの経済封鎖をギリギリまで強め燃料油やガソリン、医薬品を初めとして全ての生活物資の供給を大幅に絞っている。そのためスタンドのガソリンが払底し、闇製品はイスラエルの3倍もする。そこでパレスチナ人のタクシー運転手たちは仕事を続けるために、車の燃料として、エンジンのためには悪いと知りつつ食用油を使わざるを得ないまで追い詰められている。最後の期待の食用油も供給が減ってきた。アラブ各紙がが5月1日に伝えた。(齊藤力二朗)(2008/05/10) 「微量なアルコール飲料の摂取は構わぬ」 著名イスラム伝道師のファトワーで大議論 イスラム教では飲酒が禁じられているが、スポーツ・ドリンク類には微量のアルコールが含まれている。この点を問われたエジプト出身でカタールに在住するイスラム同胞団系の著名なイスラム伝道師ユースフ・カラダーウィー師は、微量のアルコールを含む飲料なら摂取するのは構わない、と答えた。このファトワー(イスラム法学的見解)はイスラム世界で、内容の是非だけでなく、ファトワーの現状をめぐって大きな議論を呼んでいる。アラビア語衛星放送局「アル・アラビーヤ」のウェブ・サイトが報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/07) イスラエル/パレスチナ イスラエルがパレスチナの麻薬密売を黙認 パレスチナ人若者への蔓延が狙いか イスラエルはパレスチナ人を腐敗させるためにパレスチナで麻薬が蔓延するように密かにパレスチナ人麻薬密売業者を放任、或いは便宜を図っている、とする記事が二本同時に出たので紹介する。分離壁で隔てられたヨルダン川西岸のパレスチナ側では、密輸される麻薬が増えたにもかかわらず、イスラエルは麻薬取引を見て見ぬ振りをしているとミドル・イースト・オンラインが4月24日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/05) 地下鉄の路線と駅の命名権売ります ドバイが世界初の新商法 産油量は少ないが、湾岸アラブ諸国の中でも金融・投資・観光センターとして最も成長が著しく、売れるものなら何でも金銭に換える商魂逞しいUAE(アラブ首長国連邦)のドバイ。新商法として、なんと建設が決まった地下鉄の駅名と路線名の命名権が内外の投資家などに売りに出され波紋を呼んでいる。このような競売は世界初だという。アル・アラビーヤが報じた。(齊藤力二朗)(2008/05/03) プレステは教育上好ましくない サウジ宗教省がモスク導師に啓蒙指導求める メッカ、メディナという二大聖地を抱え自他共にイスラム世界の盟主と認めるサウジアラビアの宗教界の総元締めが、「イスラム問題・ワクフ・宣教・教導省」という長い名前の機関。この機関が日本のソニー・コンピュータエンタテインメント社が発売している人気ゲーム機のプレイ・ステーション(プレステ)を、教育上好ましくないとして、モスクでその危険性を説くように説教師や導師に指導し始めた。サウジアラビア資本のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が同国のアル・リヤード紙から引いて4月24日付で報じ議論を呼んでいる。(齊藤力二朗)(2008/05/02) 神頼みは限界、空中薬剤散布で人工降雨作戦 渇水に苦しむサウジアラビア 食糧危機が世界的に騒がれているが、世界最大の原油輸出国でありながら、年間平均降雨量が100ミリ以下のサウジアラビアでは生物にとってより根源的な水の不足に苦悩している。そこを襲ったのが最近の異常渇水。その原因が人間の罪だとして、宗教家らが懺悔を呼びかけ雨乞いの礼拝が頻繁に行われている。だが神頼みだけというわけにも行かず、空中から薬剤を撃ち込むなど総力を挙げて雨雲寄せプロジェクトが展開され、賛否の議論を呼んでいる。同国の有力紙「アル・リヤード」が報じた。(齊藤力二朗)(2008/04/28) 米企業が発癌物質含有製品をアラブ湾岸諸国に輸出 未規制を悪用とNGOが告発 日本では日本製偽装食品や中国製毒入りギョーザなどが騒がれているが、どっこい、ペルシャ湾岸諸国では米国製品も負けてはいない。明確な安全基準が無いことを利用して、これらの親米アラブ諸国などに生産国で販売できないダイオキシンなど発癌物質入りの衛生製品や小児用品が堂々と輸出されているというのだ。日本と並ぶ親米国家、サウジアラビアが経営するアラビア語衛星放送局アル・アラビーヤが報じ、読者から生産国の米国や、それを放任しているアラブ為政者に対する轟々たる非難の声が寄せられている。(齊藤力二朗)(2008/04/27) ソマリアの聖戦士運動を米国が「テロ組織」に おかげで入隊希望者殺到の逆効果 米国は気に入らない弱者や殲滅すべき対象を難癖をつけて「テロ組織」とか「ならず者国家」などと指定しているが、今度は傀儡・外国勢力の追放を目指すソマリアのイスラム系有力武装勢力「ソマリア聖戦士青年運動」をテロ組織のリストに加えた。お陰で、皮肉にも同運動の人気が高まり入隊希望者が殺到。「米国は無料で彼らの宣伝役を買って出たことになる」との声も聞かれる。カタールの著名ニュース・サイト「イスラム・オンライン」が首都モガデシュ在住のソマリア報道センター所長、アブドルカーデル・オスマーン氏の報告を伝えた。(齊藤力二朗)(2008/04/24) 娘の結婚に反対した父親に禁固1年 サウジの裁判所が女性の権利尊重の判決 部族主義時代の社会慣習・伝統が未だに強固に支配するイスラム国家サウジアラビアで、女性は、後見人(保護者)である父親や夫の意思に逆らうには勇気が要る。28歳の女性が、好きになった相手との結婚に反対した父親を不当に結婚に反対したと提訴、裁判所は結婚を認め、大きな社会的反響を巻き起こした。父親には禁固1年の判決が下された。サウジアラビア資本の衛星放送局「アルアラビーヤ」が報じた。(齊藤力二朗)(2008/04/20) イスラエル/パレスチナ 米国同意の下でヨルダン川西岸地区分割計画が進行中 パレスチナ人専門家が講演 パレスチナ人の悲願は自国を持つことだが、イスラエルが構想する「パレスチナ国家」とはどのようなものなのだろうか? ヨルダン川西岸地区を、国際世論の猛烈な非難にも拘らず現在も建設が盛んに進められているイスラエル人の入植地で包囲した幾つもの小郡に切り刻み、隔離壁で相互の間をばらばらに分断し、ヨルダンやガザ地区からも分離する、息が詰まるような「パレスチナ独立国家」建設計画が米国の同意の下に進行中だと、パレスチナ人人口問題の専門家が講演で明らかにした。サウジアラビアのウェブ・サイト「イスラム・メモ」が報じた。(齊藤力二朗)(2008/04/19) 米国が国連反人種差別会議をボイコット イスラエル非難決議を恐れ? 米国は、今年南アフリカのダーバンで開催される国連の第2回反人種差別会議をボイコットすることを明らかにした。国務省は声明で「出席する理由が無い」としているが、会議でイスラエル批判がでることを恐れたためとみられる。民主主義と人権の伝道師を自任する米国のダブル・スタンダードぶりがあらためて浮き彫りになった。ミドル・イースト・オンラインなどが4日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/04/12) ムガベの有権者名簿改竄にモサドが協力? ジンバブエの大統領選電子投票 コンピューターによる電子投票の投票結果が、プログラムの操作で意図的に改竄されているとの報道が絶えない中、ジンバブエの大統領選でも同様な選挙違反が行われた模様だ。選挙は政府がアフリカ連合(AU)などを除き欧米などの選挙監視団の派遣や国際メディアの選挙取材の申請をはねつけて実施された。同国の最大野党によると、イスラエルの情報技術(IT)専門家が現職大統領のムガベを勝たせるために、イスラエルのスパイ機関であるモサドにつながりがある同国コンピュータ専門家の協力を得て有権者名簿を改竄している、とミドル・イースト・オンラインが選挙直前の3月27日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/04/05) 中東 米軍管理刑務所で目をえぐり舌を切り取る拷問 イラク人元受刑者がサウジTVで証言 囚人服を着た10人の覆面男に押さえつけられ、両眼を刳り抜かれ、舌の一部を切り取られ、両腕と両足を折られた、とイラク南部の米軍管理刑務所の元イラク人受刑者が戦慄すべき拷問の実態を、アルアラビーヤ衛星テレビで証言した。同テレビは親米国家であるサウジアラビアが資本提供。証言によると、アブー・グレイブ拷問漏洩で懲りた米軍は、直接関与を避け、恐怖心を植えつけるために一部の受刑者に他の受刑者たちを暴行するようけしかけているという。14日付けのアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/23) リヤルの対ドル為替レートの切上げを訴え 最低3割をとサウジアラビアの金融専門家 ドルの続落でインフレの嵐が吹きまくるなか、ドル・ペッグ(連動)制を遵守しているサウジアラビアで、諮問評議会などの金融専門家らが、公然と自国通貨リヤルの対ドル為替レートを大幅に切り上げるよう訴えた。アラブ・イスラム世界の盟主を自認し世界最大の原油輸出国である同国の金融政策は他の石油輸出国機構(OPEC)加盟国、特に湾岸アラブ産油国にも強大な影響力を有しており、実施されれば世界経済に激変を引き起こす。15日付のロンドンで発行するサウジアラビア紙「アル・ハヤート」が報じた。読者の書込みも、物価の暴騰に呻吟する市民の声を反映して、切り上げ賛成論が支配的だ。(齊藤力二朗)(2008/03/19) 「イランの核問題は北朝鮮方式で外交解決が可能」とブリクス元国連査察委員長 米国の対イラン政策でブッシュ大統領に反対の姿勢を示していると報じられていた、米軍のウィリアム・ファロン中央軍司令官(海軍大将)が11日、辞任した。これは米政府がイラン攻撃に向かう兆しなのではないかと危惧する声も聞かれるが、独立機関である大量破壊兵器に関する国際委員会(WMDC)の委員長や国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の委員長を歴任した、ハンス・ブリクス元スウェーデン外相は、ロンドン大学での講演で、イランの核開発問題は、攻撃しないと米国が保障する北朝鮮方式で解決が可能だと説いた。12日付のアルクドゥス・アルアラビーが講演要旨を報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/16) イスラエル/パレスチナ イスラエル、アル・ジャジーラをボイコットへ ガザの「偏向報道」理由に メディアが真実を伝えようとすると、その漏洩を恐れる勢力から執拗でさまざまな妨害を受けるのが世の習いだ。その典型例がアラブ圏で圧倒的な人気を誇るカタールの衛星ニュース・チャンネル「アルジャジーラ」で、記者がグアンタナモ刑務所などに罪状も告げられずに拘束され、各地で事務所を閉鎖・砲撃されている。報道の自由を謳うイスラエルの外務副大臣は、120人以上のパレスチナ人が殺されたガザ地区での出来事をパレスチナ側に有利に報道していると非難し、同局をボイコットすると発表した。(齊藤力二朗)(2008/03/15) イスラエル/パレスチナ 人間の権利を訴え家畜群が勢揃い ガザの国連事務所前で経済封鎖解除の先頭に
空爆や戦車による侵攻は小休止しているが、依然イスラエルによる厳しい経済封鎖が続くガザ地区の惨状に対して、特に国連や西側諸国は、イスラエルの肩を持ち沈黙を決め込むか、通り一遍の非難や遺憾声明を出すだけで事足れりとしているのが冷徹な事実だ。そこで人間がいくらデモで封鎖解除を訴えても、人目を惹かず黙殺されるだけなのに業を煮やして、遂に数百頭もの家畜が人間の権利擁護のために垂れ幕をつけて立ち上がった。12日付のアルクドゥス・アルアラビーが写真つきで報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/13)
女性の気を惹こうとメッカ市中で踊った青年57人逮捕 サウジの宗教警察 男女が接触する機会が極めて限定されているイスラム国家サウジアラビア。その宗教聖都メッカの街中で、女性の気を引くためにダンスをしていた青年57人が宗教警察に踏み込まれ一斉逮捕された。2月23日付のアルアラビーヤ・ネットが報じ、500通もの読者書込みが寄せられている。(齊藤力二朗)(2008/03/11) イスラエル/パレスチナ アラブ世界に「イスラエル消滅論」復活の動き エジプト人専門家らが発言 1967年の第三次中東戦争(六日戦争)で歴史的な敗北を喫して以来、アラブでは「イスラエルの消滅」を語ることはタブーとされてきた。ところが最近、頑強なレジスタンス活動の継続や人口増加策の失敗、ヒズボッラーとの実質的な敗戦などによりイスラエルは遅かれ早かれ消滅するという考えが半ば公然と語られるようになってきた。ユダヤ人やシオニスト研究の専門家であり、エジプトの野党「キファーヤ」の幹部でもあるアブドルワッハーブ・ムセイリー博士の講演内容を6日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/09) イスラエル/パレスチナ イスラエル、ガザの政治・軍事指導者の皆殺しを承認 ライス長官も同意とアラブメディア エルサレムのユダヤ教神学校での乱射事件で緊張が高まるなか、イスラエルの縮小治安閣議は、同国を訪問したライス米国務長官の同意を得て、ガザ地区のハマースと抵抗組織の「イスラム聖戦」の指導者を皆殺しにすることを承認した、と6日付のイスラム・メモがイスラエル諜報機関のサイトから引いて報じた。またイスラエルへのロケット攻撃を止めさせるために、ガザ地区北部の住民を全員強制的にガザ市方面に立ち退かせる計画も審議しているという。(齊藤力二朗)(2008/03/08) 「テロ撲滅を謳う米国は裏でテロリストを支援」とパキスタン内相 サウジ紙報道 サウジアラビア資本のアルアラビーヤ・ネット(2月29日付)は、パキスタンのナワーズ内相が独占インタビューで「米国は一方で我が国にテロリスト撲滅の強化を要請しながら、同時にこれらのテロリスト集団を支援している」と語ったと報じた。具体的な事例は明らかにされていないが、親米国家であるサウジアラビアの王族がドバイで経営するメディアに、やはり親米国家であるパキスタンの閣僚のこのような発言が伝えられるのは異例のことで、同ネットの書き込み欄には、内相の発言に同調する意見が9割近くを占めている。(齊藤力二朗)(2008/03/05) サウジが太陽電力の主要輸出国入りを目指す 石油資源後を見越し 世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアは、いずれ地下資源が枯渇することを見越して、太陽光発電の主要輸出国入りをめざそうとしている。同国の石油相は、そのための調査に大規模な投資をする意欲的な計画があり、二酸化炭素から炭素を抽出し地下貯蔵する研究開発にも投資する準備を整えた、と発言した。フランスの石油専門誌「ペトロ・ストラテジー」から引いてミドル・イースト・オンラインなどが3日に報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/05) 「イスラム・ビキニ」着用女性をプールから閉め出し オランダで賛否の議論
イスラム女性専用の水着「ブルキニ」の着用を公共プールで認めるか否かを巡り、オランダで論議が起きている。この水着はイスラム法に則り、顔と両手、両足首を除き全身を覆い、腰の線が顕われないようにスカート状になっている。これを着用していると他の客が違和感を覚え嫌がるので締め出したいというプール運営側に対して、市議会は着用を認める決議を採択し、対立がつづいている。27日付のアルアラビーヤ・ネットなどが報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/01)
中東 イラクのストリート・チルドレンは500万に NGOが政府の無策を非難 イラクには総人口の約2割の5百万人もの浮浪児がおり、その一部は武装勢力による攻撃に利用されたり犯罪予備軍になっている、と同国の児童福祉専門のNGOが発表した。しかし政府は児童問題に関心を示さず、担当の労働・社会問題省の業務遂行能力は劣っているため、事態は深刻化する一方だという。米英軍によって「解放」されてから間もなく5年になるイラクの現状を、2月12日付のニュース・サイト、モヒートが報じた。(齊藤力二朗)(2008/03/01) イスラエル/パレスチナ 占領と封鎖には抵抗するしかない イスラエルによる燃料制裁で救急車も動けず ガザは窮状に拍車
ナクバ(大惨事)から60年。イスラエル軍による経済封鎖と軍事攻撃が間断なく続くガザ地区は、東京23区の60%の面積に130万人のパレスチナ人がひしめく世界一の人口密集地だ。ここガザとエジプトの境界にあるラファ国境検問所や分離壁が爆破され、1月末にエジプト領から実力行使で運び込まれたガソリンや燃料も底を尽き、そこに追い討ちをかけるようにイスラエルは段階的に燃料搬入を削減すると通告した。その結果、給油所は休業に追い込まれ、多くの救急車も燃料不足で動かなくなっているという。だが、ガザの燃料企業経営者組合は、イスラエルが段階的締上げ策を撤回しない限り、イスラエルから燃料を一切受け取らないと徹底抗戦の構えだ。26日付のクドゥス・プレスが報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/28)
中東 癌が伝染病に? イラク中部で集中発症 一地区を閉鎖、全住民を強制移住へ
癌はコレラやペストのような伝染病になったのか。米軍による劣化ウラン弾の大量投下などによりイラクで癌や死産、奇形児出産が急増していることは、何度か主に自由メディアで報じられてきたが、癌の蔓延は想像以上の速度で進んでいるようだ。15日付のクドゥス・プレスなどによると、南部の宗教都市ナジャフの狭い170戸から成る一地区だけで37人も大量発生し、全住民が立ち退きを命じられ、地区が閉鎖されるという前代未聞の事態に発展している。しかしイラクの中央、地方政府もメディアも積極的に解決に向けて動こうとしない。(齊藤力二朗)(2008/02/27)
同僚男性とカフェで仕事の話し中の女性実業家を逮捕 「非合法の逢瀬」とサウジ宗教警察 イスラムの盟主を自他共に任じ、最も戒律が厳しいサウジアラビアでは、夫、兄弟、子供、おじなど近い親戚以外の男性と女性が同席することは「非合法の逢瀬」として厳禁されている。女性実業家が親族でない同僚男性とコーヒーショップで仕事の話をしていたところを、泣く子も黙る宗教警察に踏み込まれ連行され、衣服を脱がされて取調べをうけた。5日付の同国の英字紙の報道を各通信社が転電したところ、826件という異常な数の読者の書込みが寄せられている。(齊藤力二朗)(2008/02/22) 中東 イラク北部クルド勢力は石油の交換取引を韓国と極秘交渉 バグダッド政権とは油田の帰属巡り対立 「石油と食糧の交換」はサダム・フセイン時代のイラクで盛んに行われたが、「石油と建設工事の交換」が実現するのだろうか。当初から韓国は見返り無しにイラク北部のクルド自治政府の首都アルビールに、米英に次ぐ3500人規模もの兵士を派遣していたのではなく、このクルド自治政府と石油利権交渉を密かに進めていたと14日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。ところが、イラク中央政府(シーア派主体)からの分離独立傾向を強め、あわよくば北部の油田を専有しようと狙っているクルド自治政府の独断専行を強く警戒する中央政府が「待った」をかけたため、両者は石油利権と建設工事請負とをバーター(交換)で行うことで強行突破策を図っているという。(齊藤力二朗)(2008/02/21) ガザ連帯を訴えたエジプト人サッカー選手の英雄写真をグーグルが削除?
先月のサッカーのアフリカ・カップで、エジプト人選手アブー・トレイカは初得点シュートを決めた直後、着ていたシャツを引き上げた。すると、「SYMPATHIZE WITH GAZA( ガザに同情せよ)」と英語とアラビア語で胸に大書した下着が姿を現した。各通信社はこの写真を一斉に世界に流し、彼は一躍アラブ・イスラム世界で時の英雄になった。ところが、写真の伝播を恐れるイスラエルの圧力で世界的なサーチ・エンジンのグーグルがこの写真を検索サイトから削除した、と15日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じた。グーグルは削除を否定している。(齊藤力二朗)(2008/02/18)
フランスがチャドの大統領を支援する理由はフリーメーソンか パリでは、フランスが何故、反乱軍の攻撃を受けてきたチャドのイドリース・デビ大統領に梃入れをするのか、が話題になっているという。7日付のイスラム・オンラインはその一因が明らかになったとして、同大統領がフリーメーソンのフランス・ロッジの配下にあるアフリカのフランス語圏ロッジのメンバーであることを挙げた。またフランスのサルコジ仏大統領は、今年中にパリのフリーメーソン・ロッジの本部をフランスの大統領として初めて訪問する予定であるほど、フリーメーソンとの関係が深いとされる。(齊藤力二朗)(2008/02/17) 検証・メディア アルジャジーラへの信頼度は抜群 アラブの大学教授対象の世論調査 中東カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」は王族の出資によるものでありながら、自国を除くアラブ、イスラム世界の官製テレビ局が跋扈し、政府の締め付けが厳しいアラブ圏で、自国以外の体制を歯に衣をあまり着せず報道するため、アラブの為政者からは睨まれるが、民衆から最も高い視聴率を誇っていることはよく知られている。このたび1年近くもかけて実施されたアラブ世界で初めてで最大規模の世論調査の結果、メディア及び政治学を専門とする大学教授の間で同局の客観性が高く評価され、2位のサウジアラビア資本のアルアラビーヤに3倍強もの大差をつけて首位を独走していることが判明した。クドゥス・プレスが1月31日付で報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/16) サウジ人の半数がアルカーイダ犯行説を「信じない」 「9.11」の容疑者起訴に怒りの声 11日付のアルアラビーヤ・ネットは、「米国防総省は11日、(サウジアラビア人が主体である)アルカーイダのメンバーで、9.11事件を主導したと自白したハーリド・シェイク・モハメド容疑者を含む、6人を起訴したと発表した。求刑は死刑」と、同容疑者の写真付きで報じたが、親米国家といわれ、アルカーイダ誕生の地であるサウジアラビアを中心としたアラブ人は、この起訴をどう受け止めているのだろうか。サウジアラビア資本の同紙の書き込み欄には170人もの読者から興味あふれる生の声が寄せられている。それによると半数近くが米国の公式発表を信じていない。代表例を紹介しよう。なお、自国政府をや王政を直接的に批判する書き込みは、削除され掲載されない。(齊藤力二朗)(2008/02/16) イスラエルが戦闘機パイロットにバイアグラの支給検討 操縦能力の向上に有効と イスラエルはパイロットの操縦能力を向上させるために、空軍飛行士に性不能治療薬のバイアグラを支給することを検討している。バイアグラの有効成分が、酸素欠乏時の疲労や呼吸困難、目眩を引き起こす高度での行動能力維持に有効であることが、同国の医師の実験で判明したためという。7日付けのイスラエルの最大紙、イディオト・アハロノトがイスラエル軍が発行する雑誌から引いて報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/14) バレンタインデーを禁止せよ 宗教警察は密売業者をモグラ叩き 若者は歓迎 サウジアラビアで
愛の祝日といわれるバレンタインデーを目前に控え、5年前からこの西洋の風習が入り込んできたサウジアラビアでは、宗教警察と販売業者の生活をかけた懸命の戦いが繰り広げられているという。宗教警察の通達により、愛を象徴すると言われる赤い花や深紅の商品全ての販売が禁じられた現在、赤いバラなどの定番商品の価格は5倍に跳ね上がった。それでも密売を続けるか、没収し厳罰を科すかで、イタチゴッコが続いているというのだ。絶好の掻き入れ時を逃すまいとする商魂逞しい販売業者と、イスラムの秩序維持を任務とする宗教警察の白熱の戦いは今日も続いている。12日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/13)
中東 米石油企業がイラク石油法案の反対議員に買収工作 「1人5億円」と議員が暴露 イラクの石油・天然ガス法案の議会通過をにらんで世界の大手石油各社の開発への動きが活発化しているが、同法案には傀儡議会と呼ばれている国会議員の中にも売国法案だとして反対者が多く、採決が遅れている。それに業を煮やした米国の石油企業が、なりふり構わぬ切り崩し工作をかけてきた。反対議員を抱き込むために極秘裏に議員1人に500万ドル(5億円強)という巨額の実弾を使い始めた、と議員のひとりが暴露した。それでも米国石油企業が手に入れる膨大な利権に比べれば微々たるものだという。イラクの独立系週間新聞「アル・カルア(砦の意)」の最新号が報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/09) サウジで親族男性の同伴無しに女性のホテル宿泊許可 革命的条例に賛否騒然 イスラムの守護国を自認する保守的なサウジアラビアで、女性は夫や父親、兄弟、息子などの近親男性の同伴無しには外出も出来ず、運転も許されていなければ、無論一人ではホテルも利用できず、西側の政府や人権擁護団体などから批判されている。ところが、身分証明書の提示の義務付けという条件付ながら、身内男性の同伴無しに女性がホテルに宿泊できるという革命的な条例が最近出され、驚きと、戸惑い、喜び、警戒、猛反対の声が沸き起こっている。 1月21日付のサウジアラビアのアル・ワタンなどが報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/09) イランで飲酒常習犯に死刑判決 アラブのネット上で議論百出 シーア派を奉じるイスラム教国のイラン政府が昨年6月に反宗教的不道徳行為の取り締まり強化に乗り出して以来、罰則も強化されているが、飲酒を4回繰り返すとついに死罪が適用されるまでになった。5日付のイラン学生通信など各通信社が報じた。あまりにも厳しい判決にこれを転載したサウジアラビア資本のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)には、反発、批判を中心とした206件もの読者の書込みが寄せられている。(齊藤力二朗)(2008/02/09) 中東 「イラクの子供に暗殺の訓練」ビデオは米軍と傀儡警察の捏造 イラクのサイトが断定
イラク駐留米軍は、国際テロ組織とされる現地のアルカーイダが子供にテロ訓練をしているビデオを押収したと発表、アルアラビーヤなど親米系のテレビ局が放映したが、アルカーイダのメンバーが本来使わない「テロリスト」という米軍用語を発するなど不自然な点がいくつも指摘されていた。イラクのニュース・サイト「アルイラク・ニュース」(7日付)の政治問題編集部は、目撃証言をもとに、米軍とイラク傀儡警察が協力し、市民が動員され、バグダードで撮影されたプロパガンダ用映像だと断じた。米軍の発表は日本の一部メディアでもそのまま報じられている。(齊藤力二朗)(2008/02/09)
イスラエル/パレスチナ イスラエル兵が尻出しの嫌がらせ パレスチナ農民追い出しに新手 羞恥心を逆なでに
日本人と異なり、同性同士の混浴も避けるほどにアラブ・イスラム教徒は、自分の肌の露出することに羞恥心を覚え、人の裸を見ることも嫌悪する人が多い。そのような感情を逆手にとって、ヨルダン川西岸地区の分離壁近くの耕作地からパレスチナ農民を追い出すための嫌がらせとして、イスラエル兵が農民たちに向けて文字通りケツをまくる行為を繰り返しているという。3日付のイスラエルの最大紙イディオト・アハロノトに掲載された記事に、アラブ各紙がコメントと尻出しの写真付きで一斉に転載した。(齊藤力二朗)(2008/02/07)
サウジ初の女性によるサッカー試合に非難轟々 「不道徳だ」と宗教界 国連の女性差別撤廃委員会は1日、男女同権の原則を法律で謳うようにサウジアラビアに要請する報告書を発表したが、国民全体の意識を変えるのは容易ではないようだ。女子学校での体育が禁じられている同国で私立大学が初の女性チームによるサッカー試合を行ったところ、男性の立入り禁止の競技場周辺に噂を聞きつけた若者たちが押し寄せ、同大学は宗教界を中心とした「不道徳だ」という非難の嵐に巻き込まれている。ロンドンに本拠を置くウェブ・サイト「アラブ・オンライン」などが1月24日付で報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/04) 親イスラエル諸国結集で「アフリカの角」での巻き返しを狙う 米国のソマリア戦略 米軍の支援を受けたエチオピア軍とソマリア暫定政府軍との連合軍は、イスラム過激派といわれるイスラム法廷連合軍との戦いに敗れようとしている。では米国は、アフリカ大陸の東部に位置しソマリア、エチオピア、エリトリアを中心とする要衝「アフリカの角」でどのような対応策を練っているのか。米国がこれまでのようにエチオピア一国のみに頼らず、この地域の親米、親イスラエル諸国を後押しすることで、米国の巻き返しは可能だと予想する、エジプトのカイロ大学の英文学教授で著名なイスラム思想家、政治分析家のムハンマド・ヤヒヤ博士の分析を、エジプトのイスラム系ニュース・サイト、イスラム通信が掲載した。(齊藤力二朗)(2008/02/04) イスラエル/パレスチナ イスラエルのガザ封鎖は、国際非難と住民の暴発を避ける「圧力鍋」戦略 経済封鎖により電気や生活必需品の搬入が止まっていたパレスチナのガザ地区では、エジプト国境が一時的に開放されたため、最悪の事態は避けられたが、極狭い流入路を除いて経済封鎖は相変わらず続いており予断を許さない。イスラエルのイェフード・バラク国防相は、一定期間ガザ地区に入る基礎物資や食料を住民が辛うじて生活することができるギリギリの量に抑え、国際社会から非人道的と糾弾されず、ガザ住民が一斉蜂起などの暴発を起こさない程度に締め上げる「圧力鍋」と銘打ったガザ地区に対する兵糧攻め作戦を実施している。1月29日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/02/02) 中東 米国の侵攻4年半で100万人以上のイラク人が殺される 英国の調査で判明 著名な英国の調査会社がイラクの調査会社と共同の対面調査で、イラクでは戦争勃発時の2003年3月から2007年8月までの間に、5世帯に一軒で少なくとも家族の誰かが、すなわち全体で100万人以上が殺されたと発表した。また、イラクの傀儡政府筋によると、イラクの寡婦の総数は100万或いは200万にも達したという。(齊藤力二朗)(2008/02/02) 中東 イラク刑務所内が解放区? イスラム過激派が自治運営 獄内が自爆者養成の温床に 米軍は黙認
米軍は、自爆攻撃をも辞さないイスラム過激派を恐れ、厳重に取り締まる一方、彼らを放任或いは密かに武器や資金で支援、養成していると、しばしばアラブの自由メディアでは報告されてきた。イラク南部の米軍ブーカ刑務所内では、イスラム過激派であるアルカーイダの受刑者が我が物顔で闊歩し、自爆攻撃者を育てる思想教育や、自治裁判で鞭打ちや処刑まで行われているが、米軍は何故かそれを黙殺し、決して介入しようとしない。そのため収容所がイスラム過激派を生み出す温床になっていると、親米国家、サウジアラビア資本の衛星放送局アルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が、米軍司令官の証言を交えて報じた。(齊藤力二朗)(2008/01/31)
酒無し、プール利用は男女別 世界初の「イスラム」ホテルがドバイで開業 9.11事件以来、イスラム教徒にイスラム回帰の波が顕著に広がっている。原油価格の高騰などで経済が空前の活況を帯びる湾岸のドバイに20日、第1号店がオープンしたホテルもそのひとつ。アルコール飲料無し、プールの利用時間帯は男女別、BGMは自然の静かな音が流れる。これが敬虔なイスラム教徒の希望に応え、世界初のイスラム法に完全準拠した新しいホテル・チェーンの特徴である。20日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2008/01/28) 中東 「過激スンナ派のアルカーイダにシーア派のイランが多大な支援」とイラク抵抗勢力元幹部 オサーマ・ビン・ラーディンが指揮するスンナ派過激組織のアルカーイダは、不倶戴天の敵でシーア派を国教とするイランから多大な援助を受けている、とスンナ派を主体とする有力なイラク武装抵抗組織の「イラク・イスラム軍」の元大幹部が暴露した。真相は不明だが、敵味方が相互に入り乱れるイラクの政治・軍事情勢の複雑さをうかがわせる。サウジアラビア資本の衛星放送局アル・アラビーヤのウェブ・サイト(アラビア語電子版)が18日付で報じた。(齊藤力二朗)(2008/01/26) イスラエル/パレスチナ ラファの壁崩壊後のイスラエルのシナリオ ガザの分割、ハマースとの和解、軍事決着
2日間で全住民150万人の半数の70万人以上がエジプト領内になだれ込んだパレスチナのガザ地区。住民の怒涛の殺到の直接的な引き金になったエジプト領との国境の分離壁爆破は、複雑な中東情勢に激変を引き起こしかねない。新事態にイスラエルはどう対処しようとしているのか。複数のパレスチナ人専門家の分析が25日付けのアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)に掲載されたが、それによると、厄介なガザ地区をエジプトに編入させてヨルダン川西岸と切り離する、パレスチナ問題の完全分断化や軍事決着などの可能性が考えられるという。(齊藤力二朗)(2008/01/26)
イスラエル/パレスチナ イスラエルのガザ侵略に沈黙するアラブ政府 「実はひそかに歓迎している」
ハマースが実効支配するパレスチナのガザ地区に、イスラエルが度重なる襲撃を加えて数十人もの無辜の市民を殺戮し、過酷な経済封鎖を課しているのに対し、同米諸国 のみならず、同胞たるアラブ諸国の政府が、か細い声で遠慮がちにしか抗議の声も上げない。その裏には冷酷な国際政治の倫理が隠されているとするアラブ人識者の論評を、18日付のイスラム・オンラインが掲載した。その理由は、ガザ地区を制圧するハマースをイスラエルが痛めつけるのを、イスラム主義の台頭を恐れるアラブ政府が内心では歓迎し、そのことをイスラエルも熟知しているとするというものだ。(齊藤力二朗)(2008/01/24)
中東 イラク駐留米軍が組織する「覚醒部隊」と米軍が激戦 兵員輸送ヘリ撃墜 イラク駐留米軍はイラクのスンナ派武装勢力の「アルカーイダ」と戦わせるために、スンナ派の部族などを中核として各地に「覚醒部隊」の呼ばれる軽武装の約8万人から成る自警団を編成し、毎月300ドル程度の給料まで支給して、治安維持の一翼を担わせてきた。現地から届いた情報によると、米軍に協力しているという理由で住民の評判はすこぶる悪いという。ところが驚くべき事態が出来した。この覚醒部隊が生みの親である米軍に牙を向き激戦を交わし、米軍ヘリを撃墜したというのだ。イラクのイスラム系情報サイトのハック通信(22日付)が緊急電で特報した。事実だとすれば、米軍に戦略変更を迫る極めて憂慮すべき前兆である。(齊藤力二朗)(2008/01/23) イスラエル/パレスチナ ブッシュ中東歴訪の主目的はハマース粛清計画の総仕上げか エジプト人政治分析家が論評 ほぼ1週間続いたブッシュ大統領の中東歴訪の理由を巡っては、米国のイラン攻撃に対するアラブ側の支持取り付け説や頓挫している中東和平交渉の梃入れ説、過去の失政の挽回説などさまざまな見方が登場した。14日付けのイスラム系レジスタンスの報道・評論サイトであるカーウィム・ネットは、上記諸説を否定した上で、真の目的は、ガザ地区を事実上制圧しているハマースの粛清をめざす米国とイスラエル、パレスチナ自治政府の計画の総仕上げと役割調整だと説く、著名なエジプト人スンナ派の伝道師・政治分析家のムハンマド・ムールー博士の評論を掲載した。(齊藤力二朗)(2008/01/20) 中東 アルカーイダ系過激派集団追放でバグダードの治安回復 恐怖の日々を市民が語る イラクの首都バグダードは治安が回復しつつあるという。アルカーイダ系のスンナ派過激派集団「イラク・イスラム国家」が、米軍が給料を支払い米軍とイラク政府に協力するスンナ派の「覚醒会議」に追い出されたためだ。居住区が過激派集団に占拠されていた恐怖の日々を、匿名のイラク人女性が、ロンドンを本拠とする「戦争と平和報道機関」に語り、それがミドル・イースト・オンラインなどに掲載された。女性は治安回復を喜びながらも、現状がいつまで続くかは誰にも分からないと不安を隠さない。(齊藤力二朗)(2008/01/19) 中東 イラク抵抗勢力がバグダードで解放区活動 独自に検問、治安維持 イラクの抵抗勢力は「押せば引き、引けば押す」戦術で縦横無尽に活動地域を移動する。ファッルージャなどのアンバール州では米軍が圧倒的な兵力を投入したため、抵抗は飛躍的に減少したが、その一方で抵抗勢力の戦線はイラク北部やバグダード周辺などに移っているようだ。2日付のハック通信は抵抗勢力が制圧し、独自に検問所を設け治安を維持しているバグダードの一解放区の写真22枚を掲載した。(齊藤力二朗)(2008/01/12) サウジアラビア、水資源保護で小麦買い取り全廃へ 2016年までに全面輸入へ 世界最大の産油国、サウジアラビアは食糧安保を重視して国内の小麦生産を奨励するために、かつて小麦生産者から国際価格の数倍の値段で小麦を買い取ってきた。そのため、極度の乾燥地で国内に一本の常流河川がないにもかかわらず、農民が地下水を大々的に汲み上げ小麦生産に励んだことで生産過剰になり、近隣のイスラム諸国などへの援助として輸出されるまでになった。そのツケが、地下水位の低下と、塩分濃度の増大による農地の破壊だ。そこでサウジ政府は国内農家からの小麦の買い上げを年間12.5%ずつ減らす方針を打ち出した。ミドル・イースト・オンラインなどが8日に報じた。これで、サウジアラビアの小麦生産は事実上「全滅」に向かう。(齊藤力二朗)(2008/01/11) 中東 「米国製」エイズウイルス汚染薬がイラク市場に出回る 検査求めた州保険局委員が謎の死 米国企業の商標が付き、エイズ・ウィルスに汚染された薬品がイラク市場に出回っていることが判明した。しかし傀儡イラク政府は何故か、取り締まりに及び腰だという。またこの薬品を購入した州保健局を購買委員が回収汚染薬を政府の検査所に送った直後に、何者かによって殺害されており、謎は深まるばかりだ。12月22日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じ他紙が一斉に転載した。(齊藤力二朗)(2008/01/10) イスラエル/パレスチナ イスラエルのハニーヤ暗殺決議をブッシュが承認 イスラエルとアラブのメディアが報道 ハマースがガザ地区を制圧した後にパレスチナ自治政府のアッバース議長に解任されながら、現在でもパレスチナ人からの高い人気を誇るハマース出身のイスマイール・ハニーヤ前首相の暗殺計画をイスラエルのバラク国防相が立案した。この暗殺決議に米国のブッシュ大統領がゴーサインを下したとイスラエルのニュース・サイトが12月28日に報じ、アラブの各紙が翌日一斉に伝えている。(齊藤力二朗)(2008/01/05) 指導者暗殺、和平交渉停滞…中東は混乱が続く チュニジアの著名占星術師、08年を占う
10年前にダイアナ妃の交通事故死を予言し、「アラブのノステルダムス」と呼ばれる、チュニジアの著名な天文学者・占星術師、ハサン・シャーリニー氏がイタリアのAKI通信に2008年の出来事を占った。それによると、イラクではシーア派指導者が暗殺され、中東和平交渉は進展せず、米大統領選を制する民主党は、共和党のイラク政策を踏襲しイラクの分割に努めるという。12月31日の各紙が一斉に報じた。(齊藤力二朗)(2008/01/05)
ソマリアの一州が独自に石油省を設置、外国企業と利権契約締結へ 米軍に後押しされたエチオピア軍、暫定ソマリア政府と、イスラム法廷連合を中心とする愛国諸勢力が合い争う、アフリカの要衝ソマリアはイラクのような様相を呈してきた。イラクのクルディスタンのようにソマリアの準自治区となり、膨大な原油が眠るとされるプント・ランドが、独自に石油省を設置して、外国企業と利権契約を結ぶと発表したのだ。ミドル・イースト・オンライン等が18日に報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/22) 中東 バグダードの米軍管理区域内で児童密売 スウェーデン紙が特集
イラクで女性や子供たちが闇から闇へと売り飛ばされていることは、現地メディアがしばしば報じてきた。しかしこの度、秘密裏に催されている児童や女性売買の闇市の模様をスウェーデンのメディアが特集を組んで報じた。しかも、驚くべきことに、児童売買が行われた場所が、米軍が厳重に管理、警護しているバグダード中心部の要塞であるグリーン・ゾーン内なのだ。ここは米英大使館や米軍本部をはじめとして、イラク政府諸機関が置かれ、部外者はネズミ一匹入れないはずだ。16日付けのイラクの著名ニュース・サイト、イラーキ・リーグがスウェーデンの報道を引用して報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/22)
穏健アラブ諸国がイラン接近外交を活発化 路線転換の影に米国の思惑 米国と同盟している穏健アラブ諸国のイラン接近外交が注目されている。イラン大統領のメッカ大巡礼もそのひとつだ。これまで、周辺諸国の内政への介入や核開発をめぐりイランを警戒していたアラブ側の突然の軌道修正は、何を意味するのか。湾岸諸国の米国離れを指摘する声もあるが、イランとのこれ以上の関係悪化を避けたい米国の意向を反映している、とアラブ人政治分析家たちは解説する。14日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/20) 「夫の暴力には抵抗せよ、責任負わねば同衾拒否も」 シーア派宗教家のファトワーにスンナ派が反論 夫の暴力には暴力で対抗する権利を妻に付与し、義務を果たさない夫に対しては妻にセックス・ボイコットも認めるいうファトワー(イスラムの見解)をイラク出身の著名なシーア派法学者が発布したところ、サウジアラビアのスンナ派法学者が反論した。身近な問題であるだけに、両者の見解を伝えたアルアラビーヤ・ネット(11月28日付けアラビア語電子版)には読者から賛否の声が多数寄せられている。(齊藤力二朗)(2007/12/20) 中東 米軍がイラク遺跡を略奪、破壊 ナーシリーヤ州議長が非難 NYでオークション
何故か多くの基地を遺跡地域に構えるイラク駐留米軍。その米軍によって、イラクの遺跡が絶え間ない破壊と略奪に晒されている、とイラク南部のナーシリーヤ州議長が不満を漏らした。2日付のイラーキ・リーグが報じた。ユネスコの専門家が非難したことはあったが、米国の傀儡と罵倒されているイラク政府関係者が、米軍の遺跡略奪に触れるのは極めて異例。(齊藤力二朗)(2007/12/17)
米国がイラク北部とイスラエルを結ぶ原油パイプラインを計画 実現には紆余曲折も イラク北部の原油をヨルダン経由でイスラエルまでパイプラインで運ぶ計画を米国が進めている。計画が実現すれば輸送費が激減する。トルコに圧力を掛けるためと、イラク占領に協力してきたイスラエルへの「ご褒美」とするのが、米国の狙いとされる。だがイスラエル、米国、ヨルダン、トルコ、イラクのクルド人勢力など関係諸国の複雑な利害、思惑が錯綜し暗闘が続いており、実現するまでには相当な紆余曲折が予想される。11日付のヨルダンの雑誌アッサビールが報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/15) 中東 英軍がマハディー軍と要員釈放の密約 バスラからの安全撤退を図るため イラク駐留の英国軍は南部バスラからの段階的撤退を発表し、その理由としてイラク治安機関の訓練を完了しイラク人に治安権限を引き渡せるようになったことをあげた。だが実態は異なる、と12日付のイラーキ・リーグが特報で伝えた。それによると、英軍はいかに無事に逃げ出すかが焦眉の急になっており、撤退中に攻撃を加えないという条件で、数々の暴力事件を起こした悪名高きマハディー軍と密約を交わした。収容所に拘束しているマハディー軍要員の釈放に無条件で応じている。英軍撤退後に更なる混乱がバスラを襲うのは必至だ。(齊藤力二朗)(2007/12/15) イラン攻撃の核汚染危機、内部対立、外国人労働者の急増… 内憂外患の湾岸諸国
原油価格の高騰でこの世の春を謳歌している湾岸諸国だが、一皮向けば様々な危険性と隣り合わせの脆弱な構造だ。米国やイスラエルによってイランが攻撃されると、湾岸諸国にとって、原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡の閉鎖よりも危険なのは、イランや米国の核物質の流出によるペルシャ湾の海水汚染だ。地域住民は飲料水が無くなり人が住めなくなる。また湾岸協力会議を結成している加盟6カ国は、協力とは名ばかりで、対立、分裂している。辛口で知られるアブドルバーリー・アトワーン編集長が加盟国を酷評した論評が、3日付のアルクドゥス・アルアラビーに掲載され、アラブ各紙が転載した。(齊藤力二朗)(2007/12/13)
イラン核問題 イラン核開発停止を巡って神経戦 米政権と諜報機関は対立装い役割分担 直接交渉が目的か
「イランは2003年後半の時点で核兵器開発計画を停止していた」とのイラン核問題に関する米国家情報評価(NIE)が憶測をよんでいる。何故いま、発表されたのか。米諜報機関によるホワイトハウスに対する反乱だとの見方がある一方で、著名なエジプト人伝道家、政治分析家のムハンマド・ムールー博士は9日付のイスラム・メモ紙上で、「弱体化した米国はイランに対して鞭とニンジンを使い分け虚虚実実の神経戦を演じている。米政権と信頼性を喪失した諜報機関は、実は共通の目的のために異なった役割を分担しているに過ぎない」と断言する。(齊藤力二朗)(2007/12/13)
ドバイで地域最大の売春網摘発 中国人300人を逮捕 人口の8割が海外からの出稼ぎ労働者の男性で、中東の金融、観光の中心地になった観があるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、売春宿が一斉摘発された。4日の各通信社電は売春婦の出身地を、「アジアのある一国」、或いは「東アジア」と表現したのに対し、摘発したドバイ警察署長に直接インタビューしたアルアラビーヤ・ネットだけは、「ドバイ警察、地域で最大の売春組織の中国人300人を逮捕」と報じた。中国人の海外への経済、人的進出の凄まじさは湾岸地域も例外ではない(齊藤力二朗)(2007/12/08) ソマリア政府軍は都市部5%のみ支配 イスラム勢力は3割 米国に危機感 石油など物流の大動脈であるアデン湾を臨む要所、アフリカの角に位置するソマリアで、政府・エチオピア連合軍と戦うイスラム勢力が国土の3割を制圧し、情勢が緊迫している。危機感を抱いたゲーツ米国防相は3日、米兵1900名が駐留する隣国のジブチを訪れ、ライス米国務長官は6日ソマリアに侵攻している同盟国のエチオピアを訪問した。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、ソマリアの首都モガディシオから離散したソマリア人の数を60万人になったと11月に発表し、年初から約6千人の民間人の死者を出したと統計が語っている。ソマリアの現状を2日付のイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/08) 検証・メディア 「欧米メディアはダルフールの惨劇を誇張」と国連安保理特使 スーダンは分割の危機 日本ではスーダンのダルフール紛争を西側メディアを通じてしか報じないが、報道姿勢が全く異なる現地メディアが伝える内容は相当異なり、一体どこに真実があるのか判断に迷うことが多い。国連安保理特使の大学教授が、「スーダンは分割される危険性があり、欧米はダルフールの惨劇を誇張し、イラクの惨状は実際よりも軽く伝えている」と欧米メディアの報道姿勢を批判、スーダン政府を擁護した。国連関係者のこのような発言は極めて異例。4日付のアラブ首長国連邦のアル・ハリージ紙が報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/08) イスラエル/パレスチナ シリアとイスラエルが秘密交渉開始か 仲介役はロシアとヨルダン ゴラン高原をイスラエルに占領されているシリアとイスラエルが、ヨルダンやロシアなど様々な交渉チャンネルを通じて、水面下で間接的に和平交渉を進めており、来春にも交渉が妥結する可能性が囁かれている。11月30日付のクウェート紙、アル・ジャリーダが報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/06) ソマリア新政権の4大臣が任命の翌日に辞任 米政府の介入後もドタバタ劇続く 無政府状態に拍車
16年間にわたって無政府状態が続くソマリアで、米国やエチオピアが懸命に支援するアブドッラー・アハマド・ユースフ大統領(73)が4日、ライス米国務長官とのエチオピアでの会談をキャンセルして、ケニアの首都ナイロビの病院に緊急入院した。重態だという。この直後、任命後1日にして4人の大臣が辞任するという珍事が起きた。この国の政体は風前の灯だと、4日付のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)などが報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/05)
イスラエル/パレスチナ イスラエルがガザ侵攻を米国と協議か アッバース議長の同地区奪還を支援 米国での中東和平会議が終了した現在、次の焦点は、「和平を希求する」イスラエルが、「テロリスト」のハマースが支配するガザ地区をパレスチナ自治政府のアッバース議長に奪還させるために、いつ同地区に侵攻するかに移っている。その後にはNATO軍を派遣することも討議されているが、余り露骨に軍事介入すると、アッバース議長がイスラエルの手先であることが明白になるので慎重さが求められるという。11月28日付のイスラム・メモがイスラエル紙などから引いて報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/01) 300人のキリスト教宗教家が十字軍戦争や対テロ戦争をムスリムに謝罪 イスラムの盟主を自認するサウジアラビアのアブドッラー国王とローマ教皇が会談し、両宗教の対話を呼び掛けたのに続いて、前例の無い様々な接触が試みられている。2006年10月に138人のムスリム学者と思想家が連名で署名し、世界の127人のキリスト教指導者に「共通の言語」と題し対話を呼びかける書簡を送った。それに対してキリスト教の宗教家と学者300人以上が「神の愛と隣人の愛」と題し、ムスリム(イスラム教徒)を害し、人的、宗教的罪悪と損害を引き起こした十字軍戦争と、ここ数年間の対テロ戦争の結果起きた惨事に謝罪し、その上、神とイスラム教に赦免を請う返書を記したことが11月26日にアブダビで開かれた記者会見で明らかになり、議論を呼んでいる。27日付のアルアラビーヤ・ネットなど各紙が報じた。(齊藤力二朗)(2007/12/01) イスラエル/パレスチナ イスラエルの一人勝ちでパレスチナは内戦に 中東和平会議でイスラエルの論調 大多数のイスラエルのメディアは、米国アナポリスで27日に開かれた中東和平国際会議でイスラエルが一人勝ちし、最大の敗者は押されっ放しのパレスチナ自治政府と見る。中でもオルメルト首相が達成した最大の利益は、パレスチナで内戦が勃発することだ。ライス米国務長官は会議開始の半時間前に、共同声明の受入れを渋るアッバース議長を叱り飛ばしたと明かした。28日付のイスラム・オンラインは、イスラエルの各メディアが報じた論調を紹介する。(齊藤力二朗)(2007/12/01) 「カメラ付き携帯とチャットルームは禁断の逢瀬」 ドバイのファトワーに反論が続々 「カメラ付き携帯電話とインターネット上のチャット・ルームは、誘惑と不倫へ導くイスラム法で禁制の『逢瀬』(親族以外の成人男女が二人だけで遭うこと)に当たる」─。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、宗教見解の発布最高資格者がこんな禁忌事項を発表し、物議をかもしている。UAEといえば、アラブ諸国の中で金融と観光のセンターに成長し、湾岸地域の中でも自由度が高いとされる国だけに、この見解への反対意見が多い。ドバイに根拠を置くサウジアラビア資本のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/29) カタール、4割強の女性が女性への暴力を容認 首長の妻もびっくり 湾岸アラブ国家であるカタールの女性の42%が、女性に加えられる暴力を支持しており、女性の権利などを啓蒙する必要があるとするショッキングな調査結果を 同国の首長の后が代表である公的機関が発表し、熱い議論を呼んでいる。26日付のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/29) イスラエル/パレスチナ 中東和平会議はアラブ首脳の「戴冠式」 イスラエルを祝福するだけ、成果なしとアラビア語紙社説 24日付のアルクドゥス・アルアラビー(ロンドンで発行するアラビア語紙)が掲載したパレスチナ人ジャーナリストのアブドル・バーリー編集長の社説は、27日から米国メリーランド州アナポリスで始まる中東和平国際会議について、イランの核開発を恐れるアラブの外相たちがイスラエルを「強大で友好的な地域勢力として祝福する戴冠式」で、ブッシュに厳命されて出席を決めたものだとした。会議はブッシュ米大統領やライス国務長官の演説に「拍手をするだけ」で何の成果も生み出さないとみられるが、開催自体が和平実現のために努力したと宣伝できることから「イスラエルにとっては大成功が約束されている」。そして会議終了後にはイスラエルによるガザ地区侵攻など4つのシナリオが待っているという。(斎藤力二朗)(2007/11/26) イスラエル/パレスチナ 卑劣な値切り屋のイスラエルと和平交渉する部外者のアラブ人 バーレンの元大臣が批判 27日に米国で開かれる中東和平会議は、成功の見通しが皆無でありながら、米国の圧力で最初は渋っていたエジプトやサウジアラビアなどの穏健派アラブ諸国も参加する流れになっている。これらの国々の使節団は、真の当事者であるパレスチナ人の声を考慮せず、彼らのご主人様であるシオニストたちと勝手に交渉している、と痛罵するバーレンの元教育、保健相のアリー・ムハンマド・ファハルー氏の評論をアルクドゥス・アルアラビーが掲載した。「忌まわしいイスラエルの小噺が醜い現実になった」と題し、相手の意思を確かめ原則で妥結してから、おもむろに値切り始めるというイスラエルの交渉術に乗せられるアラブ人を揶揄している。(齊藤力二朗)(2007/11/24) サウジ女性が集団暴行されて200回の鞭打ちと禁固6ヶ月 異議申し立ての弁護士は資格剥奪 世界広しと言えども、レイプされて刑罰を受ける国はそう多くはあるまい。ワッハーブ主義として知られる厳格なイスラムの教義を導入しているサウジアラビアは、親族ではない男性と女性の同席は厳禁されている。親族以外の男性と車の中にいたとされる19歳のシーア派女性が、同席の男性と共にスンナ派の6人の男に拉致され、男性は殴打され、女性は集団暴行された。女性に対する判決は、90回の鞭打ち。そこで控訴したら、200回の鞭打ちと6ヶ月の禁固に跳ね上がった。14日付のアルアラビーヤ・ネットなどが一斉に伝えた。(齊藤力二朗)(2007/11/24) サウジの体制維持政策は諸刃の剣 改革派サウジ人学者が西欧の支援を批判
中東の産油大国サウジアラビアはどこに向かおうとしているのか。現体制の改革を希求し、最近『サウジアラビア国家との闘争』を英文で著したロンドン大学のサウジアラビア人教授、マダーウィー・ラシードさん(社会人類学)は、西欧諸国との同盟が体制を維持させるとともに反体制運動の誕生をも引き起こしている二重性を指摘し、新世代の平和的な反体制派への弾圧に西欧が手を貸さないように訴える。国際的に著名な研究機関、王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)に招かれて6日に行った報告を、9日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/23)
反米感情招く中東での劇場政治 ブット元首相の政界復帰は振付師によるお披露目興行 パキスタン
アラブ・イスラム世界には、欧米諸国によって作られた歴史観を良しとしない研究者やジャーナリストたちが存在する。米英仏による巧妙な分断統治と蔑視にさらされてきたからだ。そうした歴史への抵抗が時には意表をついてアラブメディアには登場する。トルコ建国の父アタチュルクやスエズ運河国有化で名を馳せたエジプトのナセル大統領、パレスチナのアラファート議長に代表される民族の英雄たちが、実はアラブ・イスラム世界で喝采を浴びるよう巧妙な振り付けを施され、欧米に奉仕する英雄像を演出してきたのだという。パキスタンではブット元首相を政界に復帰させるために、ハリウッド式の安っぽいお披露目興行が鳴り物入りで進められていると、エジプト人政治分析者のムハンマド・ガバーシー氏が皮肉をこめて分析している。17日付のイスラム・メモが伝えた。(齊藤力二朗)(2007/11/23)
中東 ファッルージャのピューリッツァー賞写真を撮影したAPカメラマンを米軍が裁判へ
イラクを占領する米軍が最も恐れるのは、抵抗勢力の道路脇爆弾でもロケット弾攻撃でも無く、真実を暴露するカメラだと筆者は何度もイラク人から聞かされてきた。事実多数のジャーナリストが意図的に殺害、拘束されているなか、使用が禁止されている毒ガスやクラスター爆弾などを降り注ぐ米軍の空襲により徹底的に 破壊されたファッルージャに踏みとどまり、果敢に米軍を砲撃している抵抗勢力の生々しい写真を撮影し、ピューリッツァー賞を受賞したイラク人のAP通信専 属カメラマンを、テロリスト容疑者との口実で、米軍が長期拘束、イラクで裁判にかける。21日付のイラク・パトロールが報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/22)
国際観光業界がイスラム式のハラール観光市場に熱い視線 中東の旅行者増で アラブ・イスラム教徒の観光客の増加に目をつけたイスラム式ホテルのチェーンの建設計画を数日前を紹介したが、ロンドンで開催の「世界旅行市場」でもスラム式観光が注目を浴びている。国際的観光業界の報告書は、新たな市場開拓の方向として、イスラム法に則り(イスラム教徒が飲食可能な)ハラール食品を提供し、禁忌の豚肉製品やアルコール類を提供せず、宗教映画を上映し、アザーン(礼拝の呼掛け)をスピーカーでを流し、男女の席を分ける航空会社が出現するだろうと予測している。12日付けミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/19) イランが原油のドル取引廃止を提議 OPEC秘密会議がテレビで報道陣に筒抜け 原油価格の暴騰と、産油国に打撃を与えるドルの下落が続くなかで開催される石油輸出国機構(OPEC)の本会議を前にして、最終声明文を作成するために開かれた秘密会議の模様が技術的なミスでテレビ中継され報道陣に筒抜けになっていた。イラン外相が提議しベネズエラの石油相が支持した「原油価格と通貨バスケットとのリンク」案が、サウジ外相が反対したために流れたというやりとりだ。17日付のイスラム・メモが報じた。だがイラン外相はOPEC財務相会議で協議することに固執しており予断を許さない模様だ。現在多くの産油国の原油はドルで輸出され、湾岸諸国の通貨はドルとリンクしていることが、ドル価格を一部下支えしているが、イラン案が実施されれば、ドルの急落化に拍車がかかる。(齊藤力二朗)(2007/11/19) 中東 シリアでイラク難民女性を待ち受ける「週末結婚」 UNHCRが犠牲者救援を訴える 何時の世でも戦争の犠牲者は、弱者たる女性や子供たちだ。戦乱と拉致、拷問、虐殺を逃れて近隣諸国に落ち延びたものの、極貧層の国外難民となったイラク人女性を待ち受けるのは、「週末結婚」と呼ばれる売春だという。シリアでの実態に関する国連難民高等弁務官の現地報告をアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が14日に報じたところ、「これがアラブ地域で米国が広めようとしている民主主義なのだ」などの読者の書き込みが相次いでいる。(齊藤力二朗)(2007/11/17) イスラエル/パレスチナ 経済封鎖下のガザの移動手段は二本足 病院は機能停止で500人が死の危険 イスラエルによる経済封鎖で、ハマースが支配するパレスチナのガザ地区住民の生活は物価高騰と失業蔓延で日一日と深刻さを増している。交通費にも事欠く人びとが愛用しているのが、乗車賃も燃料も無しで24時間利用出来る「11バス」。二本足の徒歩の別称で、日本流にいえばテクシーだ、と13日付けのイスラム・オンラインは報じる。また、域内の病院は医薬品不足で、治療を受けられないが域内に出ることも出来ず、500人以上の病人が緩慢なる死を迎えている。(齊藤力二朗)(2007/11/17) イタリアでコーランの一節を便座の蓋に印字・販売、ムスリムが激怒 ムスリム (イスラム教徒)が最も神聖視するクルアーン(コーラン)の最も重要で良く読誦される章句である「台座の節」の全文を一面に記した便器の蓋がバチカンを擁するイタリアで販売され、イスラム教徒住民の怒りを買っている。イタリア 在住のイスラム教徒たちは、警察に抗議文を手渡した。要求を実現するためにイスラム教住民は、平和的な抗議行動を検討している。14日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じた。(斉藤力二郎)(2007/11/15) イスラエル/パレスチナ 中東和平会議の偽善を喝破 目的はアラブ穏健諸国によるイスラエル承認だ ヘイカル節は健在
ブッシュ大統領の肝いりで米メリーランド州アナポリスで開催予定の中東和平会議を巡って、パレスチナのアッバース議長が歴史的機会であると歓迎している一方、エジプトのアル・アハラーム紙の元編集主幹で、中東を代表するジャーナリストであるモハメド・ヘイカル氏は、同会議の主要目標が「サウジアラビアなど湾岸の穏健諸国の資金をイスラエルに呼び込むこと」にあり、「見返り無しにイスラエルを承認させることだ」と喝破した。さらに、米国によるイラン攻撃は無く、米国はパキスタンのムシャッラフ政権の崩壊を恐れており、「イラクから米国は撤退しない」と説く。イスラム・オンラインが11日、アルジャジーラの報道を引用して伝えた(齊藤力二朗)。(2007/11/14)
パキスタンの核兵器のアルカイダへの流出をイスラエルが憂慮 英紙デーリー・テレグラフは数日前、パキスタンが世界で最も危険と書いたが、実質的な戒厳令が布かれ混迷を深めるパキスタン情勢に、イスラエルが危機感を抱いている。イスラム諸国で唯一の核保有国のパキスタンは軍部の中にもアルカーイダのシンパが浸透し、米国諜報機関が放射性物質の正確な保管場所を掴んでおらず、アルカーイダなど過激で西側に敵対的なイスラム組織に核兵器が渡ったら、核攻撃の第一目標は米国ではなくイスラエルになるからだ。10日付のイスラム・オンラインがイスラエル最大紙を引用して報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/12) イラン情勢 米国がイランを攻撃できない12の理由 パレスチナ人ジャーナリストの分析 米国は核開発を進めているイランを攻撃するとの観測が、特に西側ジャーナリストにより折に触れて流されるが、パレスチナ人分析家のワリード・ルッバーフ氏は、イラン地上部隊によるイラクの占領やトルコのイラク北部侵攻、PKK殲滅、民衆蜂起を恐れるアラブ穏健諸国の米国離反など12もの理由を挙げて、そのような見方を一蹴する。同氏は、1993年から米国で発行する不偏不党のアラビア語政治週刊誌「アラブ・ボイス」の編集長で、文芸・思想月刊ネット・サイト、「ハイファ・ラナー」の編集委員である。2日付のサウジ・イン・フォーカスが掲載した。(齊藤力二朗)(2007/11/10) イラク旧政権崩壊後イランは米国、イスラエルに秘密取引を持ちかけ 米大学教授が新著で明かす イラクのサダム・フセイン体制崩壊後に、イランは不倶戴天の関係にあるはずの米国やイスラエルに、イラクに於けるイランの権益の尊重を求める秘密取引を持ち掛けていたが、チェイニーとラムズフェルドの反対で潰されたという。その交渉の過程を明らかにした、非営利学術組織ナショナル・イラニアン・アメリカン・カウンシル(NIAC)会長のトリタ・パルシー米ジョンズ・ホプキンズ大学教授(国際関係論。イラン生まれ)の著書『油断ならぬ同盟 イスラエル、イラン、米国の秘密交渉』が出版された。フランシス・フクヤマ同大学教授のもとで博士論文としてまとめられたもので、7日付のバスラ・ネットがそのさわりを紹介した。(齊藤力二朗)(2007/11/08) 女性用刺青店は閉鎖、ヌード海岸は存続に憤慨 クウェートの著名イスラム伝道師 女性のベール着用が強制されず、サウジアラビアに比べてかなり宗教的自由度が高い隣国のクウェートで、若い女性を裸にして刺青を施す店が、イスラム伝道師の要請によって閉鎖された。だが同時に要請した、ビキニの女性が闊歩する「ヌード海岸」の閉鎖は無視されたことにこの伝道師は憤慨する。10月16日付のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/08) イスラエルとミャンマーは「密接な関係」 米の仲介役として軍事・通商協力 米国は、人権、民主主義を踏みにじっているとしてミャンマーの軍事政権を建前上は非難しているが、実は1950年代からミャンマーと密接な関係を結ぶイスラエルを仲介役として、裏では軍事・通商協力を行ってきた。2日付のサウジアラビアを中心とした民間の中立系ニュース・サイト「サウジ・イン・フォーカス」に、パレスチナ人政治研究家(シリアのダマスカス大学準講師)ヒシャーム・ムナウワル氏が米国とミャンマー軍事政権の裏面史を暴いている。(斎藤力二朗)(2007/11/07) キルクーク領有問題やトルクメン人支援も狙い トルコのイラク侵攻をクルド人が分析 トルコはイラク北部に越境攻撃する構えを崩していないが、その理由はイラク北部に入り込んだトルコのクルド人非合法武装組織、クルディスタン労働者党(PKK)の掃討に限らず、産油都市キルクークの領有問題や、トルコ系少数形民族のトルクメン人組織のテコ入れ梃入れなど壮大な野心があると、ファールーク・ハッジー・ムスタファー氏は説く。同氏はシリア国籍のクルド人でクルド人問題を専門にしてアラブの各紙に投稿している。クルド人の視点で論評しているからトルコに厳しい見方をしている。10月30日付のミドル・イースト・オンラインが掲載した。(齊藤力二朗)(2007/11/07) 米国の容認でパキスタン大統領は非常事態を宣言か アルジャジーラ報道 パキスタンのムシャッラフ大統領が3日、実質的な戒厳令である非常事態宣言をし、政権に批判的だったチョードリー最高裁長官を解任、反対派多数を逮捕したことに、ライス米国務長官は「民主主義を遠ざける」と反発し財政援助の見直しを表明した。その一方で米国はパキスタン軍への支持継続を発表した。非常事態宣言の裏には、テロとの戦いでパキスタンの軍部を押さえているムシャッラフ大統領に頼らざるを得ない米国の容認があるとの見方を4日付のアルジャジーラ・ネットは報じた。(齊藤力二朗)(2007/11/06) 男性出演のテレビ番組を1人で観ていた妻に離縁状 非合法の「逢瀬」とサウジ男性 イスラム世界の盟主を自認し、思春期を過ぎた身内以外の男女が2人だけで遭うことは厳禁されているサウジアラビアは、学校教育も全て同性が同性に教えるほど、厳しい社会慣習が支配している。この国の首都で、男性司会者が語りかけるテレビの番組を妻が一人で観ていたのは、非合法の逢瀬に当たると激怒した夫が三行半を突きつけた、と報じられ論議を呼んでいる。アルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が伝えた。(齊藤力二朗)(2007/11/05) PKK戦闘員をイラクのクルド人が民兵に編入 トルコの追跡かわすため トルコは、イラク北部に入り込んでトルコ軍に攻撃を仕掛けているトルコのクルディスタン労働者党(PKK)の戦闘員の引渡しをイラク政府やイラクのクルド自治政府に求めているが、イラクのクルド人は同族である彼らを引き渡すどころか、自分たちの民兵組織に編入し、トルコ軍の越境攻撃に備えて武器弾薬をトルコやイランの山岳地帯に移動させているという。1日付のバスラ・ネットが「緊急」情報として伝えた。(齊藤力二朗)(2007/11/03) サウジに初の男女共学で女性が運転できる大学院誕生へ 脱石油経済めざす人材を育成 社会的締め付けが厳しいサウジアラビアが変わろうとしている。この国では教育機関においても男女共学は許されず、女性の車の運転が禁じられているが、アブドッラー国王の支援によって新設されるアブドッラー王立大学院大学は、男女共学で、広大なキャンパスの周囲に建設される人口2万人の特別都市では、女性の運転も自由だ。石油依存から多角的な経済への変身をめざす教育改革の一環とされ、高等教育省の監理監督を免れる。だが、教育界に強い発言力を有する敬虔な保守層の反発も予想される。ミドル・イースト・オンラインなどが伝えた。(齊藤力二朗)(2007/11/03) シリア空襲に米軍爆撃機も参加、小型戦術核爆弾を投下 アルジャジーラが報道 9月9日にイスラエル戦闘機がトルコ経由でシリア北西にある、北朝鮮の協力で建てられた核施設と言われる施設を空襲した事件には謎が多い。この空襲に2機の米軍戦略爆撃機も参加し、小型戦術核爆弾を投下したと2日付のアルジャジーラ・ネットが報じアラブ各紙が一斉に転載した。事実とすれば、米国、イスラエル、シリア、イラク、イランなど緊張高まる中東情勢に大きな波紋を引き起こすことは必至だ。(齊藤力二朗)(2007/11/03) 中東 アルカーイダが米軍に協力して愛国抵抗勢力を攻撃 イラク・イスラム軍が非難声明 有力なスンナ派抵抗組織であるイラク・イスラム軍は、2日付のイラーキ・リーグで、過激スンナ派の武装組織とされるアルカーイダが米占領軍と協力して愛国抵抗勢力を攻撃しているとの非難声明を発表した。アルカーイダと米軍は不倶戴天の敵同士で壮絶な闘争を繰り広げる一方、イラクの自由メディアではしばしば、アルカーイダが、米軍と、更にはシーア派のイランとも連携、協力し合っていると報じられている。(齊藤力二朗)(2007/11/03) ドバイでイスラム式ホテル150棟建設へ 酒類など禁忌飲食物を供さず イスラム教徒の散財に着目?
湾岸のビジネス拠点としても高級リゾート地としても欧米や日本から脚光を浴びているドバイで、酒類など禁忌飲食物を供さない150のイスラム式ホテルの建設が始まろうとしている。利子を禁じるイスラム法に則った資金の運用をするイスラム銀行は世界中に広がってきたが、アラブ・イスラム教徒の観光支出額が多く、アルコールなどの禁忌飲食物を供さないイスラム式ホテルが急成長していることに目を付けたドバイの投資グループが、2013年までに総額20億ドル以上を投資して150のイスラム式ホテル・チェーンの建設を目指す意欲的な計画を発表した。25日付のアラブ各紙が報じた(齊藤力二朗)。(2007/10/31)
イスラエル/パレスチナ ガザへの電気、燃料供給削減は国際法に反する集団懲罰 エジプトの外交官がイスラエルを批判 米メリーランド州アナポリスで11月初旬に開催される中東和平会議を直前に控えた28日、ハマースからのロケット弾発射の対抗措置を口実に、イスラエルは兵糧攻め強化の一環として、パレスチナ人の生殺与奪を握るガザ地区への電気と燃料の供給を削減し始めた。一方、国際法の専門家は、ガザ地区は占領地なのでイスラエルはその住民を保護する義務を負い、この措置を違法な集団懲罰だと非難している。29日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた(齊藤力二朗)。(2007/10/30)
中東 占領米軍がイラク女性捕虜に暴行、拷問 「政治捕虜・受刑者連合」が告発 イラクの民間組織である「イラク政治捕虜・受刑者連合」は、イラク抵抗勢力の士気を砕くための圧力カードとして、占領米軍が無実のイラク人女性捕虜に対して意図的、組織的な性的暴行、拷問、恥辱を加えている、と告発した。しかしこの戦術は、逆に抵抗戦士たちの怒りをかきたて猛烈な報復を招く結果になっているという。27日付のアルハイア・ネット(イスラム法学者機構の機関紙)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/28) イラン情勢 米国の攻撃にイランは消耗戦で報復 湾岸諸国や米国の対抗能力は疑問とアラビア語紙 イスラエルよりもイランを真の脅威と見る湾岸アラブ諸国は、米国がイランを攻撃した場合の同国からの報復攻撃に備えてミサイル迎撃システムを米国から購入しようとしている。しかし、ロンドンのアラビア語紙、アルクドゥス・アルアラビーのアブドルバーリー・アトワーン編集長は、22日付の社説「湾岸と第三次世界大戦」で、このような防衛態勢の効果に疑問を呈している。イランからの報復は何年にも及ぶ消耗戦になる可能性があり、米国や湾岸諸国はそれに耐え切れるのかと問うている。(齊藤力二朗)(2007/10/27) 「段ボール・ベビー」事件にヨルダン社会衝撃 婚外性交渉の増加で捨て子が増える アラブ諸国の中でも、名誉殺人(不義密通した女性を父親や兄弟など親族の男性が家の恥として始末すること)がしばしば報じられ、堅実・保守的な伝統社会であるヨルダンで、未婚の男女が新生児を段ボール箱に入れてゴミ収集ボックス横に置き捨てるという衝撃的な事件が起きた。これにより婚外交渉が進んでいる現況が浮き彫りになり、事件の社会的背景をめぐって様々な議論が広がっている。クドゥス・プレスが報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/26) 中東 米軍が愛国抵抗勢力の分裂を画策 スンナ派主体の「覚醒部隊」を支援し イラク抵抗勢力は、愛国抵抗勢力、イラク・イスラム国家(アルカーイダ系過激スンナ派抵抗勢力)、傀儡系(偽装)抵抗勢力に大別される。米軍はイラクで泥沼に陥り、敗北は必至だとの報告を多く見かけるが、対米武装闘争を続けるイラク抵抗勢力は、米軍が金に糸目を付けずにスンナ派部族を主体に設立した「覚醒部隊」による巧妙な分断政策が奏功し、分裂、内部闘争状態に陥っているようだ。16日付のイラーキ・リーグがインタビューしたスンナ派住民の証言がその間の事情を鮮明に物語っている。(齊藤力二朗)(2007/10/25) サッカー場に女性専用席設置は女性を堕落さす? サウジで賛否の論議沸騰 町中を棒を持った宗教警察が睨みを利かし、映画館も皆無で、男女の接触が一切厳禁されているサウジアラビアでは、多くの国民が熱狂するサッカー場にも無論女性は入れず、テレビ観戦しか許されていない。ところが、国内紙がサッカー場に女性と家族専用の観客席を設けるべきか否かでアンケート調査をしたところ、反対派と支持派に二分され、イスラムの盟主を自認する国ならではの侃々諤々の議論を呼んでいる。9月28日付のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(2007/10/25) サウジアラビアが過激派宗教家を締出すファトワー・サイトを開設 最近モスクなどでイラクなどへのジハード(聖戦)を純真な若者に呼び掛けるイマーム(礼拝の先導者)や宗教家が続出し、神経を尖らせている「親米・穏健派」のサウジアラビア政府は、国の宗教権威に従おうとしない宗教学者を締め出そうとして、ファトワー(イスラーム法見解)専用のサイトを開設した。新設されたウェブサイトでは、多様な問題について宗教的助言を求めることが出来るので、ファトワー発布を政府に一元化できる効果がある。国内締め付け策強化の一環とみられる。6日に各紙が報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/25) <米国のより重要なシナリオ・5>昨夏のレバノン戦争はイランと米国の合作 アル・ムフタール 米国とイランは「イラク国家の分割」で利害が共通し、「イラクの分け前争い」で利害は異なるという、イラク・バース党の論客であるサラーフ・アル・ムフタール氏の論評第5弾。旧政権時代イラク外務省の要職を歴任し、国際政治の表裏を知悉する氏によると、昨年夏に起きたイスラエルとヒズボッラーの戦争は、イスラム世界に於けるイランのイメージを改善するために米国とイランが仕組んだという。(齊藤力二朗)(2007/10/22)
反イスラエル・デモの一方でパレスチナ難民を粛清 イランの偽善をイラクの自由メディアが痛罵 イランはパレスチナ人の味方なのか、敵なのか? 5日にイランの首都テヘランでパレスチナ人に連帯しイスラエルを糾弾する「パレスチナの日」が盛大に執り行われたが、その一方でイラク在住のパレスチナ難民を粛清してきたのもイランだ、と9日付のイラーキ・リーグがイランの偽善者振りを激しく非難した。(齊藤力二朗)(2007/10/22) 中東 戦時下のイラクで飛び交う痛みを伴うジョーク 知り合いに出会った男は、「お父様は如何ですか」と尋ねたが、知り合いの父親は死んでいることを思い出し、すぐに言い直した。「いや、そのー、まだ同じお墓に居られますか?」……悲惨な占領下に置かれ死が常態化しているイラクで人々は、こんな痛みをも伴うジョークを言い交わし、暫しの笑いを楽しむしたたかさを持っている。イラーキ・リーグからジョーク12題を紹介する。(齊藤力二朗)(2007/10/20) イラクの自由メディアがアクセス不能サイトの開き方を伝授 シリアとサウジの遮断に対抗 現代は情報戦である。アラビア語の自由メディアには様々な主義、主張、派閥のウェブ・サイトがひしめいていると同時に、その国の体制にとって不都合なサイトは政府によって容赦無く遮断される。例えば、イラクの著名なニュース・サイトであるイラク・パトロールは、シリアやサウジアラビアでは遮断されて閲覧できない。ところが、イラク・パトロールはその遮断の壁を突破してアクセスする方法をウェブ上で読者に伝授し、知り合いにメールで広めてくれと呼び掛けている。(齊藤力二朗)(2007/10/20) 中東 イラクの寡婦と孤児は8百万人に 将来の社会に重大な危機とNGOが警告 米国によるイラク侵略、占領、破壊の結果急増したものは死傷者や国内外の難民ばかりではない。イラク平和・連帯評議会(ICPS)は自己のニュース・サイトで、イラクの寡婦と孤児の数を約8百万人と見積もった。同評議会は1950年代に設立された、比較的親米で、反バース党のNGO。孤児院の収容能力を遥かに超えており、孤児の大半は道路で浮浪するか、マフィアに連れ去られ、イラクの将来の社会状況が危機にさらされているという。(齊藤力二朗)(2007/10/17) サウジの宗教警察、若者の西洋式ファッションの規制に乗り出す 異教徒の真似は危険と イスラムの本山を自認し世界一戒律が厳しく、様々な不満が鬱積しているサウジアラビアで最近、一部の若者が夜遅く街をぶらつき女性にちょっかいを出したり、「社会的伝統・習慣から逸脱した」女性のような西洋式ファッションや髪型が流行りだしている。そこで、泣く子も黙る宗教警察が学校などとも連携し本格的に取締りや「教導」に乗り出す。また税関も怪しげなファッションの輸入を禁じる。11日付のアルクドゥス・アルアラビーなどが報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/15) 検証・メディア アラブメディアの読み方 欧米メディアとは違った世界が見えてくる 齊藤力二朗 わたしたちの世界認識がいかに欧米メディアの情報に左右されているかを明らかにしてくれたのが、「9・11」後の中東カタールの衛星テレビ、アルジャジーラだったことは記憶に新しい。米国が同時多発テロの首謀者としたオサーマ・ビン・ラーディンの映像をはじめとして同テレビがあいついで流す情報は、「対テロ戦争」を進める米国のブッシュ政権と愛国報道にあふれる米メディアからはうかがいしれない、テロリストやアラブの視点をわたしたちに提供してくれた。だがアラブでは、アルジャジーラ以外にもさまざまなメディアが存在することはいうまでもない。そのなかでわたしが注目しているのが、ネット・サイトを中心とした自由メディアである。(2007/10/14) チュニジア版「男はつらいよ」 恐妻亭主用の駆け込み寺が好評 亭主の権限が絶対で、男性の男らしさが尊ばれ、従順で貞淑な妻が求められ、女性の権利が侵害されているとされるアラブ諸国の中で西欧化が最も進んでいるのがチュニジア。女性の社会進出とともに女性の力が増し、亭主を叩き出す妻まで出現するようになった。そこで妻から追い出された男性用の駆け込み寺が話題を呼んでいる。自らも同じ体験をした男性が設立したもので、ここでは夫婦の仲も取り持ち、男性の面子を保つために秘密が厳守される。2日付のアルアラビーヤ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/13) 中東 日本政府は駐留自衛隊の人的、物的被害を隠蔽 イラク・バース党が批判 イラク・バース党とその愛国抵抗勢力の公式報道官、アブー・ムハンマド博士が、筆者の質問に対して電子メールで送ってきた公式回答の続きを紹介する。同国の一部ネットメディアが1年半前に伝えた、「イラク南部のサマーワに駐留していた陸上自衛隊の隊員数人が抵抗勢力に殺された」とのニュースについて、同博士はその真偽に直接言及するのは避けながらも、「日本の対イラク政策をみれば日本人が殺されたとしても不思議ではない」「日本政府は(自衛隊の)物的、人的損失を隠し日本国民に伝えていない」と批判した。(齊藤力二朗)(2007/10/13) イスラエル居住のパレスチナ人に67人目の子供 9人目の花嫁募集中 パレスチナ人の子沢山は有名。国内のユダヤ人口をいずれ凌駕するとイスラエルは恐れているほどだが、8人の妻との間に67人目の子供をもうけたばかりのイスラエルに住む58歳のパレスチナ人男性は子供の数の新記録を達成した。ところがなお飽き足らず9人目の嫁さんを探しているという。11日付アルクドゥス・アルアラビーが報じた。(斉藤力二朗)(2007/10/13) したたかなサウジ女性、携帯電話でささやき男をカモに 変容するイスラム社会 イスラムの規律が最も厳格に適用されているサウジアラビアでは、男女の接触が一切禁じられ、女性は全身をベールですっぽり覆っているため、貞淑で男性に隷属していると思われがちだ。ところがどっこい、したたかで凄腕のサウジ女性も最近増えている。鼻の下を伸ばしている男どもを詐欺まがいの方法で手玉に取り、指一つ触らせず、会うことさえせず、携帯電話での甘い声だけで金品を巻き上げるのだ。間抜け振りを天下にさらすことになるので、誰も騙されたと公表しない。アルアラビーヤ・ネット(電子版)が、最新のサウジアラビア悪女事情を特集した。(斉藤力二朗)(2007/10/11) イスラエル/パレスチナ エジプトとの交易に秘密地下道続々完成 経済封鎖下のガザでマフィアが運営 6月にパレスチナのハマースがファタハ勢力を駆逐しガザ地区を制圧して以来、エジプトへの出口であるラファハ国境検問所が封鎖され、人と物資の移動が激減し、物価が急騰した。そこで住民の手で多くの小さなトンネルが国境を挟んで地下に掘られている。崩落事故も多く危険な作業だが、住民は生活のためには何もいとわない。8日付のミドルイースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/10/10) 中東 イラク住民の関心は政治より日々の暮らし どの宗派の民兵も嫌い マージダさんからのメール イラクの各メディアはどうしても特定の主義、思想に支配されており、一般の人たちの声がなかなか正確に伝わらない。そこで最も信頼できるのが一次情報だ。日本語を独学中で今年度からバグダード大学で花卉園芸学を教え、政治には無関心だというマージダさん(仮名)が何の誇張も無く淡々と筆者にメールで伝えるバグダードの様子を紹介しよう。それによると、サダム・フセイン時代の支配政党であったバース党は過去の遺物で話題にも上らず、人々の関心は今日を如何に生きるかで、スンナ派にしろシーア派にしろ民兵がしていることは反対派住民の殺戮と追放で全く変わらないという。(齊藤力二朗)(2007/10/06)
中東 イラク難民は640万人に 国外難民は国連発表の2倍と米大学の専門家 自宅退去を余儀なくされ内外の難民となったイラク人は420万人と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が発表したが、米国の国家防衛大学の専門家らによると国外難民の多くは安全のためや、受入国による行動の自由束縛を恐れ難民申請をしておらず、その実数は遥かに多く、内外合わせて640万人にも達する可能性があるという。2日付のエジプトのイスラム通信がロイターなどを引いて報じた。また、パレスチナ人の約7割の700万人が難民であるとパレスチナ難民問題研究機関が明らかにした。(齊藤力二朗)(2007/10/06) 処女再生手術がチュニジア女性の逃げ場 アラブ世界の中でも最も西欧的といわれるチュニジアでも性道徳は厳しく、新婦が処女で無い場合離婚の口実にもなりうる。そこで最近、結婚前の非処女が極秘裏に駆け込むのが処女再生手術を行う特別療養所で、その是非を巡り真剣で熱い議論を呼んでいる。チュニジアの最近の性事情を4日付のアルアラビーヤ・ネット(電子版)などが報じた。(齋藤力三郎)(2007/10/04) 中東 イラク議員、石油法案に秘密投票を要請 抵抗勢力の報復恐れる 米国が懸命に成立させようとしており、究極の売国法案と言われているイラクの石油・天然ガス法案の採決を巡り、抵抗勢力の報復を恐れて国による身辺警備員が付かない議員百人が秘密投票を要請している。しかし、米国の後ろ盾で政権に就いている政党や派閥のボスたちは米国に忠誠を尽くすために自派議員の締め付けが効かなくなる秘密投票に反対している。29日付のバーレンのアハバール・アル・ハリージ紙が報じた。(斉藤力二朗)(2007/10/03) イスラエル/パレスチナ イスラエル領内パレスチナ人の2割が捕虜体験者 大半が獄中で拷問、虐待と民間機関報告書 イスラエル領内に暮らすパレスチナ人のうちイスラエルによる捕虜経験者が、65万人と全体の2割と異常に高率であり、その95%は牢獄内で拷問や虐待、辱めを受けているという恐るべき実態が、民間研究機関の「捕虜研究センター」の調査で明らかになった。23日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/10/01) 中東 米軍相手のイラク人通訳は命懸け 変装しても数千人が殺害される 米軍相手の通訳はイラク人にしては高給を取るが、占領軍に協力する売国奴として愛国勢力から常に命を狙われる命懸けの仕事だ。すでに数千人の通訳が殺されたという。そのため覆面をし方言を変え、様々な職業に変装して細心の注意を払っている。22日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/30) 米国とイランの限定衝突は両国に利益 「新中東」樹立への煙幕とイラク・バース党が声明 イランと米国は基本的に闘争関係ではなく取引関係にあるとする、旧フセイン政権時代の支配政党バース党の声明が20日付のバスラ・ネットで報じられた。それによると、米国がイラクから撤退しイラクを国内と地域の紛争の渦に投げ込むには何よりも、イラク三分割と長期間の石油協定の締結が不可欠。米国とイランとの対立激化はイラクの悲惨な状況を覆い隠すためのもので、限定的な軍事衝突は両国にプラスになる。戦争後に両国は新中東構想に同意する、と声明は予測する。(齊藤力二朗)(2007/09/29) アルジャジーラがサウジ批判を自粛 関係修復へ両国首脳が合意 自由な報道姿勢が人気を呼びアラブ圏で圧倒的なシェアを誇っているカタールの衛星テレビ局アルジャジーラだが、カタール首長家の所有であるため数々の制約も受ける体質も持っている。同局が5年前に放映したサウジアラビアに批判的な番組が原因で両国関係は緊張、サウジの首都リヤドに置かれていた事務所は閉鎖されていた。しかしこのほど同局がサウジ批判を自粛する取引が両国首脳によって成立、関係改善に進みそうだ。クウェートのアル・ジャリーダ紙が24日に報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/29) 経済 ドバイとカタール、ロンドン証券取引所の株式半数取得 オイルダラーで投資 原油価格の高騰でアラブが世界の金融界に本格的に乗り出し、オイルダラーが国際証券市場の牙城にひたひたと押し寄せている。湾岸アラブ諸国であるカタールとドバイが、欧州最大の証券市場であるロンドン証券取引所の48%の株式を取得したと、20日にミドル・イースト・オンラインなどが報じた。(斉藤力二朗)(2007/09/25) 中東 臓器の売買にイラクのマフィアが暗躍 国外の病院に密輸 イラクでは従軍米国医師がイラク人の臓器を摘出し米国に冷凍輸送しぼろ儲けしているとイラクの独立系メディアで何度も報じられ、イランのテレビは特集を組み、トルコが製作した映画「狼の谷」もこの問題を扱い欧州などでも空前のヒットとなった。だが、人体臓器の売買は米軍だけの独占事業ではなく、新鮮な臓器を求めてイラク全土でマフィアや病院が暗躍している。イラクの週刊誌、アルカルア3日号が報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/23) イスラエル/パレスチナ パレスチナ和平でアッバース大統領とオルメルト首相が最終合意? 秋に米国で予定されているパレスチナ国際和平会議では成果は期待薄との観測が多い中、19日付のアルクドゥス・アルアラビーはアッバース大統領とオルメルト首相の一連の交渉で合意が相当進んでいると伝えた。消息筋情報によるもので真偽は不明だが、事実だとすると、エルサレムをイスラエルとパレスチナ両国の首都にし、基本的に1967年の占領地から撤退し、相当数の難民帰還権を認めるなどイスラエルがパレスチナ側にかなり譲歩した内容になっている。ただ両者ともハマースとの折衝を排除し、ヨルダンとの連邦樹立を明記ている。(齊藤力二朗)(2007/09/22) 中東 米軍のイラク撤退の動きを恐れるイスラエル 自国の安全保障を懸念 米国によるイラク侵攻の最重要目的はイスラエルの安全確保だと言われている。そのイスラエルが、現在最も恐れているのは米軍のイラク撤退だ。米政権のイラク政策を激しく非難する米国の諸報告書や英軍将校などの声明が飛び交う中、米国防総省の専門家や軍諜報機関、軍企画立案課、国家安全保障評議会、国務省は、米軍がイラクから撤退すると、反米・反イスラエル勢力を勢い付かせ、イスラエルが最大の被害者になると危惧するレポートを作成した。7日付けのイスラム・オン・ラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/22) 第二夫人との婚姻承認権を第一夫人から裁判所に委譲 イランの新法案に女性が猛反発 シーア派が主流のイスラム教国家であるイランでは、一夫多妻が認められているが、夫に第二夫人との結婚を許可するのは第一夫人の権利であった。ところがその権利を裁判所に移す法案が出され、憲法違反だとして女性活動家や原理主義勢力などから広範な反対の声が上がっている。アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/20) 恥辱の象徴の剃髪・髭剃り刑がヨルダンで騒動に 受刑者の抗議で刑務所長解任 イスラム主義者らは預言者ムハンマドの習慣に倣って髭を伸ばす者が多いが、ヨルダンでは恥辱を与える刑罰やリンチとして、髭を剃ったり剃髪を強要する事例が増え、反発が高まっている。交通違反で坊主頭にされた運転手らが当局に激しく抗議したり、髭を剃られた受刑者らの抗議行動が刑務所長の解任に発展する騒ぎが起きている。8月31日付けのアルクドゥス・アルアラビーが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/19) イスラエル/パレスチナ ファタハとハマースの抗争を揶揄する小噺が飛び交う パレスチナ人の携帯電話で 過酷な占領下で半世紀以上も苦吟するパレスチナでは、最近ガザを制圧したハマースとヨルダン川西岸に拠点とするファタハとの亀裂がますます深まっている。だがパレスチナ人は悲嘆に暮れ絶望するだけでなく、自分たちが置かれた悲惨な状況を、政治的小噺で笑い飛ばすしたたかな知恵も同時に持ち合わせている。14日付のアルクドゥス・アルアラビーがいくつかの小噺を報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/17) 中東 イランは米国に攻撃されたら細胞組織を蜂起させ湾岸に侵攻 イラクの愛国シーア派権威 イラクで現在起きている流血は、占領に反対するレジスタンスによるものではなく、テロリストや宗派対立であると印象付けたい米国の情報操作作戦により、シーア派とスンナ派が犬猿の仲で常に相互に争っているかの如く報道されているが、クルド人やシーア派の有力者の中にも占領反対とイランを警戒感する声は多い。イラクのイラン領事館前などで占領反対のデモを組織してきたイラクの著名なシーア派権威が、イラン・イスラム共和国は米国の攻撃を受けたら、温存している秘密細胞を蜂起させ湾岸地域を分離させ、メッカ、メディナの二大聖地をイスラム的な管理下に置くと語った。10日付のクドゥス・プレスが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/17) 電子機器を駆使して接近を図る若者たち 男女交際厳禁のサウジアラビア イスラムの盟主を自認するサウジアラビアでは、外で女性は黒いベールで身を覆い、近親者と子供以外の男女の直接的な接触が厳禁されている。けれども、異性との交際が若者たちの最大の関心のひとつであることはこの国でもかわりない。そこで彼、彼女たちは、当局や家族の監視の目をくぐるため、様々な先端電子機器やネットを駆使するなど、涙ぐましい努力をして異性と知り合おうとしている。8月23日付の衛星放送アルアラビーヤのウェブ・サイトが、現代版千夜一夜物語とも言うべき、最新の男女交際事情を特集した。(齊藤力二朗)(2007/09/16) イスラエル/パレスチナ 米国を動かし国連を支配するユダヤロビーの実態 パレスチナ問題四者委元代表の証言(下) パレスチナ問題を協議する四者委員会の国連代表として、長年和平交渉に携わってきたアルヴァロ・デ・ソト氏の貴重な証言の後編(8月13日付のアルジャジーラのアラビア語電子版)。同氏はイスラエルと米国がいかに詭弁を弄し和平をぶち壊してきたかを明らかにし、「両国がこのまま頑迷な姿勢を続ければ、報復を誓うパレスチナの新たな殉教者世代を育て、イスラエルが最も恐れる一国家二民族共存論を、国際社会は最終的に採るようになるだろう」と警告する。(齊藤力二朗)(2007/09/15) 米とNATO軍の駐留が民衆をタリバン支持に エジプトの著名研究者らの分析 安倍首相辞任後の自民党も何とかしてテロ特措法を継続、或いは新法の国会提出制定を目指しているが、アフガニスタンでの外国部隊の作戦は破綻しており、皮肉なことに駐留を続けることが、外国軍の駐留を拒絶する民衆をタリバン支持に向かわせている、とエジプトの著名研究家が喝破した。また「テロとの戦い」を支持しているパキスタンの内相でさえも、アフガニスタンに平和と安定をもたらすには外国軍の撤退が有効との認識を示している。9日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)などが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/15) 中東 米英軍がイラクの古文書と遺跡を略奪、破壊 ユネスコ遺跡専門官が「文明の虐殺」と非難 米国のイラク侵攻の目的には、イラクの徹底的破壊によるイスラエルの安全確保、石油取引のドル建て決済の復活、石油資源の強奪、新中東構想の実現など多数あるが、もうひとつ見逃せないのは文化の組織的破壊だ。ユネスコの遺跡専門官が、米英軍によるイラクでの遺跡の略奪は8世紀前のモンゴル軍による徹底的な破壊以来の想像を絶する規模であると明らかにし、「文明の虐殺」と断じた。4日付のバベル研究・報道館(イラクの独立系政治ニュース・サイト)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/15) 核攻撃に備え「核シェルター」の建設急ピッチ イスラエル イスラエルが核攻撃に備えて政府要人や軍幹部を収容する地下シェルターを建設しているとの情報が以前から流されていたが、先月末にイスラエルのイディオト・アハロノト紙は、シェルター建設が急ピッチで進んでいると、この建設計画を報じた。衛星放送局アル・ムスタクバルのウェブ・サイトがこの記事を転電しているが、興味深いのであらためて詳述する。(齊藤力二朗)(2007/09/14) 中東 イラク抵抗勢力とイラン侵攻軍との消耗戦狙う イラク駐留米軍の一時撤退戦略(2) 米軍はイラクから一時撤退して治安の空白状態を作り、イランの戦闘員を誘い込み、イラクの抵抗勢力と戦わせ、双方を消耗させる。イラクから撤退していればイランと交戦しても自軍兵士がイランの攻撃の餌食にならないで済む。抵抗勢力同士も権力闘争で疲弊する。その上で、抵抗勢力側と見られ手あかの付いていない人物を抱き込み、連立内閣を組ませる。著名なイラク・バース党の論客、サラーフ・アル・ムフタール氏は「徹底的に抵抗力を殺いで再びイラクに戻るのが米国の思惑であるから団結せよ」と論じる。(斉藤力二朗)(2007/09/12) エジプトの世界遺産地区の鯨の化石を欧州外交官が破壊 禁止の4WD車で踏み潰す エジプトの世界遺産地区にある学術的にも極めて貴重な鯨の骨格化石が、同国に勤務する欧州の外交官らに破壊された。外交官らは、車両の乗り入れが禁止されているにもかかわらず2台の4輪駆動車を運転して化石を踏み潰し、1千万ドルを上回る損害を与えた。現場の管理責任者によって犯行車両のナンバーは特定されていながら、犯人は未だに逮捕されていない。8月26日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/11) メッカのカーバ神殿周辺が世界最高地価を記録 巡礼客目当てのマンション建設ラッシュで 世界で最も地価が高いのは、いまや東京やロンドンを抜いて、サウジアラビア・メッカの聖モスク(中心部にカーバ神殿がある)周辺だという。毎年国内外からこの地を訪れるイスラム教徒の巡礼客550万人を当て込んで、超高額マンションの建設ラッシュが続いているためだ。建設会社の中にはビン・ラーディン・グループ(アルカーイダの指導者オサーマ・ビン・ラーディンの一族)の名も見える。サウジアラビア資本の衛星テレビ局アルアラビーヤの電子版が8月26日付で報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/10) 2人の男性と同時通い婚のサウジ女性に賛否両論 石打ち刑か男女平等の権利か イスラムの戒律が最も厳しく女性差別も激しいサウジアラビアにも、男性顔負けの大胆な女性はいる。その女性は男性2人を手玉に取り両者と通い婚契約を結び、1週間を二分してそれぞれを自宅に受け入れていた。ところがその事実が偶然に発覚し、前代未聞の事件として世間の大きな注目を集めている。女性の重婚罪が確定すれば、民衆による死に至るまでの石打ち刑【訳注1】が適用される可能性が高いが、8月18日に事件を報じた衛星放送「アルアラビーヤ」のウェブ・サイトには女性の行為をめぐり非難と擁護両方の書き込みが殺到している。(齊藤力二朗)(2007/09/09) サウジアラビアのタラール王子が反改革派王族を非難 王族の内紛が表面化 世界最大の産油国サウジアラビアの動向は常に注目されながら、同国を支配する王家の内情は滅多に報じられることは無く、謎に包まれている。その王家内に激震が走った。アブドッラー現国王の異母兄弟であるタラール王子が、同国で厳禁されている政党の設立を呼びかけ、名指しはしなかったが改革の邪魔をしていると支配王族たちを激しく非難したのだ。6日付のアルクドゥス・アルアラビーが一面トップで報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/08) イスラエル/パレスチナ 米国を動かし国連を支配するユダヤロビーの実態 パレスチナ問題四者委元代表の証言(上) パレスチナの和平を協議する四者委員会は果たして機能するのか。国連中東特別調整官事務所(UNSCO)中東和平プロセス特別調整官とパレスチナ解放機構およびパレスチナ自治政府に対する国連事務総長の個人代表を兼務したきたアルヴァロ・デ・ソト氏は、退職後に作成した報告書で、米国内部に影響力を行使しするイスラエル・ロビーの暗躍によって国連の中東和平の方策がいかに歪められてきたかを明らかにした。8月13日付のアルジャジーラ(アラビア語電子版)が報じた。二回に分けてお伝えする。(齊藤力二朗)(2007/09/08) 中東 【ビデオ】「米軍車列を爆破殲滅」 抵抗勢力のタージーでの攻撃をネット配信 イラク占領米軍は巨費を投じて軍用車両の装甲性を高めているが、イラク抵抗勢力の爆破能力はそれを超えて高まっているとも報道されている。抵抗勢力は時々、「米軍車列を完全に殲滅した」と発表することがあるが、その真相がこのビデオに表れていると、配信した6日付のバスラ・ネットは解説している。(齊藤力二朗)(2007/09/08) 中東 米請負企業がイラク武装勢力に資金供与 建設作業の安全保障の見返りに イラクの武装勢力は米軍や米国の「請負企業」を攻撃するだけでなく、請負企業と折り合いを付け、安全を保障する見返りに通行料を徴収し、奇妙な共存共栄が実現しているという。つまり米政府のイラク復興資金の一部が皮肉なことに米軍が目の敵にしている反占領軍抵抗勢力(レジスタンス)の活動資金になっているのだ。請負企業はイラク人業者に仕事を丸投げもしている。8月28日日付のイスラム・メモが米紙から引いて報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/08) 中東 抵抗勢力とイラン叩きのため一時撤退か イラク駐留米軍の破綻(1) イラクでの米軍の破綻が明らかになり、遠くない時期に兵力削減か撤退が行われるとの観測が流されている。問題は撤退の形態とその後のイラクがどうなるかだ。旧政権の外務省高官で、現在地下活動を続けているイラク・バース党の報道官的立場にある著名な論客、サラーフ・アル・ムフタール氏は8月31日付のバスラ・ネットで、米国は国内の反対を黙らせ、イラク抵抗勢力とイランを同時に叩くために一時的に戦術的な撤退をすると、数々の証拠に基づいて予測する。米国によるイラン攻撃を同氏が言及するのは初めて。二回に分けて掲載する。(斉藤力二朗)(2007/09/06) 豪州の牧師、実の娘二人に10年間性教育を実地指導 アラブ紙も報道 聖書による正しい方法で将来妻としての義務が果たせるようとの親心から、性教育・訓練を施すために自分の娘二人に10年間も性の実地指導していたオーストラリアの牧師が逮捕された。8月31日付のクウェートのアル・ラーイ紙がオーストラリア・アソシエーテッド・プレス(AAP)を引用して報じた。アラブ人の読者からは多数の書込みが寄せられている。(斉藤力二朗)(2007/09/05) チェコ国立文化研究所、政界のユダヤ系要人名を公表 政府はサイトを閉鎖 欧州や中央アジアでも隠然たる影響力を持つユダヤ人の問題はタブー扱いされてきた。こんな中、チェコ国立文化研究所は、歴代の大統領を筆頭にチェコ政界の与野党の名だたる要人200人がユダヤ系であることを示すリストをウェブ・サイトに公表した。チェコの一紙がその一部掲載を断行した直後に、当局がサイトを閉鎖し、物議を醸している。アルジャジーラ(アラビア語電子版)がこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2007/09/04) イスラエルがスーダン難民をアラブ諸国のスパイに活用 エジプトは警戒を強める イスラエルは内乱が続くダルフールなどからエジプトのシナイ半島経由で同国に流入するスーダン難民をスパイとして特訓し、アラブ・イスラム諸国へ送り込むという一石二鳥の活用方法を始めた。イスラエルへの協力に応じなければ、難民はエジプトに強制追放され、エジプトか故国で投獄されると脅かされるので応じざるを得ない。エジプト政府もこの事実を掴んでいるので警戒を強めている。8月25日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/04) ライス長官は外見にこだわり、気弱で、中東外交は失敗の連続 米紙記者が新著で暴露 コンドリーザ・ライス米国務長官といえば、「日本のライス」と嬉々として自称する女性政治家が現れるほど、その言動が世界中の熱い視線を浴びる米国外交の立役者。精力的な仕事ぶりは世界的なメディアから「鉄の女」と評されるが、彼女の実像は、外見や世評とは裏腹に見てくれを気し、情勢が緊迫化すると夜も熟睡できない弱い女性で、おまけに中東政策は失敗つづきだったという。同長官の外遊に密着取材してきた米紙の著名記者が新著『謎の女ライス』で数々の秘話を明かした。8月28日付けのアルクドゥス・アルアラビーがイスラエル紙のサイトから引いて伝えた。(齊藤力二朗)(2007/09/02) 灼熱のドバイで氷ずくめの喫茶店が大人気 店内の客は防寒用の重武装 占領下のイラクでは灼熱の砂漠で多数の国内難民が水も電気も無い過酷なテント生活を強いられているなか、急速な経済発展を謳歌する近隣の湾岸アラブ諸国では金に飽かした商売が次々に誕生。50度を超える事もある灼熱の地、アラブ首長国のドバイには、外気との気温差が50度にも達し防寒用の重武装をして入る氷ずくめの喫茶店が誕生し大人気となっている。22日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/09/01) 中東 凍りついた花嫁の表情 米女性写真家がイラク戦争の悲劇を激写 赤いブーケを手にした花嫁とイラク戦争で負傷した米兵の花婿──。米国人女性報道写真家が撮った一枚の写真が、8月29日付のアラブ各紙で一斉に報じられ、バスラ・ネットは目立たせるためにタイトルを赤文字にしている。晴れの結婚式だというのに、新婦の顔に喜びの表情はなく、軍服姿の新郎の顔はまったく表情がわからないほどケロイド状に崩れている。戦争の犠牲者の現実はイラク人も米国人もひとしく悲惨である。(齊藤力二朗)(2007/09/01) 中東 イラク西部のアンバール州で米国企業が巨大油田発見か イラク人技師が明かす イラクの産油地帯は、シーア派が優勢な南部地域と、クルド人が優勢な北部地域に偏在している。ところが、スンナ派住民の優勢地域であるイラク西部の最大州、アンバール州に大量の原油が埋蔵していることが米国企業の探査で分かったとイラク人石油技師が明かした。8月21日付のクドゥス・プレスが特報で伝えた。(齊藤力二朗)(2007/09/01) 中東 米軍に護衛されたイスラエルの諜報員、イラク西部で急増 米国がイラク侵攻した有力な理由の一つに自国の安全確保が挙げられたイスラエルにとってイラク戦争の帰趨は死活的問題だ。イラク北部のクルド人地域でイスラエル人が非政府組織(NGO)による救援・平和活動などを隠れ蓑に軍事訓練や諜報活動をしていることはしばしば報じられてきた。西部イラクでも、地元の部族集団リーダーがイスラエルの対外諜報機関のモサドが急増、イラク人の徴募を行っていると明かした。クドゥス・プレスが報じた。(斉藤力二朗)(2007/09/01) 中東 イラク西部でイラン製エイズ汚染薬発見 新華社が報道 民族浄化はパレスチナだけではなく、米国やイランなどによって占領されているイラクでも確実に進んでいる。スンナ派住民が多数を占めるイラク西部アンバール州全域でイラン製のエイズ汚染薬が発見され、州当局が住民に摂取しないよう呼び掛けている。28日付イスラム・メモなどが中国の新華社の報道を引用して伝えた。(斉藤力二朗)(2007/08/29) 一夫多妻の苦渋から解放されたサウジ女性、華々しく離婚祝宴 イスラム教の盟主を自認するサウジアラビアでは、全員を平等に扱うという条件付ながら4人まで妻を持つことが認められている。女性が離婚を勝ち取るのは極めて困難だとされている中、苦渋に満ちた結婚生活からようやく解放された同士で派手な離婚祝いパーティーをを開いて怪気炎を上げる女性らがいる。この行動を西洋の悪習と見るか、解放感の発露と見るかで専門家の意見は異なる。サウジアラビアが経営するドバイの衛星テレビ局・アルアラビーヤの14日付ニュース・サイトが報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/28) イスラエル/パレスチナ パレスチナの現況は「民族浄化」 イスラエル人歴史家が惨劇阻止へ国際的闘争を訴える イスラエルの暴虐非道を糾弾するのはアラブ人を初めとする外国人だけではなく、イスラエル本国の識者も加わっている。『パレスチナにおける民族浄化』を上梓したイスラエルで最も鋭い視点を持つ歴史家、イラン・パッペ博士はアルジャジーラ・ネットとのインタビューに応えて、数々のイスラエル神話を粉砕し、「和平交渉は効果無し。民族浄化をまだ完了していないイスラエルは、パレスチナ人を更に数集団に分裂させる。エルサレム地区では20万人が強制移住の危機に直面している」と警告する。(齊藤力二朗)(2007/08/26)
バッタの被害より自己犠牲精神に関心 イエメンでの異常発生にアラブの民衆 内乱が続くアラビア半島南部のイエメンで異常発生した「サバクトビバッタ」が周辺地域に多数飛来する様相を見せ始めている。このバッタは泳げないが、仲間を救うために特攻隊となって海中に飛び込み大洋を渡ることもできる、と21日付けのアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。アラブの多くの純朴な読者は、バッタによる被害を深刻に考えるよりも、その自己犠牲的精神に感動し、我々も教訓を引き出すべきだと強調する書込みをしている。(齊藤力二朗)(2007/08/25) 「断食をするムスリムはゴキブリ」と米国の著名アナウンサーが嘲笑 日本では余り報道されないが、欧米諸国におけるムスリム(イスラム教徒)への誹謗中傷の波は間断無く続いている。ムスリムはラマダーンと呼ばれるイスラム暦(太陰暦)の断食月の日中は食事をせず、日没からから日の出までに食事をすることを米国の著名アナウンサーが揶揄して、ゴキブリのようだと嘲笑した。米国で発行されているアラビア語のネット紙、アメリカ・イン・アラビックがこの発言を伝え、それを16日付で転電したアルアラビーヤ・ネット(電子版)にはムスリムからの怒りの書き込みが殺到している。(齊藤力二朗)(2007/08/25) 中東 傍若無人の米傭兵に不満の声 米軍やイラク軍内部でくすぶる イラク戦争では、米元軍人らで組織される傭兵の存在が大きい。ところが傭兵は、民間人で組織されるために、兵士のように民間人に対して、無差別発砲しても処罰されることがない。傭兵の給与も、兵士に比べれば10倍以上という。無法行為をしてもお咎めないしという傭兵に対して、米軍やイラク軍兵士から不満の声が上がっている。23日付のエジプトの有力紙、アハラームが伝えた。(齊藤力二朗)(2007/08/24) 中東 「ブッシュ大統領が9月にイラク敗北宣言」と米著名研究員予測 ブッシュ大統領が9月にイラクでの敗北宣言をする、と米国防総省と国務省および米国家安全保障会議の元顧問でワシントンの国際問題研究所(CSIS)の主任研究員、エドワード・ルトワーク氏 が予測した。20日付のイスラム・メモがイタリア紙、ラスタンパのインタビュー記事を引用して伝えた。(斉藤力二朗)(2007/08/22) イラン情勢 イラン政府、ベール着用を強要しつつ「快楽結婚」を奨励 一時的男女交際公認に宗教界は猛反発 イランの大都市では2ヶ月以上前から大規模なベール着用を強制する取締りが強化されている一方、イラクとの戦争で生じた男女比の不均衡解消の方策として当時のラフサンジャニ大統領が呼び掛け「快楽結婚」という名の一時的な結婚形態を取った男女交際が奨励されてきた。その結果、売春の蔓延、私生児の増加、社会倫理の荒廃といった悪循環に陥っており、政治、宗教界の多くから批判を浴びている。11日付のイスラム・メモがサバーフ・ムーサウィー氏の評論を報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/21) 中東 米軍、イラクの首相や大統領ら全閣僚の電話を盗聴 情報戦も激化するイラクでは、イラク政府に主権を完全委譲したはずの米軍がイラクのジャラール・タラバーニー大統領やヌーリー・マーリキー首相を初めとする全閣僚の全通話を盗聴していたとイラクの携帯電話会社、イラークナーの情報筋が暴露した。イラク傀儡政府は盗聴されていることを熟知しながら、米軍に抗議できなかったという。20日付のクドゥス・プレス(本社・ロンドン)がスクープした。(斉藤力二朗)(2007/08/21) 必見!ビデオ『怒りの水牛がライオンを粉砕』 アラブ人など1千万人超える閲覧者 子供をライオンに奪われた水牛の群れが、仲間を多数呼び集めライオンを蹴散らし子牛を奪還する──。『怒りの水牛がライオンを粉砕』と題した稀少ビデオが、ユーチューブで公開され3ヶ月で閲覧者が1千万人を超える異常な人気を博している。11日付のイスラム・オンラインが伝え、感激ししたアラブ人が、水牛を自分たちになぞらえて、団結することの重要性を訴える書き込みが相次いでいる。(齊藤力二朗)(2007/08/20) 昼は物乞い、夜はナイトクラブで豪遊 夏休みサウジ人観光客のエジプト滞在術 毎年夏期休暇に入ると、自国では禁じられている飲む打つ買うを求めて戒律の厳しいサウジアラビアから観光客がエジプトなどに一斉に押し寄せるが、禁断の密の味がするナイトクラブに連夜通うには金がいくらあっても足りない。そこでサウジ人観光客が考え付いたのが、昼間同国人を相手に同情を買い物乞いをして稼ぎ、夜になると意気揚々とナイトクラブに繰り出すという手だ。11日付のサウジアラビア紙アル・ワタンが写真付きで報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/19) 中東 近く自然崩壊か、米軍による人為崩壊か イラク最大のモスル・ダム危機説 イラク最大のモスル・ダムの基礎部分の強度に問題があり、崩壊の大惨事が待ち受けているとする英紙インディペンデントの記事に、ダムはあらゆる事態を想定して最大の安全策が講じられており崩壊するわけがないと11日付けのイラクのニュース・サイト、イラーキ・リーグが猛然と噛み付いた。このような自然崩壊よりも、数々の構造物を破壊してきた前科がある米軍により人為的に崩壊させられる兆候があると警鐘を鳴らしている。(齊藤力二朗)(2007/08/19) 中東 路上の車に爆発物を仕掛ける米兵 米兵撮影のビデオをネットメディアが配信 イラクでは抵抗勢力(レジスタンス)の仕業に見せかけるために米軍が様々な爆発事件に関与している、と現地の自由メディアでは報告されている。7日付バスラ・ネットは、米兵がイラクの民間車両か通行人を標的に道路上で爆発物を仕掛けているさまを米兵が撮影したビデオを配信した。(齊藤力二朗)(2007/08/18) 中東 イラクの障害孤児を米軍将校らが米国に連れ出し キリスト教化が目的?
イラクの障害孤児たちを裸にし食事も与えず虐待していた孤児院が、6月に米国とイラク合同軍によって「発見」され、摘発された。ところが米軍将校らがここの孤児たち全員を米国に連れ出し始めたとCBSテレビが報じたため、その正当性や意図を巡って疑念が生じている。イラクのニュース・サイト、イラーキ・リーグは、意図はキリスト教徒化にあると断じ、戦慄すべき孤児たちの写真8枚を付けて報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/18)
中東 イラクのキリスト教徒、徹底弾圧されて半数が移住 主要受け入れ先はレバノン 保守キリスト教徒であるブッシュ大統領が始めたイラク戦争の最大の被害者は皮肉にもキリスト教徒なのかも知れない。シーア、スンナ両派の過激派イスラム教徒から「十字軍の一党」と見なされ、教会を爆破され、住居を押収され、イラクの全人口の3%を占めてきたキリスト教徒の半数が国外に移住した。7月30日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/15) イスラエル/パレスチナ 在米オーソドックス・ユダヤ教団、イスラエルの平和的解体訴え ネトレイ・カルタと呼ばれるユダヤ団体が組織した数千人の信徒が、ニューヨークのイスラエル領事館前でイスラエルの平和的解体を訴えた。英紙、ガーディアンよれば、この団体は過激派とみなされているが、イスラム世界では、正統派(オーソドックス)として好意的に扱われている。 6日付の在米アラビア語紙アメリカ・イン・アラビック(電子版)が報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/14) イスラエル/パレスチナ 家畜の飼料もストップ、困窮率は9割に 封鎖で深刻化するガザ地区住民の生活 パレスチナのガザ地区を陸・海・空から封鎖するイスラエルは、さらに唯一の出入り口である国境検問所もハマースが同地区を制圧して以来、閉鎖を強化した。地区全体が巨大な強制収容所と化しているガザの現状はどうなのか? 4日付のイスラム・メモの報道によると、経済封鎖の対象は食料や医薬品だけでなく、外部からの送金、家禽類や家畜の飼料にまで及んでいる。国連の救援機関も殉教者の遺族を支援しない。住民の困窮率は9割に達し、かろうじて餓死だけは免れている惨状という。(齊藤力二朗)(2007/08/14) 中東 英国はイラク人通訳らの政治亡命を拒否 「協力者を見殺し」と国内からも非難の声 イラクに駐留する外国軍が撤退の動きを見せ始めるなか、各国軍の通訳などとして働いていたイラク人とその家族の処遇が新たな問題となってきている。雇用主の撤退後に、売国奴としてイラク抵抗勢力に粛清される恐れがあるからだ。このためデンマークはイラク人通訳とその家族200人の亡命を認めたが、兵力削減が囁かれる英国は、彼らの政治亡命を拒絶しており、国内からも非難の声が上がっている。彼らに亡命を認めると、家族を含め累計で1万5千人にも達する。7日付のイスラム・オンラインが英紙などから引いて伝えた。(齊藤力二朗)(2007/08/12) 空手を習う当世サウジ女性 家族も後押し、自衛やシェイプアップのため
人前で全身を真っ黒のベールで覆っているサウジアラビアの女性はおよそ活動的とは思われないが、自衛やシェイプアップ、健康上などの理由から、最近に空手を習う若い女性が増え始めた。男女の同席が許されない国であるから、指導員も当然女性だし、体育館も女性専用。生傷は絶えないが、イスラム圏で重視される女らしさが損なわれることは無いという。3日付のサウジアラビア紙、アルワタンが報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/11)
イスラエル/パレスチナ パレスチナ人捕虜を全裸で取り調べ 恥の文化を悪用するイスラエル 恥の意識が強いアラブ人は同性との混浴も避けるほどに人前で裸になることを極端に嫌うが、米軍などがイラクで行ってきたように、イスラエルはパレスチナ人男女の捕虜に対してそのような恥の文化を一切考慮せず屈辱感を与える措置を取っている。捕虜は男女を問わず全裸にして取調べを行う。また捕虜の期待感を粉砕し挫折感で打ちのめすために、釈放の数時間前になって拘留期間の延長を冷たく告げるという。7月27日 アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/11) イラクで伝書鳩、身代金の運搬に重宝される 頻発する人質事件 戦争は思いもよらないビジネスを生むものだが、平和の象徴の鳩が戦時下のイラクで活躍している。イラク戦争ではロバの背に爆発物を積んで米軍の検問所で爆発させたり、道路脇爆弾として犬の死骸に爆発物を仕込んだりと動物が使われてきた。今度は頻発するマフィアになどによる拉致事件で、人質の身代金運搬用に帰巣能力に優れた伝書鳩が活用され始めた。イスラム・オンラインが伝えた。(斉藤力二朗)(2007/08/08) 中東 米国、傭兵の大量育成でアラブ諸国を分裂させイラン攻撃へ エジプト軍事専門家 戦乱が続くイラクでは米国以外の軍隊の撤退に伴い、8万人の傭兵が米国とイスラエルのために働き、兵力の民営化が拡大している。米国はエジプト、サウジアラビアなどアラブ9カ国の分裂を狙って傭兵を大量に育成、今秋にもイランを攻撃すると予測した。エジプト軍元高官で軍事専門家がジャーナリスト組合主催のシンポジウムで発表した。1日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/08) イスラエル/パレスチナ イスラエル、占領下のパレスチナ人農園を破壊 工場廃棄物とブルで イスラエル占領下にあるパレスチナではヨルダン川西岸、特に北部地域の大部分の州で、イスラエルの工場が排出する化学廃棄物と廃水による地下水汚染が進んでいる。また、ガザ地区ではイスラエルのブルドーザーが農民が丹精込めて育ててきたオリーブ園を破壊し生活基盤が侵されている。アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が、パレスチナの農業を破壊させるために農民がイスラエルから受けている意図的な迫害振りを報じた。(斉藤力二朗)(2007/08/07) シラク前仏大統領はアラファト元議長殺害の経緯を熟知 元議長補佐官が証言 パリの病院で息を引き取ったパレスチナ自治政府のアラファト元議長の死因には多くの謎が付きまとっている。イスラエルの対外諜報機関モサドや最近ではパレスチナ主流派ファタハの治安責任者であったムハンマド・ダハラーンの関与による毒殺との報道がされてきたが、アラファト元議長の元補佐官が記者会見で、フランスのシラク前大統領が殺害の経緯を熟知しているが沈黙していると発言した。しかし、殺害の詳細を語るのには適当な時期ではないと指摘した。4日付のイスラム・メモがパレスチナのマアン通信の報道から引いて伝えた。(齊藤力二朗)(2007/08/06) サウジアラビアがタイ旅行を禁止? 報道めぐり侃侃諤諤の議論 サウジアラビア資本の衛星テレビのニュース・サイト「アルアラビーヤ」(アラビア語電子版)は7月27日、自国民にはタイ旅行が禁止されていると報じた。だが、はなはだ要領を得ず、矛盾だらけの不鮮明な内容なため、読者からの書込みが百本以上も寄せられている。サウジといえばイスラムの盟主を誇り、飲む打つ買うが禁じられ世界で最も「健全な」国のはず。その国民、特に男性のタイ旅行が大きな関心の的となるのはなぜなのだろうか。( 齊藤力二朗)(2007/08/05) イラン警察がベール非着用、西洋型ヘアスタイル女性の取締り強化 すでに数百人逮捕 1979年のイスラム革命以来、イランでは同国女性も外国人女性もベール着用などが義務付けられてきたが、最近ゆるみが見られるようになったとして当局は、服装や髪型の乱れへの引き締めを図り取締りを強化する。この動きに対して穏健(改革)派は、イスラム法で認めない服装よりも犯罪や貧困撲滅の方が重要ではないかと疑問を投げかている。7月22日付けのミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/08/04) アフガンの子供たちに伝道する「韓国の伝道団」ビデオ サイト上で削除と再掲載の応酬 アフガニスタンの子供たち数10人に韓国語で、キリストの恩寵、福音などを一節ずつ朗読し、それをそのまま子供たちに鸚鵡返しに復唱させる伝道風景を映し出した「韓国の伝道団」と題するビデオ。人道・医療奉仕団を自称する韓国人の人質問題で緊迫した状態が続くなか、ユーチューブに投稿されたこのビデオをめぐり削除と再掲載の応酬が繰り広げられている。(齊藤力二朗)(2007/08/04) アフガニスタンはキリスト教伝道の最前線に 韓国人誘拐の背景 アフガニスタンの旧政権タリバンに拉致された韓国人伝道団の安否が気遣われているが、イスラム教世界では、キリスト教に改宗させるために韓国人伝道団が活発に活動しているという。一方、中東カタールの衛星テレビ、アルジャジーラには、韓国人伝道団の活動を非難する声や、逆に擁護する意見が寄せられている。(齊藤力二朗)(2007/08/03) 中東 傭兵派遣企業ブラック・ウォーター、エジプト人軍隊経験者をイラクに大量派遣か 今や米軍を凌駕しイラクで最大の要員を擁するようになったとも伝えられる傭兵派遣企業の筆頭である米国のブラック・ウォーター社(BW社)が、アラブ最大の人口を抱える貧困国、エジプトの軍隊経験のある失業者を破格の月給700━2,500ドルで雇用し、イエメンで訓練を開始したことが分かった。派遣先が激戦地のイラクだとすると、アラブ人同士の殺戮が本格的に実現する。7月21日付のイスラム・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/07/31) 中東 米国のイラク撤退計画は国土3分割が前提か 将来の影響力保持が可能に 米国はイラクからの撤退を模索し始めたとの情報が流れているが、そのシナリオはイラクにおける将来の米国の支配と影響力を保障することを前提にしたものとみられている。そこで最近イラク内外で息を吹き返してきたのが、2003年のイラク侵攻開始時から唱えられてきたイラク3分割論だ。これにより不安定な内戦状態が続けば、米軍の影響力が保てるし、必要に応じて再度の侵攻も可能になる。16日付けのイスラム・オンラインは同紙の政治分析家、ムハンマド・ジャマール・オルファ氏の評論を掲載した。(齊藤力二朗)(2007/07/29) 米国のイラン攻撃論は両国関係の真相を隠蔽するプロパガンダ エジプト誌が論評 遠からず米国やイスラエルがイランを攻撃するとの情報はしばしば流されてきたが、それは真相を隠すためのプロパガンダ、幻想に過ぎないと明快に否定するハーリド・ムハンマド・アリー氏の評論を7日付けのエジプトの政治週刊誌エルオスボーが掲載した。 様々なチャンネルを通じて秘密交渉を重ねてきた両国は、アラブ圏において利益を分かち合っており、両国の非難合戦に幻惑されないよう、同氏は注意を喚起している。(齊藤力二朗)(2007/07/28) ビン・ラーディンの子息の結婚にマスコミが大騒ぎ 25歳年上の英国人妻の素性めぐり
国際的テロ組織とされるアルカーイダの首領で、世界のお尋ね者の筆頭にあるオサーマ・ビン・ラーディンの子息と英国人女性との結婚が、英国やサウジアラビアのメディアで格好の話題となっている。彼の第二夫人となった花嫁は25歳年上で5回の離婚歴があり、結婚後も前夫と密通しているとある記事は書き立て、ある新聞は彼女の先祖がユダヤ人と主張、サウジアラビア紙は、彼女はクウェートの首長家族の出身のアラブ人だと報じた。17日のアルクドゥス・アルアラビーが結婚狂想曲ぶりを伝えた。(齊藤力二朗)(2007/07/28)
中東 イラク人の求婚の条件が激変 戦乱による男女間の均衡が崩れ 長引く戦乱で男女間の均衡が崩れたイラクでは最近、結婚相手の基準が激変した。これまでの男性中心の社会習慣とは逆に女性から花婿を探すようになり、失業の蔓延と経済状況の悪化を反映して、男性側も美人を妻の条件とせず経済力のある女性を求めるようになった。20日付けのアルジャジーラ(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/07/28) 中東 爆破現場で犠牲者の携帯使い詐欺 イラクで横行するマフィア 暴力事件が昨年から多発しているイラクでは、爆破事件発生の情報を掴むといち早く現場に急行し死傷者の携帯電話をもぎ取り、その身内から「身代金」を騙し取る新手の手口が横行している。また首がなかったり、拷問で見分けが付かない遺体がゴミ箱やチグリス川に投棄される現状から、遺体で発見されても特定できるようにと刺青を施す人も増えている。21日付のイラーキ・リーグなどが報じた。(齊藤力二朗)(2007/07/27) 「尖って大きな鼻は嫌」と整形件数は世界最多 命懸けで手術に挑むイラン人 アーリア系人種が多数派で美男美女の多いイランで、世界最多といわれる年間5万人に上る男女が鼻の整形手術を受けている。だが、大半の手術が無認可の外科医により行われ、毎日平均二人が死亡しているという。「大きめの鼻はいや」とより完璧な美しさを求めての悲劇らしい。11日付アルジャジーラ(電子版)が報じた。(斉藤力二朗)(2007/07/25) <米国のより危険なシナリオ・4>イランと西側が共謀してイラン・イラク戦争仕掛けアラブ世界分裂狙った アル・ムフタール イラン・イラク戦争を仕掛けたのはアラブ・イスラム世界の分裂を狙うイランと西側諸国、イスラエル━数々のアラブや西側メディアのインタビューを受け、今アラブ世界で最も注目を浴びている論客の一人、サラーフ・アル・ムフタール氏がこう断じた。この戦争は「アラブ・イスラム対シオニズム紛争」に取って代わり、「アラブ対イランの民族的、宗派的な紛争」という米国とイスラエルにとって願ってもない構図が出来上がったと説明する。イラク・バース党の重鎮で広報役を担う同氏の評論第4弾を紹介する。(斉藤力二朗)(2007/07/24) イスラエル/パレスチナ 押収機密文書を武器に揺さぶりをかけるハマース ファタハとの暗闘続く(上) パレスチナではガザに拠点を置くハマースとヨルダン川西岸に司令部を置くファタハが暗闘を続けている。欧米諸国やイスラエル、穏健アラブ指導層の支援を受け圧倒的な物量を誇るファタハを相手に、ハマースは兵糧攻めを受けながらもパレスチナやアラブの民衆の圧倒的な支持を得て主導権を握っているようだ。ハマースのもうひとつの武器として注目されているのが、ファタハの治安・諜報機関から押収した膨大な機密書類だ。周辺諸国も巻き込んだ両派の暗闘の模様を二回に分けて報告する。(齊藤力二朗)(2007/07/22) 「夫は妻に靴を買い与える義務は無い」 イスラム宣教師のトンデモ見解にサウジの女性識者が激怒 サウジアラビアではイスラムの宣教家たちがテレビに出演し、ファトワー(宗教見解)を発するが、なかには想像を絶する遅れた観念に囚われ、預言者ムハンマドの言行録の意図を歪曲した無責任なものが少なくない。とりわけ女性に対する誤った通念を社会へ与え女性の行動を縛っているファトワーは許せないと、サウジアラビアの高級紙、アル・リヤードの女性部部長、ハスナー・クナイイール博士(女性)がいくつもの例を同紙上で槍玉にあげた。なお、読者の反応は賛否に割れている。(齊藤力二朗)(2007/07/21) 中東 デンマーク軍がイラク人通訳ら200人を空輸 8月の撤退に備え身の安全に配慮 8月にイラクから撤退するデンマーク軍は、同軍に雇用されていたイラク人通訳やその家族ら約200人を撤退に先立ち秘密裏にデンマークに空輸した。彼らの安全を憂慮しての措置とされ、大半が同国への亡命を希望しているという。20日付けのイスラム・メモがロイターなどの報道として報じた。バスラ・ネットも大きなニュースとして赤文字の見出しを付けている。(齊藤力二朗)(2007/07/21) イスラエル/パレスチナ パレスチナ政府の分裂で職員は週休3日制選ぶ ハマースとファタハの対立激化を象徴 ハマースのガザ地区制圧でファタハの治安勢力が一掃された結果、パレスチナ自治政府が事実上分裂し週休日で混乱が起きている。ファタハ側が週休日を金曜と土曜(ユダヤ教の安息日)に変えたのに対し、ハマース側はこれまで通りの木曜と金曜(イスラム教の合同礼拝日)を主張、板ばさみになった政府職員は解決策として週休3日制を選んだ。7日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(斉藤力二朗)(2007/07/18) 中東 イラクの女性収容所で性的暴行が多発、エイズ・疥癬がまん延 米軍によるイラク占領以来、全土に点在する監獄や強制収容所には1万人以上のイラク人女性が拘留されているとされる。その大半が傀儡政府の要員や占領軍兵士によって性的暴行を受け、エイズなどがまん延している。13日付のイラーキ・リーグが報じた。(齊藤力二朗)(2007/07/17) <米国のより危険なシナリオ・3>ホメイニー体制は米英イスラエルの合作 アル・ムフタール 長年イラク外務省の要職にあって謀略が渦巻く国際政治の表裏を知り尽くし、現在対米情報・武装闘争を続けるイラク・バース党のブレーン役を果たしているサラーフ・アル・ムフタール氏の評論「米国のより危険なシナリオ」の第3弾である。冷徹な分析で数々の大事件を「予言」し的中させてきた同氏は、西側メディアが流してきた通念とは異なり、イランのシャーの追放とそれに続くホメイニー体制は、アラブを分断、弱体化させる狙いを持った米国やイスラエルなどの壮大な計画に基づいて実現したと説く。(齊藤力二朗)(2007/07/15) サウジ王室内の暗闘を反映か 宗教警察と報道界の対立が激化 メッカとメディナという二大聖地を抱えイスラムの盟主を自負するサウジアラビアで、泣く子も黙るような強大を有するのが「勧善懲悪機構」(通称宗教警察)。内務省管轄で5千人の職員がイスラム法の違反に目を光らせているが、容疑者に暴力を振るい死亡させる事件が続出し、これを批判する報道界などリベラル派と、擁護する保守宗教界とが激しく対立している。厳しい報道管制がしかれているこの国の王室内の事情が外部に漏れることは滅多にないが、対立の背後には国王と異母有力兄弟との王室内の暗闘がある、と7日付けのアルクドゥス・アルアラビー(ロンドンが本社のパレスチナ系のアラビア語有力紙)がすっぱ抜いた。なお、同紙はサウジアラビアでは発売が禁止され、電子版も閲覧できない。(齊藤力二朗)(2007/07/14) ムシャラフの大統領選回避の意図と米国の圧力 パキスタンのモスク強行突入の背景 パキスタンの首都イスラマバードのモスク篭城事件で、治安部隊は強行突入に踏み切り、双方で60人近くの死者を出す惨事となった。事件の首謀者、アフマル・モスクの副イマーム、アブドッラシード・ガージー師は最後には「投降して家族との軟禁生活を受け入れる」と話し合いに応じる姿勢を示したと伝えられたのに、なぜムシャラフ大統領は平和的な解決を求めず、性急な武力行使に出たのか。パキスタンとアフガニスタン問題の専門家の考察によると、対テロ戦争を唱える米国の圧力とムシャラフ自身が大統領選を延期したいとの意向があったという。10日付のロンドンを拠点とするアラビア語紙、クドゥス・プレスが報じた。(斉藤力二朗)(2007/07/11) イスラエル/パレスチナ ダハラーン追放か、ファタハ分裂か 決断を迫られるアッバース大統領 緊迫するパレスチナ情勢は連日目まぐるしく変化する上、組織や派閥も多く、登場人物の関係も複雑で全体の流れを把握しにくいが、解明のカギはムハンマド・ザハラーンを軸とする動きを追うことだ。ファタハから分裂した故ヤーセル・アラファト大統領のファタハ分派、ファタハ・ナーセルの首領がアッバース大統領に、今こそ諸悪の根源のダハラーンを斬って軌道修正する歴史的な機会だと迫った。大統領の決断に注目が集まる中、ダハラーンは病気治療と称してベルリンに向かった。9日付のクドゥス・プレスなどの現地紙を中心に最新情報を報告する。(斉藤力二朗)(2007/07/10) 中東 日本の航空自衛隊の任期延長は米国隷属の証拠 イラク・バース党が非難 イラク・バース党とその愛国抵抗勢力の報道官、アブー・ムハンマド博士がこのほど、電子メールで送った質問に答え、日本の航空自衛隊の任期延長は、日本政府が米国に従属している証拠だなどと非難した。質問は、イラクの旧サダム・フセイン政権下で国営学術研究機関「知恵の館」の総裁を勤めたカイス・ヌーリー氏の仲介で行われた。内容は旧政権時代のイラク外務省の高官で現在バース党の重鎮で評論活動を続けているサラーフ・アル・ムフタール氏の監修を得ている。バース党の関係者が日本人の質問に応じるのは極めて異例だ。(齊藤力二朗)(2007/07/08) 中東 「昨日、自宅の至近距離にロケット弾が着弾」 バグダードの女性から近況報告のメール 以前にも二度紹介した、イラク西部のアンバール大学で園芸学を教えていたマージダさん(仮名。バグダード在住)から6日、筆者にメールの連絡があった。脳裏から消し去りたいから戦争の話はしたくないと言い、日本語を独学で学び花を愛し政治とは無縁の平凡な女性が淡々と語る日常風景に、平和への強い願いと身近に迫る形容しがたい恐怖感が読み取れる。(齊藤力二朗)(2007/07/07) イスラエル/パレスチナ ハマースはガザ制圧で高い代償を払う パレスチナ人の悲惨な運命をエジプト誌が予測 ハマースのガザ制圧後の中東情勢について、6月23日付のエジプトの週刊誌エル・オスボーは、ハマースは高価な代償を払うことになるだろうとの辛口な論評を掲載した。それによると、今後パレスチナ周辺に誕生するのは、150万人のパレスチナ人を悲惨な状態で収容するガザと言う名の巨大刑務所と、ハマースと対立するファタハのアッバース議長率いるパレスチナ小国家、そして繁栄を謳歌する強力で安全な国家のイスラエルではないかという。(齊藤力二朗)(2007/07/07) 中東 【ビデオ】バグダードのサッラーフィーヤ橋の爆破に狂喜する米兵 現在、米軍が最も神経を尖らせているのが米兵によるユー・チューブへの戦場ビデオの投稿だ。今年の4月12日朝に起きたバグダード中心部を分断するサッラーフィーヤ橋爆破事件を、西側メディアはお決まりのテロリスト犯行説を垂れ流し一件落着としたが、6日付のバスラ・ネットが「サッラーフィーヤ橋を爆破したのは誰だ!」と大書して配信したビデオがネット上を行き交い波紋を呼んでいる。爆破任務を遂行した米兵の一人が撮影したものとみられ、爆破の映像とともに直後に米兵たちが上げる歓声を収めている。(齊藤力二朗)(2007/07/07) 変わり果てたサマワ 停電続きイラン諜報員が跳梁跋扈 非戦闘地域との理由で陸上自衛隊が駐留していたイラクの南部都市サマワの住民は、莫大な税金を投入した「人道支援」のお陰で、欠乏していた水や電気を満喫し幸福な日々を送っているのだろうか。4日付のイラクの独立系ニュース・サイト、イラーキ・リーグが伝えた現地報告によると、停電の常態化、ガソリン価格の高騰に加えて、イランの支援を受けたシーア派民兵が町を牛耳り、イランの諜報要員が跳梁跋扈する都市になったという。(齊藤力二朗)(2007/07/06) 中東 米国の占領下で隆盛を極めるイラクの性奴隷業 米国はイラクを圧制から解放し自由と民主主義をもたらしたと強弁する。しかし、経済は破綻し多くの産業が崩壊、石油大国でありながら困窮した失業者があふれている。正常な監視機構が機能しなくなった状況で、仕事を探す女性たちがだまされて売春を強要されているほか、湾岸アラブ諸国などに売り飛ばされる例も多い。(齊藤力二朗)(2007/07/05) 連続爆破事件で不可解な発表目立つ英当局 紋切り型のイスラムテロ説 ロンドンとグラスゴーで起きた英国の爆破未遂事件でブラウン新首相は、英国が長期的なテロの脅威に直面していると指摘、最高度の警戒体制を敷いた。地元メディアはアルカーイダやイスラム教徒によるテロと相変わらず報道している。過去にさんざん西側の公式声明に騙されてきたアラブ世界では圧倒的に英国治安当局の不可解さが目立つ発表を疑問視する声が多い。3日付のイラクの独立系ニュース・サイト、イラーキ・リーグの報道を紹介する。(斉藤力二朗)(2007/07/04) イスラエル/パレスチナ 「アラファト暗殺者はダハラーン」とハマース幹部が初めて明言 パレスチナのガザ地区を制圧したハマースとファタハとの非難合戦が激しさを増している。数々の血塗られた過去を持ち多くのパレスチナ人から嫌悪され、イスラエルと米中央情報局(CIA)の工作員と報じられてきたファタハの実力者、ムハンマド・ダハラーンが、自分を抜擢してくれた恩人であり、毒殺されたとの噂が絶えなかった故ヤーセル・アラファトの殺害の黒幕だ、とハマース幹部が初めて明言した。アラブ首長国連邦の有力紙、アル・ハリージがこのほど伝えた。(斉藤力二朗)(2007/07/03) パキスタンの学者がビン・ラディンに称号 ラシュディ氏への爵位に反発 英国のエリザベス女王が、小説「悪魔の詩」の著者サルマン・ラシュディ氏にナイトの爵位を授ける決定を下したことに抗議して、パキスタンの法学者評議会は21日、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビン・ラディンに、サイフッラー(神の剣)というイスラム教徒の戦士にとって最高位の称号を与えた。(齊藤力二朗)(2007/07/01) モサドの核情報入手工作に日本人も暗躍 エジプトで3被告に終身刑 エジプトの国家治安裁判所は25日、原子力庁のコンピューターから核開発情報を入手するなど、イスラエルのためのスパイ行為をしたとして、同庁のエジプト人技術者ムハンマド・サーベル被告(35)と、欠席裁判の日本人男性、アイルランド人男性の計3人に終身刑判決を言い渡した。日本人は香港在住の「イズ・シロウ」という氏名の40代の男性とされるが、在エジプト日本大使館は「該当の日本人の存在は確認できていない」という。イスラエルの対外諜報機関モサドの工作員とされる両外国人は香港でサーベルに金品を与え、核開発情報を入手したとされる。エルマスリー・アルヨウムなどエジプト各紙は日本人工作員が所属する企業名やその所在地が香港ではなく、東京だなどと伝えている。外国人工作員に関するサーベル被告の供述の一部を同紙から紹介しよう。(齊藤力二朗)(2007/07/01) イスラエル/パレスチナ ダハラーンとは何者か? 緊迫するパレスチナで最も注目を集める男
パレスチナ情勢は現在、ムハンマド・ダハラーンを軸に動いているといっても過言ではない。彼はイスラエルの対外諜報機関モサドの工作員と言われながら米国の庇護を受けファタハ内で治安機構を握り強大な力を持っている。ハマースが制圧した後ガザ地区から帰国したエジプト人治安筋の一人は、「ガザでの戦闘はファタハとハマースの戦闘ではなく、ムハンマド・ダハラーン一味とパレスチナ人7割との戦いだ」と評した程だ。故アラファト議長の毒殺にも関与したと言われ、他派のハマースのみならず自派のファタハ内からも批判を浴びながらアッバース議長が懸命に擁護するダハラーンとは何者なのか?23日付けのエジプト週刊誌、エル・オスボーが報じた。(齊藤力二朗)(2007/06/30)
サウジアラビアでは銀行本店でも男女分離に 女性の権利が一歩後退 公共の場所で近親者以外の男女の同席、会話などの接触が禁じられるサウジアラビア。その中でも銀行の本店だけは、例外的に男女行員が共に働くことのできる聖域であった。ただここでも男女分離の指示が出された。その結果、重要な会議にも女性行員は出席できなくなるなどと動揺と波紋が広がっている。26日付のアラブ各紙が報じた。(齊藤力二朗)(2007/06/29) 中東 米軍、スンナ派に武器供与し部族間抗争煽り自滅化狙う イラク専門家指摘 イラク駐留米軍指揮官らがアルカーイダと戦う約束をしたイラクの部族に武器供与を計画しているとの米メディアの報道を受け、イラクの専門家は計画がスンニ派の内戦を誘発して同派を衰弱、自滅へと向かわせるとの見解を示した。武器は、アルカーイダ殲滅を名目に西部のアンバール州のスンナ派部族に供与される計画という。20日付のイスラム・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/06/27) イスラエル/パレスチナ ファタハの故アラファト議長派が分派しハマースと連携 パレスチナ情勢さらに混沌 イスラム諸勢力の分裂が進むパレスチナでは、西側メディアに「過激派」と呼ばれながらも大衆の幅広い支持を得てガザ地区を制圧したハマースは経済封鎖、兵糧攻めを受け続けている。アッバース大統領率いるファタハは、イスラエルや米国、欧州連合、親米穏健派アラブ諸国の支持を得て圧倒的に有利な立場にあるはずだが、ファタハ創設者の英雄、ヤーセル・アラファトがイスラエルの手先になった側近に暗殺されたと信じる幹部が、分派「ファタハ・ヤーセル(ヤーセル・アラファトのファタハの意)」を結成、反乱の火の手を上げた。20日付イスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/06/26) 中東 家を捨て絶望的な砂漠生活送るイラク国内難民 米の「圧制からの解放」は欺瞞 米政権が「圧制からの解放」を口実に始めたイラク戦争。だが現実は逆に、果てしない暴力の連鎖による絶望的状況の下、戦争犠牲者は常に無辜の民衆であることを見せつけている。150万人の国外難民のほか、2百万人以上のイラク人が住居を追われ、病魔に慄きながら水も電気もない灼熱の砂漠や、宗派・民族共同体の中で避難所を探している。イラクの南部都市、ナジャフから国内難民の悲惨な状況をミドル・イースト・オンラインなどが報じた。(斉藤力二朗)(2007/06/26) 猟奇的な悪魔崇拝グループがチュニジアに出現 西欧化が進む アラブ世界の中では最も西欧化が進んでいるとはいえ、北アフリカのイスラム国家であるチュニジアに若年層が主体の悪魔崇拝グループが極秘に活動し始めたという。メンバーはハードロックで乱舞、黒い猫犬の血を飲み、集団的な性行為にふける。20日付のチュニジアの週刊紙、アル・ワタンから引いてミドル・イースト・オンラインが伝えた。(齊藤力二朗)(2007/06/25) レバノン危機の背後に米、イスラエルの戦略 イラク旧政権外交官の分析 過去数十年間レバノンで平和裏にレバノン人と暮らしてきたレバノン北部のナフル・バーリドのパレスチナ人難民キャンプに、ファタハ・イスラムと称するイスラム・スンニ派過激派がレバノン軍と交戦した。イラク旧政権の元幹部外交官で現在旧イラク・バース党の広報官的立場にいるサラーフ・アル・ムフタール氏は、レバノン情勢が混沌している背景には、米国、イスラエルの戦略的な思惑があるとする時評をバスラ・ネットに掲載した。(齊藤力二朗)(2007/06/25) イスラエル/パレスチナ イスラエルがガザ地区への燃料、天然ガスの供給停止 電気、水の停止も検討 イスラエルは、ハマースが制圧したパレスチナのガザ地区への燃料や天然ガスの供給を止めた。更に電気や水の供給停止も検討しているという。19日付けのアルクドゥス・アルアラビー(ロンドンに本社の著名なアラビア語新聞)がイスラエルの各メディアの報道として伝えた。ガザ地区はイスラエルに燃料、水、電気、大量の食糧の供給を頼っているため、イスラエルはハマースを兵糧攻めで締め上げることをめざしているとみられる。(齊藤力二朗)(2007/06/23)
スーダンからイスラエルへの不法入国者が千人に 大半はダルフール紛争の避難民 イスラエル政府は、アラブ国家のスーダンから同国に不法入国した難民が千人に達したと発表した。大半は紛争の続く中西部のダルフールからだが、それ以外のアフリカ諸国からの難民も増えており、不法入国者は計2500人にのぼっている。事態を深刻視するイスラエル政府と国際人道団体は欧州への移送もふくめた解決策を模索している。22日付のロンドンで発行するアラビア語紙、アルクドゥス・アルアラビーが報じた。(齊藤力二朗)(2007/06/23) ハマス孤立化などが米の狙いと分析 パレスチナ情勢でイスラエル各紙 パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスがガザから主流政治勢力ファタハ勢力を一掃し制圧したことで、パレスチナ情勢は、混迷の度を深めている。西岸地区にハマスによる緊急事態内閣が発足するなど、パレスチナは分裂の危機をはらんでいる。イスラム・オンライン(本社はカタール)はこのほど、14日夜に起きた政変がイスラエル、米国によるハマス孤立化を意図したとするイスラエル各紙の報道を伝えた。(齊藤力二朗)(2007/06/23) 米軍、イラク人受刑者を拷問で「協力」強制 爆破や暗殺に活用 イラクの元受刑者らによると、米軍はイラク人の住宅に強制的に踏み込み一般市民を連行し、刑務所にぶち込み、拷問・脅迫し、密集地での爆破や知識人の暗殺など汚れ仕事を行わせている。この米軍刑務所における赤裸々でどす黒い実態はイスラエルがパレスチナ人に対してとっている手法と同一である。イラクの著名なウェブ・サイト「イラーキ・リーグ」がこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2007/06/21) 「パレスチナ自治政府のハマス政権は自壊」と予測 英発行のアラビア語紙 パレスチナ情勢はファタハを追放したハマースがガザ地区を制圧し、イラクやレバノンのように内戦、分裂に陥る危険性を色濃くはらむ重大な局面を迎えている。今後の展開の見通しについて、ロンドン発行の14日付アラビア語紙アルクドゥス・アルアラビーは鋭敏な分析で知られるパレスチナ人、アブドルバーリー・アトワーン編集長の「パレスチナ自治政府のハマス政権は自壊する」との極めて悲観的な論評を掲載した。(斉藤力二朗)(2007/06/20) 中東 <米国のより危険なシナリオ・2>米国・イスラエルの計画にイランが果たす役割 西側諸国から一方的に流される報道に染められた我々の常識を覆す考察をサラーフ・ムフタール氏が展開するシリーズの第2回目。イラク旧政権下で外務省の要職を歴任し数々の大事件を「予言」し、現在イラク・バース党の報道官的立場に位置する同氏は、イスラエルと米国、イランと間にはアラブ世界の分断をめざした紳士協定が結ばれていると解き明かす。(齊藤力二朗)(2007/05/27) シリアで眉や唇にも刺青流行 様変わりするアラブ社会 保守的な風土のアラブ世界では刺青(入れ墨)は悪いイメージが付きまとっていた。しかし、時代が変わりシリアの美容院ではお洒落目的で費用を気にせず、眉や唇などを含めて身体の各所に刺青(タトゥー)をする男女の客が増加している。15日のミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/05/22) <米国のより危険なシナリオ・1>第4次中東戦争の真相 アル・ムフタール 第4次中東戦争が起きたのは1973年10月6日だが、その年の初頭に戦争の勃発を的確に予測したのが、イラク旧政権での元幹部外交官で現在イラク・バース党の報道官的立場に居る著名な評論家、サラーフ・ムフタール氏だ。冷徹な視点から国際情勢を分析する同氏は過去にも数々の「予言」を的中させている。「米国のより危険なシナリオ」と題してこのたびバスラ・ネットに掲載された同氏の評論は、イランと米国、イスラエルには共通の利益があると論じ、中東情勢の今後の方向性を示している。27ページにわたる評論の主要部分を数回に分けて紹介しよう。初回は知られざる第4次中東戦争の背景から説き起こす。(齊藤力二朗)(2007/05/20) イラクのバース党、資金源絶たれ困窮 元同党幹部が告白 イラクを占領する米軍に勝ち目はないと元米軍幹部までが言いだす始末だが、独立・解放を求めて戦っている中心的抵抗勢力のイラク・バース党も相当な深手を負い勢力が衰えている。「資金源、武器の供給源となり莫大な犠牲を払ってイラク抵抗活動を支え貢献してきたイラク・バース党が苦境に立たされている」とサラーフ・アル・ムフタール氏が国民的な支援を訴えた。現在バース党の広報官的な立場の同氏がバース党の窮状を率直に明かすのは初めて。バスラ・ネット掲載の同氏の告白を紹介する。(斉藤力二朗)(2007/05/16) ロシア、アラビア語TV放送開始 失地回復狙い中東に再接近 最近、英国やフランスがアラブ圏に対する影響力拡大を目指し相次いでアラビア語のテレビ放送局を立ち上げている中、アフガニスタンやイラクでの戦争で米国に奪われた中東での影響力を取り戻そうと、原油高騰で資金潤沢なロシアがアラビア語の衛星放送を開始した。これを手始めに中東地域での失地回復に本格的に乗り出そうとしている。ミドル・イースト・オンラインがこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2007/05/15) 中東 「宗派間の分裂図るため米軍がテロに関与」 イラク出身の脱走米兵が手口を暴露 イラクで爆破事件が起きるたびに、西側大手メディアは米軍やイラク政府の発表どおり、「テロリスト」や「武装勢力」の仕業と報じる。だが、現地の自由メディアはその多くが占領軍や傀儡民兵の仕業だと伝えている。今回、イラク出身の脱走米兵が自分が体験した米軍による宗派間の分裂を図るためのテロの模様を暴露した。ロンドンに本社を置くアラビア語の通信社、クドゥス・プレス(9日付)が報じた。(齊藤力二朗)(2007/05/13) 中東 イラク警察をも恐れる米軍、棺おけの爆発物を探す治安軍 写真が語るイラクの実情
味方のはずのイラク政府の警察車両まで検問する米軍、遺体の入った棺おけに爆発物がないかどうか調べる治安軍、そうかと思えば「平和」のマーク入りTシャツを兵士に強制着用させられて硬い表情の学童たち──。イラクの著名なニュース・サイトのイラク・パトロールは、国内の出来事を写した写真を、軽妙なコメントを付けて掲載している。(齊藤力二朗)(2007/05/12)
中東 米国とイランはイラクのスンナ派を密かに支援 イラク旧政権幹部が指摘 イラク旧政権の元外交官サラーフ・アル・ムフタール氏はこのほど亡命先のイエメンで「イラクを占領している米国とイランは、イラク抵抗勢力を分裂させ自滅に導くために、スンナ派内部にスパイを潜入させ、密かに資金や武器で支援している」と指摘、イラク占領軍の目的はイラクの分割であると分析した論考をバスラ・ネットに寄稿した。バース党のスポークスマン的役割を果たしている同氏の論考の要旨を紹介する。(斉藤力二朗)(2007/05/09) 中東 抵抗勢力、米軍撤退後に備え始める イラク人軍事専門家が指摘 最近イラクで起きている主要武装抵抗勢力間の合従連衡の動きは、いずれ起こり得る米軍の撤退に備えて、その後の内乱発生を未然に防ぐ措置だとするイラク人軍事専門家の分析を3日付のクドゥス・プレスが伝えた。(斉藤力二朗)(2007/05/08) パレスチナ人農地にイノシシを放つ 農民追い出し図るイスラエルの新作戦 イスラエル当局によるパレスチナ人追い出し・嫌がらせ作戦は、虐殺、拘束、暴行、隔離壁建設、道路での検問、強制家宅捜査、水資源の収奪を初めとする様々な方法を駆使して執拗に続けられている。4日付のイスラム・メモは、イスラエル当局がパレスチナ農民を追い出すために、イスラム教徒が忌み嫌う豚の一種である猪を放っており農作物が大被害を受けていると報じた。(齊藤力二朗)(2007/05/05) エジプトとサウジアラビアを結ぶ橋建設へ チラン海峡をまたぐ エジプトのシナイ半島とサウジアラビアの間に横たわるチラン海峡をまたぐ、全長50キロの橋が30億ドルの工費と3年の工期で建設されることになった。完成すれば、アフリカとアジア大陸が車で20分で結ばれるという。3日付のサウジアラビアのアラブ・ニューズ紙が報じた。(齊藤力二朗)(2007/05/04) サウジアラビアで美ラクダ・コンテスト 賞金は3千万円相当 かつては砂漠の通行、輸送用に幅広く使われてきたアラビア半島のラクダは今やトラックで輸送される動物となり、食肉用とレース用に用途が限定されるようになって久しい。こんな中、サウジアラビアで美ラクダ・コンテストが拓かれ、石油大国だけに入賞すると3千万円相当の値がつくという。4月27日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/05/03) 中東 イラクのパレスチナ難民受入れを呼掛ける クルド民主党党首 イラク問題とパレスチナ問題は無縁ではない。日本では余り報じられないがイラクに居住するパレスチナ人の多くがシーア派民兵組織によって殺害、強制追放の憂き目に遭っている。そこに、米国とイスラエルの支援を受け着々とイラク北部にクルド人国家の建設を進めているイラク・クルド人のボス、クルド民主党(KDP)党首マスウード・バルザーニが、パレスチナ難民を客人としてではなく家族の一員として受入れると呼掛けた。だがそこにはクルド人国家建設のためにパレスチナ難民を利用しようとするしたたかな計算が働いているようだ、とするヨルダン人ジャーナリストのジャワード・バシーティ氏の評論をミドル・イースト・オンラインが7日に掲載した。(齊藤力二朗)(2007/04/28) サウジ最大の社会問題は結婚難 記事に読者の書き込み殺到 一夫多妻奨励意見も イスラムの盟主を自認し、世界最大の産油国サウジアラビアで、結婚難が最大の社会問題になっている。男女の同席が禁じられ自由な恋愛も不可能なこの国では伴侶を探すのも容易ではない。物価高騰や失業など経済問題も影を落としている。15日付けのサウジアラビア最大部数の日刊紙、アル・リヤードが報じた未婚女性急増の記事にこの国の世相を反映した興味深い書き込みが多数寄せられている。書き込みの中には、解決策として、一婦多妻制の奨励を呼び掛けるものもある。(斉藤力二朗)(2007/04/18) 保守的なナジャフの結婚形態を変え始めた携帯電話 イラクのシーア派教徒 イラクのシーア派の聖都であるナジャフでは女性たちが結婚の詳細に同意した後、新郎側の男性陣が集団で花嫁宅へ求婚に出向く‘マシヤ(歩行の意)’と呼ばれ伝統的な結婚形態がある。マシヤの規模と参加者の地位は新郎新婦の社会的地位を反映する。ところが、携帯電話などの「近代兵器」の普及が男女間の自由な交流を促し、結婚形態を変え始めている。ミドル・イースト・オンラインが報じた。(2007/04/17) 石油ブームが貧富の差を拡大 スーダン アフリカ大陸で最大の面積を擁しながら、長年政情不安で貧困に苦しんできたスーダンが、近年の石油ブームや経済の自由化で経済成長を遂げている。しかし、その恩恵に預かれる国民は極めて限られ、ここでも所得の格差が起きている。ミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/04/15) 中東 イラク議会の食堂爆破で二人の議員が味わった幸運と不運 【東京14日齊藤力二朗】イラクの独立系メディアは、どんな事件が起きても旺盛な野次馬精神で、事件の当事者を笑い飛ばすしたたかさを持っている。13日付のイラク・パトロールは、イラクの首都バグダードの中心部の要塞、グリーン・ゾーン内にあるイラク議会の食堂の爆破現場から逃げ出す男女議員の写真と二人の会話を伝えている。(2007/04/14) これで「安全」と主張? 多数の武装兵士に囲まれた新米国大使 イラク戦争は情報戦、心理戦になっている。治安回復にてこずる米国は様々なメディアを総動員してイラクの治安回復が進んでいることをアピールしようとしている。その典型例が、新任の米国大使がバグダッド市内を自由に散歩している写真だ。12日付のイラク・パトロールは軽妙で辛辣なコメントを付けてその写真を掲載した。(齊藤力二朗)(2007/04/13) 【ビデオ】イラク議会食堂爆破の瞬間 立ち込める煙や埃 12日午後、イラクの首都バグダッドの米軍管理区域(グリーン・ゾーン)にある国民議会内の食堂で、自爆テロが起きた。イラクのアルフッラ・テレビは当時現場近くでカメラを回していた。爆破の模様は、ネットで流されている。(齊藤力二朗)(2007/04/13) 米軍、イラク開戦直後に中性子爆弾使用? 元イラク軍司令官も「証言」 2004年3月のイラク開戦間もなくの同4月に首都バグダッドが陥落する直前、侵攻した米軍はバグダッド空港などで旧イラク軍に対し特殊爆弾を使用したと疑われてきた。旧政権時代のイラク共和国防衛隊司令官が「米軍は中性子爆弾を使い空港で迎撃したわが軍を一瞬のうちに壊滅させた」と語るビデオをアルジャジーラ衛星テレビがこのほど放映した。戦術核のひとつである中性子爆弾は公式には実戦には未使用とされている。「米軍は密かに使用している」との証言はこれまでに幾つかある。可能性は小さくないものの、いずれもフセイン政権下の要人の発言で、その信憑性の裏づけはなされていない。(斉藤力二朗)(2007/04/11) 対イラン攻撃に備えUAEはパイプライン建設へ ホルムズ海峡閉鎖を予測 米国やイスラエルの攻撃を受ければイランは、世界の原油タンカーの大動脈であるホルムズ海峡の閉鎖で対抗すると予測される。原油輸出に経済を依存する湾岸アラブ諸国は致命的な打撃を受けるため、アラブ首長国連邦(UAE)は自国輸出量の5割以上を輸送可能なパイプラインの建設計画を発表した。アルジャジーラ(アラビア語電子版)がこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2007/04/11) イエメンで増える交換結婚の犠牲者 貧困が支えるイスラム以前からの慣習 アラビア半島の南端に位置する貧乏国家イエメンには、シガール(交換)婚と呼ばれる奇習が未だに続いている。イスラム教では禁じられているが、イスラム以前からの婚姻形態だ。交換結婚といっても二組の夫婦がそれぞれ伴侶を交換するのではなく、男同士がそれぞれ自分の娘や姉妹、女性の召使を交換するという女性の人格も権利も全く無視した結婚形態である。8割以上が失敗に終わり、時には部族抗争に発展することもある。イエメン国営通信がその問題点と現況を報告する。(齊藤力二朗)(2007/04/08) 帰還は論議の余地がない悲願 アラブ首脳会議案を見守るパレスチナ難民 サウジアラビアの首都リヤドで先月末に開かれたアラブ首脳会談で、パレスチナ問題の解決案が採択されたが、イスラエルは1948年のイスラエル建国前後に強制追放した先住民であるパレスチナ人のイスラエルへの帰還を断固として拒絶したままだ。一方中東全域にまたがる数十のキャンプで不安定な暮らしをしている450万人のパレスチナ難民は、当然の権利として帰還を要求し続けている。ミドル・イースト・オンラインが難民たちの声を報告している。(齊藤力二朗)(2007/04/07) イランの英国水兵釈放の裏に密約か:英アラビア語紙 イランのアフマディネジャド大統領が、拘束していた15人の英国水兵を恩赦と称して唐突に解放したことをめぐって様々な観測が流れる中、 ロンドンに本社を置く著名なアラビア語新聞であるアルクドゥス・アルアラビーは、外交筋の話として「イランとの密約があった」と5日付の一面トップで報じた。(齊藤力二朗)(2007/04/05) イランの英国水兵拘束は正当 大国はOPECの破壊を狙う アラブ世論 イランが英国の水兵15人を拘束したのには正当性があり、大国はOPEC(石油輸出国機構)の破壊に努めており、アラブ首脳会議は問題の解決にならない━アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)がこのほど実施した読者アンケートで判明した。(齊藤力二朗)(2007/04/05) ドバイで急増するイラン企業 本国の高税金などを嫌う 多数のイランの企業が、本国の高い税金や厳しく頻繁に変わる法律や規制を逃れて、ホルムズ海峡から目と鼻の先のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本社を移すのが目立っている。そのためドバイの人口の一割近くがシーア派のイラン人が占めるまでになった。3月22日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/04/01) 中東 日本のイラク派兵の報酬は南部油田 各国の利権獲得競争を伊誌が伝える 人道目的だと強弁してイラクへ自衛隊を派遣した日本政府の弁明を、世界はどう見ているか。イタリアの週刊誌「パノラマ」はイタリア政府が米国の要請に応えて派兵したイラク南部のナーシリーヤでの石油利権を日本やスペインに取られ、自国は分け前に預かれなかったと憤慨していることを伝えている。4日付のアルアラブ・アルヤウム紙が、同誌の記事を引用した。日本に関する部分を紹介する。(齊藤力二朗)(2007/03/31) 金や品物で投票に駆り立てる エジプト改憲国民投票 27日付のロンドン発行のアラビア語紙アルクドゥス・アルアラビーによると、27日に行なわれたエジプトの憲法修正案の是非を問う国民投票で、賛成票を投じさせるために、いろいろな工作が仕組まれたという。発表では、投票率は27%で賛成多数で承認されたことになっているが、投票率は5%程度しかなかったともいわれている。(齊藤力二朗)(2007/03/30) 「イランは湾岸諸国のシーア派を動員して有事に備えている」:イラン人元外交官の証言 米軍がイランを急襲するのではとの観測がある中、「決戦」に備えてイランが湾岸アラブ諸国のシーア派教徒に特別の入国許可証を発行し、軍事・治安訓練を施した後それぞれの本国に帰し、秘密細胞として待機させていると、イラン政府と決別した元外交官が明らかにした。イラクの独立系ニュース・サイト、イラーキ・リーグ(16日付)が、アラビア・ネットやイスラエル紙の記事などを引用して報じた。(齊藤力二朗)(2007/03/29) 帰国強いられるイラク難民続出 就労難で蓄え底を突く イラクでの際限のない戦闘激化と暴力の横行を恐れ、自宅まで売り払ってイラクを脱出した難民は百万人単位に達している。しかし、そのまま難民生活を続けることは難しい。避難先での就労は至難で、結局持ち金が底を突き、外地で野垂れ死にするより戦乱の母国への帰還を選択せざるを得ない人たちが多数いる。22日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/03/28) 荷車は放っといて、馬を調べろ! 惨状に置かれたイラク人のユーモア 米政府はイラク人の分派意識を煽りたて、宗派間の内戦に持ち込みイラク3分割を今後の戦略の一つとして打ち出したもようである。南部をシーア派、北部をクルド族、中部をスンニ派の地域国家として、分断統治する手法だ。こんな状況にあってもユーモアの心を失わないイラク人の心意気をイラーキ・リーグはこのほど、「怪しい馬」と題し、写真と秀逸な説明文を掲載した。(2007/03/26) 「太陽がいっぱいのアイルランド」が灼熱のドバイに誕生へ やがて「日本」も? 太陽に乏しく寒冷な気候のアイルランドが、灼熱の太陽が燦燦と輝くアラブ首長国連邦のドバイの沖合いに「もう一つのアイルランド」を建設する。アイルランドの投資家たちが3860万ドルを投じ、2008年に完成予定の人口島にアイルランド風の住宅、飲食店が集まるリゾートを建設するという計画だ。ミドル・イースト・オンラインがドバイより17日に報じた。(齊藤力二朗)(2007/03/24) 外国女性との結婚やキリスト教会立ち入り認める サウジの宗教学者が説く「留学生の心得」 【東京23日=斎藤力二朗】男女の接触が厳禁されるなど宗教的、社会的な制限が何かと多いサウジアラビア人の学生は、留学先の先進諸国で羽目を外したり、そのまま居座る者が後を絶たず政府の頭痛の種になっている。そこで、同国の宗教学者が留学生たちに「留学生心得」を諄々と説いて聞かせた。それによると、(男子学生が)女性から学問、授業を受けることや外国人女性との婚姻も認めている。21日付のロンドン発行のアラビア語紙「アルクドゥス・アルアラビー」が伝えた。(2007/03/23) イスラエル密入国のスーダン難民がキブツ就労へ 投獄中の1部を釈放 内戦状態になっているスーダン西部のダルフールなどからの難民が戦乱を逃れて徒歩でエジプトからシナイ半島を経由してイスラエルに不法入国、敵性国民として投獄されている。だが、一部は釈放されて集団農場(キブツ)で就労する一方、雇用主は最低賃金で労働力が得られると手放しで歓迎している。ミドル・イースト・オンラインがこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2007/03/21) 米軍の謀略で自爆テロ攻撃者にされかけた イラク人通訳の証言 イラク占領米軍が巧みに偽装、演出する「自爆テロ事件」が存在するようだ。米軍の厳しい報道管制によって、一般メディアでは決して報じられることはない。だが、インターネット上の自由メディアでは頻繁に報告されている。18日付の著名なニュース・サイト、イラーキ・リーグは読者からの生々しい投稿を掲載した。(斉藤力二朗)(2007/03/21) 「国連はイスラム文化を破壊」と激しく批判 イスラム法学者 米中枢同時テロ(9.11)発生を機に米国、欧州を中心に非イスラム世界の「イスラム悪魔」視が進んだとエジプト人イスラム法学者のムハンマド・ムールー博士が激しく批判している。槍玉に挙がったのは、国連の専門家らが国連女性委員会の議論の叩き台として作成した婚外交渉や性的倒錯を含む女性の性的自由、結婚資金の廃止、遺産相続に関するイスラム法への批判を内容とする報告書で、博士は「イスラム文化の破壊を狙っている」と猛反発した。イスラム・メモがこのほど博士の評論を掲載した。(2007/03/21) イランのウラン濃縮継続に問題なし アラブ世論 アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が3月上旬から半ばにかけて実施した世論調査結果で、一般にイランの核開発に恐怖感を抱いていると伝えられているアラブ人、特に湾岸諸国では「イランが国際的な制裁回避のために(核兵器開発につながる)ウラン濃縮を停止する必要はない」との回答が84%に達した。他の主なQ&Aとともに紹介する。(2007/03/20) イスラエルがイラク・湾岸地域への鉄道輸送を計画 ヨルダン経由で イスラエルのモファズ運輸相はこのほど、アルジャジーラ(アラビア語電子版)とのインタビューで、同国が北部の工業都市、ハイファを地中海の窓口としヨルダン経由で、イラクや湾岸アラブ諸国への鉄道による物流ルートを造る計画をヨルダンなどと進めていることを明らかにした。米国によるイラク占領後、イスラエルはイラク国内で軍事、諜報、謀略、経済活動を強化していることがしばしば報道されている。(齊藤力二朗)(2007/03/17) イスラム銀行が初の中国株式市場参入 バーレーンのサラーム銀行 最近世界各地のイスラム銀行が躍進を続けている中、バーレンの「サラーム銀行」はこのほどイスラム銀行として初めて中国の株式市場での投資に乗り出したと発表した。収益率は25%以上を念頭に置き、特にエネルギー、代替エネルギー、保健の分野の中小企業をも投資対象にしている。クドゥス・プレスが報じた。(齊藤力二朗)(2007/03/14) 米軍兵士が預言者への冒涜を拒んだ青年射殺 抵抗勢力は報復誓う イラクを占領する米兵がモスクから出てきた青年に、イスラムの預言者ムハンマドを冒涜する卑猥な言葉を唱えるよう強要した。これに青年が反発すると射殺した。11日付イスラム・メモが伝えた。(齊藤力二朗)(2007/03/12) 「復讐権」放棄で巨額の見返り金を請求 サウジでイスラム法悪用ビジネス横行 中東地域では古来から「目には目を、歯には歯を」の同害復讐の原則が支配してきたが、イスラムはそれを認めつつも、報復の連鎖を絶つためにも罪の赦しと寛容を奨励した。 イスラム法が厳格に適用されているサウジアラビアでは被殺害者の遺族(血讐権者)は、殺人者に同害復讐(斬首など)する権利を持つが、復讐権の実行を断念する見返りに血贖金と呼ばれる殺人被害者の魂の代償を受け取る場合もある。ところが本来美談とされた復讐の放棄が、莫大な血贖金をせしめるビジネスになっているという。2月8日付のイスラム・オンラインが特集で伝えた。(齊藤力二朗)(2007/03/10) ダーウィン進化論否定の書物に警戒感:フランス 「ダーウィンの進化論はテロや人種差別などの根源」と主張するトルコ人の著作が、大量にフランスの大学や学校に送りつけられている。そのため進化論を肯定しているフランス教育省は、警戒感を強めている。ミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/03/08) 中東 イラク復興事業に群がる冒険野郎たち 高報酬と刺激を求めて 復興事業や警備業務を請け負って得られる高報酬や刺激を求めるとともに、冒険心を満たしに荒くれ男たちが世界中からイラクにやって来る。汚職や危険を顧みずに3年を過ごした米国人が語るイラクの復興の実情をミドル・イースト・オンラインがこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2007/03/07) 「米はイラン攻撃せず」は約70% アラブの世論調査 「米国はイランを攻撃するか」との問いに「否」と答えた人は66%超。また、対米関係では「対立すべき」は70%を、「米国はイスラム教徒との対話を望んでいない」は90%をそれぞれ超えた。さらに、ハマースのイスラエル承認には反対━アルジャジーラが2月から3月初めまで実施したアンケート調査でこのような結果が判明した。主なQ&Aを紹介する。(斉藤力二朗)(2007/03/06) 中東 戦火を逃れ、イラクの医師の半数が国外に移住 国内の医療サービス大幅低下 米国による侵略、占領が始まって以来、イラクの総人口の1割以上が殺害されたか危険を避けて国外に脱出したと報じられている。そのなかには多くの医師も含まれている。このため、戦闘の激化などによって国内での医師の需要が増大しているにもかかわらず、医師の数は半減したという。2日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じた。(齊藤力二朗)(2007/03/03) イスラーム女性はベール着用不要 ヨルダン王女の「開明」発言が波紋 日本では柳沢厚生労働相の「女性は子供を生む機械」との発言が世論の袋叩きにあった。一方、イスラム国であるヨルダンでは王女が「ベールの着用は個人の自由選択であるべき」と開明的な発言をしたことが波紋を呼び、ヨルダン王宮が事実上発言を撤回させた。ミドル・イースト・オンラインなどが9日に報じた。(斉藤力二朗)(2007/02/14) 中東 連続ヘリ撃墜にイラク駐留米軍が危機感 情報提供者に天井無しの報酬 【東京10日=齊藤力二朗】イラク駐留米軍は、3週間で立て続けに6機のヘリコプター(傭兵派遣企業ブラック・ウォーター社機を含む)を撃墜され27人の死者を出したことに深刻な危機感をいだいている。陸路による輸送が道路脇爆弾やロケット砲などによる襲撃事件が多発し被害が甚大なため、費用はかさむがより安全と見られていたヘリ輸送に重点を移していたがそれも危険なことが明らかになったからだ。そのため、情報提供者に上限無しの報酬を与えると住民に呼び掛けるなど、なりふり構わぬ対策に躍起になっている。(2007/02/10) 米軍のバグダッド掃討の現実とは スンナ派住民の強制退去と虐殺 米軍は満を持してイラクの首都バグダッドで大規模な武装勢力の掃討作戦に乗り出したという。大手メディアが決して報じない現地の自由メディアが伝える住民目撃情報によれば、傀儡(かいらい)軍や無法集団を使った、さらなる宗派対立を煽るためのスンナ派住民の強制退去、虐殺以外の何物でもない。7日付のイスラム・メモなどが報じた。(齊藤力二朗)(2007/02/08) 米軍へりをミサイルで撃墜したビデオ公表 イラクの反米勢力 アルカーイダ系反米抵抗勢力「イラク・イスラム国家」の広報部門「アル・フルカーン機構」は2日、イラク西部アンバール州タージーで米軍のアパッチ・ヘリコプター(AH-64型)を撃墜、米兵2名が死亡したと発表。同時に、その模様を写したビデオを公表した。(斉藤力二朗)(2007/02/06) アブダビでルーブル美術館などの分館誘致計画 仏では反対の声 アラブ首長国連邦を構成するアブダビ首長国が、沖合いの島にルーブル美術館など世界の著名な美術館・博物館の分館を含む複合文化観光施設の建設を計画している。しかし、フランスなどでは「美術館は売り物ではない」と反対の声が出ている。ミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/02/06) エジプトの衛星TV局に圧力 抵抗勢力寄りの放映の停止を要求 1月12日付のクドゥス・プレスによると、イラクと米国両政府が、イラクの抵抗勢力寄りのエジプトの衛星テレビ局の放映停止を要求したという。エジプト政府は一時これを突っぱねたが、イラクのシーア派指導者ムクタダー・サドル師が率いる民兵マハディ軍の圧力で、停止を決めた。ところが、必ずしも放映停止は守られていない。(齊藤力二朗)(2007/02/02) 麻薬摂取者にコーラン暗記を命じる サウジアラビアの裁判所 サウジアラビアの宗教裁判所はこのほど、麻薬常用者に対し、半年間でコーランを暗記するか、または半年入獄するかを選択できる二者択一の判決を下した。半年間でコーラン暗記に成功すれば刑を免れるものの、失敗すれば刑期は倍となるので暗唱に死に物狂いにならなくてはならない。23日付のサウジアラビアのアル・ワタン紙が報じた。(斉藤力二朗)(2007/01/30) 中東 「イラクの治安悪化にイランが関与」が73% アルジャジーラ・アンケート 激化する一方のイラクの治安悪化にイランが関与していると見るアラブ人が7割を超えていることが、アラブ人の世論動向の指標とされているアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)がこのほど実施した読者アンケートで分った。14日から26日に実施したアンケート結果6題を紹介する。(齊藤力二朗)(2007/01/27) 先制へと動くイラン、米英軍攻撃をイラクの自派分子に呼び掛け ブッシュ大統領がイラク問題でイランやシリアと対話しないとの新戦略を発表して以来、米国やイスラエルによるイランに対する攻撃が近いとの憶測が出ている。だが、イランは座して米国からの攻撃を待つのではなく、米英軍へ逆に先制攻撃する準備をしている。22日付のクドゥス・プレスが報じた。(斉藤力二朗)(2007/01/24) 中東 95%が「ブッシュのイラク新戦略は失敗する」 アルジャジーラ・アンケート ブッシュ米大統領は苦吟の末イラクに2万人以上増派する新戦略を発表したが、これによっても治安回復をもたらさないと見る読者が95%に上ることがアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)がこの程実施したアンケートの結果で判明した。最近のアンケート6題を紹介する。(齊藤力二朗)(2007/01/20) 狙いはブッシュ大統領の全方位戦争 イラン、シリアを視野に ブッシュ大統領の新イラク戦略の狙いは、イラク国内の治安回復のほか、対イランも視野に入れているといわれる。イランに近いマリキ首相やイランの同盟国シリアなどはどう動くのか。18日付のロンドンに本拠を置くアラビア語有力紙、アルクドゥス・アルアラビーは、周辺海域への航空母艦の増派や、イスラエルなどへの迎撃ミサイル配備は、ブッシュ大統領が全方位戦争を目標にしたものだと指摘した。(齊藤力二朗)(2007/01/19) イスラエル、「不倶戴天の」イランからトルコ経由で天然ガス購入へ イスラエルはイランを不倶戴天の敵と位置付け、今春にもイランの核施設を奇襲するとの観測が出ている。こんな中、イランから天然ガスをトルコ経由で輸入する商談を密かに進めているとイスラエル紙、マアーレブがすっぱ抜いた。両国が敵対しているとの話はイランがアラブ世界を味方につけるための目くらましと論評した。(斉藤力二朗)(2007/01/17) 中東 市民を内務省特殊部隊が米軍の前で暴行 英紙の写真をイラクのサイトが転載
英紙、デーリー・テレグラフ(DT)が写真6枚付きで報じた、イラク内務省の暗殺を専門とする特殊部隊「マガーウィール」による市民暴行の記事がアラビア語に翻訳され、イラクの各ニュースサイトが転載した。11日付けのイラーキ・リーグなどには、イラク傀儡政府と米軍に対する憤激の声が読者の書込み欄に殺到している。(齊藤力二朗)(2007/01/13)
出エジプト記やユダヤ人のパレスチナ征服物語が覆る? 過去30年間の遺跡の発掘によって、旧約聖書のトーラー(ユダヤ教の聖典、モーゼの五書。創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記を指す)は歴史的事実とは合致せず、複数の作者が異なる時期に記述したものが集められ、8世紀に現在の形にまとめられた神話との見方が考古学界の主流の考えになってきた。昨年12月14日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/01/11) フセイン処刑で闇に葬られたアンファール事件の真相 米国とイランが関与 死刑のような最高刑の執行は通常被告が訴追された全事件の審理終了を待って行なわれる。イラクのサダム・フセイン元大統領はなぜ他の重大事件の公判が終了する前に処刑されたのか。そこには米国やイラン、イラン現政権の幹部たちが封印したい事実があるはずだ。6日付のイスラム・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2007/01/10) 月面に現れた?サダム・フセインの顔がネットを駆け巡る 暮れの30日に処刑されたイラクのサダム・フセイン元大統領の顔が月面に現れたという目撃談と写真がイラクのネット・サイトに登場し話題になっている。7日付のバスラ・ネットなどが写真と証言を掲載した。(斉藤力二朗)(2007/01/09) フセイン元大統領の治世に一定の評価 処刑による抗争激化を懸念 ロンドン発行のアラビア語紙「アルクドゥス・アルアラビー」のアブドルバーリー・アトワーン編集長がこのほど、先に処刑されたフセイン元大統領の治世に一定の評価を与える論評を掲げた。また元大統領の性急な処刑は宗派間の抗争を激化させると予想した。(齊藤力二朗)(2007/01/08) 中東 CIAがサドル・シティーで内戦激化工作か 傀儡政権4勢力と同盟結成とネット紙報道 米中央情報局(CIA)の上級職員やイラク傀儡政権の有力各組織による5者同盟が結成されたという。米軍がまずサドル・シティーを封鎖しクルドの諜報機関ペシュメルガ、バドル旅団が内側から取り囲み、地区全域を一戸一戸虱潰しに捜索しサドル派の「暗殺部隊」をつぶす計画だ。またサドル・シティーの中心部で十台の自動車が爆発し数百人もの死傷者が出て、過激スンナ派の犯行との声明が出される仕組みになっている。12月27日付のバスラ・ネットが報じた。(齊藤力二朗)(2007/01/07) 中東 フセイン元大統領の後継者が聖戦遂行と統一戦線の結成を呼びかけ バース党を主力とするイラク抵抗勢力を率いているとされ、サダム・フセイン元大統領処刑後に、解体されたバース党党員によって「正統イラク大統領」と「国軍最高司令官」に選出されたイッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー(元革命指導評議会副議長)は、「イラクの解放まで米占領軍に対する聖戦を遂行する」として広範な統一戦線の結成を訴える声明を同党のサイトに掲載した。2日のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2007/01/06) フセイン絞首の縄をクウェート人が購入検討 1990年にイラク軍の侵攻を受けたクウェート人は、故サダム・フセイン元大統領に深い恐れと怨恨を抱いてきた。処刑執行人たちによる「ムクタダ・サドル万歳」の歓声が沸き起こる中で執行された絞首刑で使われ、(イラクの過激シーア派指導者)ムクタダ・サドル師が保有しているとされる縄を、あるクウェート人実業家が購入を検討しているという。3日付のクドゥス・プレスが報じた。(齊藤力二朗)(2007/01/04) なぜエチオピアを代理にするのか 米国のソマリアへの関与 米国はなぜエチオピア軍を代理に使いソマリアの紛争に深く関与しているのか。そこには米国の戦略的利益、イスラエルの安全保障上の利益、そしてイエメンとジブチ、エリトリアの間に位置するシーレーンとして死活的重要性を持つ紅海とアラビア海を結ぶマンダブ海峡、エチオピア高原のタナ湖を源流とする青ナイルの水源水を巡る争いが関連している。12月28日付ミドル・イースト・オンラインは、イラク人評論家、カーズィム・ムハンマド氏のこの問題についての評論を掲載した。(斉藤力二朗)(2007/01/03) 中東 若者に蔓延する麻薬 イランからの密輸をイラク現政権と米軍が黙認するのはなぜか?
戦闘の激化とともにイラクで深刻化しているのが、若年層への麻薬や覚せい剤の蔓延だ。麻薬類の最大の密輸元はイランとされているが、イラクのマーリキー政権と占領米軍はこの現実に目をつぶり、取り締まりに乗り出そうとはしない。なぜなのか? その背景を分析したイラク人政治活動家(無所属)サバーフ・バグダーディー氏の報告を11日付のイラーキ・リーグが掲載した。同氏は、爆発物積載車による自爆攻撃と麻薬との関連についても注目し、麻薬の人間行動に及ぼす影響に関して米国の研究所が極秘実験を行っている可能性が高いとも指摘している。(齊藤力二朗)(2006/12/31)
中東 フセイン元大統領はコーランを持ち力強く従容として絞首台に上った 【東京30日=齊藤力二朗】イラクのサダム・フセイン元大統領の絞首刑がイスラムの犠牲祭初日の30日、行われた。同日付けのミドル・イースト・オンラインによると、元大統領はコーランを持ち力強く従容として絞首台に上った。処刑に対して、AFP通信はシーア派は歓迎と伝えたが、イスラム・メモはイスラム共同体の合意に違反すると非難した。(2006/12/30) アルカイダとは見解も目的も異なる バース党代表者が語る イラクの反米闘争の中心勢力と見られるバース党は、テロ組織アルカイダとは相当な不協和音があり、抵抗各組織の統一見解作成に苦慮しているようだ。バスラ・ネットなどが、22日付のカタール紙、アッシャルクに掲載されたアブー・ムハンマドと名乗るイラク・バース党の代表者との会見内容を報じた。(齊藤力二朗)(2006/12/29) イラクでは棺桶職人が空前の忙しさ 「生まれてからこんなに作ったことはない」 日本語には「隣に蔵が建つと、腹が立つ」という表現があるが、アラビア語では「ある人の不幸は別の人の幸福」と言う。米軍の占領以来、失業率が6割にも達し塗炭の苦しみを味わっているイラクでも、連日百人を超す死者のおかげで注文に追いつかない業種がある。棺桶作りだ。20日付のミドル・イースト・オンラインがある棺桶職人の述懐を伝えた。(齊藤力二朗)(2006/12/26) 米英、イスラエルの滅亡予想 イラン大統領 物議を醸す数々の過激な言動でイスラム世界でも評価が分かれるイランのアフマディネジャド大統領が、米英、イスラエルの滅亡を予言し、「近く救世主が出現する」などと神懸り的な発言をしていると、サウジアラビアが経営しロンドンで発行するアラビア語紙「アル・ハヤート(21日付)」が報じた。(齊藤力二朗)(2006/12/25) 中東 南部シーア派地域で米英軍基地への攻撃激化 米軍増派要請の理由か 【東京23日=齊藤力二朗】通常の報道ではイラク占領米軍への攻撃は、アルカーイダなどイスラム過激派であれバース党の残党であれスンナ派によるもので、ムクタダ・サドル派以外のシーア派は対米闘争に無縁であるかのように伝えられる。また、スンナ、シーア両派は不倶戴天の敵同士で宗派間抗争を演じていると、米国に都合の良い説明がされている。22日付けの汎アラブ2紙、アルクドゥス・アルアラビーとクドゥス・プレス(両紙とも本社ロンドン)を見るとかなり異なることが分る。(2006/12/23) イスラエルの手先が対立煽る ガザ地区のパレスチナ勢力内紛にアラブで懸念の声 パレスチナのガザ地区で再発し始めた同士討ちは報道されているように、果たしてハマースとファタハだけの内部闘争なのか?アラブ人の専門家らは、ガザでの内部闘争、分裂をイスラエルの手先が様々な方法で焚きつけていると見る点で意見が一致する。しかし、ファタハ(PLO主流派)とハマースの指導者らは内紛の原因の全てをイスラエルの手先のせいにするべきではないとしている。20日付けのイスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2006/12/23) 中東 イラクでの集団虐殺を生き延びた人の証言 イラクで連日起きている集団殺戮事件は、マスメディアで報道されているように宗派間の抗争だけなのか。集団虐殺の現場から奇跡的に脱出、生還したイラク人の貴重な証言を聞いた、イラク人政治活動家アムジャド・ズベイディー博士が20日付のバスラ・ネットに投稿した。(齊藤力二朗)(2006/12/21) 英当局、戦闘機巨額商談めぐる汚職疑惑の捜査を中止 サウジと深まる危険な腐れ縁 サウジアラビアと英国との戦闘機の大型商談をめぐる贈収賄疑惑の捜査が打ち切られ、アラブ圏で大きな関心を呼んでいる。サウジ政府もメディアも完黙する中、サウジで発売が禁じられているアラビア語の著名紙、アルクドゥス・アルアラビー(本社ロンドン)はこのほど「サウジと英国、どちらの勝ちか?」と題して、両国の危険な腐れ縁が深まるとするアブドルバーリー・アトワーン編集長(パレスチナ人)の評論を掲載した。(斉藤力二朗)(2006/12/20) 米軍が米国籍所有で収監中の前イラク電気相を逃がす イラクのスンナ派ではあるが米軍の傀儡政治家で、米国籍を所有し、収賄罪に問われ拘置されていたアイハム・サマラーイー前イラク電気相が脱獄したと政府系テレビ局が報じた。だが、真相は米軍が力づくで出獄させたようだ。19日付のアルクドゥス・アルアラビーが報じた。(斉藤力二朗)(2006/12/19) 米国がフセイン元大統領の復権を持ちかける 米国が抵抗勢力と接触 イラク戦争の本当の主敵同士である米国と、イラク抵抗勢力の中心的存在と見られるイラク・バース党との虚々実々の心理戦、情報戦が激しさを増している。現在イエメンに在住しバース党の広報官的な立場にあるサダム政権時代の外交官のサラーフ・ムフタール氏は、ベーカー、ハミルトン勧告を一蹴したうえで、米国が抵抗勢力と接触し、またサダム・フセイン元大統領に本人とバース党の復権を持ち掛けたと明かした。15日付のバスラ・ネットなどが掲載した。(齊藤力二朗)(2006/12/17) アラブ諸国の紛争は米国に従属か反対かの闘争 アルジャジーラのアラブ世論調査結果 欧米メディアなどではレバノンやパレスチナ、イラクで現在起きている紛争の性格は権力闘争だと見られているが、大半のアラブ人は対米従属勢力と反対勢力との戦いであると考えていることが、アラブ人世論の指標とされる、アラブ世界最大の衛星テレビ局アルジャジーラのアラビア語ネット版が実施した読者アンケートで判明した。2日から14日のアンケート8題を紹介する。(齊藤力二朗)(2006/12/16) 中東 イラクのマーリキー首相はCIAの工作員で、米国が近く更迭 ネットメディアが報道 【東京16日=齊藤力二朗】イラクの占領軍の動きを監視する民間団体「イラク追及・監視機構」は、イラクのマーリキー現首相が20年以上前から米国の諜報機関CIAの工作員であったと明かした。また同首相は近く米国によって更迭されるという。15日付のバスラ・ネットが報じた。(2006/12/16) 「米国の中東戦略を失敗とみるな」と警告 パレスチナ人教授 中間選挙での民主党勝利やラムズフェルド国防長官更迭などで最近では米国でイラク撤退論も強まっている。これを受け、「米国は敗北した」との論調がアラブ世界で目立つ中、イスラエルによる占領の辛酸をなめ尽くし、占領軍の本質を熟知するパレスチナ人の論客が、このような楽観論を戒めた。筆者はカイロにあるイスラム諸学の殿堂・アズハル大学のガザ分校のイブラヒーム・イブラーシュ教授(政治学)。アルクドゥス・アルアラビーなどが最近相次いで同教授の寄稿文を掲載した。(斉藤力二朗)(2006/12/16) 駐米サウジアラビア大使の異例の辞任劇 背後に王宮内の意見衝突? 秘密のベールに包まれ外部には窺い知れないサウジアラビアの王宮が、現外相の弟の大物王族である駐米大使の唐突で異例の辞任報道で揺れている。その背景や動機を廻って飛び交う憶測の嵐を15日付のアルクドゥス・アルラビーが報じた。(齊藤力二朗)(2006/12/16) 抵抗勢力の活躍を放映でイラク衛星局が大人気 米軍が爆撃と恫喝 アラブのテレビ業界で異変が起きている。米軍や傀儡(かいらい)政府の顔色をうかがってイラクの通常のテレビ局がふぬけた放映をしている中、閉鎖命令を機に路線の全面改革を断行し、政府の腐敗を遠慮なく追求し、抵抗勢力の占領軍攻撃の模様もノーカットで放映し始めたテレビ局が気を吐いている。苦慮した米軍は局を爆撃すると恫喝し始めた。10日付のバスラ・ネットと11日付のクドゥス・プレスの記事から構成する。(齊藤力二朗)(2006/12/12) イラク現政権承認の撤回を要求 アルジャジーラの最新世論調査 アラブ諸国を含めて国際社会は米国が樹立したイラク現政権を承認している。だが、アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)がこのほど実施した読者アンケートの結果、アラブの民衆レベルでは圧倒的に承認撤回を求めていることが鮮明になった。(斉藤力二朗)(2006/12/07) バグダード西域はシリア経済圏へ 輸送困難でダマスカスの方が近い 治安悪化で都市間の移動、輸送が困難なイラクはタコツボ状態に向かっている。イラクのファッルージャの住民には東に50キロ先のバグダードよりも900キロ離れたシリアの首都ダマスカスの方が近くになっており、バグダードから西部地域はシリア経済圏に組み込まれつつある。2日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2006/12/05) 米国の罠で宗派間地域紛争へ シーア派勢力との対決に向かうスンナ派勢力 米国が密かにイラクを中心とする地域でイラン、シリアなどシーア派勢力とサウジアラビアなど親米スンナ派勢力との対立を煽っており、宗派間地域紛争が起きる兆候が現れている。ロンドン発行の著名なアラビア語紙、アルクドゥス・アルアラビーのアブドルバーリー・アトワーン編集長(パレスチナ人)のイラクを巡る辛口時評が11月30日付の同紙に以下のように掲載された。(斉藤力二朗)(2006/12/05) 高い治療費分をたぼこ企業に要請 サウジアラビア サウジアラビアの保健省は、世界のたばこ企業が、喫煙が起因する疾患の治療費全額を患者と保健省に支払わなければ告訴すると主張している。同国ではたばこ代が安いため喫煙率が高く、そのため健康面でも影響が出、年間1000億円以上を治療費に使っている。11月29日付ミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2006/12/03) 中東 中東問題の一括解決案がヨルダンで密かに進行中か? 各国要人の入国が相次ぐ ヨルダンの首都アンマンでは最近、各国要人の入国と接触が急に増えており、イラク内戦の収束とパレスチナ問題の交渉再開にむけた中東問題全般に関する相当大仕掛けの舞台づくりが進行している可能性が高いのではないかと推測する者も多い。11月29日付のロンドン発行のアラビア語紙「アルクドゥス・アルアラビー」が報じた。(齊藤力二朗)(2006/12/02) 中東 マハディー軍は3分裂し制御不能に 指導者サドル師が認める イラクのヌーリー・マーリキー首相の命運をも握るようになり、その動向に熱い関心が集まるシーア派の反米指導者ムクタダー・サドルが率いる民兵組織マハディー軍は、イラン派、シリア派、地域ボス派に分裂し制御不能になっているとするバグダード在住のフラート・アルアーニー氏の評論が、24日付バスラ・ネットに掲載された。フランスの「ル・ポワン(Le Point)」誌の11月16日号からの引用記事で、訳者のアルラーウィー博士は、サドル師が自身の民兵組織が宗派主義的暴力を行なっていると認めていることや、同組織が分裂していることを指摘している点で重要性を認め、翻訳したとしている。(齊藤力二朗)(2006/12/02) 中東 イラク抵抗勢力が地対空ミサイル所有 重大な脅威と米軍が憂慮 【東京30日=齊藤力二朗】F16戦闘機など軍用機の連続撃墜でイラク占領米軍のアキレス腱が露呈したもようだ。旧イラク軍が隠匿してきた地対空ミサイルを、満を持して使い始めた可能性もあり、米軍は神経をとがらせている。(2006/11/30) 中東 占領下のイラク人拘束者は30万人 政治犯連盟事務局長明かす イラクの民間組織、イラク政治犯連盟が占領下で拘束されているイラク人は30万人に達し、米軍は現在南部の砂漠に中東最大の収容所を建設中。また、放射性廃棄物を大量投棄していると暴露した。27日付のバスラ・ネットが報じた。(斉藤力二朗)(2006/11/29) 正則アラビア語での電子コーラン学習が外来語蔓延に一石投じる? アラブ近代化の明暗 アラブ世界でも外来語が蔓延、難解とされるアラビア語の乱れが進行し アラブ人の研究者やメディア関係者らは、近年教育カリキュラムやメディアでアラビア語が徐々に後退していると警鐘を鳴らしている。一方、コーラン朗誦法などイスラム学習には電子化の波が押し寄せている。10億人以上のイスラム教徒対象の巨大成長ビジネスに、中国を含む世界の投資家たちが巨利を求めて殺到、競争が加熱しているが、正則アラビア語を非イスラム圏にまで普及するメリットを指摘する向きもある。ミドル・イースト・オンラインがこのほど報じた。(斉藤力二朗)(2006/11/29) 中東 「武器が使えたら」とイラク人女性の悲痛な叫び 戦禍の中から第2の便り ラマーディーのアンバール大学で花卉園芸を教え、日本語を独習中のバグダード在住のイラク人女性から筆者のもとに今朝届いたメールを紹介する。花を愛する彼女は血なまぐさい戦争の話は極力避けてきた。しかし、今回の2度目の便りは戦禍に巻き込まれた人々の悲痛な叫びを伝えようと必死の様子が胸に迫る。(東京29日=斉藤力二朗)(2006/11/29) アルジャジーラがアラビア語新聞を発行へ 2007年中ごろに創刊 衛星放送が成功を収め、最近英語チャンネルの放送を開始したカタールに本拠を置くアルジャジーラは来年、世界とアラブ全域をカバーするアラビア語の新聞を発行する。実現すれば、ロンドンで発行するサウジアラビア資本の二大アラビア語紙「アル・ハヤート」と「アシャルク・アルアウサト」との競争が激化しそうだ。21日付のミドル・イースト・オンラインが伝えた。(齊藤力二朗)(2006/11/27) 外国人お手伝いさんへの暴力や給料未払い絶えず サウジアラビア当局も救済策検討 1700万人の人口に700万人の外国人労働者がいる石油大国サウジアラビア。外国人労働者のうち100万人は、貧しいアジアやアフリカ諸国から呼寄せられたお手伝いさんたちだ。彼女たちは、雇い主から暴行や給料未払いなど不当な仕打ちを受けても泣き寝入りするケースが多い。人権団体の批判を受けて、サウジアラビア当局は労働者の権利改善に動き出した。20日付のミドル・イースト・オンラインはこのイスラム教国の隠された社会の一面を報告した。(齊藤力二朗)(2006/11/26) 中東 バクダード西方で過去最大級の激戦 米イラク合同軍と抵抗勢力 イスラム・メモは22日正午、バクダード西方の都市ハディーサで米イラク合同軍と抵抗勢力が過去最大級の激戦を展開、双方に多数の死傷者が出たと緊急特報した。(斉藤力二朗)【注】本文に関連ビデオを添付している。(2006/11/25) 中東 イラク人はシーア派も米軍撤退を希望、米軍への攻撃支持急増 米国調査機関が現地調査 テロリスト、反乱分子、武装勢力と呼称が変わってきたが、本質的には占領軍を叩き出すための抵抗勢力を、米軍は「イラク人のためと」と称して懸命に撲滅しようとしてきた。ところが皮肉にも米軍への攻撃を支持するイラク人が宗派を問わず6割以上と急増していることが、米国の世論調査機関がイラクで実施した調査で判明した。米国政府の主張の欺瞞性が露呈した形だ。米国紙エディター・アンド・パブリッシャーなどが21日報じた。(齊藤力二朗)(2006/11/25) 中東 イラク抵抗勢力が北部都市モスルの米兵を包囲、銃撃戦 バスラ・ネットは22日、イラクの北部都市モスルで抵抗勢力に包囲、銃撃されて、周章狼狽し絶叫する米兵らを映したビデオを配信した。米将兵らはビルに布陣しており、近くを旋回する米軍ヘリが見える。(斉藤力二朗)(2006/11/25) 米国や中東で要人暗殺やテロ 中東の天文学者が07年を占う チュニジアの天文学者ハサン・シャーリニー氏が、来年に起きる大事件を再び予言している。国際テロ組織アルカイダの副官ザワヒリ容疑者の暗殺や、米国、サウジアラビア、クウェートでのテロ発生などを予想している。22日付のロンドン発行のアラビア語紙「アルクドゥス・アルアラビー」がチュニジアの独立紙「アル・サリーフ」の報道として伝えた。同氏は、ことしの予想でもブッシュ大統領の暗殺を挙げている。(齊藤力二朗)(2006/11/24) 「米軍撤退後のイランによる侵攻を懸念」 イラク元外交官 【東京23日=齊藤力二朗】イラク・バース党(旧支配政党)のスポークスマン的な立場にある著名なイラク人元外交官、サラーフ・アル・ムフタール氏はこのほど、アルジャジーラ・ネットとインタビューし、バース党は50万人の戦闘員を持つが、イラク3分割を狙う米軍の撤退後、イランが侵攻するのを恐れているなどと語った。(2006/11/23) 「米国の手によるフセイン復権は在り得る」 元エジプト外相補佐 【東京23日=齊藤力二朗】イラク内外でサダム・フセイン元大統領の処刑反対運動が起きている中、エジプトの週刊誌アル・アハラーム最新号(11月16−22日)は、アブドッラー・エルアッシャール元同国外相補佐による「傀儡(かいらい)人形の最後の踊り」と題する評論を掲載した。エルアッシャール氏はその中で、サダム元大統領とアメリカとの関係を非難し、この元独裁者は生き抜き、イラクを再び支配する可能性があると示唆している(2006/11/23) イスラエルの対外諜報機関モサドがイラクで暗殺作戦を指揮 米軍も干渉不能 18日付のイラクのニュース・サイト、アル・モハッレルは、イスラエルの対外諜報機関、モサドの要員がバグダード空港の米軍基地内に駐留、米、イラクの合同軍に指令を出し、暗殺作戦を指揮していると報じた。同サイトによると、空港基地に勤務するイラクの軍事筋は、空港内には米・イラク合同軍宿営地、イラク国家警備隊司令部とともに、モサドの中枢組織が設置され、将校や、軍人及び民間人で構成される専門集団が配属されていると明かした。(斉藤力二朗)(2006/11/22) イラク南部のシーア派がバスラで反イランの民兵組織を創設 日本のメディアはイラクの暴力事件をスンナ、シーア両派間の抗争のように報じがちである。だが、イラクの内部抗争の実態は、占領を容認する「傀儡派」と、占領軍を排除しようとする「民族派」との抗争である。傀儡派は親米派と、親イラン派に大別される。よってシーア派自体もイラン傀儡派と反イラン派の民族派に別れてにらみ合いを続いている。こんな中、南部の大都市、バスラでイランの手先に対抗すべく、反イラン派の軍事組織「南部大隊」をシーア派が樹立した。14日付イスラム・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2006/11/21) 中東 内戦両派の消耗戦を煽り、米軍の巻き返しめざす ネットサイトに米退役司令官の証言 イラク戦線での守勢に加え、米中間選挙で敗北を喫したブッシュ政権には、今後どのような巻き返し策が可能だろうか。政治研究家のアル・サリム氏は「米国の選択肢」と題する一文を15日付のイラクのネットサイト、イラク・パトロールに掲載し、ある米退役司令官の証言を紹介しながら米軍の戦略を分析している。それによると、米国はあくまで敗北者と見られることを拒否するため、イラク分派間の内戦の炎を燃やし続け、内戦当事者の物質的、人的資源を消耗させることで米軍に有利な状況を作り出そうとしている。(齊藤力二朗)(2006/11/19) 欧州各地でベール着用禁止の波広がる バチカンも論争の輪へ 欧州各地でイスラム教徒の女性のベール類着用を禁止する動きが強まっているが、バチカンの上層部がこのほど、欧州に移民したイスラム教徒に対し、移民した国の文化や伝統を尊重すべきだと指摘。ベールをめぐる論争に加わった。ロンドン発行のアラビア語紙「アルクドゥス・アルアラビー」が16日に報じた。(齊藤力二朗)(2006/11/19) 中東 宗派的殺人と暴行の集団と化したマハディー軍 シーア派指導者サドルの統率力低下 【東京18日=齊藤力二朗】米軍とナジャフで華々しい市街戦を演じ、一躍イラク戦争の重要なプレーヤーとして桧舞台に躍り出たシーア派の指導者、ムクタダ・サドルはいまや同派政権の政治家になり貴族化し猫のようにおとなしくなった。その一方で、彼が率いるとされるマハディー軍は、米軍と交戦をつづけながらも、各地で宗派主義的な拉致、暴行、殺人を繰り返す小集団に分裂し、指導者の統率が効かない存在になっている。15日付のアルクドゥス・アルアラビーは、こうした現状は米国の占領政策がもたらした矛盾であると報じた。(2006/11/18) 米国の画策でイスラエルがパレスチナ内戦化を準備 レバノンでヒズボッラーに実質的に敗北したうえ、米国のイラク撤退が俎上に上り危機、焦燥感を強めているイスラエルは、パレスチナ人同士を戦わせるべくハマースのライバルであるバドル軍のパレスチナ入国を認めた模様だ。15日付のイスラム・メモが英紙デーリー・テレグラフなどを引いて伝えた。(斉藤力二朗)(2006/11/15) イラク抵抗勢力の武装闘争のみが米軍撤収を可能に モロッコ人戦略家 米国の中間選挙でW・ブッシュ大統領の共和党が敗北した程度で、米軍の撤退が実現するという甘い幻想はアラブの世論には存在しない。11日付アルクドゥス・アルアラビーは、米占領軍をイラク撤退へと追い詰めるには、さらなる出血を強いて米国の世論を劇的に変えさせる必要があると主張する、モロッコ人政治、戦略分析家、詩人であるムハンマド・アンワール・ムハンマド氏の評論を掲載した。同氏は1972年生れ。法律学博士。月間誌「政治ノート」編集長を務め、ラバト大学法学部社会学研究所の研究員でもある。評論の要旨は以下の通り。(斎藤力二朗)(2006/11/15) イラク愛国同盟がベネズエラ代表と会談 米国を激しく批判 イラクの先鋭的な占領反対組織「イラク愛国同盟」が、反米、反イスラエル姿勢を強めているベネズエラの政府高官と三回にわたり会談したという。同盟側は、フセイン政権下で副大統領を務め、イラク抵抗勢力を率いているとされ、駐留米軍がお尋ね者リストの筆頭に挙げるイッザト・イブラヒーム・ドーリー本人の書簡を手渡したとされる。同盟の声明を12日のバスラ・ネットが掲載した。同同盟のアブドルガッファール・クベイシー代表は米軍に長期間拘束されたこともある。またアウニー・カラムチー副代表はサフセイン元大統領の強力な政敵であったが、占領直前に同大統領に協力を申し入れていた。(齊藤力二朗)(2006/11/13) 異なる宗教の夫婦に離婚の圧力 背景にイラクの宗派間抗争 イラク戦争以降、スンニ派とシーア派の宗派間結婚をした夫婦が、様々な圧力や脅迫により、家族などから本人に意思に反して離婚を迫られるケースが増えているという。イスラム・オンラインが10日付で報じた。(齊藤力二朗)(2006/11/12) 中東 イスラエルがイラクへの浸透を強化 対イラン諜報活動とイラク復興事業への参加めざす 【東京11日=齊藤力二朗】イラク戦争で米国の混迷が深刻化し、出口戦略が焦点になっている中、米国の強力な支援を受けるイスラエルは懸命にイラクの軍事、治安、経済分野への浸透を強化している。ヨルダン人政治観察者、イマード・ディーク氏は7日付バスラ・ネットに、イラク戦争はイスラエルのための戦争でもあったことを指摘し、イスラエルの浸透工作がイラクの将来を脅かしているとする評論を掲載した。(2006/11/11) 米上下両院のユダヤ系議員が史上最大の43人に 中間選挙結果 【東京9日=齊藤力二朗】7日実施の米国中間選挙は民主党と共和党だけの戦いではなかった。アラブ系メディアは初めてイスラム教徒が当選したことを歓迎する一方、ユダヤ系が上下両院で占める議席数が米国議会史上最大の43議席になったことにも注目している。(2006/11/09) サダム処刑判決でバース党の動き警戒 威嚇には柔軟に対処 イラク政府 サダム処刑判決を出したイラク政府に対して、バース党は米国大使館や米軍の本部、イラク諸官庁が密集する要塞、グリーン・ゾーンを壊滅し米軍を国外に逃がさないと脅しをかけている。一方、マーリキー政権は、バース党の分裂を狙って懐柔策を打ち出している。7日付ミドル・イースト・オンラインが報じた。(斉藤力二朗)(2006/11/08) 米軍がイラク西部で搬送食糧までを焼却 抵抗住民への報復措置 米占領軍は抵抗活動が活発なイラク西部地方への報復措置として電気、電話、医薬品、水の供給をしばしば妨害、停止してきたと伝えられている中、今度は住民の生命維持に必須の基本食糧まで略奪して焼却し始めたという。6日付のイスラム・メモが報じた。(斉藤力二朗)(2006/11/07) 中東 タクシー運転手に目立つ旧政権幹部 バグダッドの道路情報に精通 治安の安定しないバグダッドで営業するタクシー運転手の中には、旧政権の幹部だった者が多く含まれているという。彼らは、状況に応じて正確な情報を持っており、道路の閉鎖や武力衝突、検問所など、どんな障害があっても行けない所はない。ロンドン発行のアラビア語紙「アルクドゥス・アルアラビー」が3日付で報じた。(齊藤力二朗)(2006/11/05) 中東 イラクでの米国人死者数は2万人以上 ヨルダン人研究家が分析 米国防総省が発表するイラク駐留米軍らの死者数は、果たして正しいのだろうか。10月30日付のバスラ・ネットは、10月23日までのイラク駐留米軍らの死者数を、西側及び抵抗勢力側双方の様々な資料を検証して解析したヨルダン人の戦略問題研究家のアリー・フセイン・バーキール氏の論文を掲載した。それによると、死者数は2万人を超えると推定している。(齊藤力二朗)(2006/11/05) 中東 「私が教えるアンバール大学は治安悪化で1年授業延期らしい」 女性教師からのメール 日本に関するアラビア語の専門ブログを7月13日に開設した筆者には、イラクからも連日様々な声が寄せられる。そのうちの一人、バグダッド西部に住み日本語を学び始めたA子さん(仮名)と3日前に「メッセンジャー」で話した内容を主に一部編集して紹介しよう。彼女は連日占領軍と抵抗勢力との激戦が続くイラク西部のラマーディーにあるアンバール大学で、花卉園芸学を教えている。訊いていないが年齢は30過ぎでスンナ派と思われる。(齊藤力二朗)(2006/11/04) イランのホロコースト漫画競技会が閉幕 専用サイトにアクセス殺到 世界各国から1193の作品が寄せられたイラン主催のホロコースト漫画競技会がこのほど閉幕、結果が発表された。専用のサイトの訪問者が9月だけで9百万人と驚異的な数字を記録した。2日付のロンドンに本拠を置くネット・ニュースのミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2006/11/03) 中東 急増するイラク女性の人身売買被害 ドバイなどで強制売春、国連機関がレポート発表 【東京1日=斎藤力二朗】国連統合地域情報ネットワーク(IRIN)が明らかにしたレポートによると、イラクから売春婦や人身売買犠牲者としてペルシア湾岸諸国へ送られる女性が米国のイラク占領後に急増している。人身売買集団は女性の貧困などに付け込み、仕事の内容を偽ってナイト・クラブなどでの仕事をさせ、莫大な利益を上げているという。(2006/11/01) イラン当局のチャドル着用押し付け奏功せず インテリ女性は無関心 イラン当局は女性に対し厳格にイスラム的服装をさせようと躍起だが、効果は上がっていない。法的地位、職業、結婚などの分野において男性との著しい不平等の是正をまず第一に望む、意識の高い女性たちにとっては、この問題はさして重大な関心事ではないという。ミドル・イースト・オンラインが27日付で伝えた。(斎藤力二朗)(2006/11/01) イラク警察がシーア派デモ隊に無差別発砲 反米行動を徹底弾圧 31日付バスラ・ネットが配信したビデオによると、イラク警察が反米デモを行っているシーア派アラブの群集に向けて発砲、「ラー・イラーハ・イッラッラー(アッラー以外に神は無し。何と言うことだ!)」と叫びながら群集がばたばたと倒れている様子が鮮明に映し出されている。(齊藤力二朗)(2006/10/31) 固定カメラが捉えた米軍装甲車襲撃の瞬間 イラク反米勢力の抵抗 30日付のバスラ・ネットはイラク駐留米軍装甲車両ハマーの固定カメラが捉えた反米抵抗勢力による襲撃の瞬間の生々しいビデオを配信した。(斎藤力二朗)(2006/10/30) 中東 米国がイラク抵抗勢力支持のサイト破壊を計画 マイクロソフト社も協力 【東京28日=齊藤力二朗】イラク戦争は情報戦心理戦でもあるが、ネット上に溢れているイラク抵抗勢力の米軍に対する襲撃ビデオに業を煮やした米国は、これらのネット・サイトを破壊することを決めた、と27日付のイスラム・メモが特報で伝えた。また、この計画にマイクロソフト社が協力していることが、エジプトのジャーナリストの近著で明らかにされた。(2006/10/28) 中東 米兵生け捕りに5万ドルの懸賞金 一人息子を殺されたイラクの老婆が約束 【28日東京=齊藤力二朗】息子をイラク戦争で失ったシンディー・シーハンはブッシュに噛み付いて米国で「反戦の母」になったが、一人息子を米軍に殺されたイラクの母は米兵を生け捕りにするよう5万ドルの懸賞金を懸けた。表現は異なるが子供を失った母の悲しみと怒りは変わらない。26日付のイスラム・メモが報じた。(2006/10/28) アルジャジーラ報道に抗議しチュニジアが大使館閉鎖 【東京26日=齊藤力二朗】率直な報道姿勢のためにアラブ圏でダントツの人気を博しながら、イラクやサウジアラビア、イラン、クウェートなど多数のイスラム国家で報道活動が禁じられているカタールの衛星テレビ局・アルジャジーラが放映した内容が原因で、チュニジア外務省がカタールの大使館を閉鎖する事態に発展した。アルジャジーラは「あらゆる限度」を超え、また、ジャーナリストの習慣としての「道義的規範」を破ったとチュニジア外務省は訴える。25日付のアラブ紙が一斉に報じた。(2006/10/26) サウジ国王が独断で新皇太子の任命機構設立 王家内に波紋呼ぶ 【東京25日=齊藤力二朗】サウジアラビア国王がこのほど打ち出した、スルターン皇太子以降の次期皇太子を決める「忠誠の誓い機構」が、場合によっては王家内に水面下で大きな亀裂を引き起こしかねない波紋を呼んでいる。24日付アルクドゥス・アルアラビーが報じた。10月13日、次期サウジ皇太子選出のための「忠誠の誓い機構」設立を国王が決定した。(2006/10/25) イスラエル人のベネズエラ入国を事実上禁止 チャベス大統領 米国やイスラエルの政策に対する明確な反対姿勢で知られるベネズエラのチャベス大統領が、イスラエル人の自国への事実上の入国禁止措置を実施している。24日付のイスラム・メモがイスラエル紙マアレブから引用して伝えた。(斎藤力二朗)(2006/10/24) イラン核問題 カーン博士によって核兵器が拡散 新たな核の売り手は北朝鮮 BBC記者が著書で指摘 【東京20日=齊藤力二朗】北朝鮮が核実験をする前に英BBC放送の安全保障問題担当のゴードン・コレラ記者が発表した著書に、パキスタンの核技術者アブドルカディール・カーン博士によって核兵器が拡散するとの警告が記されている。17日付のアルクドゥス・アルアラビーが主要部分を抜粋して伝えた。(2006/10/20) アフガニスタンのアヘン生産はCIAの重大利権 オタワ大教授が指摘 11ヶ国語に訳され世界的なベストセラーとなった「貧者のグローバリズム」の著者ミシェル・ジョスドイスキー教授はカナダのオタワ大学の教授(経済学)兼グローバリズム研究所所長で最近では「戦争とグローバリズム、9.11事件の真相」を著した。同書で教授は、アフガニスタンで1960年代と70年代初期に栄えた麻薬取引は今日、米中央情報局(CIA)に支援されて回復し、取引額はタリバン政権崩壊後一千億ドルに上ったことを明らかにした。9月28日付のイスラム・メモが伝えた。( 齊藤力二朗)(2006/10/17) パレスチナ人救急患者の治療を計画的に妨害 イスラエル治安機関 イスラエルのイェフード・オルメルト首相直属の治安機関「シャバク」が、占領下のヨルダン川西岸地区とガザ地区に居住するパレスチナ人救急患者に対し、イスラエルの病院での治療を計画的に妨げていることが明らかになった。13日付のアルクドゥス・アルアラビー紙が報じた。(齊藤力二朗)(2006/10/17) サウジとイスラエルの秘密接触は対イラン同盟の序曲 高級アラビア語紙編集長 イスラエルの首相がサウジアラビアの大物王族と秘密会談をしたとのイスラエル紙の報道は、サウジ政府によって二日も経過した後に否定されたが、その真相を廻って様々な憶測、論議を呼んでいる。ロンドンに本拠を置く高級アラビア語新聞、アルクドゥス・アルアラビーのアブドルバーリー・アトワーン編集長は7日付の社説で、サウジは不倶戴天の敵イランに対抗するためにイスラエルとの同盟強化が不可避と判断しているが、両国の接近はイスラム過激派を刺激しサウジの内政を不安定にさせる危険があるとの見方を示した。パレスチナ人である同編集長の説得力ある冷徹な分析はアラブ世界の知識人に定評がある。(齊藤力二朗)(2006/10/14) 中東 イラク駐留米軍、スンナ派の町をコンクリート壁で包囲 強制収容所化か 【東京14日=齊藤力二朗】13日付のイスラム・メモは、イラク駐留米軍が同日から、「スンナ派の反乱地域」の都市の周囲にコンクリート壁の建設を開始したと報じた。これは都市を丸ごと強制収容所に変える方針らしく、しかも宗派、分派間の対立を煽るためにその工事をシーア派やクルド人業者に請け負わせているという。(2006/10/14) パレスチナの民族浄化作戦を自国資料で証明 イスラエル人研究者 【東京12日=齊藤力二朗】イスラエルが長期的計画に基づき、建国時にそこに住んでいたパレスチナ人を組織的に抹殺=民族浄化=したことはよく知られているが、イスラエル人研究者が出版した新著書の中で、イスラエル側の資料を使って民族浄化作戦の事実を証明した。(2006/10/12) 「中傷」「共生のあかし」? スペインの対イスラム戦勝行事で賛否 【東京12日=齊藤力二朗】スペインは、キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)で全土が統一された1492年まで、約800年間にわたってイスラム王朝の支配下に置かれていた。同国各地では、イスラム教徒に対するこの戦勝行事が毎年行なわれているが、イスラム団体間で今、行事内容を「中傷」「共生のあかし」などとする賛否両論が出ている。(2006/10/12) 北朝鮮 北朝鮮の核兵器開発阻止に失敗した米国は代償にイランを狙う? 【東京11日=齊藤力二朗】北朝鮮の核実験に世界中が非難の合唱をしているように伝えられているが、アラブ世界の市民レベルでの反響は相当異なる。「北朝鮮と貧者の武器」と題した10日付けアルクドゥス・アルアラビー(電子版)の社説は、北朝鮮への同情よりも強い嫌米意識が表れており、精緻な論理よりも感情が優先するアラブ世論の代表的なものといえる。(2006/10/11) イスラエル、北朝鮮の核実験を非難 議会筋は日米に期待感 数百発の核弾頭を保有しているといわれるイスラエルは、自国への脅威になるとして北朝鮮の核実験を強く非難した。また議会筋は日米両国に北朝鮮の前に立ちはだかる責任を担うべきだとの期待感を表明した。9日付イスラム・メモはイスラエルのヘブライ語最大紙、イディオット・アハロノートを引用して報じた。(齊藤力二朗)(2006/10/10) 今度はデンマークTV局、預言者ムハンマドを中傷 極右政党が関与 イスラム世界の怒り増幅 昨年から今年にかけてデンマーク紙をはじめ欧州各紙が預言者ムハンマドを中傷する戯画を掲載し、激しい抗議が世界各地で起きた。この記憶が生々しい中、今度は駱駝の姿をした預言者が飲酒酩酊の上、テロリストにコペンハーゲンを襲撃させるというさらに過激なビデオがデンマーク国営テレビで放映された。極右政党の関与が明らかになっている。再度の侮辱にイスラム世界の反発はエスカレートするばかりだ。7日付ミドル・イースト・オンラインなどが報じた。(齊藤力二朗)(2006/10/10) 米国がハマス締め出しを狙う イスラエルと協議へ 1日付イスラム・オンラインがイスラエル紙ハーレツなどから引いて伝えたところでは、米国は、イスラエルの承認を拒否しているパレスチナのイスラム教過激組織ハマスの締め出しの計画を練っている。近くイスラエル政府と突っ込んだ協議を行うという。(齊藤力二朗)(2006/10/09) 聖書防衛する戦士を 話題の記録映画「イエスのキャンプ」 9月29日付のイスラム・オンラインは、子供たちを「聖戦士」にするイエスのキャンプを描いた記録映画が米国で上映され、話題を呼んでいると報じた。(齊藤力二朗)(2006/10/08) サウジのテレビ喜劇ドラマが宗教警察を初めて批判 賛否で国論二分 メッカ、メディナという二大聖地を抱えイスラム世界の盟主を自認するサウジアラビアが設けている独特の宗教警察が試練を受けている。かつては住民生活の隅々まで監視網を張りめぐらせ、泣く子も黙る存在であったが、テレビの喜劇ドラマが同警察を初めて公然と批判、嘲笑の対象とするようになった。このドラマをめぐり、国論は擁護派と反対派に二分された格好だ。9月19日付イスラム・オンラインが報じた。(齊藤力二朗)(2006/10/03) ユダヤ人のダマスカス占領は神の定め イスラエルのラビが発言 イスラム教過激派による信憑性が確かでない発言が目立つ中、過激さの点ではラビ(ユダヤ教の聖職者)のそれはケタ違いだ。ある高名なラビがシリアの首都ダマスカスはユダヤ人が移住する土地であると聖典に記述されていると呼びかけて人々を驚かせている。2日付イスラム・メモが伝えた。(齊藤力二朗)(2006/10/03) パレスチナ紛争をコンピューター・ゲーム化 米企業などが相次いで発売 半世紀以上続き終わりの見えない複雑極まるイスラエルとパレスチナの紛争が遂に本格的なコンピューター・ゲームになる。デンマークと米国のゲーム会社が相次いで発売するという。9月26日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(齊藤力二朗)(2006/10/02) 携帯電話の有害性を隠蔽 企業出資の科学調査をスイスの大学が検証 携帯電話などの電磁波の影響について、関連企業がスポンサーになって行なわれた調査の大部分は有害性を隠蔽し企業に都合の良い結果を出している、とスイスの大学の調査チームが明らかにした。9月28日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が調査チームの代表にインタビューして伝えた。(齊藤力二朗)(2006/09/30) 「スペイン占領を謝罪せよ」 アスナール前首相がイスラム教徒に要求 【東京29日=齊藤力二朗】ローマ法王がイスラム冒とく発言で謝罪を求められていることに関連して、アスナール・スペイン前首相はこのほど、「1300年前から800年間、スペインを占領した」として、ムスリム(イスラム教徒)に「謝罪」を求めた。これに対し、当時のイスラム王朝司令官の末裔というイスラム学者が前首相発言に猛反発している。(2006/09/29) 少女に大人気の人形を摘発 西洋化進むチュニジア、イスラム回帰懸念か 市民からは猛反発の声 アラブ世界で最も西洋化しているといわれるチュニジアでは政府による「反イスラム、脱イスラム化」政策が進められている。このほど少女らの間で「バービー人形」を凌駕する人気を呼んでいたイスラム文化を象徴する「フッラ人形」を警察など治安当局が摘発、没収する一斉「珍作戦」が展開され、市民の猛反発を買っている。18日付のイスラム・オンラインが報じた。(斎藤力二朗)(2006/09/27) ビンラディン死亡情報はサウジアラビアの罠 仏治安当局 サウジアラビアの諜報機関は、仏紙レパブリカンが一面トップで派手に報じた「信頼できる情報筋は、オサマ・ビンラディンがパキスタン滞在中に腸チフスに罹患して死亡したことを確認した」 との記事内容を否定した。一方、25日付イスラム・オンラインは、サウジアラビアが意図的に流したガセ記事の疑いが濃いとのフランスの治安当局の見解を報道した。(斎藤力二朗)(2006/09/26) 日本の封建時代も顔負けの「サフワ」 モーリタニアに残る恥の文化 北アフリカ西端の国モーリタニアには、太平洋戦争前まで続いた日本の封建的な慣習を彷彿させるような、いやそれをはるかに超える驚くべき男女間や親子間での、年長者や他人の前で行ってはならいタブー、つまり恥の文化が未だに強く根を張っている。アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が「サフワ(恥じらい)」と呼ばれる伝統的慣習をこのほど特集した。(斎藤力二朗)(2006/09/26) 南部を北進基地にするスーダン分割戦略を米国が構想:エジプト誌 【東京21日=齊藤力二朗】スーダンのダルフール紛争は西側メディアでは人道問題として報道されているが、スーダン自身の声がほとんど伝わってこない。米国が国際部隊の派遣などの武力介入に異常に熱心なことから、実際は人道問題でないことはアフガニスタンやイラクでの戦争で明らかだ。18日付のエジプトの週刊誌、エル・オスボーは米国の長期戦略を報じた。(2006/09/21) ヒズボッラーによる自国兵拉致を事前察知 イスラエルは放置 1400名を越える犠牲者を出したイスラエルによるレバノン侵攻作戦。本当の目的はヒズボッラー潰しであったが、名目上はヒズボッラーによって拉致されたイスラエル兵2人の奪還が目的とされた。ところが、太平洋戦争直前に日本の暗号伝聞を解読していた米軍が日本軍の真珠湾攻撃計画情報を事前に掴んでいながら、米国世論を対日戦争へと煽るために握り潰したように、この情報をイスラエルの諜報機関が事前に掴んでいながら放置した。18日付イスラエル紙、ハアレツがスクープし、アラブ各紙が一斉に報じた。(齊藤力二朗)(2006/09/19) ヒズボッラー党首は北朝鮮のエージェント?仏誌が空想的記事 仏紙ルモンドが買収した諜報問題の専門誌「インテリジェンス・オンライン」が、イスラエルとの戦争で善戦したレバノンのシーア派勢力ヒズボッラーのナスルッラー党首が北朝鮮のエージェントであったと報道。12日付の仏誌、ボルテール(フランス語、アラビア語版)が「空想記事だ」と激しく反論した。(齊藤力二朗)(2006/09/19) イラクで抵抗勢力が一斉攻撃 米兵12人を殺害 イラクのバグダード近郊で抵抗勢力が、厳重な警戒と検問態勢を突破し、大攻勢に出て、少なくとも米兵12人を殺害した。17日付のイスラム・メモが特報した。(斎藤力二朗)(2006/09/18) ダマスカスの米大使館襲撃は米国が黒幕 シリア政府高官が断言 【東京16日=齊藤力二朗】ダマスカスの米国大使館襲撃事件は、米国の発表とシリア政府との発表に重大な矛盾が表面化し、真相への疑念が深まる一方だが、13日付のオール・ヘッドライン・ニューズによると、事件の黒幕は百パーセント米国であると、シリア政府高官が断言したと言う。(2006/09/16) 中東 バグダッドを堀と鉄条網で要塞化 武装分子の流入監視のためイラク政府が計画 【東京16日=齊藤力二朗】3万人以上の米占領軍兵士とイラク傀儡兵による警備にもかかわらず、治安が悪化する一方の「平安の都」バグダッドを守るため、イラク政府は首都の周囲に堀を掘り、市全体を要塞化することになった。武装分子の流入阻止のためとされる。15日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(2006/09/16) 「アラブ共同原子力開発計画」を呼び掛け 湾岸協力会議事務局長 【東京14日=斎藤力二朗】ペルシャ湾岸諸国の為政者たちは「米国に従属することで地位を保っている」とも言われるが、遠く離れ様々な経済関係を非公式に結んでいるイスラエルよりも、対岸のイランの脅威を切実に受け止めている。イランの核開発に対して、湾岸諸国の取りまとめ役の湾岸協力会議(GCC)の事務局長が「アラブの原子力共同開発計画」を呼び掛けたと11日付のアラブ首長国連邦のアル・バヤーン紙が報じた。(2006/09/14) 「9.11のペテンを暴く時が来た」、ベストセラー『恐るべき詐欺師』のメイサン氏 【東京13日=齊藤力二朗】9.11同時多発テロ事件は「世界的な大ペテン」だと主張するフランス人ジャーナリストによる著作が、複数の言語に翻訳され世界に大きな波紋を巻き起こした。著書『恐るべき詐欺師』を発表し、徹底した実証主義に基づく執筆で知られているティエリ・メイサン(フランス語、英語など8ヶ国語で発行するフランスの雑誌、レッゾー・ヴォルテール編集長)との独占インタビューを、エジプトの高級紙アル・アハラームが掲載した。(2006/09/13) 「荒廃と破壊が待つ」と今後の中東に悲観的 アルジャジーラのアンケート結果 今後の中東情勢の見通しについてアルジャジーラはこのほど、イラン核開発など6項目のアンケート調査を実施した。回答者は今後の中東情勢の見通しに総じて悲観的で、大半が新しい中東に荒廃と破壊が待っていることを挙げた。アンケート結果は次の通り。(斎藤力二郎)(2006/09/12) 中東 「イランは米国やイスラエルより危険」 イラクのシーア派高位聖職者: 【東京7日=斎藤力二朗】西側メディアではまず報じられることはないが、イラクには米国主導の占領に反対するだけでなく、イランによる露骨な内政干渉に反対するシーア派聖職者が多数おり、時折イランに対する抗議デモなどが行われている。このたびその一人がイラン及びイランの息のかかったシーア派聖職者たちを痛烈に非難したと6日付のネット紙クドゥス・プレスが報じた。(2006/09/07) カーバ神殿の礼拝で保守派が「男女別」案 女性団体は強く反発 【東京6日=斎藤力二朗】イスラム教では公の場で礼拝する場合男女が別れて行うことが多いが、全世界のイスラム教徒(ムスリム)がその方向に向かって礼拝するカアバ神殿が中心にある聖地メッカのハラーム・大モスクでは男女が入り混じって礼拝している。だが、サウジアラビアの宗教当局はカアバの周囲の広場での女性の礼拝に規制を設けようとしている。これに対し、女性活動家たちが反撃している。(2006/09/06) 中東 新世代ゲリラ戦で国家の正規軍を翻弄 ヒズボラの強さの秘密 【東京2日=齊藤力二朗】兵力、戦備とも圧倒的に優勢なイスラエル軍は何故ヒズボラに互角以上の戦いを許したのか?8月30日付のイスラム・オンラインは、死を恐れないという果敢な戦闘精神以外の戦術的理由を詳述したムハンマド・アブドルハリーム編集委員の評論を掲載した。独立した少数集団が地の利をいかした機動的な最新式ゲリラ戦術を駆使、国家の正規軍に勝る力を発揮するという「第4世代戦争」の戦闘態勢を構築した結果だという。(2006/09/02) 中東 「イランは生易しい相手ではない」 レバノン大学教授が予想する米−イラン戦争 【東京29日=齊藤力二朗】イスラエルによるレバノン侵攻戦争は34日間で一応終結したが、イスラエルと米国の多くのアナリストたちが、今回のレバノン戦争は来るべき米−イラン戦争の予行演習に過ぎないと指摘している。26日付のミドル・イースト・オンラインは、レバノン大学のハリール・フセイン博士(国際法)の「イランは生易しい相手ではない」とする分析を掲載した。(2006/08/29) イスラエルがパレスチナ人活動家の妻らを拘束 投降への圧力が狙い イスラエルがパレスチナ人活動家を投降させるために、その妻らを人質の形で拘束しているという。アワド・ルジューブ記者が女性人質の悲惨な実態を17日付のアルジャジーラ(アラビア語電子版)で伝えている。(日刊ベリタ=齊藤力二朗)(2006/08/27) 米軍のイラク撤退後のイスラム原理主義拡大を危惧 イスラエルが戦略報告書 【東京26日=齊藤力二朗】米軍のイラクからの撤退を想定してイスラエル軍諜報部門が作成したとされる戦略報告書が、24日付のイスラム・メモで解説付きで紹介された。それによると、イスラエルは米軍撤退後、中東全域でイスラム原理主義勢力が台頭すると予想、さらに諸勢力がロシアとの軍事的関係を強化するものと危機感を抱いている。このためイスラエルは、国力を総動員して自力で防衛力を強化できる態勢を築く必要があると提言している。(2006/08/26) 中東 イスラエルの思惑崩れ、さらに右傾化の恐れ ゲリラ戦に戸惑う イスラエルの思惑が、レバノンのヒズボラとの戦いでことごとく崩壊し、イスラエルは進むべき新たな方向性が見出せず危機的状況にあるという。18日付のイスラム・オンラインによると、イスラエル問題の専門家のジャーナリスト、著述家のサーレフ・ヌアーミー氏は、イスラエルは今後、より右傾化するだろうと分析している。(日刊ベリタ=齊藤力二朗)(2006/08/25) 内戦のスーダンと「白肌願望」 有害美白材で高い代償を払う女性たち 内戦に苦しむアフリカ最大の国スーダンでも、日本と同じように(最近は変わってきているが)肌の白い女性が好まれる。このため女性たちは肌を白くしようと専用のクリームや石鹸を使用しているが、これらの製品に皮膚に有害な化学物質が含まれており問題になっている。ただこの国の白肌願望には、肌の色が生死を分けた内戦が影を落としていることも無視できない、と2日付のミドル・イースト・オンラインは伝えている。(日刊ベリタ・齊藤力二朗)(2006/08/24) 中東 イスラエル打倒にはエジプトでのクーデターが不可欠:アラブ紙社説 【東京22日=齊藤力二朗】イスラエルを倒すには南北両面作戦が欠かせないが、パレスチナ・ガザ地区がレバノンのように対イスラエル戦争で顕著な戦果を挙げていないのは、面積と隣接国家の支援体制が異なるためで、ガザに隣接するエジプトでクーデターが起きる可能性があるとする社説を、21日付のアラビア語高級紙、アルクドゥス・アルアラビ−(本社ロンドン)が掲載した。(2006/08/22) 中東 イスラエルと互角に戦ったヒズボラ 強烈な聖戦意識 レバノンのシーア派武装組織ヒズボラが、中東地域で随一の軍事力を誇るイスラエル軍と互角以上に渡り合った。その強さの源泉はどこにあるのか。19日付のイスラム・オンラインが、イスラエル軍の侵攻を受けた南レバノンのビント・ジュバイルから報じた。(日刊ベリタ=齊藤力二朗)(2006/08/20) 中東 ヒズボラが戦争被害者に補償金支払い 政府に先駆け復旧支援も開始 【東京19日=齊藤力二朗】レバノンのシーア派組織ヒズボラが、対イスラエル戦争の被害者に補償金を支払い、復旧工事に取り掛かっている。18日付のミドル・イースト・オンライン(本社ロンドン・アラビア語電子版)が報じた。米国などからテロ集団とされる同組織がレバノン政府に先駆けて復旧支援を開始したことを被災民は歓迎しているというが、補償金の出所については触れられていない。(2006/08/19) 中東 「中東は変わった」 アラブ諸国の政治家らがヒズボラの善戦を高く評価 【東京18日=齊藤力二朗】レバノンのシーア派勢力ヒズボラが対イスラエル戦争で互角の戦果を挙げたことは、アラブ・イスラム世界の政治家たちを大いに感激させている。16日付のミドル・イースト・オンライン(本社ロンドン)のアラビア語版によると、15日にエジプトで開かれたシンポジムでは親米国も含めた各国代表が口々にヒズボラの抵抗を讃え、中東はもはや一ヶ月前と同じではないと強調した。(2006/08/18) 中東 イラクでマフィアによる臓器売買が横行 遺体・生体問わず腎臓など摘出か 【東京16日=斎藤力二朗】世界の関心はレバノンに集まっているが、イラクの惨状はより激しさを増している。15日のアラビア語紙クドゥス・プレス(QUDS PRESS、本社ロンドン)は、イラクでは、マフィアらによる臓器売買が横行しており、死体、時には生体からじん臓や眼球などが摘出されていると報じた。(2006/08/16) 英航空機テロ未遂は本当か 英国のアラビア語紙編集長が慎重な見方 中東 イスラエル軍がガザで実験用新型爆弾を投下か 国際法違反の疑いとパレスチナ厚生省 【東京1日=齊藤力二朗】イスラエルはレバノン爆撃でクラスター爆弾など国際的に使用が禁じられている兵器を使っていると非難されているが、パレスチナのガザでは、下半身に集中的に火傷を負わせる未知の新型爆弾を使っている模様だ。7月27日付のミドル・イースト・オンラインは負傷者や医師の証言を伝えた。パレスチナ厚生省は国際法で禁じられた兵器だとして独立機関による調査を要求している。(2006/08/01) W杯ドイツ大会よりガザ地区の虐殺が3倍の関心事 アラブの世論 【東京25日=齊藤力二朗】日本では連日、サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会の熱戦が大ニュースになっているが、アラブ世界はどうなのだろう。アラブ最大の衛星テレビ局、アルジャジーラ(アラビア語電子版)が6月9日から24日の期間に実施した読者アンケート10題によると、最大関心事がW杯よりもイスラエルによるガザ地区でのパレスチナ人虐殺とする者が3倍も多いことが分かった。ガザの虐殺を知っている日本人がどれほど居るだろうか?(2006/06/25) 「慎みと流行」を融合 豪華さ増す湾岸女性のアバーヤ 【東京15日=齊藤力二朗】ペルシャ湾岸諸国の女性たちが着用するアバーヤ(頭から足までを覆う黒い布)は、最近一段と派手になりデザインが多様化、2000ドル(約22万8000円)を超える手縫いの高級品もある。女性たちは流行を追い、互いに競い合っているという。慎みとファッションの融合は可能なのだろうか。(2006/06/15) イスラエル企業がイラクの石油探査受注 地元企業を「隠れ蓑」に使う? 【東京15日=齊藤力二朗】イスラエルはイラク戦争直後からイラク国内に諜報部員、軍事顧問、尋問官、考古学者、実業家などを送り込んできたことは、シーモア・ハーシュなどの報告でも知られているが、イラク企業を「隠れ蓑」にして、イラクの石油産業へも進出した。12日付のアラブ・オンラインなどがイラク紙からの引用として一斉に報じた。(2006/06/15) 在イラク外交団拉致・殺害の黒幕は米国 ロシア外交筋が示唆 「支援国」にも脅迫使う? 【東京13日=齊藤力二朗】アラブの自由メディアでは繰り返し報じられてきたことだが、ロシアの軍事・外交筋がイラクでの数々のテロ事件の黒幕は米国だと暴露した。しかも今月初めに起きたロシア人外交団殺害と拉致事件にも関与したという。11日付のイラクのバスラ・ネットがアラビア語の独立系週間誌アルムハッリル・アルアラビーから報道として伝えた。(2006/06/14) ハディーサ虐殺発覚でも「米国は変わらない」 アルジャジーラ世論調査で9割の見方 【東京13日=齊藤力二朗】アラブ世界の大衆動向を知る指標となっているアルジャジーラのアラビア語電子版の読者世論調査によると、米軍によるハディーサでの虐殺事件について、この事件によっても米国はイラクにおける政策を変えないと厳しい見方をしている人が全体の9割近くに上った。また、経済のグローバル化、新自由主義経済が幅のきかす中にあって、自国財産の国有化に対する肯定的見解を持つとみられる人もアラブ世界では7割近くを占めている。(2006/06/13) サッカーW杯の鑑賞を禁止 ソマリア首都制圧のイスラム原理主義勢力 【東京13日=齊藤力二朗】1週間前に首都の大部分を制圧したソマリアのイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合」は、アラブ世界でも各国が熱狂しているサッカーのワールドカップ(W杯)の衛星テレビや映画館などでの試合観戦を一切禁止した。12日付のネット紙ミドル・イースト・オンラインが報じた。目撃証言などによると、憤激した数十人の住民人は11日、この措置に抗議して首都の通りに繰り出した。(2006/06/13) 中東 イラク人拘束者は10万人以上、とイラク人権機関 強制収容所の建設増の報道も 【東京10日=齊藤力二朗】8日付のイスラム・メモやバスラ・ネットなどアラビア語ネットメディアによると、イラクの人権NGO(非政府組織)は国内の拘束者は10万人を越えるかも知れないと指摘した。イラクの自由メディアは、占領軍とイラク傀儡政府が幾つもの巨大な強制収容施設を建設していると、建設場所の地名やその規模を明記してしばしば報告してきた。(2006/06/10) イランの核は「脅威でない」 アルジャジーラのネット世論調査 【東京5日=齊藤力二朗】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラがネット上で行った世論調査によると、イランの核開発が周辺諸国の脅威となると考える人は27%にすぎず、イラク武装勢力が米軍と対話すべきとの意見はわずか17%だった。米国の対テロ戦争が成功したと考える人は5.6%にすぎなかった。(2006/06/05) イラク新首相に虐殺の過去? 市の公文書にも記載:イラク紙 【東京17日=齊藤力二朗】米国を始めとする世界の大国が、スキャンダルや黒い過去を把握して、友好国の為政者さえも圧力を行使して自由に「操縦」していることは良く知られているが、イラクの新首相もいつでも首を飛ばされるネタを米軍に握られているようだ。ヌーリー・マーリキー首相が10人以上のイラク人を殺害したとの文書を米軍が保有しているというのだ。16日付のクドゥス・プレスが、イラクのトルクメン人グループが発行する新聞から引用して報じた。(2006/05/17) ナイトクラブもアルコールもない観光をどうぞ サウジが非イスラム教徒観光客誘致策 【東京13日=齊藤力二朗】イスラムの二つの聖都を抱え、これまで巡礼以外の観光目的の旅行者を受け入れてこなかった国、サウジアラビア。その国が今、雇用機会の創出のためにいかなる宗教的背景を持つ観光客をも受け入れようとしている。ただし、「多くの人々が持つ観光のイメージであるナイトクラブやアルコールや顔をむき出しにする女性といったものの無い観光となる」という条件つき。サウジの伝統護持では譲る考えは無いという、「非イスラム教徒」の外国人観光客誘致策を、3日付のミドル・イースト・オンラインから紹介する。(2006/05/13) 在アゼルバイジャン米大使館が人身売買に関与? 少女を組織的に米へ、ブッシュ政権中枢関与の疑いも 【東京12日=齊藤力二朗】中央アジア・アゼルバイジャンの米国大使館と米国の高官らが所属する「アゼルバイジャン米合同商工会議所」が、アゼルバイジャンの少女たちを売春目的で米国へ送り込んでいたことが発覚し、リノ・ハーミシュ米大使が本国召還されることが決定的になった。イラクのネット紙イラク・パトロールがロシアのプラウダや各種ネット情報を元に報じた。同合同商工会議所の「輸出業務」は、麻薬、武器、石油の3点だが、それに「奴隷売買」が加わっていたことが新たに発覚したという。(2006/05/12) 通い婚容認のファトワに湾岸女性が反発 「家庭の基礎損なう権利侵害」と サウジアラビアのイスラムの聖地メッカのイスラム法学学会が発布した「ミスヤール婚」と呼ばれる夫婦別居婚(通い婚)を容認するファトワ(イスラム法学者の諸事に関する法学的意見)に対して、婚期が遅れた女性の救済につながると歓迎の声がある半面、ペルシャ湾岸諸国の女性たちからは「家庭の基礎と安定を損なう」とこのファトワに対して反対の声が挙がっている。(東京=齊藤力二朗)(2006/05/10) イラン核問題 8割以上がイランの核保有支持 アルジャジーラのネット調査 【東京8日=齊藤力二朗】カタールの衛星放送アルジャジーラは4月下旬から5月にかけてパレスチナのハマス政権に対する「陰謀」の存在やイランの核保有戦略に関し、ネット上でのアンケート調査を実施した。それによると、ハマス政権を崩壊させる陰謀の存在があると答えた人は85.6%、イランの核保有を支持する意見は81.6%に上っている。(2006/05/08) 中東 自動車爆弾テロは米軍が自作自演? 英紙のコラムニストも疑惑伝える 【東京6日=齊藤力二朗】イラク駐留米軍がさまざまな爆破事件を背後で操作しているとの情報は、アラブの自由メディアでしばしば報じられてきたが、英紙インディペンデントの著名コラムニストのロバート・フィスク氏も同様の情報を伝え、イラクのネット紙イラキ・リーグが5月2日にインディペント紙の報道をコメント付きで報じたほか、バスラ・ネットなどもに転載された。(2006/05/06) 中東 クルド人がアラブ人の領内立ち入り禁止、米国は第二次バグダッド作戦検討か 【東京22日=齊藤力二朗】NHKなどは「イラクでは正式な政府の誕生を控え…」などの枕詞を付けて、イラク情勢が正常化に向かっていると印象付ける報道をしているが、アラブ系メディアなどは事態が破局に向かって進展していることを示す情報を相次いで流している。それらによると、クルド人は自らの支配地域へのスンナ派アラブ人の立ち入りを禁止し独立傾向を一層高め、 米軍はイラク・イラン国境に恒久基地建設を検討し、更には中間選挙を控えたブッシュ政権が「第二次バグダード解放作戦」を策定しているという。(2006/04/22) 後退するスーダン女性の割礼禁止令 イスラーム体制下で9割が因習に苦しむ 幼児期に女性の性器を切断または切除する割礼には国際的な批判が高まっている。スーダンでは女性の9割以上がこの有害で危険、残虐な因習に苦しめられ、女性たちによる反対運動も展開されている。しかし、イスラーム政権下で、割礼を禁止する法令は骨抜きにされ、女性の声は無視されている、と4日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗=日刊ベリタ)(2006/04/20) 中東 米国の狙いはイラクの「バルカン化」 ベルギー人活動家の論文が2年前に指摘 アラブのネット紙イラク・パトロールが2003年12月21日以来3回も掲載した重要論文がある。ベルギーの反米・反イスラエル活動家ミッシェル・コロンの「内戦なくして国土の分割は不可能」と題した論文で、ユーゴスラビアでの体験に照らして、イラクで内戦が起きると2年以上前に鋭く分析、予測した内容だ。コロンはイラクにおける米国の狙いを「植民地的覇権に反抗する国をバルカン化しようと動いている」と指摘する。その要旨を紹介する。(齊藤力二朗)(2006/04/18) 【写真】家族旅行から死体搬送まで イラクで手押し車が大活躍
【東京15日=齊藤力二朗】自由と民主主義の守護神によって解放され、サウジアラビアに続く原油埋蔵量を誇るイラクでは「来るべき脱石油時代を先取りして、手押し車が大活躍している」。14日付のイラク・パトロールは、こんな軽妙な解説付きで、民衆が手押し車をさまざまな用途に利用している写真を掲載した。(2006/04/15)
駐イラク米大使が移行政府関係者をどう喝 「放逐」の噂に怒ったとネット紙 【東京12日=齋藤力二朗】主権が回復しているはずのイラクで、在イラク米国大使がイラクの「正統政府の代表者たち」をどやしつけ、肝を縮ませた。7日付のネット紙イラク・パトロールが、首相指名などをめぐり米国とイランの確執が激化しつつあるとされるイラク統治の実情として「米大使の介入」を報じた。(2006/04/12) イラン核問題 米軍攻撃なら石油市場に打撃 西側アナリストたちの分析 もし米国がイランと軍事衝突を起こせば、多様な選択肢を持つイランは軍艦でも商船でも直ちに攻撃し、石油の大動脈であるホルムズ海峡を閉鎖することができると西側研究家たちは分析している。ミドル・イースト・オンラインが5日付で報じた。(翻訳=齊藤力二朗)(2006/04/11) モーリタニアが奴隷問題の取り組み開始 「存在否定」から方針転換 アフリカ北西部のアラブ国家であるモーリタニアが国際的に非難されている問題が「奴隷制度の残存」である。モーリタニアにおける奴隷制問題は、前体制下においてはメディアが報じることも、調べることも許されない「タブー」とされ、このタブーを破った多くの報道機関関係者や法曹家らが身柄を拘束されてきた。しかし、2005年夏のクーデター以降、新政権は同国内に「奴隷制問題」が存在することを一応認め、対策をとり始めている。(東京=齋藤力二朗)(2006/04/10) 物乞いで銀行に預金、家を建てる者も 絶対貧困ライン以下15%のイエメン アラビア半島で最貧国のイエメンでは物乞いが一大産業だ。総人口約2千万人のうち、統計によると物乞いを唯一の収入源とする人が150万人と桁違いに多い。中には「乞食業」で成功し、銀行に預金し、家などを建てる者もいるが、資産をなしても大部分が趣味として物ごいを続けるという。3日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(齊藤力二朗=日刊ベリタ)(2006/04/08) 預言者誹謗漫画、イラク情勢、貧困問題…アラブの民意伝えるアルジャジーラ・アンケート 【東京8日=齊藤力二朗】アラブ世界の民意動向を最も簡単に知る方法は、読者がアラブ全域に万遍無く広がり、回答者が最も多い、アルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が継続的に実施するアンケート結果である。預言者誹謗漫画事件、イラク情勢、自由貿易と貧困問題、証券市場への政府の介入、観光産業など11項目に関する最近(3/23-4/8)の結果を見てみよう。(2006/04/08) 【ビデオ】イラクのキルクークか、ロケット弾で大爆発の映像 【東京7日=齊藤力二朗】ごう音を響かせて大きな炎が次々と夜空に上がるイラク国内の映像が5日付のアラビア語のネット紙バスラ・ネットで公開された。映像の撮影者は音声の様子からイラクに展開している米兵とみられ、撮影場所は、ネット上に書き込まれた発言などからキルクークの可能性が高い。(2006/04/07) FRBがひそかに2兆ドル印刷、流通を命令? ドル暴落をアラブのネット紙が警告 【東京6日=齋藤力二朗】ネット紙バスラ・ネットが3月28日に「米国財務省内部の3情報源」によるとして報じたところによると、米連邦制度準備理事会(FRB)はひそかに2兆ドル分の紙幣を印刷、市場に流通させるよう命じた。同紙によると、米連邦制度準備理事会(FRB)は既に半年前に、今年3月20日をもってインフレの先行指標として重視される通貨供給量(M3)のデータ公開を中止することを決めており、実際にM3の数値は3月20日以降、報じられなくなっているという。(2006/04/06) ハマスはイスラエルに30年間停戦を提案していた 元モサド長官が著書で明らかに 【東京6日=齋藤力二朗】正当な選挙でパレスチナの政権を握りながら、米国が「過激派」として執拗に攻撃するハマスが、30年間の停戦を9年前にイスラエルに提案していたことが、このほどイスラエルの元スパイが出版した本の内容から分かった。この停戦案は、ハマス幹部ミシャエル氏への暗殺未遂によって実現はしなかったが、結果としてハマスの創設者で精神的指導者のアハマド・ヤシン氏の釈放につながったという。3月31日付のミドル・イースト・オンラインがイスラエルのハーレツ紙の報道として伝えた。(2006/04/06) 【ビデオ】爆弾さく裂後の米支援部隊を武装勢力が銃撃 イラク・ラマディ 【東京5日=齋藤力二朗】イラクの中部都市ラマディで米軍を狙った道路脇爆弾が1日深夜に炸裂した後、米軍と反米武装勢力との銃撃戦が行われた様子のビデオを3日付のネット紙「バスラ・ネット」が配信した。この爆弾と交戦での死者数は不明だが、3日付のネット紙イスラム・メモは「3日夜にラマディで起きた交戦で、米軍は10人の死傷者を出して」と報じている。(2006/04/05) ついに国外で性転換手術受ける女性たちが出現:サウジアラビア 【東京4日=齊藤力二朗】保守的なことで知られるサウジアラビアの女性5人が、国外で性転換手術を受けたという。3日付の地元紙アル・ワタンが報じた。ジェッダ市のイルファーン病院の院長補佐で精神科の顧問、ムハンマド・アブドルマウジュード医師は、「1年間で5人のサウジ女性が性転換した」と同紙に明かした。(2006/04/04) 女性が徐々に権利を拡大 湾岸諸国、サウジでも微妙な変化 ペルシャ湾岸のアラブ諸国の女性たちは着実に権利を拡大しつつあるが、未だに女性の自動車運転が禁じられているアラブの保守王国サウジアラビアの歩みは遅い。それでも、少しずつ変化は起きている。ネット紙ミドル・イースト・オンラインの報じる女性たちの現状を報告する。(東京=齋藤力二朗)(2006/04/01) 自宅内の飾りの像も厳禁 時代遅れのファトワと知識人が大反発 【東京1日=齊藤力二朗】偶像崇拝を厳禁するイスラム学の本山と称するエジプトの大ムフティー(ファトワを出す権限を有するイスラム法学者)であるアリー・グムア師が、家の中などに置かれる飾りのための像もハラーム(宗教的な禁忌)であるとのファトワ(イスラム法学者による法学的な見解)を出したことにエジプト国内で、時代遅れとする知識人各層の反論が沸き起こっている。30日付のミドル・イースト・オンラインが伝えた。(2006/04/01) 初のサウジ女優主演の映画、アラブ諸国で上映へ 母国では上映不許可に
【東京29日=齋藤力二朗】映画館の存在すら認められていないサウジアラビアでこのほど最初の映画「カイファル・ハール」(お元気ですか?)が制作され、同国で最初の女優がヒロイン役を演じた。映画は今夏、アラブ諸国で上映される予定だが、製作したサウジアラビアでは上映は許可される可能性はないという。(2006/03/29)
中東 英日軍の撤退はイラクに内戦を起こす米国の準備の一環 エジプト人ジャーナリストの分析 【東京26日=齊藤力二朗】イラクにおける内戦を警戒する声が高まるなか、米国では米軍撤退論議が公然化し、英国軍や日本の自衛隊の撤退をめぐる報道が増えてきた。これは何を意味するのかを、元エジプト労働党の機関紙アッシャーブに執筆する著名なエジプト人ジャーナリスト、タルアット・ルメイフ氏が21日付のイスラム・メモで論じた。同氏は、一連の動きは進退窮まった米国が内戦に点火するために準備したもので、米軍は内戦には介入せず国外ではなくイラク国内の基地に撤退するのがその狙いだと分析する。(2006/03/26) イラン核問題 イラクをめぐる「奇妙な同盟関係」 米・イラン対話の背景と経緯 イラクをめぐる米国とイランの関係は、表面的には「悪の枢軸」、「最大の悪魔」とののしり合いながらも、相互に必要とし合う複雑怪奇な関係だ。テヘランの米国大使館員人質事件(1980年)以来初めて、両国が公式に対話する背景と経緯を、元エジプト労働党の機関紙アッシャーブで健筆を振るう著名エジプト人ジャーナリストのタルアット・ルメイフ氏が17日付のイスラム・メモで論じた。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2006/03/23) 米軍がイラクで「暗殺部隊」設立を支援 仏誌が「サルバドル式」と報道 【東京22日=齋藤力二朗】21日付のネット紙バスラネットは「アブグレイブ刑務所の拷問スキャンダル以上の醜聞が悪党ブッシュを待ち構える」と題して、フランスの週刊誌マリヤンの記事を引用しつつ「非正規民兵軍」について報じた。それによると、イラクには既に5万人規模の占領軍に協力する民兵が存在しており、中には米軍がサルバドルで創設した「暗殺部隊」と同様のギャング団に等しい親米民兵組織もあるという。(2006/03/22) 「イラン戦争」には独仏とも率先して参戦か イラク人評論家の描く「予想図」 米国とイランが戦闘になったらイランは爆弾を搭載した高速ボートで自爆攻撃に踏み切り、石油価格が急騰、戦争後のビジネスを確保するために独仏が率先して対イラン戦争を先導する。一方、アラブ湾岸諸国は複雑な対応を迫られる―。3月6日付のミドル・イースト・オンラインは、欧州在住のイラク人政治評論家サミール・オベイド氏が描く「イラン戦争の予想図」をめぐる評論を掲載した。その要旨を紹介する。(東京=齋藤力二朗)(2006/03/19) 母親の妊娠を義務付け 胎児や新生児まで青田買い 東欧からの人身売買 【東京16日=齋藤力二朗】国連の調査によると、トルコは売春輸出の主要通路で、親が100ドルで新生児を売る現実があるという。また「白い奴隷」ともいわれる東欧系の女性を売買するマフィアが上げる利益は年間28億ドルを超え、このビジネスの犠牲となる女性は年間140万人と見積もられている。11日付のロンドンで発行する著名アラビア語新聞、アルクドゥス・アルアラビーが報じた。(2006/03/16) イラク宗派の分派・差別主義が教育機関にも浸透 【14日東京=齊藤力二朗】分派主義に陥る愚を避けるため占領前のイラクでは、公務員になるのに宗派をきかれることはなく、死亡した時に初めて生前の宗派が判明するほどであった。ところが現在では教育機関においても頻繁に宗派意識を煽られるという。13日付のイスラム・オンラインが報じた。「お前はスンナ派か、シーア派か?」との問いが最近イラクの教育機関で頻繁に聞かれるようになり、保護者の憂慮感が増している。(2006/03/14) 中東 米軍基地内部への砲撃被害写真 ネットメディアが初掲載
イラク駐留米軍基地へのロケット攻撃はしばしば報じられるし、発射場面も抵抗勢力によって撮影され発表されているが、被害写真が公表されることは極めて稀であった。イラク・パトロールは8、9の両日、米軍基地内への攻撃写真を初めて掲載した。写真の入手源は明らかにされていないが、米兵が個人的に撮影したものと思われる。【齊藤力二朗=日刊ベリタ】(2006/03/11)
出所後に家族に殺されるイエメン女性受刑者 差別的慣習、法が幅を利かす悲劇 アラブで最も古い社会形態を残すイエメンでは罪を犯した女性に対する独特の差別的な慣習が幅を利かしている。男性受刑者は刑務所を出れば許しを得るが、女性受刑者は塀の外で待ち受けている家族による殺害など過酷な運命が待っているのだ。このため、女性受刑者は収監され続ける方がいいと考えている。イエメン社会では入所歴のある女性は事実上「生きるに値しない」とみられているという。(東京=齋藤力二朗)(2006/03/02) イラン核問題 カスピ海原油のペルシャ湾ルート確保が狙い 米国のイラン攻撃は必至とアラブ・ネットメディア 【東京25日=齊藤力二朗】米国によるイラン攻撃は不可避である、とする評論を22日付のイラク・パトロールが伝えた。同評論によれば、米国の狙いはカスピ海原油のペルシャ湾積み出しルートを確保して中国への石油供給を支配することだという。またイランが欧州との原油取引決済をドルからユーロに切り替える決定をしたことも、米国のイラン攻撃の原因とされる。(2006/02/25) 中東 【ビデオ】羊の腹に爆弾を詰めてイラクの米軍車両を爆破 【東京24日=齋藤力二朗】イラク抵抗勢力は、これまで犬などの動物の死骸に爆弾を仕掛け道路脇に設置し遠隔操作で爆破させる方法を米軍攻撃に用いてきた。22日付のバスラ・ネットは、抵抗勢力の兵士が羊の腹部に爆弾を詰めこみ、米軍の軍用車両ハマーを爆破する極めて珍しいビデオ映像を配信した。(2006/02/24) ムハンマド中傷漫画 アラブ版コーラの売上が3倍増 ムハンマド誹謗漫画騒動で 【東京23日=齋藤力二朗】預言者ムハンマドの誹謗漫画騒動のあおりを受けてデンマーク製品不買運動がイスラム世界で吹き荒れ同国の企業は大損害を蒙っている一方で、アラブ版のコーラの売り上げが激増しているという。21日付のイスラム・オンラインが報じた。(2006/02/23) 中東 【ビデオ】米軍車列が爆破され歓喜雀躍するイラクの子供たち他6本 【東京21日=齊藤力二朗】イラクの中部都市ラマーディーで18日午後、道路脇の爆弾の爆発により米軍車列が攻撃された。イラクの子供たちが爆発後現場に群がり爆発の破片を手にして「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と歓声を上げる。抵抗勢力が米軍に対して各地で展開する攻撃の模様を、バスラ・ネットが20日配信したビデオから7本紹介しよう。(2006/02/21) 米軍が壁を建設、町全体が「収容所」化 石油関連施設保護が目的か イラク北部のスィニーヤ 【東京17日=齋藤力二朗】ネット紙「イラク・パトロール」が12日付で報じたところによると、約一カ月前、米軍はバグダッド北方220キロに位置する人口3000人の町スィニーヤの周囲に全長10キロメートルの土砂の壁を築いた。町には12時間の外出禁止令が敷かれ、パレスチナの町のように町の外への移動も困難になった。住民は「町全体が巨大な収容所」になったと語っている。(2006/02/17) 中東 新たに見つかった「アブグレイブ拷問写真」の衝撃 性的虐待の全容伝える
【東京17日=齋藤力二朗】オーストラリアのSBSテレビは15日、イラクのバグダッド近郊のアブグレイブ刑務所でのイラク人に対して行われた拷問、暴行を示す新たな写真や映像を公開した。SBSは「露骨すぎて放映できないものもあった」として一部の性的虐待の写真の放映を見送ったが、イラク関連の写真を公表しているサイト「アボルハシーブ・ネット」はSBSが放映を見送った写真を含め、約20枚の生々しい写真を掲載している。(2006/02/17)
ムハンマド中傷漫画 デンマークでイスラム教徒の墓が破壊される ムハンマド中傷漫画抗議への報復か 【東京17日=齋藤力二朗】預言者ムハンマドを中傷する漫画が新聞に掲載されたことから世界各地で始まった抗議活動の震源地、デンマークでイスラム教徒の墓地が攻撃され、墓標が破壊される事件が起きた。12日付のイスラム・オンラインが報じた。(2006/02/17) 中東 英軍兵士が投石のイラク人少年に暴行 ビデオ流出、英紙が公開
【東京13日=齊藤力二朗】イラク駐留英軍の兵士たちが、2年前に投石したイラク人少年たちの性器を含む全身に42回も棍棒で殴る蹴るの暴行を加える映像を、英紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」が入手、その画像を第一面などに掲載した。(2006/02/13)
【ビデオ】パレスチナ市民に乱暴、発砲するイスラエル軍とへべれけブッシュ 【東京12日齊藤力二朗】11日のバスラ・ネットは、パレスチナ市民に対するイスラエル軍の暴行と、ブッシュ米大統領を揶揄したビデオを掲載した。パレスチナでイスラエルが行っているのと同じことを、弟子の米軍がイラクで行っているとの説明書きがある。(2006/02/12) ムハンマド中傷漫画 「悪魔の詩」からデンマーク紙の漫画まで 頻発するイスラム中傷めぐる騒ぎ 【東京11日=齊藤力二朗】イスラムへの中傷とされる行為が国際的な事件に発展したのは、預言者ムハンマドを誹謗する漫画をめぐる騒ぎが初めてではない。日本人にとっては『悪魔の詩』を翻訳した五十嵐教授殺害事件が記憶に新しい。今回ほどの規模ではないものの、文学や映画、メディアでこれまでに起きた例を6日付ミドル・イースト・オンラインが紹介した。(2006/02/11)
ムハンマド中傷漫画 オランダのアラビア語紙が「アンネの日記」風刺で逆襲 【東京9日=齊藤力二朗】預言者ムハンマドの中傷漫画で傷つけられたオランダのアラビア語新聞が、ユダヤ人が最も拡散を恐れるホロコースト問題を間接的に取り上げ、キリスト教徒を揶揄する痛烈な風刺漫画を掲載した。言論の自由を逆手に取った逆襲を、6日付のイラーキ・リーグが漫画の写真入りで伝えた。(2006/02/09) 反イスラムのデンマーク人作家が火付け役 ムハンマド誹謗漫画 【東京8日=齊藤力二朗】デンマークのユランド・ポステン紙に、イスラムの預言者ムハンマドを中傷する12枚の漫画が掲載されて火のついた騒動は収まるところを知らないが、騒動の端緒となったのは、「ムハンマドはホロコースト以上のユダヤ人虐殺をした」と書いたデンマーク人の作家であることが明らかになった。2日付のイスラム・オンラインが伝えた。(2006/02/08) 中東 米軍の猛爆で廃墟と化したイラク西部の町カーイム バスラネットが写真配信
【東京4日=齊藤力二朗】米軍の猛爆によって徹底的に破壊されたイラクの都市はファッルージャに限られない。西部のシリア国境沿いの町カーイムも2005年に、国際テロ組織アルカイダと関係があるとされるテロリスト、ザルカーウィなどシリア国境を越えてくる反乱勢力が立て篭もっているという理由で米軍による徹底的な空爆と地上砲撃を受け廃墟と化した。「『民主主義と自由』の戦闘場面」という表題で、4日にバスラ・ネットから送られてきたその傷跡を写した写真134枚を紹介しよう。(2006/02/04)
アラブ諸国で休日変更論議が活発化 「西洋の模倣」との反対意見も 【東京2日=齊藤力二朗】3大天啓宗教の合同礼拝(安息)日は、それぞれイスラム教が金曜、ユダヤ教が土曜、キリスト教が日曜と異なる。日本では毎週の休日は土・日だが、住民の大半がイスラム教徒で占められるペルシア湾岸諸国では、金曜日を中心に休日が定められている。そのイスラム諸国で現在、休日の変更が検討されているが、変更には「キリスト教の模倣」などとする反対論も強い。1月28日付のイスラム・オンラインが報告する。(2006/02/02) スカーフ着用の「フッラ」が金髪の「バービー」を凌駕 人形の売り上げにもイスラム回帰 【東京1日=齊藤力二朗】アラブ世界のイスラム回帰傾向は人形にも及んできている。イスラム的価値観に則った、茶色の目をして頭をスカーフで覆った「フッラ」人形の売り上げ数が200万体に達し、金髪の肌を大きく露出させた「バービー」人形を上回っている。12日付のミドル・イースト・オンラインに掲載された、カイロからのマリク・ラビーブ記者の報告を紹介する。(2006/02/01) スナイパーの恐怖におびえる米兵士 狙撃の瞬間の映像がネットに 【東京29日=齋藤力二朗】イラクでは最近、遠距離から銃弾一発で殺害する反米武装勢力のスナイパー(狙撃手)が米兵の恐怖の的になっている。米兵の中には、狙撃手をおそれるあまりに、精神障害をきたす者も出ているといわれる。12月22日にバスラ・ネットは、スナイパーに撃たれた友軍兵士を置き去りにして逃げ出す米兵士の生々しい映像を伝えた。(2005/12/29) ブッシュ暗殺、パリでテロ発生など チュニジア天文学者の06年大予言 チュニジアの著名な天文学者で占星術師のハサン・シャーリニー氏(50)によると、2006年は、イラクの抵抗勢力の一斉攻撃で米兵が数百人殺害されるほか、エジプト大統領の死亡やヨルダン国王暗殺など悲惨な出来事が起きる年だという。25日付のミドル・イースト・オンラインやクドゥス・プレスなどアラブ各紙が来年の予言を一斉に伝えた。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/12/25) 子どもに爆弾の有無を確認させる米兵 バグダッドで住民が目撃 パトロール中のイラク駐留米兵は道路爆弾におののき、爆弾の有無を確かめるために子どもを使ったりしているという。21日付のイラクのニュース・サイト、イラーキ・リーグは、バグダッドの住民ナーセル・ジュマイリー氏の目撃談を掲載した。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/12/23) 中東 米軍者列に投石するイラクの少年に「発砲できない」と嘆く米兵 【東京17日=齊藤力二朗】イラク戦争関連のビデオ映像がネットに次々に流れ始めているが、17日にバスラ・ネットが紹介した3題を紹介しよう。そのひとつは、米軍者列に投石するイラクの子どもたちの姿と「子どもたちに発砲できない」と嘆く運転席の米兵の声を収録したものである。(2005/12/17) 米軍同行の医師団が臓器摘出? 本国に移植用に移送 10日付のイスラム・メモによると、米軍に随行している医師団が、イラク人の死傷者から摘出した腎臓や眼球などを米国で移植手術や整形手術用として本国に移送し売却している可能性があるという。サウジアラビアのアル・ワタン紙やイランのテレビ局などいくつかのメディアが1年前からこうした報道を行なっている。イスラム・メモは、欧州の軍事筋の話としてこの問題に言及した。軍事筋の具体的な説明はない。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/12/12) 中東 炎上する米軍戦車、激しい銃声…ネットにあふれるイラク抵抗戦争のビデオ映像 【東京10日=齊藤力二朗】炎上する米軍戦車、激しい銃声、そして一瞬の静寂につづいて沸き起こる「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」の歓声と民衆の喜びにあふれた笑顔の数々…。アラブ世界のネットには、欧米や日本の大手メディアが決して報じることがないイラクの抵抗戦争の生々しいビデオ映像が次々に流れている。10日にバスラ・ネットから送られてきた分を紹介しよう。(2005/12/10) イラク抵抗勢力がイラン人高官4人を拉致 米軍の護衛中を襲撃 【東京8日=齊藤力二朗】イランが「最大の悪魔」と罵倒する米国と秘密裏に、密接に協力し合っていることを示す事件がイラク国内で起きた。米軍車列に護衛されたイラン人高官4人がイラク抵抗勢力の襲撃で拉致されたのだ。7日付のイスラム・メモが特報で伝えた。(2005/12/08) 駐留米軍の勝利は程遠い 仏の週刊誌が分析 アラビア語のネットが、フランスの週刊誌カナール・アンシェネを引用し、バグダッドでの治安悪化で米軍が勝利するのは困難だ、と報じている。現地の駐留軍の間では、撤退が論議される状況だという。米軍の撤退条件であるイラク軍の実戦配備は、絵空事に近い、とフランスの現地外交官は分析している。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/12/06) 産油国リビアで物乞い急増 原因は国営企業解体、低賃金と物価高 【東京1日=齊藤力二朗】日量200万バレルの産油量を誇り、その年間収入が数十億ドルに上るにもかかわらず、リビア国民(人口555万人)の2割が貧困ライン以下の暮らしを送っている。原因は「民営化、低賃金」などだという。11月27日付のクドゥス・プレスが伝えた。(2005/12/02) 米国のスーダン・ダルフール紛争への和平圧力は石油支配と対仏戦略が狙い 専門家の分析 【東京26日=齊藤力二朗】血で血を洗う長い抗争が続いてきたスーダン西部、ダルフール地方。この地方に米国が人道問題を口実に強い関心を示す裏に、埋蔵原油の存在とフランスとの戦略的角逐が隠されていると見られている。16日付のアルジャジーラ・ネットでハルツーム(スーダン)からイマード・アブドルハーディー特派員が報告する。(2005/11/26) イラン核問題 イラン保守派が新大統領の過激路線に懸念 衝突の可能性も、と専門家 【東京19日=齊藤力二朗】アルクドゥス・アルアラビー紙は17日付のロンドン電で、イランの指導部全体はアフマディー・ネジャード大統領の言動を憂慮し、新大統領がイラン政府の保守派と衝突する可能性がある、とするイラン専門家の講演を伝えた。専門家は両者の対立の底流に、富裕層・中間層と貧困層の利害もからんでいると指摘している。(2005/11/19) 奴隷制が今も続くモーリタニア 政府は廃止と人権擁護に無関心 【東京17日=齊藤力二朗】アフリカ大陸最西端に位置し、イスラエルを承認した第3番目のアラブ国家、モーリタニアは今年8月の無血クーデターで何が変わったのか。この知られざる国では、法律上奴隷制は禁止されているにもかかわらず、いまだ奴隷状態に苦しむ人々が多くいるという。(2005/11/18) イラク人女性のテロ攻撃自白に疑問の声 アラブ系ネット 9日にヨルダンのアンマンで起きたホテル連続爆破爆破事件の犯人はイラク人4人で、うち拘束されたイラク人女性一人がテレビに出演して犯行の模様を語った。しかし、アラブ系ネットはその信憑性に疑問の声を上げている。13日のアラブ自由メディアから一部紹介する。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/11/15) 早期解決の兆し見えぬ西サハラ紛争 発生から30年、停戦下でも激しい衝突 アラブ世界西端の西サハラをめぐるモロッコとポリサリオ戦線との紛争は、発生から30年を迎えたが、早期に収束する兆しは見えない。今年5月には、モロッコによるこの地域の併合に反対する同戦線派住民と治安部隊との激しい衝突も起きた。4日付のミドル・イースト・オンラインは、モロッコの首都ラバトからのアブドルファッターフ・ファクハーニ記者の最新レポートを伝えた。(齊藤力二朗=日刊ベリタ)(2005/11/12) 湾岸諸国でも暴動の可能性 冷遇される移民人労働者が「時限爆弾」 【東京10日=齊藤力二朗】フランス暴動の収拾がつかない中、多くの外国人労働者が悪い待遇を受けているペルシャ湾岸のアラブ諸国でも同様の事態が起きると米国の「アラブ・アメリカ協会」のジェームズ・ゾグビー会長が警告した。8日付のミドル・イースト・オンラインが伝えた。(2005/11/10) 米軍、ファルージャで化学兵器使用 伊国営テレビが放映 イラク駐留米軍がファルージャなどで毒ガスを使用したとアラブ側自由メディアでしばしば報じられてきたが、イタリアの国営テレビはドキュメンタリー番組で、参加した兵士の証言や炭化した遺体写真入で放映した。英紙インディペンデントやアラビア語各紙が一斉に伝えた。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/11/09) コーランを聴くと97%の確率で精神が沈静 米国で実験結果発表 【東京5日=齊藤力二朗】イスラム教の聖典であるコーランの朗誦を耳にすると強い精神的緊張が和らぎ、健康に良い作用を及ぼすとの米国の実験研究が発表された。10月11日付のミドル・イースト・オンラインがワシントンから報じたもので、特に心臓発作の患者に効果があるという。逆に、テンポの速い騒がしい音楽は呼吸を早め、心拍数を増加させることも明らかにされた。(2005/11/05) 中東 イラク抵抗勢力が初の新聞を発行 バグダードなど各都市で配布 【東京5日=齊藤力二朗】占領軍と傀儡政府による厳しい監視の目を潜り抜け、イラクで初の抵抗勢力の新聞「真実の声」が誕生した。1日付けのイラク・パトロールによると、「イラク解放国民戦線」の発行で、首都バグダードはじめ各都市で配布された。ムーサー・フセイニ編集長の「なぜ我々は憲法を拒むか」と題する論説や、同戦線の活動内容、殉教者の写真などを掲載している。(2005/11/05) ハリリ暗殺でのシリア叩きの裏にパイプライン構想 米人反戦活動家 【東京2日=齊藤力二朗】米国人反戦活動家マイク・ウィトニー氏によると、レバノンのハリリ前首相の暗殺を機にシリア非難が高まっている背後には、イスラエルの石油を確実なものにするためのパイプライン構想を実現するためという事情が隠されているという。10月26日付のバスラネットがウルク・ネットから引用して、同氏の評論を掲載した。(2005/11/02) 中東 イラク駐留米軍、住民を追い出し住宅占拠
【東京31日=齊藤力二朗】米軍はイラク西部の各都市で住居や学校などに押し入り臨時の基地として使っている、として28日付のイラーキ・リーグが写真付きで次のように報じた。(2005/10/31)
イラン核問題 イラン大統領の「イスラエル抹消」発言は国内不満をかわすため? 【東京30日=齊藤力二朗】イランのアフマディー・ネジャード大統領が「イスラエルを地図から抹消する」と発言したとして波紋が広がっているが、アラブ人が多数派を占めるイラン西南部地域を拠点とするアフワーズ・アラブ復活党の政治局局長、サバーフ・ムーサウィー氏は、これを虚偽の標語と切り捨てる評論を28日付のバスラ・ネットに掲載した。同氏は、イラン・イラク戦争当時のイランとイスラエルの親密な関係などを明らかにし、新大統領の発言は内外の困難から国民の目をそらすためと指摘している。(2005/10/30) 石油より重要な中東における水問題 「次の戦争」の主因にも 中東地域では直接生存権が懸かり戦争の主因となってきた水問題について、2日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)でエジプトの著述家ムハンマド・ムールー氏が論考を発表した。 同氏は「石油をめぐる争いよりも、水をめぐる争いはより激しくなる」と指摘、水問題は今後も中東地域に軍事的緊張をもたらす要因になり続けると警告している。その要旨を紹介する。(東京=齋藤力二朗)(2005/10/28) 米国の要求に屈しても反発しても同じ結果 窮地のシリア 【東京25日=齊藤力二朗】2月のハリリ・レバノン元首相暗殺事件へのシリアの関与を明記した国連の独立調査委員会(ミーリス委員長)の報告書が出たことで、シリアが窮地に立っている。ロンドンで発行するアラビア語紙アルクドゥス・アルアラビーは22日、「シリアのより危険な泥沼」と題したアブドルバーリー・アトワーン編集長の評論を掲載した。(2005/10/25) バスラの英軍奪取事件の捜査官死亡 軍との板ばさみで自殺の見方も 9月19日にイラク南部バスラで、駐留英軍が地元のイラク警察に拘束された英軍兵士2人を力づくで救出した事件は、事件の背景をめぐって多くの謎がある。同事件を調査していた英軍警察の現地担当官が今月15日に死亡したことも、一段と謎を深める形になった。「米国の謀略戦争−9.11の真相とイラク戦争」などの著作があるカナダのミッシェル・チョスドスキー教授が、17日付のカナダのグローバル・リサーチ研究所のサイトに、この担当官の不可解な死の周辺を追っている。 (ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/10/23) イラン核問題 イラン、イスラムに反する米国映画の上映を禁止 【22日東京=齊藤力二朗】保守派の大統領が誕生したイランではイスラム教の倫理観と異なる米国の映画の配給と上映が禁じられた。しかし衛星テレビや各種ディスクが溢れる中、禁令の徹底は容易ではなさそうだ。20日付のミドル・イースト・オンラインがテヘランから報じた。(2005/10/22) 中東 シーア派の聖都カルバラがアヘンの魔窟に イラン人が麻薬持ち込みか 第4代正統カリフ(イスラム国家での聖俗最高指導者)アリの息子、フセインが眠るシーア派の聖地、カルバラ。この町は今、麻薬蔓延に悩まされ、巷では「イラクのシチリア」などと呼ばれているという。アラビア語紙クドゥス・プレスのイヤード・ドレイミーとムシュターク・ハスナーウィ両記者今月7日に報じている。(東京=齋藤力二朗)(2005/10/21) 中東 反イラン派のアラウィ元首相が復権か 憲法通過後のイラクで 【東京20日=齋藤力二朗】15日に行われたイラク憲法草案は、現在、集計中だが、承認されることはほぼ確実とみられる。承認後、イラクの政治体制はどうなるのだろうか。ロンドンで発行するアラビア語の有力紙「アルクドゥス・アルアラビー」は、反イラン派とされるアラウィ前首相が復権するとのアブドル・バーリー・アトワーン編集長の評論を18日付で掲載した。その要旨を紹介する。(2005/10/20) シリア内相の死をめぐり自殺説と他殺説 【東京15日=齊藤力二朗】12日に「自殺」したと伝えられた、シリアのガージー・カンアーン内相の死の真相をめぐって同国とレバノンではさまざまな説が流れている。同内相は、20年以上もシリアの諜報機関長官としてレバノンを実質的に支配してきた実力者。今年2月に同国首都ベイルートで起きたハリーリー元首相暗殺事件の黒幕とも目され、国連調査団の結論が今月中にも発表される直前の死だった。自殺の謎についてアルクドゥス・アルアラビーは4つのシナリオを報じた。(2005/10/15) 中東 憲法投票直前、イラク軍と警察が交戦し4人死傷 伊軍もサドル派と交戦 【東京15日=齊藤力二朗】新憲法案の国民投票を15日に控えたイラクでは、その直前にも同国の指揮命令系統の乱れを象徴する交戦事件が相次いで発生した。著名な国際ジャーナリスト、ロバート・フィスクが英紙インディペンデントに、国土の大部分は混乱状態で、首都のグリーン・ゾーンから半マイル地点にまでイラク人武装勢力の支配下にあると書いたばかりだが、それを裏付けるような2件をバスラ・ネットとイラーキ・リーグが以下のように伝えた。(2005/10/15) 米国務長官がイラク撤退への作戦を検討 人的損失増大に懸念深める 【東京13日=齊藤力二朗】コンドリーザ・ライス米国務長官は約1カ月前、自身の顧問団と、大きな危機に見舞われた時の知恵袋になってきた一部の米国人専門家たちを会議に招いた。議題は、イラクの現状分析とその泥沼からの脱出法だ。パリ在住で出版社を経営するレバノン人の政治論客アリー・ナーフィズ・マルアビー氏が12日付のバスラ・ネットで会議の内容などを報告した。(2005/10/13) イラク・イスラム党の憲法容認は想定内 暴露された極秘文書で実体は明白 イラク傀儡(かいらい)政権に参加しているスンナ派最大政党「イラク・イスラム党」は、これまで新憲法草案に反対してきた姿勢を突如変更し、賛成に回ると表明した。これに対して、イラク・バース党はこのほど発表した声明文で、イスラム党の米国寄り姿勢を厳しく非難したが、実は既に3カ月前に、地元ネットが米・イラク調整委員会の極秘文書を掲載、同党の実体を暴いていた。(東京=齊藤力二朗)(2005/10/13) アラブ世界で宗派間戦争勃発の恐れ 【東京11日=齊藤力二朗】シーア派イランのイラクへ影響力が増大することによって、アラブ世界でシーア派とスンニ派の宗派戦争に発展する恐れがあると、10日付のミドル・イースト・オンラインでアスアド・アッブード記者がヨルダンの首都アンマンから伝えている。(2005/10/11) 中東 「アフガンとイラク侵攻は神のお告げ」 米大統領発言にアラブ紙が一斉反発 【東京8日=齊藤力二朗】ブッシュ米大統領が「アフガニスタンとイラクへの侵攻は神から命じられた」と述べた、という英国のBBC放送のスクープにアラブのメディアが敏感に反応している。問題の発言は、2003年6月にエジプトのシャルムエルシェイクでパレスチナ自治政府のアッバス首相(現議長)とシャース外相(現情報相)と会談した際に語ったとされる。アルクドゥス・アルアラビーの痛烈な論評を紹介しよう。(2005/10/08) 中東 アラブ連盟がイラク・スンナ派説得に始動 新憲法国民投票を前に急きょ決定 【東京6日=齊藤力二朗】米国がイラクのイスラム教スンナ派アラブ人に憲法の受け入れを説得し、また、内戦を避けるためにアラブ連盟が同スンナ派アラブ人に対する任を担うことを奨励している。その中、アラブ連盟は同スンナ派の説得工作に乗り出すことを決め、ムーサー事務局長とイラク側との会見日程調整に向けた作業を開始する。(2005/10/06) ITフロント 大きな成果上げるドバイの「電子政府」 経費節減、渋滞軽減などに寄与 【東京6日=齊藤力二朗】アラブ首長国の商業都市国家、ドバイ政府の電子サイトが、昨年の利用回数「4百万回」を達成する成功を収め、この成功が経費節減など多くの利益をもたらし、ドバイを「世界水準の先進的地位に押し上げた」という。(2005/10/06) 「アラブ女性は不幸」は米国の偏見 サウジ女学生がブッシュ大統領特使に抗議 【東京1日=齊藤力二朗】サウジアラビアといえば、女性が自動車の運転や選挙権も認められない超保守的な国というイメージが欧米には定着している。ところが、そのようなイメージを抱いて同国を訪れた米国大統領の女性特使に対して、サウジの女学生たちが「それは米国の偏見。私たちは不幸ではない」と異議申し立てをする一幕があった、と29日付のミドル・イースト・オンラインが報じた。(2005/10/01) リビア最高指導者カダフィの娘がイラク抵抗勢力を賞賛 【東京29日=齊藤力二朗】イラクが米英軍に占領されたのを見て白旗を掲げたリビア最高指導者で、父親のモアンマル・カダフィ大佐と異なり、サダム・フセイン元大統領の弁護を引き受け、気炎を上げている娘のアーイシャ・カダフィさんが28日、イラク抵抗勢力を賞賛し、占領軍をこき下ろした。同日付のミドル・イースト・オンラインなどが報じた。(2005/09/29) 中東 イラク駐留米軍が学校を占拠、人間の盾として学童を人質に ネット紙報道 【東京24日=齊藤力二朗】緊張が続くイラク中部のマフラクで、駐留米軍が又もや子供を人間の盾として人質にしている、と22日付のバスラ・ネットが報じた。(2005/09/24) 英人秘密工作員2人が巡礼者に発砲 マハディー軍の警官が拘束 【東京22日=齋藤力二朗】日本のメディアは詳しい報道を行っていないが、イラクでは今、英国人2人が一時拘束されるた事件が発生、関心を集めている。2人は秘密工作員で、イスラム・シーア、スンナ両派の分断を図ろうとしていた。21日付のイラク・パトロールが信頼できる筋から得た情報として、バスラで起きた同事件の真相を報じた。(2005/09/22) 中東 イスラム系ネットメディアに苛立つ米国 イラク情報は「虚偽」と名指し非難 【東京18日=齊藤力二朗】駐留米軍の厳重な報道管制をかいくぐって、イラクから欧米メディアでは伝えられない情報を次々にネット上で世界に発信するイスラム勢力の独立系メディアに対して、米国がいらだちをつのらせている。これらの情報は「虚偽」と決め付けているが、アラビア語サイト側はこれを、米国がネットメディアの影響力を無視できなくなった現われと自信を深めている。(2005/09/18) イスラエル参加はイスラム法で違法か合法か 世界柔道でエジプト場外熱戦 【東京17日=齊藤力二朗】カイロで先週まで開かれていた柔道世界選手権は、谷亮子らの大黒柱を欠いたうえ期待された新人の活躍もいまひとつだったため、日本での報道は地味だった。だが開催国エジプトのメディアでは、イスラエル選手の参加を巡り熱い議論が巻き起こった。場外熱戦の争点は、敵との柔道交流はイスラム法に反するのかどうか、である。その模様を13日付のイスラム・オンラインで、ムハンマド・ジャマール・ウルファ記者が以下のように伝えている。(2005/09/17) 中東 イラクで幽霊「人道」NGOが乱立 善意の寄金や救援物資で金儲け 【東京15日=齊藤力二朗】戦火のイラクでは、人道支援を旗印にしたNGO(非政府組織)が乱立している。その数は公式統計だけでも1500に上る。だがその多くは、占領下で塗炭の苦しみに喘ぐイラク人への同情を煽り、善意の寄付者をカモにして荒稼ぎする幽霊組織だ、と9日付のクドゥス・プレスが首都バグダッドから以下のような実情を伝えた。(2005/09/15) 9・11総選挙を斬る! イラク紙に天木氏の衆院選出馬を歓迎する読者の声 【東京10日=齊藤力二朗】日本政府のイラク戦争支援に反対して外務省を事実上解雇された、天木直人前駐レバノン大使が衆院選に小泉首相の選挙区から立候補したことがアラブ各紙で掲載されている。8日付のイラクの著名ニュース・サイト、イラク・パトロールは、天木氏に声援を送る読者のいくつかの声を掲示板で紹介している。(2005/09/10) 加速するアラブ・イスラム諸国とイスラエルとの関係正常化 【東京7日=齊藤力二朗】イスラエルとパキスタンの外相が外交関係設立に向けて会談したことは、イスラム世界で衝撃を持って受け止められ、激しい抗議の嵐が巻き起こった。しかし、パキスタンの動きを批判したアラブ諸国はなく、完全に沈黙を守った。5日付のアルクドゥス・アルアラビーによると、この沈黙は、抗議や拒絶の沈黙ではなく、容認を意味するものであるという。(2005/09/07) 伝統あるエジプトの選挙不正工作 投票率も思いのまま 【東京6日=齊藤力二朗】エジプトの大統領選挙は7日に行われるが、ムバラク大統領の勝利が確実視されている。その理由の一つは、伝統ともなった感がある不正選挙の技法だ。6日付のアルクドゥス・アルアラビーが次のように報じている。(2005/09/06) イスラエルの新入植計画でパレスチナ国家建設は不可能に エルサレムの孤立が狙い 【東京3日=齊藤力二朗】イスラエルのシャロン政権はパレスチナ西岸地区とエルサレムの間に広範な入植計画を進めているが、これはエルサレムなどの都市を地理的に孤立させることになるとする評論を、1日付のミドル・イースト・オンラインのハイザル・ワーリド記者が報告した。イスラエルが先週、この地区に新しい警察署の建設計画を発表したことで、パレスチナ人はパレスチナ国家の建設を不可能にする企みが加速するものと警戒感を強めている。(2005/09/04) 中東 サドル派とバース党が反米で連携か 憲法起草難航のイラク 【東京27日=齊藤力二朗】憲法の起草が難航するイラクでは26日、各地で憲法反対、イラク分割反対、占領軍のイラク撤退、公共サービスの改善などを叫ぶシーア派のデモが行われたが、その中で注目すべき新たな動きが出てきた。北部キルクークでは、反目しあっていた同派指導者ムクタグ・サドルとバース党の2大反米勢力が協調行動を示した。(2005/08/27) イラク内シーア派の2大勢力が全面衝突か バグダッドなどで砲撃戦、死傷者も 【東京25日=齊藤力二朗】イラクのシーア派指導者ムクタダ・サドル配下のマハディー軍と、イラクのイスラム革命最高評議会と呼ばれるシーア派政党の軍事部門であるバドル旅団が24日、バグダッド南方のシーア派聖都ナジャフで衝突した。シーア派の2大民兵組織がイラク各地で全面衝突を開始した可能性もある。(2005/08/25) イラク人を跪かせるための米占領当局の7段階策略 イエメン人著述家の予測 【東京20日=齊藤力二朗】抵抗勢力の攻勢に手を焼くイラクの米占領当局は、苦境を切り抜けるために今後どのような手を打とうとしているのだろうか。19日付のバスラ・ネットは、イエメン人著述家のカマール・アブドルガッフール氏のシニカルな評論を掲載し、彼らは国連やアラブ首脳たちを抱きこむ策略をめぐらしていると予測している。(2005/08/20) 男女混在禁止下、したたかに生き延びるヨルダンのマッサージ業界 【東京18日=齊藤力二朗】ヨルダンでのマッサージ店では同性によるサービスしか許可されていないが、経営者たちは巧妙な抜け道を探し出し、男女混在(異性によるサービス)システムを守り抜いている。(2005/08/18) 前電気相による自衛隊の発電事業費着服と州知事の不正が原因か サマーワ暴動 【東京13日=齊藤力二朗】自衛隊が駐留するイラク南部のサマーワで最近起きた暴動の裏には、日本が建設する発電施設が絡んでいるようだ。12日付のデンマークで発行するイラク・フォー・オール紙(アラビア語電子版)は、この発電所をめぐり前電気相と州知事が結託した不正が明らかになったのが原因とする、欧州在住のイラク人政治活動家サミール・オベイド氏の評論を掲載した。(2005/08/13) ムサンナ州知事が解任決議を拒否 暴動拡大の恐れも 【東京11日=齊藤力二朗】10日付のイラクのニュース・サイト、イラーキ・リーグによると、サマーワを州都とするムサンナ州のムハンマド・ハッサーニ州知事が同日、州評議会議員全員による解任決議を拒否した。このため事態は複雑な局面を迎えているほか、サマーワの暴動が南部諸州に拡大する兆候がみられる。(2005/08/11) 米国が影の特殊部隊をイラクに派遣 テロ犯装って破壊工作実施 【東京7日=齊藤力二朗】米国には暗殺や爆破など汚れ仕事を専門にする特殊部隊がいるといわれる。この部隊がこのほど、イラクに到着したという。3日付のイラクのニュース・サイト、キファーフやクドゥス・プレスが報じた。(2005/08/07) 日本への原爆投下とイラクへの攻撃に類似性 イラク・パトロール 【東京7日=齊藤力二朗】6日付のイラクのニュースサイト、イラク・パトロールは、広島原爆投下60周年の特集を組み、日本への原爆投下とイラクで起きていることの目的の手法も全く同一である主張した。以下抄訳。(2005/08/07) イラク抵抗勢力がイラク閣僚とクウェートを厳しく非難 【東京5日=齊藤力二朗】2日付のバスラ・ネットはクウェートがイラク領内に進入して工事をした件で、聖戦士統一指導部政治委員会(ラーフィダーン)が出した声明19号を掲載した。声明はイラク政府の閣僚とクウェートを厳しく非難、イラク人に抵抗と復讐を呼び掛けた。(2005/08/05) 年齢順の慣習か資質の基本法か 国王選出方法 王権闘争生じる余地 サウジアラビア 【東京2日=齊藤力二朗】ファハド国王の死去の直後に82歳のアブドラ皇太子が国王に就任したのは、王国の創設者アブドルアジズ国王の息子が出生順に王位を継承するという慣習による。一方、1992年に発布された基本法はアブドルアジズ国王の息子と孫の中から最適資質を有する男子が王位に就くと規定している。基本法は、王権闘争が生じる余地を与えている。(2005/08/02) イラク・サイトがサマワの抗議デモ写真掲載 「占領状態ますます悪化」と伝える 【東京28日=齊藤力二朗】27日付のニュース・サイト、イラーキ・リーグは、同紙通信員がサマワで撮影した占領軍と州政府に抗議するデモの写真5枚を掲載した。 (2005/07/28) 駐米大使辞任でサウジ王族間の対立表面化か 【東京23日=齊藤力二朗】サウジアラビアの駐米大使を22年間務め、歴代の米政権と太いパイプを築いてきたバンダル王子(56)の辞任理由をめぐってさまざまな憶測が流れているが、21日付のロンドンのアラビア語紙、アルクドゥス・アルアラビーは、王族間の対立を示す最初の兆候ではないかと報じた。(2005/07/23) 数百人が自衛隊の撤退求めデモ サマワ 【東京20日=齊藤力二朗】19日付けのイスラム・メモによると、イラク・サマワで数百人の住民が日本の自衛隊駐留に反対するデモを行った。有力部族長アリー・シャンマリー師は「日本軍は町の復興や給水、電気の復旧、雇用の拡充、および町中を襲い始めた小児まひの撲滅を実行すると約束し市民を騙した」などとする5項目からなる抗議文を自衛隊に手渡した。(2005/07/20) イラク侵攻後に急変したアラブ人の日本観 【東京20日=齊藤力二朗】バスラネットは、親日家のムハンマド・ゼイダーン氏の評論を掲載した。 同氏は北アフリカ、マグレブ地方(チュニジア、アルジェリア、モロッコ)の大学教授で、イラク問題、特に抵抗勢力の研究者。イラク侵攻後、これまでアラブ人が日本に対して持っていた好ましい印象は破壊されてしまったという。(2005/07/20) 米軍のイラク都市部からの撤退は新たな大攻勢への下準備 イラク人活動家の見方 【東京12日=齊藤力二朗】米軍がイラクの都市部から撤退するとの計画が米軍筋や政府関係者から流されているが、その狙いは何なのか? イラク人の気鋭の政治活動家サミール・オベイド氏は、現政権の治安能力の欠如を示す状況を作ることで、米軍の新たな大攻勢を正当化するための作戦と分析、これがイランと米国との関係改善とも連動していると指摘する。7日付のデンマークから発信するアラビア語ネット紙、イラク・フォー・オールに掲載された氏の文章を紹介する。(2005/06/12) 中東 イラク米軍、抵抗戦士の身内女性の拘束を容認 【東京4日=齊藤力二朗】4日付のイスラム・メモによると、イラク駐留米軍が、抵抗勢力の戦士を自首させるために、戦士の母親か姉妹、娘を拘束できる法律が制定された。米軍が同様の目的のため、あるいは弾除けの盾として、抵抗分子の身内の女性を人質に捕ることはしばしば報じられてきたが、同紙はこの新法を「占領軍の退廃した精神状態を反映する重大な進展の一環」と評している。(2005/06/04) パレスチナ人に尿飲ませた兵士に実刑 イスラエルの裁判所 【東京26日=齋藤力二朗】グアンタナモ基地で米兵がコーランを便器に投げ捨てたことが問題になっているが、イスラエルでは検問所を通過しようとしたパレスチナ人に無理やり尿を飲ませた兵士が実刑判決を受けた。24日付のクドゥス・プレス、イスラム・オンラインなどが報じた。(2005/05/26) サウジ、女性の自動車運転禁止解禁めぐり論争 外国人運転手不要で年間32億ドルの節約に 【東京25日=齊藤力二朗】米国の開放圧力と保守勢力の反対に挟まれて、女性の自動車運転が禁止されてきたサウジアラビアが揺れている。同国の諮問評議会が、女性に課されている運転禁止令の破棄を勧告するのではとの観測がある。(2005/05/25) ネズミが地雷除去の救世主に? モザンビークで大きな成果 【東京23日=齊藤力二朗】世界に1億個以上が埋設され(国連データ)、毎年2万人を越える犠牲者が出ているという地雷。世界的な取り組みにもかかわらず決定的な除去策がなかなか見つからないでいるが、アフリカのモザンビークではネズミを使った探知作業が大きな成果をあげている。嫌悪感を抱かせる姿や病原菌を撒き散らす危険性のためにとかく評判の悪いネズミが、人類の命を救うことになるのだろうか。(2005/05/23) 米国防長官がフセイン氏に泣きつく? バグダッド訪問時に秘密会談か エジプトのリベラル系週刊誌エル・オスボーは5月2日号で、ラムズフェルド米国防長官が4月にイラクを訪問した際、拘束中のフセイン元大統領と秘密会談し、反米抵抗勢力の攻勢を停止させるために元大統領に協力を求めたと報じた。同誌は特異な情報源を持つ高級誌として知られ、筆者のムスターファ・バクリー編集長はこの秘密情報を米政界の消息筋から入手したとしている。しかし、米国主要メディアは、これをまったく報道しておらず、確認は取れていない。(ベリタ通信=齊藤力二朗)(2005/05/14) イラク要人警護の傭兵企業に年間70億ドル支払い 【東京12日=齊藤力二朗】イラクで武装勢力が拘束したとしている斎藤昭彦さん(44)が所属していたような傭兵派遣企業や戦争請負ビジネスは、世界で10兆円市場に達するといわれる。11日付のサウジアラビアのアルジャジーラ紙は、イラク人の要人警護だけで年間70億ドル(約7350億円)がこれら傭兵派遣企業に支払われていると報じた。(2005/05/12) 斎藤さんの釈放条件にイラク人囚人解放を イラク掲示板に見るイラク人の生の声 【東京11日=齊藤力二朗】イラクで英国の警備企業、ハート・セキュリティーの社員、齋藤昭彦さん(44)が拘束されたとみられる事件を、イラク人たちはどのように見ているのか。一部に明らかな誤解もあるが、イラクのニュース・サイト、イラク・パトロールに10日掲載された読者投稿を紹介する。(2005/05/11) カタールの集団国籍剥奪に湾岸諸国が反発 【東京7日=齊藤力二朗】サッカーや衛星テレビのアルジャジーラで有名になった、湾岸の小国カタールが採った措置が湾岸全土を揺るがしている。6千人ものカタール人が政府によって国籍を剥奪されているというのだ。それもある部族民だけが標的にされているという。(2005/05/07) イラク抵抗諸勢力が統一戦線を結成 イラク解放愛国戦線と名乗る 【東京2日=齊藤力二朗】1日付のロンドンに本拠を置くアラビア語の通信社クドゥス・プレスは、イラクの抵抗勢力が統一戦線「イラク解放愛国戦線」と結成したと伝えた。結成に当たり、イラク全土の抵抗勢力の諸組織の代表12人が声明文に署名したという。統一戦線の結成は、米軍のイラク占領以来初めて。(2005/05/02) アラブ首長国連邦ドバイに世界最大の人工スキー場 9月に完成
【東京27日=齊藤力二朗】40度を越す猛暑の国、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに世界最大の人工スキー場が9月に誕生する。ロンドンに本拠を置くミドルイースト・オンライン(アラビア語電子版)が26日、報じた。(2005/04/27)
マッサージクラブでの男女同室を禁止 ヨルダンの新法に業者が猛反対 【東京23日=齊藤力二朗】戦乱が続くイラクの西側の隣国ヨルダンでは、最近急増するようになったマーサージ・クラブに規制の網を被せる法律施行をめぐって、当局と経営者がもめている。クラブでの男女分離などが厳格に施行されたら死活問題だ、と経営者は危機感を募らせている。ロンドンに本社を置くクドゥス・プレスが21日付で報じた。(2005/04/23) アルジャジーラのテヘラン事務所閉鎖命令の真相は? 【東京21日=齊藤力二朗】アラブ世界で圧倒的な影響力を有すカタールの衛星テレビ局、アルジャジーラのテヘラン事務所が閉鎖命令を受けた理由は何なのか?19日付のアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子板)は、突然の閉鎖に遺憾の意を表明した。(2005/04/21) カメラ付き携帯電話へのわいせつ写真送信はむち打ち千回と禁固、罰金 サウジアラビア 【東京19日=齊藤力二朗】偶像崇拝や成人女性の肌(特に顔)を家族以外の男性に晒すことを厳禁する最も厳格なイスラムの教義を守るサウジアラビアでは、カメラ付きの携帯電話の輸入、販売が禁じられていたが、周辺諸国から持ち込めるので有名無実となり、結局禁止令は廃止になった。だが使い方を誤るとむち打ちなどの刑罰が待ち構えている、と16日付のカタールのアルジャジーラ・ネット(アラビア語電子版)が報じた。(2005/04/19) 米軍がバグダッド北方で農地つぶし 抵抗勢力の発進拠点 【東京18日=齊藤力二朗】米軍が、反政府抵抗勢力の攻撃拠点になっているとして、バグダッド北方の農園などを破壊しているという。17日付のロンドンに本社を置くアラビア語ネット紙、クドゥス・プレスが報じた。(2005/04/18) 「米国が日中間の対立を陰で煽動」 アラブの識者の見方 【東京16日=齊藤力二朗】最近の日中間の軋轢をアラブの識者はどのように見ているのか? 15日付のネット新聞、イスラム・オンラインは、「米国が日中間の対立を陰で煽動している」とする外交問題専門家2人の意見を伝えた。同紙は比較的穏健な主張と慎重な報道姿勢で知られる。(2005/04/16) パンツを見せるイラク人 米兵がテロ警戒し服の下まで“捜索”
【東京9日=齊藤力二朗】5日付のイラクのニュース・サイト、イラク・パトロールは、パトロール中のイラク駐留米兵の前で、イラク人男性が衣服をめくり、パンツを見せている写真(イラク通信社配信)について、「パンツ民主主義」と題する評論を掲載した。(2005/04/09)
ファルージャ戦闘の映像を所持 アルアラビーア記者拘束の真相 【東京2日=齊藤力二朗】カタールのアルジャジーラに次ぐ視聴率を誇るアラブ首長国の衛星テレビ局、アルアラビーヤの記者が、イラクのバグダッド国際空港で数日前にイラク治安軍に拘束されたが、理由は何であったのか?1日付のアラビア語のネット紙イスラム・メモは、記者が数ヶ月前に起きたファルージャの戦闘場面を収めた写真のコンパクト・ディスク(CD)を所持していたためだ、と伝えた。 (2005/04/02) サマワのあるムサンナ州に30の放射能汚染地点 米軍使用の劣化ウラン弾被害 【東京7日=齊藤力二朗】イラク戦争が開始されて丸2年が経つが、劣化ウラン弾の後遺症は、癌の発生率が7倍、流産が3倍となるなど深刻度を増している。7日付のロンドンのアル・ハヤト紙が特集を組んで報じた。(2005/03/08) バグダッド住民の第1の敵はイスラエル 世論調査 【東京21日=齊藤力二朗】 バグダッドの住民が第一の敵と考えるのは、イスラエルであることが世論調査の結果判明したと19日付のネット紙、イスラム・オンラインが報じた。イラク調査センターが1万人のバグダッドの住民を対象にしたアンケート調査の結果、第1の敵はイスラエルとする回答が32%で第1位であった。(2004/09/21) ゲリラ戦を採用すると戦争前に日本に通告 イラク元外交官 【東京7日=齊藤力二朗】イラク戦争までイラクの大使を歴任した元外交官で、イラクの抵抗勢力の動向に詳しい研究家のサラーフ・アル・モフタール氏は6日、筆者の問いに回答を寄せ、イラク戦争の開戦前、日本に対し、イラクに対する侵略は必ず失敗し、米国とその同調者を打ち破る手段としてゲリラ戦を採用すると警告していた、と明らかにした。(2004/09/07) 女性拘束者が性的虐待の詳細を告白 イラク・ネット紙 【東京3日=齊藤力二朗】アブグレイブ収容所などで女性拘束者に対する米兵による性的暴行や拷問はしばしば報じられてきたが、拘束者自身が告白することはまれであった。2日付のネット紙、バスラ・ネットは、ナディヤと名乗る女性の赤裸々な証言を「勇敢なる抵抗戦士に告ぐ」と題して掲載した。(2004/08/03) 劣化ウラン イラクでがん患者が“インフルエンザ”のように蔓延 米軍の劣化ウラン弾などの影響か 【東京30日=齊藤力二朗】対イラク戦争で米軍は、劣化ウラン弾などを大量に使用したとされるが、その影響が深刻化している。29日付のネット紙、USモヒートが報じた。(2004/07/31) 劣化ウラン ヨルダンで住民に呼吸困難や頭痛 イラクからの劣化ウラン弾汚染くず鉄が原因か 【東京14日=齊藤力二朗】2003年の対イラク戦争で、米軍が空爆で使用したとされる劣化ウラン弾汚染をめぐり、イラクの西隣のヨルダンでも汚染の影響が出始めている。またイラクの南隣のクウェートで、イラクから来たトラックから高い放射線量を示す積荷が発見されているという。(2004/06/15)
「イラク抵抗勢力は勝利する」 米軍の死者、実はファルージャだけで1300人 イラクの論客が分析 イラクの新政府閣僚リストが発表され、国連安保理は新決議案を採択したが、一方の当事者である抵抗勢力は、現状をどのように分析し、最終目標に至るどのような道程を予想しているのであろうか? イラクの論客、ワジュディー・アンワル・マルダーン氏は5日付のイラクのネット紙「バスラ・ネット」で、抵抗勢力は軍事的勝利を収めているとし、平和的抵抗、武力抵抗の継続により、最終勝利は抵抗勢力側にあるとしている。(ベリタ通信・齊藤力二朗)(2004/06/09) イラク新首相の任命はアブドラ国王の後押しか? イラク人著述家の分析 イラク人への政権移譲後の新政府の顔ぶれが発表されたが、国内外で非難の声が沸き起こっている。まずは、傀儡(かいらい)政府とはいえイラク人としては最大の実権を持つことになるイヤード・アラウィ新首相選出の背景から見てみる。5月31日付のネット紙イスラム・メモはカタール紙アッシャルクから引いて、ヨルダンのアブドラ国王が最近訪米した際、ブッシュ大統領にアラウィ氏を強く推薦したと報じた。アラウィ新首相任命の背景をイラク人著述家サミール・オベイド氏が分析する(抄訳=ベリタ通信・齊藤力二朗)(2004/06/03) 刑務所内で受けた恥辱に苦しむ女性たち イラク社会の掟、身内による処分も イラクの旧アブグレイブ刑務所での虐待・拷問に関する報道は、とどまることを知らない。28日付のアラビア語の各紙は、AFP通信の報道として、刑務所内で起きた女性収容者への暴行と、その後の妊娠や、恥辱から精神的に切り裂かれていった女性たちの証言を一斉に報じた。(東京=齊藤力二朗)(2004/05/31) 恐怖心から誤射で死亡させるケースも 米兵と行動するイラク人通訳が証言 【東京30日=齊藤力二朗】29日付のロンドンで発行するアラビア語紙、アルクドゥス・アルアラビーが、イラクで駐留米軍と行動を共にする機会の多いイラク人通訳の生々しい証言を掲載した。(2004/05/30) 頭皮剥ぎや、頭髪にライターなど、想像絶する虐待 未公表のビデオなどに収録とエジプト政党機関紙 【東京17日=齊藤力二朗】米英軍によるイラク人収容者への拷問が明るみに出る中、米軍が頭皮剥ぎなどこれまでに伝えられていなかった拷問を収容者に行っていたと、16日付のエジプト最大野党、新ワフド党の機関紙アル・ワフドが伝えた。オランダ軍の報告書を基に報じた。(2004/05/17) 釈放後に訪れる悲惨な現実 性的虐待受けたイラク人女性たち 【東京14日=齊藤力二朗】米英軍によるイラク人収容者に対する拷問や虐待の実態が明らかになっている中で、イスラム系ネット紙、イスラム・オン・ラインはこのほど、女性に対する性的暴行に絞って報告した。(2004/05/14) 米、国際機関にアラブ・イスラム世界の虐待を発表するよう圧力 【東京11日=齊藤力二朗】イラクのアブグレイブ刑務所での拷問事件をめぐり、非難の矛先をかわすために、米国は国際人権団体などに、アラブ・イスラム諸国での人権侵害や、拘留者や受刑者者たちへ拷問を非難するよう圧力を加えている、とサウジアラビアの高級紙、アル・ワタンが報じた。9日付の同紙が欧州の高級外交筋の話として伝えたところによると、欧州や国連の米国外交団、米国諜報機関はアムネスティ・インターナショナルや国連人権委員会、欧州人権委員会などにアラブ・イスラム世界の虐待を発表するよう圧力を掛けている。(2004/05/11) イラクの反乱分子には武力で対決を エジプト誌が米軍事報告明らかに 【東京19日=齊藤力二朗】19日付のエジプトの進歩的週刊誌「アル・ウスブー」によると、同紙の著名コラムニスト、ムスタファー・バクリー氏が、ブッシュ米大統領に最近提出されたイラクの現状と展望についての報告書の内容を明らかにした。報告書は、イラクの戦況につて、外国武装勢力の予想外の浸透ぶりなどを分析。ブッシュ大統領も、大きな衝撃を受けたという。(2004/04/19) 米軍が2100の棺を極秘発注 損害隠蔽が狙いとネット新聞 15日付のネット新聞、USモヒートは、米軍が多数の棺を発注したと報じた。複数の外交情報筋は、「ドイツ政治分析研究所」から引いて、イラク駐留の米軍が置かれている状況は悪化しており、戦場には“鉄のカーテン“が敷かれ、損害を隠蔽するために最高度の報道操作が行われていると指摘した。(東京=齊藤力二朗)(2004/04/16) アルジャジーラが日本人人質の釈放願う日本の声を報道 「3人は人道支援のボランティア」 【東京10日=齊藤力二朗】中東カタールの衛星放送アルジャジーラは9日付のアラビア語電子版で、日本各地から同紙に届けられた、日本人3人の人質を釈放を求める声を掲載した。いずれも、サラーヤ・アルムジャーヒディーン(聖戦士隊)に対して、3人は人道支援のためのボランティアであり、イラク南部に展開している日本の軍隊とは無関係であると強調して、彼らを殺害しないよう懇請する(アラビア語の原語では「神に誓って懇請する」という非常に強い表現を使っている)内容とされている。(2004/04/10) イラン情報機関、イラクの非協力的シーア派指導者の暗殺を計画:ロンドンのアラビア語紙 多数のイランの治安・情報関係者が、イラク全土で活動しており、イランに非協力的なシーア派指導者の暗殺を計画している、とイラン情報機関の元高官が明らかにした。ロンドンで発行する有力アラビア語新聞アシャルク・アルアウサト(電子版)が3日、報じた。イラクではハッジ・サイーディーの名で知られているこの元高官は、「シーア派指導者のイラク・イスラム革命最高評議会議長ムハマド・バルク・ハキム師を昨年夏に殺害したのは、アルクドゥス軍団の最大の業績だ」と述べた。(2004/04/06) イラクで麻薬密売が急増 抵抗勢力の弱体化狙い米などが画策 【東京3日=齊藤力二朗】3月30日付のヨルダンの週刊誌アッサビールは、イスラエルとアメリカの機関がイラクのレジスタンスの力を殺ぐためにコカインやハシーシの売買を助長していると報じた。抵抗勢力は、米軍指揮下で麻薬密売業者に手を貸すポーランド、ウクライナ両軍兵士を襲撃する声明を出した。(2004/04/03) アパルトヘイト暗殺集団の残党がイラクで暗躍 米軍と契約、暫定統治評と協調 【東京29日=齊藤力二朗 】イラクの米占領軍に対する攻撃は衰えを見せていないが、抵抗勢力の標的はさまざまである。27日付の同国のネット新聞、バスラ・ネットは、先月末にバグダッドで起きたホテル爆破の場合は、米国に雇われた南アのアパルトヘイト暗殺集団の残党だと報じた。米国や西側の諜報機関は南アだけでなくアジアや南米からも傭兵を募っているとして、同紙はファドル・バドラーン博士の下記レポートを掲載し、彼ら傭兵と抵抗勢力との攻防が治安のさらなる悪化を招く恐れがあると憂慮している。(2004/02/29) 小泉首相はイラク情勢に無知 部族長の子息が陸自派遣で警告 【東京8日=齊藤力二朗】デンマークで発行するネット新聞、イラク・フォー・オールは、このほどイラク愛国民主運動スポークスマンアブドル・アミール・リカービ氏が、パリで同新聞に対し、「小泉首相はアメリカの圧力のほか、イラクの情勢を何も知らず、彼にまやかしの危険な分析や助言を与えている顧問団に囲まれている」と述べた、と伝えた。(2004/02/08) イスラエル、アフガンにも侵出か 医療・農業支援を通じて 【東京7日=齊藤力二朗】6日付のイスラム系ネット新聞イスラム・メモがヘブライ語放送の情報として伝えるところによると、イスラエルは近くアフガニスタンに医療と農業の支援を行うことを予定している。また5日付のヘブライ語のマアレブ紙によると、「ダビデの赤い星」というイスラエルの医療機関は、アフガニスタンで活動を続けているポーランドの医療グループから、救急・緊急医療活動に対する援助の要請を受け、救急車と医療器具を送り、次にアフガニスタンの医療チームを指導するためにイスラエルの医療チームをアフガニスタンに派遣することにしている。これらの交流は海外融資によって実施されるという。(2004/02/07) 米兵がイラク人女性受刑者を強姦 イスラム系メディアが非難声明を掲載 【東京31日=齊藤力二朗】30日付のイスラム系ネット新聞「イスラム・オン・ライン」アラビア語版は、イラクのバグダッドにあるアブー・ガリーブ刑務所に収監されているイラク人女性が米兵から暴行を受けていると報じた。英国のクドゥス・プレス通信の報道として伝えたもので、同刑務所から最近釈放されたイラク人女性収監者たちは「複数の女性収監者がアメリカ占領兵により性的侵害を受けた。処女を陵辱されたり、妊娠したものもいる」との声明を出し、収監されているイラク人女性の救出を急ぐように呼びかけている。(2004/01/31) 米国がイラク4分割案 サウジ紙 【東京28日=齊藤力二朗】28日付のサウジアラビア紙「リヤード」が信頼できる消息筋の話としてバグダッド発で報じたところによると、アメリカ中央軍司令官ジョン・アビゼイド将軍と暫定統治評議会との間でポール・ブレマーも出席した会議が開かれ、そこでイラクの将来はここ2カ月以内に決定すること、アラブ諸国や近隣諸国、特にクルド人の連邦設立を恐れるトルコが安心できる形で、イラクに4つの州と連邦制を設立することで合意に至ったという。連邦制はイラクのクルド人たちの独立国家成立に発展する可能性もあり、トルコは自国内のクルド人の分離・独立化を促進すると恐れているという。(2004/01/28) 米軍、傭兵の遺体をヘリから川に投棄 損傷で身元分からず処理に困り? 衝撃の事実、地元住民が既に65体を引き上げて埋葬 10日付のデンマークで編集されているアラビア語ネット新聞「イラク・フォーオール」は、イラクのネット新聞「バスラ・ネット」によるとして、米軍が自軍のために雇った傭兵とみられる外国人の遺体を空中から川や無人の砂漠に投棄しているという衝撃的な事実を報じた。米軍が最近、イラクでの作戦に自国民以外の傭兵を雇っているとドイツ紙ユンゲベルトが報じたが、傭兵の実態はなぞに包まれていた。「バスラ・ネット」によると、米軍が投棄している傭兵の遺体は、米国籍付与の約束と引き換えに志願した米国内に住む外国人とみられ、少なくとも65体を地元住民が川から引き上げるなどして埋葬したという。米軍が隠蔽してきた傭兵の実態とその非人道的扱いを暴き出す内容だ。(東京=齊藤力二朗)(2004/01/11) 自衛隊、イラクで戦闘状態になればクウェートに撤退 防衛庁が計画策定とサウジ紙 【東京3日=齊藤力二朗】サウジアラビアのリヤード紙は2日、防衛庁は陸上自衛隊のイラクでの活動地域が戦闘状態になれば自衛隊をクウェートに撤退させる計画を策定した、と報じた。同紙のスレイマーン記者が日本の複数の情報筋の話として東京から伝えたもので、他のアラビア語新聞数紙もこの記事を転載した。(2004/01/03) |
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