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48件



欧州
ロマ(ジプシー)は国に統合可能か?〜フランスで議論白熱〜
  かつてジプシーと呼ばれ、最近ではロマと呼ばれる流浪の民がフランスで議論を呼んでいる。ルモンド紙でも、2ページに渡る大きな特集が組まれた。そのタイトルは'La France face a l'integration des Roms'(ロマの統合に直面するフランス)。(2013/10/18)


文化
パリの散歩道  シャルルビル=メジエール
120   パリから東に240キロ離れた街、シャルルビル=メジエール。日本人にはあまりなじみのない名前かもしれないが、人形劇の国際フェスティバルが2年に一回開かれている。9月20日から29日の10日間の公演期間に世界中から人形劇団が集まってくる。実は世界的に有名な祭典で1961年に始まり、今年で17回目。かつては3年毎だったのが2009年から2年毎になり、フェスティバルの規模も年々発展しているようだ。今回、パリで取材中のアーチストがこのフェスティバルに参加することになり、取材でついていった。(村上良太)(2013/09/29)


みる・よむ・きく
モリエール作「守銭奴」  〜現代の英雄〜
  最近若い人がこんなことを話していた。「多国籍企業は税金が高くなるのなら外国に拠点を移すと言って政府を脅していますが、貧乏人ならともかく、巨額の利益を出している企業なのにやっていることが貧乏くさい。いったい、なんでそうなるんでしょうね?」それを聞いて僕はある舞台を思い出した。(2013/08/27)


経済
キプロスとロシア          
 国が金融破たんしたキプロスとその背後のロシアの関係について、インターナショナルヘラルドトリビューンで面白い寄稿を読んだ。欧州連合にあってキプロスは小さな国だが、そこに対するロシアの関係はなかなかに深い。その構図をわかりやすく説明したのが寄稿者のBen Judah氏である。(村上良太)(2013/04/04)


人権/反差別/司法
ベアテ・ゴードンさんと日本国憲法
  昨年暮れ、ベアテ・ゴードンさん(89)が亡くなった。ゴードンさんは日本国憲法を起草した米国チームの唯一の女性スタッフだった。そして、戦後憲法を起草した最後の現存するスタッフでもあった。それは戦後レジームからの脱却を唱え、憲法改正を訴える安倍内閣の登場と期を一にしていた。ベアテ・ゴードンさんが現存する最後の米国人スタッフだった理由は彼女が当時22歳という若さだったことにあった。ゴードンさんが起草したのは憲法14条と憲法24条である。(2013/03/05)


文化
ステファン・エセル氏、死去 (享年95) 世界の人権運動に貢献
  2月27日、パリの自宅でステファン・エセル(Stephane Hessel)氏が亡くなった。第二次大戦後、世界人権宣言の執筆に参加しただけでなく、近年は「ウォール街を占拠せよ!」という運動やアラブの春などの抗議運動にも大きな影響を与えた。その著書は、Stephane Hessel著「Indignez-vous!」(「怒りなさい!」。英訳のタイトルは「Time for Outrage(怒るとき)」)である。(2013/03/03)


文化
パスカル・バレジカ著「パリの歴史的通り (Rue Historique de Paris)〜パリはシュールレアリストの町〜」
120   パスカル・バレジカさんの新著が欧州で発売となった。タイトルは「パリの歴史的通り(Rue Historique de Paris)」。バレジカ氏はパリは超現実主義の町だという。その真意はパリは単に物質や歴史で構成されるだけでもなく、虚構が巧妙にまぜられた町だということだ。だからパリはシュールレアリストの町だという。それが何を意味しているかは、実際に本書をひもといていただくしかない。(2013/02/05)


アフリカ
マリで戦争が始まる  イスラム原理主義勢力をフランス軍が空爆
  フランス誌「ヌーベル・オプセルバトゥール」によると、フランス軍は先週金曜、「テロとの戦い」を理由に、マリ北部を10か月にわたって支配しているイスラム原理主義勢力の南下を阻止すべく侵攻作戦を開始した。13日の日曜、フランス空軍が初めてGaoとKidalを空爆した。国連の安全保障理事会は週明けの14日月曜に会合を開く予定。フランスは先週金曜の夜、安全保障理事会に対してマリ政府の要請で侵攻作戦を行う旨を報告したとされる。(2013/01/14)


欧州
パリ近郊でロマ(ジプシー)がキャンプを撤収させられる
 27日付、ハフィントンポスト仏版記事によると、パリ近郊(南部)のEvryにキャンプを設営して生活していたロマ(ジプシー)72人がEvry市当局によって追い立てられた。彼らは公共鉄道RERの駅前にキャンプを設営していた。同記事の中で、前Evry市長で社会党の内務大臣マニュエル・バル氏がEurope1で同措置の正当性を語っている。子供や未成年が多く、そのままでは犯罪組織に取り込まれていく恐れもあり、どこかに住まいを見つけるとしても同じ場所は考えられないという。(村上良太)(2012/08/27)


みる・よむ・きく
エマニュエル・トッド著「アラブ革命はなぜ起きたか〜デモグラフィーとデモクラシー〜」
  フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)著「アラブ革命はなぜ起きたか」は「アラブの春」に対するクールな視点を提供している。トッド氏はジャーナリストや政治学者とは違った視点で事態を見ているが、それは人口動態から見ることである。どの社会も識字率が50%を超える頃、社会変動が起きる確率が高いという。(2012/08/26)


文化
フランスからの手紙28 〜マリの悲劇  La tragédie du Nord Mali〜パスカル・バレジカ
120 6月の末、ニジェールのマハマドゥ・イスフ大統領はパリの「日曜新聞」に「マリはアフリカにおけるアフガニスタンになろうとしている。リビアが巨大な武器庫となっており、様々な武器の密売人がそこから武器を仕入れていくのだ。そしてリビア南部はマリのジハーディストたちの後方基地になっている」と語った。実際、NATOがリビアに軍事介入した後、大量の高性能かつ最新兵器が捨てられ、それらのかなりの量はイスラム原理主義グループのアキム(AQMI)によってサハラに持ち運ばれた。(2012/07/31)


文化
フランスからの手紙27 〜ポルトガル人がアンゴラに移民〜L’émigration portugaise en Angola  パスカル・バレジカ
120 これまで移民の流れはそれが合法であれ、非合法であれ、アフリカから欧州に向かうものだった。しかし、ポルトガル、スペイン、ギリシアのいわゆる「南欧」が直面している深刻な不況を前に、これまでと異なる事態が生じており、非合法に欧州からアフリカに向かう流れが生じている。(2012/07/08)


文化
フランスからの手紙26  あのキプロスが欧州連合理事会の議長国となる・・・Chypre va présider l’Union Européenne… パスカル・バレジカ
120   2012年7月1日からキプロスは欧州連合理事会の議長国をつとめることになる。これは欧州連合の機能の一つである。半年ごとに、加盟国の1つが欧州連合理事会の議長国となるのだ。キプロスも27加盟国の公式の1国である。しかし、キプロスは通常の国ではない。そしてキプロスが投げかけるのは政治問題だけではない。経済問題や地政学的な問題をも投げかけているのだ。(2012/06/30)


欧州
緊縮派の勝利は解決につながらない 〜ポール・クルーグマンのコラムから〜
  先日のギリシアの総選挙で、財政緊縮派が勝利を占め、かろうじてユーロ残留の道を残したとされる。多くの新聞が緊縮派の路線をよろこばしいこととして一定の評価をしている。そんな中、異論をはさんでいるのがニューヨーク・タイムズに寄稿している経済学者のポール・クルーグマン氏だ。クルーグマン氏は6月17日付のニューヨークタイムズに「犠牲者としてのギリシア(Greece as Victime)」と題するコラムを寄稿した。(村上良太)(2012/06/24)


中東
ステファン・エセル氏の声  中東の二国家による平和
  ステファン・エセル(Stephane Hessel )氏と言えば、アメリカを揺さぶった「オキュパイウォールストリート(ウォール街を占拠せよ)」運動のパンフレットとなった「怒りなさい」の著者として知られる。エセル氏はユダヤ人でホロコーストをかろうじて逃げ切り、フランスのドゴール将軍の元で抵抗運動に携わったのち、1948年には世界人権宣言の起草委員になっている。そのエセル氏がパリの自宅で、イスラエルの新聞ハーレッツ紙のインタビューを受けた記事が掲載されている。(2012/06/18)


文化
「砲火にさらされる文化」 イリナ・ボコバ氏(ユネスコ事務局長)のNYTへの寄稿
  週末のニューヨークタイムズにユネスコ事務局長のイリナ・ボコバ氏が寄稿していた。タイトルは’Culture under fire'(砲火にさらされる文化)である。その発端となったのはシリアとマリのそれぞれの内戦で、内戦によって文化遺産が砲火にさらされ危機に瀕しているというのだ。(2012/04/10)


文化
フランスからの手紙 25  Paris existe-t-il ? (パリは存在するのか?) パスカル・バレジカ
120   今、パリに関する本を1冊書き終えたばかりである。毎回、執筆の度に自問するのだが、それは「パリは本当に存在しているのか?」という問いである。なるほど、私たちは疑問の余地がないほど確かな現実の町で暮らしている。私はこの町で生まれたのだし、何十年とこの町をあらゆる方向に歩き回ってきた。徒歩で何キロもだ。確かにパリはそこにある。それでも欧州全域や世界から見ればとても小さな都市に過ぎない。ロンドンに比べればとても小さいし、欧州の大きな都市に比べても小さい。(2012/04/08)


欧州
パリの散歩道 18  パスカル・バレジカ氏はパリの歴史本を執筆中  村上良太
120   「フランスからの手紙」を寄稿していただいている著述家のパスカル・バレジカさんはパリで新しい本を書いているところだ。今書き下ろしている本はこれまでの本と趣向を異にする。「今度の本はフランス語と英語の両方で出版される予定だよ。だから特に英語圏の読者向けの情報が満載になるだろう。」(2012/02/18)


欧州
言論統制を進めるハンガリーの新メディア法
    ニューヨークタイムズなどの欧米紙で最近クローズアップされているのがハンガリーの憲法改正とその関連としての新メディア法である。以下はハンガリーにある日本大使館がウェブで公開している新メディア法に関する記述である。(2012/01/11)


欧州
フランスからの手紙24   「現代の黙示録?」 Apocalypse now ?   パスカル・バレジカ
120   2011年は地球全体が恐ろしい事態に見舞われた。まず経済危機が先進国とそれ以外の国々を席巻した。(ギリシアは決して先進国ではない)。そして福島の原発事故。また「アラブの春」はチュニジアでもリビアでもイスラム主義者の勝利で終わった。NATO軍がリビアに持ち込んだ大量の最新かつ強力な兵器はAQMI(北アフリカのアルカイダ系組織、アキムとも呼ばれる)が手に入れ、サハラに持ち込まれた。アフガニスタンとイラクの後、次の戦争がサハラで始まる危険がある・・・(2012/01/04)


文化
パリの散歩道17  欧州語の謎    村上良太
   古代ローマ帝国域内にあった国々の言語は帝国の解体後、ラテン語をベースにしながらもやがてフランス語やイタリア語、スペイン語などに分かれていった。サッカー日本代表のフィリップ・トルシエ監督の通訳をしていたフローラン・ダバディー(Florent Dabadie,1974-)氏はフランス人だが、「フランス語と日本語、英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語の7か国語を操る」(ウィキペディア)。この話はダバディ氏の日本滞在記「「タンポポの国」の中の私」の中で読んだ記憶がある。ダバディー氏は本書の中で、フランス語を母語とする自分から見ると、イタリア語とポルトガル語は覚えやすいが、スペイン語は少し難しいといったことを書いている。それはなぜなのか。(村上良太)(2011/11/07)


コラム
「一夫多妻制 または「アラブの春」が冬になる時」〜 スペイン紙のブログから 〜村上良太
  リビアがシャリアを導入し、一夫多妻制で行きます、とアブドルジャリル国民評議会議長が宣言したことが、世界で波紋を巻き起こしている。リビアが復活させようとしている一夫多妻制は男なら誰でも4人の妻をめとることができるとするものだ。このことが、特に「アラブの春」当事国の女性たちにとっても懸案事項になっている。(2011/11/02)


コラム
語学に再挑戦 5     村上良太
 パスカル・バレジカさんの「フランスからの手紙」も23回を数えた。最初は自分のような半端もんがフランス語を翻訳してもいいのだろうか、と思った。しかし、それをやれたのはある経験があったからだ。2001年、ドイツ文化会館で行われたレッシング賞の授賞式に受賞者の岩淵達治氏に招いていただいた経験である。(2011/08/26)


文化
フランスからの手紙23 〜責任ある億万長者とは?〜Un milliardaire responsable ? パスカル・バレジカ
120   およそ10年ほど前になるが、私はアフリカの政治経済文化を扱う「若いアフリカ(Jeune Afrique)」という週刊誌の記事を書いていた。ある時、編集長は私にリー・クアンユーとウォーレン・バフェットの回顧録を読ませて、彼らに関する記事を書かせようとした。(2011/08/20)


文化
フランスからの手紙 22〜ますますバカバカしくなる世界〜La fin d’un monde de plus en plus absurde  パスカル・バレジカ
120   ベルギーはすでに1年以上連邦政府を有していない。(正確には2010年6月13日からだ) それでもベルギーは正常に機能しているようである。さらに、地上に新たな独裁的な経済システムを押し付けている格付け会社の意見に反して、ベルギーは2010年に財政赤字を予想以上に早く削減することに成功した。そればかりか、2011年の前半の経済成長も予想を上回った。これは中央政府が役にたっていない証拠なのだろうか?(2011/07/16)


文化
フランスからの手紙21 「フランス、チュニジア、未来...」La France, la Tunisie, l’avenir…パスカル・バレジカ
120   21世紀最初の10年が終わった。新たなニュースは希望よりもむしろ脅威に響く。政治経済の指導者達は2001年に始まる世界の激変から教訓を得たのだろうか?否、彼らは何事もなかったかのように従来と同じ言動を繰り返している。そして世界は壁に激突していくのだ。(2011/02/04)


文化
「バイバイ フランス」〜閉ざされた島社会の肖像〜' Tchao la France', portrait d’une société bloquée  パスカル・バレジカ (フランスからの手紙 20)
120   フラマリオン出版から出たコリーヌ・メイエ(Corinne Maier)著、「バイバイ フランス〜この国を去る40の理由〜」は一見、観光客には天国に見えるフランスが実際にはいかに暮らしづらい国になっているかを綴っている。著者のメイエはフランス人の精神分析医だが、数年前からベルギーで暮らしている。メイエがこの本で描いているのは閉ざされた国の姿である。(2010/11/21)


文化
フランスからの手紙19 フランスのウーマンリブ創設40周年〜70年以後のフランス女性の地位について〜La situation des femmes en France depuis 1970 パスカル・バレジカ
120   1970年8月26日、10人ほどの女性解放運動(MLF)の闘士達はパリのエトワール凱旋門の下で無名戦士の妻に花束を捧げた。これがMLFの最初の公式の活動だった。その横断幕には「無名戦士よりも無名なのはその妻だ」と書かれていた。また「人類の二人に1人は女性である」とのスローガンもあった。後者は世の常識とはいうわけではかった。というのも、フランスで女性に選挙権が与えられたのは1944年のことであり、欧州では最も遅い国に入るからだ。(2010/11/03)


文化
フランスからの手紙18  海峡華人‘ペラナカン’とシンガポール Les Chinois Peranakan et Singapour  パスカル・バレジカ
120   パリのケ・ブランリ美術館で来年の1月30日まで興味深い催しが行われている。ペラナカン(Peranakan)の風習についてだ。ペラナカンとはマレーシア、インドネシア、シンガポールに何世代にも渡って住み着いた中国系の人々を指す。また彼らは「ストレートチャイニーズ」(海峡華人)と呼ばれることもある。(2010/10/24)


文化
フランスからの手紙17  フランスとロマ  〜ロマの強制送還を考える〜  La France et les Roms   パスカル・バレジカ
120   8月27日の報告によると、ジュネーブに本部を持つCERD(人種差別撤廃委員会)はロマに対するフランスの政策を非難した。9月末には、ブリュッセルの欧州委員会が、フランスは欧州連合内における自由な人の移動を尊重していない、とフランス政府を強く非難した。さらにローマ教皇やキューバのカストロ元議長もフランスをとがめた。サルコジ大統領のフランスはレイシストになったのか?そもそもロマとは何なのか?(2010/10/03)


文化
フランスからの手紙16 ラスコー、人類の輝く遺産 〜ウェブでできる洞窟画の鑑賞〜 Lascaux, un trésor du patrimoine de l’humanité  パスカル・バレジカ
120   70年前の1940年9月、4人の少年が飼い犬を探していたとき、偶然に大発見をした。フランス南西部、ペリゴールにおいてだ。それはおよそ17000年から18000年前にさかのぼる、旧石器時代の絵や彫り物で飾られた見事なラスコー洞窟だった。(フランスからの手紙16)(2010/09/25)


文化
フランスからの手紙15 欧州とアジア、過去の意外な関係( Des liens anciens et mal connus entre l’Europe et l’Asie)  パスカル・バレジカ
120  パリのギメ東洋美術館では先週まで、1世紀から6世紀までの素晴らしいガンダーラ美術展が開催されていた。ガンダーラは現在のパキスタン北部とアフガニスタンにまたがり、そこでギリシア様式、ペルシア様式、インド様式が混合し、洗練された美術が花開いた。ペルシア世界とインド世界の境界に位置するガンダーラは、またマケドニアのアレクサンドロス大王の時代にギリシア人たちが到達した東の端でもあった。(2010/08/28)


文化
フランスからの手紙14    ヨーロッパにおける分離独立の傾向について La tendance centripète en Europe    パスカル・バレジカ
120   イタリアの作家クラウディオ・マグリス( Claudio Magris 1939-)のようなヨーロッパの偉大な良心の持ち主たちは、ヨーロッパは現存の国家を超えた連邦国家を形成するべきだ、と主張し続けている。ヨーロッパのいくつかの地域では分離独立を目指す動きが起きているが、そのような動きがヨーロッパに致命的な危険をもたらすと考えてのことだ。(2010/08/15)


文化
フランスからの手紙13  トルコは向きを変えるのか? La Turquie va-t-elle changer de cap ?  パスカル・バレジカ
120 ケマル=アタチュルクは第一次大戦後、大変動に直面したトルコを近代国家に作り上げた。オスマン帝国の残骸の上にだ。この共和国は第二次大戦では賢明にも中立を守ったのだが、宗教的には政教分離の国家となった。これは世界でも珍しいことであった。1950年代以降は明確に欧米寄りの路線を選択した。1952年にはNATOに加わり、1963年には欧州連合の前身である欧州経済共同体への加盟を申請した。しかし、今、トルコはその方向を変えつつある。(2010/08/04)


文化
フランスからの手紙12 「大きな食前酒」、フランス社会の新現象 Les’ apéros géants’, un nouveau phénomène de société en France  パスカル・バレジカ
120   1年ちょっと前からフランスで「大きな食前酒」という現象が始まった。行動原理はできるだけ多くの人が集まって公共の場でアルコールを飲み、ともに愉しむことである。「大きな食前酒」の呼びかけ人はしばしば匿名でフェースブックなど、インターネットを通じて呼びかけている。そのため、情報は一気に広まるのだ。最初の「大きな食前酒」は2009年3月にノルマンディーの小さな町で起きた。(2010/07/21)


文化
フランスからの手紙11 欧州の「幽霊国」マケドニア Un ’État fantôme ’ en Europe : la Macédoine  パスカル・バレジカ
120   1991年に独立したマケドニアは旧ユーゴスラビアの解体によって生まれた国の1つである。アルバニア、モルドバと並び、欧州で最も貧しい三ヵ国の1つである。一人当たりの国内総生産は3200ドルに過ぎず、失業率は35%に及ぶ。(2010/07/18)


文化
パスカル・バレジカさんの新刊「パリ」   村上良太
120 「フランスからの手紙」を寄稿していただいているパスカル・バレジカさんが書き下ろしたガイドブックが出ました。パリ関係の本を出版しているパリグラム出版で、タイトルは「パリ〜歴史の中心地をぶらり歩く〜」(Paris, Promenades dans le centre historique)です。(2010/07/13)


文化
フランスからの手紙10  常軌を逸したフランス人たち!Ils sont fous ces Français !  パスカル・バレジカ
120   最近、フランスの多くの政治家の言動は精神分析学の対象にふさわしいものに思われる。パリ近郊にCretailというコミューン(日本の市町村に該当)がある。このコミューンから選出された社会党 のdepute-maire(国会議員と市長を兼務する政治家)のケースは精神分裂病か、あるいは二重人格の興味深い例だ。(2010/07/12)


文化
フランスからの手紙9  〜6月18日はワーテルローの戦勝記念日でもある〜Le 18 juin, c’est aussi l’anniversaire de Waterloo  パスカル・バレジカ
120   今月フランスの政治指導者たちは経済と社会の危機的状況を忘れさせようとあらゆる試みを行った。6月初めにはドゴール将軍のレジスタンス演説を繰り返し放送した。それは70年前の1940年6月18日にロンドンからドゴール将軍がフランス国民に呼びかけたものだ。サルコジ大統領もロンドンに行った・・・。(2010/06/30)


文化
フランスからの手紙 8  中国とヨーロッパ 〜世界史から考える〜 La Chine et l’Europe  パスカル・バレジカ
120   欧州人は中国の発展という重要な現象についてあまり意識していないようだ。中国と欧州の関係は中世にさかのぼる。当時は中国の方が進んでいた。紙、印刷術、羅針盤、火薬と火器はすべて中国の発明である。(2010/06/22)


文化
フランスからの手紙7 〜フランスの真ん中に生まれた中国のビジネス地域〜Un ’Business District ’Chinois en plein cœur de la France   パスカル・バレジカ
120   シャトールー(Chateauroux)はフランス中部にある小さな街だ。住民はせいぜい5万人である。そこには1951年から1967年までフランス最大のNATO軍の基地があった。アメリカ人がやってきてそこに現実の街を作ったのである。最近、100万近い中国企業を束ねる軽工業連合会加盟の中国企業群がシャトールーの街とその空港に目をつけた。(2010/06/21)


文化
フランスからの手紙6 危機の「解決」  〜欧州経済危機とサッカー〜 La 'solution ' à la crise  パスカル・バレジカ
120   欧州サッカー連盟(UEFA)が2016年の欧州選手権の開催国がフランスに決定したと発表すると、フランスのサルコジ大統領は素晴らしいと声高に力強く語った。部分的にであれ、「危機の解決策」が見つかったから、というのがその理由だった・・・。 (2010/06/12)

文化
フランスからの手紙5 ギリシアと欧州連合〜その異常さと冷笑主義〜La Grèce et l’Union Européenne : aberrations et cynisme  パスカル・バレジカ
120   IMFと欧州連合はギリシア救済計画を採択し、ギリシア政府は厳しい再建策を発表した。ところでギリシアは欧州連合の中で脱税が最も盛んな国のひとつである。だがその異常さの最たるものは、莫大な富を持つギリシア正教会(ギリシアでも稀な大土地所有者である)が今まで課税されなかったことだ。(2010/05/29)


文化
フランスからの手紙4  ギリシアはどこへ? 欧州を考える(下)What about Greece ? 2   パスカル・バレジカ   
120   一体なぜ欧州経済共同体(EC 欧州連合の前身)は1981年にギリシアの加盟を認めたのだろう?確かにギリシアは1959年に欧州経済共同体への参加を希望した。しかし、加盟条件の一つに民主主義国であるという条件があった。ギリシアといえば民主主義の生まれた国と思いがちだが、古代ギリシアを思い出してみると民主主義はアテネに限られていたし、その市民も多くなかった。女性は含まれていなかったし、アテネ市民が政治活動に参加できた理由は多くの奴隷がいたからだ。(2010/05/03)


文化
フランスからの手紙4 ギリシアはどこへ?欧州を考える(上) What about Greece ? 1 パスカル・バレジカ   
120   欧州連合加盟国のギリシアが実質的に経済破綻した。加盟している他の国々は一概に無関心である。欧州の銀行や経済界のリーダー達は今回のギリシアの危機に乗じて利益を引き出そうと、法外な利息の融資を申し出た。人々はまじめな顔で有名なアテネのパルテノン神殿やパトモス島(島のキリスト教遺跡は世界遺産に指定されている)のような島々を売り払ったらどうか、などとギリシアに勧めさえした。しかし、結局のところ、ギリシアの経済破綻は欧州連合の倫理、政治、歴史における破綻を意味している。(2010/05/02)


文化
フランスからの手紙3 ’ユビュ的’な状況 〜西ロシアでの墜落事故に思う〜Une actualité ubuesque  パスカル・バレジカ
120 こう書くと人は僕の事を極悪非道だと思うかもしれない。しかし、4月10日、ロシア西部のスモレンスクで発生したポーランド大統領らを乗せた飛行機の墜落事故は壮大だった。すべてのアナーキストが夢見る出来事である。大統領、軍の首脳、政界幹部らを一気に片づける出来事というのは滅多にないからだ。ポーランド人アナーキスト達はお祭りをしたに違いない。僕の女友達は「フランスにはとてもこんなチャンスはないわね」と言ったものだ。(2010/04/18)


文化
フランスからの手紙2 〜なぜパリの住民はフランス人から嫌われるのか?〜Les Parisiens, mal aimés des Français  パスカル・バレジカ
120   何世紀もの間、フランス人はパリの住民を嫌ってきた。パリの住民に嫉妬し、パリの住民の事を尊大だと思ってきたのだ。しかし、パリの住民とは何だろうか?中世から伝染病、戦争、虐殺、飢餓などが続いたため、パリの人口は自然に増えたわけではなかった。パリの人口が増えたのは地方からの移住者と外国からの移民によってである。たとえばイタリアのロンバルディアに由来する‘ロンバール通り’のように 、過去のイタリア人の移民を想起させる地名がパリにはある。今日でもパリ住民のうち、パリで生まれた人はわずか3分の1に過ぎない。ということはつまり、フランス人のパリの住民に対する嫌悪というものは、2〜3世代の間に地方や外国からパリにやってきた人々への嫌悪なのである。(2010/04/16)


文化
【フランスからの手紙】(1)パリは生きているか?〜パリの春・本の見本市〜Le printemps à Paris : le Salon du Livre  パスカル・バレジカ 
120   パリの都市史を書いている著述家、パスカル・バレジカ(Pascal Varejka)さんから便りが届きました。これから不定期で、ファッション雑誌の華やかなイメージとは一味違う生活者の視点からパリと欧州の現実を綴っていただきます。1回目は「本の見本市」(le Salon du Livre)。(翻訳 村上良太)(2010/03/27)




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